2000年10月8日、大阪、難波のホテルの客室に届けられた新聞の家庭欄にメロンパンに関する記事が掲載されていました。見出しは「メロンパン みんなメロメロ」!
メロンパンが大ブレーク中ということで、この夏からメロンパンを8種類に増やしたお店の話とか、製パン業界でもメロンパンの売り上げが伸びていること、実際にメロンパンを作ってみたレポートやレシピ、ブームのきっかけといわれているドラマの紹介などの内容でした。少し前に「シナモンロール、北海道に上陸」という報道もあって、(遅れてやってきた)メロンパンブームもピークは過ぎたかな、と感じていたので、この時期に大阪でこういう記事を目にするとは、意外でした。
思ったより、時間差はないのでしょうか?
それにしても、ひとつの店に8種類のメロンパンはすごいですね〜、などと、感心していられない。
なんと、梅田に夕張メロンパンがあるというではないですか!
北海道だって、と大きなことは言えませんが、千歳や札幌で、わたしが知る20件ほどのパン屋さんでも赤肉メロンを意識したオレンジ色のメロンパンをよく見かけますが、それは富良野メロンパンだったり、北海道メロンパンだったりして
夕張メロンという名前を使ってメロンパンを販売しているのは2件だけです。それなのに、大阪で、夕張メロンパンを名乗っているパンがある!!! さすがに都会...とにかく確認せずに帰られようか、というわけで、予定を少し変更して、行って、見て、買って、食べてみました。メロンパン!
10時の開店を待つようにして店に入ったので、8種類と言われているメロンパンのうち、店頭に並んでいたのは、チーズ、チョコチップ、左イメージのコーヒー、スタンダードなものと夕張メロンパンの5種類でした。
わたしは紅茶のメロンパンにも興味があったので(ウチの近くのものと比べたかった)店のスタッフに尋ねたところ、「11時頃に到着予定です。」というお話。どこかで作って、運んでるようですね。
この日の予定は心斎橋と難波でお買い物! 朝からいくつものパンを持ち歩きたくはないので、食べた事がないという理由でコーヒーメロンパンと、それから問題の夕張メロンパンを購入しました。共に、メロンを模した切り込みの編み目は表面にはありません。コーヒーメロンパンの表面にはザラメのお砂糖がふられてます。香りは
ほのかにするかなあ...という感じ。朝一番だったので、あったか〜くて、袋の中からでもコーヒーの香りが上がってくるようなのを期待してましたが違ってました。割ってみて、中から白い生地が出てきた時の、わたしのショックをお察しください。
中もコーヒーパンと思い込んでいたので、裏切られた気分でした。この生地に特徴を見つけることはできませんでした。
つまり、味も香りも表面のビスケット生地に全面におまかせという状態です。その割には、ビスケット生地は従来のものより薄くて、若干固めで、風味には物足りなさを感じました。
一方、夕張メロンパンですが、こちらは何かの番組で紹介されたようです。
新聞の記事では「ビスケット生地にメロン果汁をつかい、メロンクリームが入っている。」ということで、オレンジ色をイメージしていましたが、実際は緑色でした。中のクリームは薄いオレンジ色をしています。でも、夕張メロンの香りはしないんだけど...どうしましょう?
店頭での説明は、「夕張メロンクリーム入り」ということなので、色から察しても、ビスケット生地に使っているメロン果汁は夕張メロンのものではないかもしれません。
コーヒーメロンパンと違って、ビスケット生地は厚みがあります。パリパリではなくサクサクという感じ。表面には、自然にできたひび割れがありました。中の生地はやはり白。ただ、デニッシュを思わせる仕上がりになっていて、特別製、をアピールしていたようです。おいしかったです。
夕張メロンパンと名乗ってなければ、好感が持てたと思います。
左イメージ
大阪、梅田で見つけた夕張メロンパン。
おいしくいただきましたが.....。使われているはずの夕張メロンは、あまり自己主張をせず、おとなしめでした。
右イメージ
北海道発の夕張メロンパン。
焼き立ての香りは、強烈です。
00/10/13
心斎橋のそごうに高野フルーツパーラーが出店しているというので、寄ってみました。
大きな、ベーグルと一緒に、メロンパンも並んでいました。もっとも、人は並んでいませんでした。
ガラスケースの上には、3個入りのお特袋もありましたから、飛ぶように売れているという雰囲気はありません。西と東では好みの違いも....。別の店のデカメロンパン(巨大でした。)の方が人を集めていたようです。
見た目は新宿のものと変わらないのでしょうか?
