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                        ボビンレース


 03/06/07

 
 
 忙しい旅程の中でも、やっぱりはずせないのが「お買い物」。
 
 「ま、いいか。」というわけにはいかない義理のお土産には、結構時間をとられるも のの手許には残らないし、土地の名物や旅の記念品は、時とともに、捨てられないけど少々置き場所に困るものに変わってしまうことがありますね。

 自分用のお土産は、何年経っても愛着が薄れず、目にする度にそれと出会った町や店のこと思い出せるようなものなのが一番! そして、その出合いが、新たなおつき合いのきっかけになったりすると、観光で通り過ぎただけの町が、特別な場所になります。
 観る、だけでなく、ちょっと係わりを持ちたくなるような、そんなお土産を紹介したくなりました。

  このページはいわば、わたしの自己満足の「お買い物リスト」のようなものですが、旅行の予定がある方は、覚えておいて損はないものだと思いますし、メールオーダーが可能なものも少なくありません。

 ただ、ごく最近に訪れた店でも、連絡先が今後も変わらないという保証はなく、常に正しい情報を更新していける自信がないので、細かな住所や電話番号の明記は避けました。興味をお持ちになった方はJUNまでメールで問い合わせて下さい。
 現在、メ−ルオ−ダ−等でおつき合いしている店に関しては、正確な連絡先と、必要ならば注文方法を、旅先で訪れた限りの店は、その時の情報をお知らせできると思います。

                        
               

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イルマ【IRMA】のボビンレース(メールオーダー編)                    

 
旅先で買ったものは、後になってその価値に変化をきたすものが少なくありません。
 非日常から日常へと存在場所を移した時に生じる違和感のせいで“活かしきれない記念品”になるものもあれば、その物があった場所とは異なる日常においてさえ“刺激を放つエッセンス”として輝きを増すものもあります。

 イルマのボビンレ−スは後者の典型でした。
 もちろん、最初から使うつもりで買ったものですから、少なくても“活かされる記念品”ではあったのですけど、心穏やかに活かすには(珍しくないことですが)問題もありました。
 店ではたくさんの中の1枚だったものが、自宅で広げる時には“一点もの”です。
 それでも、自分の物となれば遠慮はいらないわけで、裏返したり、透かしてみたり、握って皺のより加減を見たりとこねくりまわしてると、あらためて麻の質感に魅せられました。“素敵なもの”が“いいもの”に昇格というわけです。手仕事の美しさに加えての心地よい手触りは、大阪のデパートをはしごして(我が家は現在京都在住)探しても、見つかりそうもありません。
 ドイリーはともかくテーブルクロスに替えが必要になるのは時間の問題なのに、お気に入りの
“いいもの”
1枚しかない....。汚れた時に(必ず汚れます!)ショックに打ちのめされる自分の姿が目に浮かびました。精神の安定の為には、やはり“予備”が必要だわということで、メ−ルオ−ダ−にトライしました。
 
 (メ−ルオーダー用の)カタログが発行されているとは思えませんでしたから、イルマのスタッフの記憶力に期待してE-mailで問い合わせをしたのは、2003年1月下旬のことです。ブリュージュのショップを訪れてから、あと数日で1ヶ月が経過という頃でした。
 返事はすぐにE-mailで届きました。
 差し出し名は男性の個人名で、彼の奥さんがわたしが買ったテ−ブルクロスを覚えているということと、日本への発送できるということ、クレジットカ−ドでの支払いを受け付けるという、嬉しい内容でした。ただ、差し出し人のアドレスは、わたしが問い合わせに送ったそれとは違っていました。店に届いたメールに個人が対応したと言うところでしょうか...。
 
 わたしが利用したメ−ルのアドレスは、ガイド本に電話、ファクス番号と一緒に掲載されていたものでした。間違いなく先方に届いたからこそ、返事があったわけですが...クレジットカ−ドの詳細をオンラインで送ることに抵抗があったわたしは、ふたつあるメ−ルアドレスに悩みました。ところが、イルマファクス番号もひとつではありませんでした。
 問い合わせをする前に、わたしは万が一の便利さを求めて、イルマのHPを探したのですが(キ−ワ−ドではヒットしなかったのに、メールアドレスから推測してHPアドレスを適当に入力していくうちに見つけました。)そこではファクス番号として、ガイド本や店のカ−ドに記載されているものとは別の数字が並んでいるのです。
 統一されているのは電話番号だけなので、やむなくわたしは次の連絡手段に電話を選びました。オーダーの意志を伝え、オ−ダ−フォ−ムはどの番号に送るべきかを確認する為です。どっちの番号でも構わないということでした。

