画面のレイアウトが乱れる方へ
チョレート王国ベルギーのブリュッセルとチョコレートへのこだわりを見せるパリで、幾つかのショップを巡って来ました。
 ショーウィンドウの見事なディスプレイとともに、個性豊かなチョコレートたちを御覧ください。旅行の予定がないから関係ないわと思ってはいけませんよ。御紹介するショップ(メーカー)の大半は、今や日本に上陸済みなのです。日本にいて、食べ比べも可能な時代なのですね。
 もちろん、予定のある方はお出かけ前の参考に、あるいはお出かけする誰かにリクエストするお土産チョコの参考としてもお役立てください。
 なお、1部を除いて、チョコレートはこちらの好みで詰め合わせてもらったものです。
                         03/01/23


JEAN-PAUL-HEVIN(ジャン・ポール・エヴァン)パリ

 伊勢丹新宿店に出店したとかで、昨年はマスメディアを通して旬の人気振りに驚かされたブランドです。
 イメージはパリ、サントノレ通りにある店で、4年前は数多くあるショコラティエのひとつとして、マロングラッセとチョコの“試し買い”をした所ですが、東京ではゲストが列をなし、3粒、5粒と買っているという噂もあったし、テレビでも取り上げられたし..........ということで、今回は気合いを入れて店のドアを押しました。

 出入り口は飾り付けのあるウィンドウの(向かって)右手にある細いガラス戸です。通りに面した部分よりも奥に拡がりがありますが、格別に大きな店ではありません。店内の右手、壁に棚が設けられていて、値札付きの見本がディスプレイされています。
 ウィンドウ越しに通りから見えるディスプレイは、店内の一角をガラスのつい立てで仕切って、ローテーブルの上にボウルに盛り付けたマロングラッセやワインを置いたというシンプルなもので、入ってみなくちゃお値段はわからないんですね。4年前も、入ってみてから「あら、パリのチョコは(期待したほど)安くはないのね。」と思ったものでした。

 今回はでも、袋ではなく、ちゃんと箱に詰めてもらいました。
 なにぶん、日本ではひと粒250円とも300円ともチョコレートですから、ここで手に入れなくちゃ、箱に触れる機会はないかもしれませんものね。
 イメージは250グラム入りのもので、22ユーロでした。
 (ブリュッセルの大半の店の、倍以上のお値段です。)
 テレビで伊勢丹店の様子が紹介されていた時は、ほとんどのゲストが数粒を袋入りで買っていたので、箱入りは量が多いものしかないのかと思ってましたが、イメージの箱は4粒入りのごく小さいサイズもありました。
 リボンと箱、
浮き出し文字は、お互いの色で綴られています。2色使いのコンビネーションはシックで、なかなか素敵です。

 パリでもチョコレートは計り売りですから、袋に入れてもらった場合は、チョコの重さ分だけ支払うわけで分かりやすいのですが、箱は箱の大きさでお値段が決まっています。例えば、4粒入りの箱は35グラムとなっていましたが、適当にピックアップしてチョコ4粒を計ってみると、35グラムには欠けていました。箱のグラム表示は、箱の重さも込みのものかもしれませんね。

 あらかじめ詰めあわされているものの方が“誤差”がないとは思いつつ、好みのフレーバーをその場で箱詰めしてもらいました。

 30〜40種類のチョコレートは、ひと粒が小さく、その形は比較的統一されています。正方形、長方形、細めの長方形、菱形がほとんどで、高さもほぼ同じですから、隙間のない詰めあわせが可能なはずで、担当してくれたスタッフ(なんと、4年前はいなかった日本人スタッフでした。日本人観光客対策でしょうか?)は何度が配列替えを試みて、下のイメージのように仕上げてくれました。
  ...28個入りました。予想通りですが、チョコのみで250グラムにはなっていないようです。ちなみにこの店では重さのチェックはありませんでした。ひと粒、ふた粒の誤差はノープロブレムと割り切る必要がありそうですね。

 見事なまでの光沢を放つクーベルチュールチョコレートは薄く、そしてどちらかといえば固めの仕上がりです。

 実はこの時期、室内は暖房が効いている為に、帰宅後数日経ってからはやむなく冷蔵庫に保管したのですけど....持ち帰ったチョコレートの中でコンディションの悪化がもっとも顕著だったのは、ここ、ジャン・ポール・エヴァンの商品でした。


 フィリングの状態を紹介しようと、ナイフを入れたところ、クーベルチュールはパリンと壊れてしまいました。薄膜がはがれ落ちるように、フィリングから分離....かろうじて一体化を保っていたものを撮影したものが、左下のイメージです。
>

 それぞれの相方は、ちょっと無惨な姿になって....。
 完全にわたしの不注意の結果ですから...くだけたチョコを紹介して、イメージダウンに加担したというお叱りを受ける勇気はありません。
 もちろん、下のイメージも難ありには違いなくて、もともとはフィリングはもっとソフトで艶もありました。

 温度管理には細心の注意を払っているという(伊勢丹店、取材情報)お店の人には申し訳ありませんが....でも、冬の室内に置くよりは冷蔵庫へというのは仕方がないですね。
 (室温に)10分前後置いてから食べたものは、冷蔵庫に保管することなく味わったものと比べて、耐えられないほどの差ではないと感じました。

 ツルッと滑らかなクーベルチュールの膜が瞬く間に破れて、とろけるフィリングが舌の上に拡がりながら溶けていく...はかなくも繊細な口中の変化に、思わず神経が集中してしまいますが、う〜ん、ひと粒では欲求不満。
 
まだあるよ、という安心感と一緒に、もっと気楽に味わいたいところですが、この大きさでひと粒売り(250円)は、気楽さには遠いですね。
 フレーバーを選ばなければ、パリからの取り寄せも可能ですが、送料次第でしょうか?HPには地域別の送料が記載されていますが、日本がどの地域に区分されているかは不明です。
注文の前に送料の確認を!

                                       03/04/04 



http://www.jphevin.com/(ジャン・ポール・エヴァンHP 2004年12月13日再確認済み)

 上記HPはフランス語、英語、日本語を選択できるようになってますが、日本語版はオリジナルとは異なり、日本オリジナルのサイトにリンクされているようです。オリジナル版では世界各国へのオンラインショッピングの体制も整えられて、チョコレートの詰め合わせも、ミルクのみ、プラリネだけというように簡単なリクエストが可能です。
 が、デリバリーレートが、半端ではありません。
 国別、商品の重さ別に送料一覧がでてきますが、日本へは、500グラム(まで?)で、56.33ユーロとなってます。ちなみに250グラム(25粒)は23.40ユーロ。46.80ユーロのチョコレートに56.33ユーロの送料を加算すると.....これは...もう、
大量に買う場合はともかく、伊勢丹を頼った方が無難といえそうですね。
                                      
                                         04/12/13 


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