そごう店のオリジナルということで販売されていたのが、左の
イメージのものです。
ビスケット生地は全くと言っていいほど、デコボコがありません。皺は、わたしが持ち歩いて増えたかもしれませんが、ショケースに並んでいた時から付いてました。失敗したスポンジケーキみたいで、あんまりおいしそうな気がしませんよね。
生地自体に甘味はほとんどなくて、少し、乾燥しかかったクレープを思い出させます。その点では特色があります。
中のメロンクリームは、期待が大きかっただけに...ちょっと。
量はすくないです、ねばりがあり過ぎます。わたしは、メロンの芳醇な香りと共に、トロ〜リと出てくるクリームを想像していたので、自立しているクリームには正直ガッカリしました。メロンピールが練り混まれたパン生地も固めで、パン生地で勝負するのは難しいんじゃない?という印象です。
パン屋さんでは、ないですもんね。でも、メロンクリームを惜しんではいけない。それが、売りなわけだもの。残念ながら、感動は実際に食べてみる前まで、でした。
念の為に申し上げますが、この感想は、高野の新宿店に並ぶ方々の味覚を否定するものではありません。新宿店のオリジナルはまた別のものでしょうし、同じだとしても、これは好みの問題です。

右イメージはライトグリーンのメロンパンの横に並んでいたバナナクリーム入りのもの。さすがに、フルーツ屋さん!と思って買ってきましたが...。もっとクリームを!とアンケート調査があれば答えたと思います。
00/10/13
難波の高島屋内のフォションで、パン・オ・シトロンを見つけました。形もレモンをイメージしていますが、メロンパンの仲間にはちがいありません。
少し、小振りです。ひとつひとつ、ロゴ入りの袋に入れてくれました。生地には適度な弾力があって、どちらかと言えばしっとりしてますが、その分、ペタンコになりやすく、やさしく運んであげないと、かなり惨めな姿に変身します。
シンプルですが、なかなかいいお味でした。
パン生地でがんばっているという印象です。
00/10/13
昨日、ウチの近くのパン屋さんで(またもや)メロンパンの新商品を見つけました。
紅茶メロンパンとココアメロンパンの2種類ですが、先週末は気がつきませんでした。この店では既にいくつかの新メロンパンを販売していましたが、少し前から、その中の1種類だけが生き残っているという感じでした。時間帯によって、他のものも...と思います? でも、10時過ぎに行った時にパンが焼き上がってなくて、午後に立ち寄った時並んでいたメロンパンは1種類だけでしたもの。
勝手な感想ですが、ココのパンはいくつかはとってもおいしいけど、その他はまあ...それなりにというところです。わたしは、食パンのひとつを非常に高く評価してますが、その食パンがない時は、諦めます。他の食パンを代わりに買うことはありません。どうしても必要な場合は他の店に行きます。
そういうわけで、メロンパンも生き残ったひとつと消えて行った他のものとの間には、味の差がかなりありました。生き残るべきものが、正しく生き残ったという感じです。この(生き残りの)メロンパンは、ルノートルや高野を含めた他の多くの店のメロンパンと比べても、負けないおいしさだと、わたしは思ってます。
だから、困る.....。たまに、大当たりを出す店なのです。
引いてみなきゃ、当たりかハズレかは分からない、ので、新商品の紅茶とココアのふたつのメロンパンを買ってしまいました。大ハズレでした!
コンッと音がするかと思えるくらい固い表面の生地はパンの丸い形を維持するには役立ってますが中の白い生地との間に、大きな空洞ができてました。表面に紅茶の葉が混ぜられていることとココアパウダーがふられていることで見た目の区別は可能ですが、味に大差はありません。つるりんとした表面の生地は香りも味もほとんどなくて、わたしはビスケット生地と呼びたくない....。
まさか、厨房で「とにかく、種類をつくんなきゃなんないんだからさぁ。」なんて会話はないでしょうけど、種類はいいから、おいしいパンを!とわたしは言いたい!
営業妨害するつもりはないので、写真と店の名前は載せません。
00/10/15

10月中旬以降、ウチの近くではメロンパンの勢いも目に見えて衰えて、店によっては全く置かないところも出てきていましたが、その間にも東京ではメロンパンブーム継続作戦が進行していたようですね。変わりメロンパンというよりフルーツパンシリーズなるものがまた人気を呼んでいる様です。
相変わらず、テレビの画面にはタカノとルノートルに並ぶ人たちが映し出されていました。
タカノは今度はクリーミーイヨカン(なぜか、かたかな)パンらしい...。半分に切られたものをみましたが、先月、わたしが心斎橋で買ったものと形態が似ています。ノッペリの表面に膨らみの少ない白いパン生地、空洞のなかにあるクリームはしっかり?していそう...。
一方、ルノートルの方は、生地もそれぞれ違っていて、おいしそうに見えたので、懲りもせずに札幌店で買ってきました。
イチゴパン、バナナパン、手前は従来からあるメロンパン。
フルーツパンの表面はつるりんタイプですこしウエットな感じ です。しかも、かなり薄い!あえて、メロンパンと区別したのでしょうか?
でも、わたしは、粗目の砂糖が見え隠れするようなサクサクのビスケット生地が好きなので、非常に残念です。
香りは良くて、中の生地もそれぞれの個性を主張しているので、
ビスケット生地に頼らなくてもいいかな..と期待しましたが、妙な試みはやめて、イチゴメロンパンと名乗ってもいいから、サクサクビスケット生地にした方がいいと感じました。
イチゴの酸味が、勝ち過ぎているし、バナナは香りのわりには淡白な味でした。ルノートルのバナナブレッドはおいしいのにね。
右のイメージは焼き芋パンに奥がマロンパン。そして一種類だけクリーム入りだったキャラメルパンです。
面白いことに、やきいもパンが一番それらしい味にできあがっていました。マロンパンの表面だけがしっとりタイプではなくて、わずかにサクッという食感でした。
札幌店では、並ぶ人もなく、パンを買いに来た人も試食をしたフルーツパンは買っていきませんでした。
全種類、2個ずつ買ったわたしだけが浮いていました。
でも、取りあえず、1個ずつにしておけば良かったと思っています。...池袋で並んでいた人たちの中に、リピーターはどのくらいいらっしゃるのでしょうね?
00/11/07
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