画面のレイアウトが乱れる方へ

チョレート王国ベルギーのブリュッセルとチョコレートへのこだわりを見せるパリで、幾つかのショップを巡って来ました。
 ショーウィンドウの見事なディスプレイとともに、個性豊かなチョコレートたちを御覧ください。旅行の予定がないから関係ないわと思ってはいけませんよ。御紹介するショップ(メーカー)の大半は、今や日本に上陸済みなのです。日本にいて、食べ比べも可能な時代なのですね。
 もちろん、予定のある方はお出かけ前の参考に、あるいはお出かけする誰かにリクエストするお土産チョコの参考としてもお役立てください。
 なお、1部を除いて、チョコレートはこちらの好みで詰め合わせてもらったものです。
                         03/01/23


LA MAISON DU CHOCOLAT(メゾン・ド・ショコラ)パリ

 1998年にお台場で開催されたフランス祭が、我が家との初対面会場となったパリのチョコレートブランドが、ここ、メゾン・ド・ショコラでした。
 シックなパッケージの美しさとマロングラッセのお値段(会場ではこの時ひと粒800円で販売されていました。 1年後、表参道の直営店では500円の定価がつけられました。)に目を引かれて、強く印象に残った店です。
 フランス祭にノコノコ出かけて行かなければ、おそらくはパリにあるたくさんのチョコレートショップのひとつという認識に留まっていたはずで、もしかしたら他の店を選んでいたかもしれません。でも、生涯で最も高いマロングラッセに遭遇した年の暮に、パリに滞在する機会を得たわたしたちにとって、メゾン
・ド・ショコラ
は探してでも訪れたい“特別”な店になっていました。
  その時、そしてもちろん今回も立ち寄って、マロングラッセとチョコレートを買ってきましたが、正直に言うと“特別”の形容詞は不要だった気がしています。
  考えていた程には敷居は高くありません。市内にある数店鋪は、スタッフの視線を気にすることなく(あるいは、気にしない素振りで)見ることができるくらいには、店内のスペースに余裕があります。スタッフも幾分は観光客慣れしているのでしょうね、入店後もこちらから声をかけるまでは“そっとしておいてくれる”雰囲気を感じました。 もっともこれは、応対してくれたスタッフの愛想がよかった結果の“感じ”で、第一印象は、お客がきても知らん顔の不愛想な店ともいえそうです。でも...わたしたちが買い物をしている間にも2、3組の日本人観光客が黙って入ってきて、黙って出て行きましたから、お互い様かもしれませんね。

> イメージは230グラム入り(250グラムだと思ってましたが...250グラムの詰め合わせはないようです。)のパッケージで、20ユーロ前後だったと思います。(マロングラッセをいくつか一緒に買って、支払った合計が50.49ユーロでした。)ブリュッセルではショップ別の値段に興味を持ってメモを担当していた主人が、パリでは記録を放棄しちゃってたので....記憶頼りです。
  オンラインショップでは17.68ユーロとなっています。店でもらったリストでは価格は2パターンで、17.14ユーロと22.50ユーロ。日本の直営店では7700円で販売されていることを思えば、破格値ですけど、おおむねベルギーの2倍ですね。
 
ひと粒はちいさく、また幾つかのフレーバーを例外にして、薄いです。
 以前、マロングラッセを買うついでにチョコレートを6粒購入してみたことがありますけど、6粒一緒にパッキングされた固まりがあまりにコンパクトで、3粒しか入っていないと勘違いしそうになったものです。この厚みで2段は想定外、という感じでした。ひと粒280円のチョコですよ...。
 で、上のイメージでもお分かりいただけると思うのですが、パリでは230グラム入りの箱に26粒詰めてくれました。下の段には丸いチョコ(モンブランとファウスト)がなく、四角と菱形が10粒、長方形が4粒でピタッと収まっています。ところが上は両端の丸型のせいで、ピタッとはならない...。隙間はあるんだけど、チョコはうまく収まらないと説明しながら、スタッフは「ハイ」とひと粒わたしに差し出したのでした。
 (箱にはいらないから)口にいれちゃえというわけです。

 ヨーロッパのショコラティエでは(少なくともわたしたちが訪れたところでは)試食に大胆な店が多く、メゾン・ド・ショコラでもキャッシャーの横に粒チョコ入りのトレーが置かれていて、近くによれば「(試食に)いかが?」と勧められますし(今回は清算待ちの間に“お客”とおぼしき紳士がトレーごと目の前に持ってきてくれました。“お馴染みさん”だったのかしら?)選んでいる時にも風味の説明がしにくいものは「ハイ」と簡単に試食させてくれるので、お金を払って買おうしているものと試食と...違いのない「ハイ」には少々複雑でした。でも、箱一杯に対するスタッフの誠意は感じました。

 ちょっと触れた指の跡もハッキリ残る程(右上イメージ。油断してました。)艶やかな表面のひと粒チョコのフィングには、プラリネよりもガナッシュのラインナップが充実しています。
 でも、プレーンはもちろん、バニラ、はちみつ、コーヒー、紅茶、フランボワーズ、レモンピール.....フェンネル、ミント、ジンジャーなどのハーブ風味のガナッシュはどれもビターガナッシュなんですね。コーティングはスウィートチョコだと思うのですが....“カカオの苦味が分かる人”向きの仕上がりです。
 幾分は甘味のあるプラリネやキャラメルムースのフィリングはビターチョコレートでコートされていますし....“分かる人”にはほろ苦さのコンビネーションがたまらないのだと思いますけど、わたしは“分からない人”
だったのでした。チョコレートの苦さよりも甘さに馴染んだ舌をもってしては、それもやむなしですね。
 ミルクチョコレートでコートされたものも幾つかありますが、フィリングが苦手なナッツ使いだったりして
、正直なところ(メゾン・ド・ショコラの粒チョコの中でで)マロングラッセのように手放しで「おいしい」と、わたしが言い切れるのは(残念ながら)数種です。滑らかな口どけと繊細な美しさに、食指は動くのですが、風味への執着はほどほどというとろこでしょうか。

 デリケートな苦味が充実しているという点で、多くのショコラティエの中でも特色が出ている店だと思います。
 日本に上陸している海外ブランドの中では、もっとも“大人向き”かもしれません。

 オリジナルのHPからオンラインでの購入も可能ですが... アジア在住者には恐ろしい日本価格が表示されます。上のイメージと同じ230グラムで7700円。ヨーロッパ在住者が購入できるお値段と比較して、悩んでください。
 細かなことを言えば、230グラム箱の
最大容量は28粒だと推察します。
 ひと粒売り(280円)とくらべると、お得といえそうですね。だたし12粒以下の箱入り(本国のリストにはありません)になると、相当割高です。
  例えば2粒入り箱は1100円。気をつけましょう。
                                           
 http://www.lamaisonduchocolat.com/index.phpメゾン・ド・ショコラHP 2003年9月24日確認済み)

                                          
03/09/24 

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