帰国の日(その1) 天気は雪! たどり着けるか?空港へ!
2003年1月4日、帰国の日、パリ出発は21時なので、ほぼ1日の“おまけ”がついたようなものでした。
前日に凱旋門、展望台からの眺めに感動して下りてきた後は、ピエールエルメもアフタヌーンティーも遥か遠くになってしまって、本当の最終日に持ち越しました。ホテルの部屋は事前にリクエストして、おおむね17時頃まで使えることになってましたし、普通に市内観光をしても時間的には十分な余裕があります。足腰ボロボロになってまで無理をするのは、賢い行いとは思えなかったんですね。
でも...天気が誤算でした。
朝からの冷たい雨が、
ピエールエルメのショップに着いた頃にはみぞれか,雪かという感じに...。(右下イメージ)
ピエールエルメは、真剣に探して行かないと見落としそうな店構えでした。
奥に細長い店内は、レジが奥、ショーケースと棚が手前に向き合うレイアウトで、ゲストの流れは...グチャグチャ...。通路で団子状態です。ショーケース内はこの時期の、フランスの定番のお菓子、ガレット デ ロワで占められていて、ケーキも,日本で見ていた外観のものはありませんでした。時期的なものばかりが理由でもなさそうで、生菓子は,別バージョンの可能性が高いですね。マカロンのフレーバーも違っていましたしね。
わたしの目的のクッキーはとなると、“我が家のベスト3”がパリにはなくて(念を入れて、問い合わせましたが...日本とはラインナップが違うことが確認できただけでした。)お気に入りを安く,たくさん買おうというわたしのもくろみは、崩れ去りました。おまけに、お値段も期待していたほど,安くない....んですね。
そもそもは、日本のピエールエルメが日本国内生産なのですから、価格差を期待する方がおかしいのでした。
それでも、悪天候の中、わざわざ尋ねたのですから、マカロンと無難そうなクッキーを購入して、
ホテルに戻りました。外は,雨が雪に変わる気温です。旅の終わりに風邪をひいてはたまりません。後は,出発まで、部屋でゆっくり、ラウンジでゆっくりと過ごすのも悪くない...と思ったのですが,悪かったんですね...。
天気が回復する気配がないのです。
ブリストルのラウンジでアフターヌーンティーがはじまる間でには、まだ時間があって、時間的には何の問題もないのですが、日が落ちるのが早いこの季節、道路の凍結を心配した主人が17時までパリ市内に留まっていて、大丈夫かなと言い出しました。
パリのタクシーがスタットレスタイヤをはいているという確証はありませんし、それより何より、空港に向かう道路が通行止めになったら(実際になったそうです。)30キロを超えるトランクを抱えたわたしたちの、帰路は悲惨です!
ラウンジでのお茶を早めて、チェックアウトも早めて、わたしたちは、15時半には空港に向かうことにしました。
なにしろ、お茶を飲んでいる間にも、雪は勢いを増して、ホテルの中庭では積もりだしたんですね。(上イメージ)
もやは,時間があるからと言って、外に出かけられる状況ではありません。ホテルにこもっているなら、動ける内に空港まで移動しておいた方が安心です。
ホテルのスタッフに呼んでもらったタクシーは、降りしきる雪の中、シャルル・ド・ゴール空港に向かってスピードアップ!
約45分と言われる道のりですが、
こちらの時間は有り余るほどあるので、急ぐ必要はないのですけどね...。飛行機の時間を伝えても、速度は落ちませんでしたから、普段のスピードだったのでしょうね。
....冬仕様の、安心タイヤをはいていたのでしょうか...。そでなければ(そうだったとしても)ドライバーのハンドルさばきは大胆で、かつ華麗(?)でした。
え? 空港は左矢印が出てたよ...と思うところでも、すいている右側をまっしぐら...で、先の方で、ひょいと強引に(わたしには、そう見えました。)横入りするんですね。いいんでしょうか。
到着までに、4、5件はスリップ事故を目撃した悪路でですよ。
しかも、進行方向前方にめざとく事故を見つける度に、あそこでぶつかってる、ああ、また、滑ってる,ほらほらほら...と後ろにいるわたしたちに教えてくれるんです。
ほらほらと言ってる間に事故現場を通り過ぎてしまうスピードで走ってますから、「え?」っと聞き返そうものなら、
斜め後ろに過ぎ去ろうとしている事故を、指し示して、ほらほらとなる...。
前を見て運転してもらいたくて、何か言われたら,「ああ!また事故だ、たいへんね〜。」と素早く反応するように、2回目からはこころがけました。
空港に着いてからの分かれ際、握手をしながら旅の安全を祈ってくれた彼に、そちらも帰り道は気をつけて、と声をかけましたが、とんでもない天気だと言いながらも、あっという間に見えなくなりました!
....感心するばかりです。
04/07/16
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