 1番の目的は長方形のテーブルクロス(上、イメージ)でしたが、事はついで...。
 現地ではどちらにしようかと考えて、選ばなかったドイリー(右下イメージ。
レ−スのみの製品です。ショップではこれではなく、リネン使いのものを選びました。)や、近所に配ってしまって、自分の手許には残らなかったハンカチーフやティッシュボックスカバーなども一緒に注文することにしました。
 品番は言うまでもなく、デザインの名前もわからないので、注文は大きさや値段、素材の指定になりました。
 “80×40くらいの楕円のドイリー、麻布を使っていないもの、60ユーロくらいのものを1枚”“麻のアンハチーフ、ボビンレ−スの縁飾りの幅が広いもの 20〜30ユーロのものを2枚”という具合ですね。価格は旅行中に購入して来た物から見当を付けました。
 欲しい物を列挙してクレジットカードの詳細も記載した自作のオーダーフォームを仕上げて、ファクスをすればあとは待つだけ...。
 ところが、ガイド本に書かれていた番号(電話番号と共有)宛てに、何度試みても送信できないのです。時間をおいても状況がかわらないので、HPで紹介されていたファクス専用番号宛てに送ったのですが......これがトラブルのもとになりました。
 少しして、先方から、電話で話したことの確認を含めて、オーダーを待っているという内容のファクスが届いたんですね。 あれ...?もうオ−ダ−フォ−ムは送信済みよ、ということで、またこちらかから電話です。わたしのファクスは、届いていませんでした。
 え...でも、ほんの20分ほど前に送信したばかりなんですけど... とHPにあったファクス番号を告げると、“それはウチの番号ではない”という恐ろしい返事! 一瞬(ただでさえ危うい)自分のヒアリング能力が退化したかと思いました。

 もちろん、イルマのHPにあった番号だということは主張しましたけど、返事は同じでした。ファクス番号は電話番号と同じなので、この番号宛に送るようにという話なのです。(送れなかったのよ〜。どっちの番号でもいいって言ったじゃないと言いたいところでしたが、語学力に限界を感じてやめました。前の話を蒸し返しても結果はかわりませんし、どうやら、わたしはファクス番号ののことを尋ねたのに、先方はE-mailの話をしていたのかも...と考えることも可能だったので。)
 念の為に付け加えると、イルマのHPではわたしのオ−ダ−フォ−ムを行方しれずにした元凶のファクス番号がいまも紹介されています。気をつけましょう。ファクスは電話と同じ番号!です。
 (電話と同じ番号に)再送信すればノ−プロブレムというスタッフの慰めは、的をはずれたものでしたが(オ−ダ−フォ−ムが届いていなかったこと以上に、『どこか』に届いちゃったことが問題なのです。)商品は、再送信が完了してから10日ほどして届きました。オーダーを受け付けたこと、発送予定日、発送後のシッピングナンバーなどはE-mailと、それをロピ−したファクスの2段構えで知らされました。発送完了の知らせに、ギフト容の袋やラベルを同封したとあったので、気づかいに感心して、届いた箱の蓋をあけたのですが....その数を見てビックリしました。

 ギフト目的でオーダーしたわけではありませんから、使ったのは6、7枚だったと思いますけど、右のイメ−ジが“余り”です。金色のラベルを直接レ−ス製品に貼り付けて、銀のラベルで袋の封をするということらしいのですけど、この袋はざっと数えても(まだ)50枚はあるのです。

 で、肝心の商品はというと、こちらの“つもり”と数が一致したのは、テ−ブルクロスとテーブルセンター(現地ではドイリ−で統一)だけで、他は、見事なまでに多めでした。

 下のイメ−ジは“麻のアンハチーフ、ボビンレ−スの縁飾りの幅が広いもの 20〜30ユーロのものを2枚”というリクエストに応じたものだと思うのですが、3枚ありましたし、レ−スの幅がこれよりも狭いものが2種類、3枚、5枚と届きました。シンプルな細い縁飾りのハンカチーフ(これは6枚入ってました。)と比べると、レ−ス部分の幅が広い物という、こちらの希望に当てはまる物ばかりですが.....>20〜30ユーロという条件に対して価格別に各種送られてきたという気がしないでもありません。もっとも、枚数のアバウトさに関しては、全く理解不能です。

 細かな条件は付けていなかった、ティッシュボックスカバーは、なぜか3種類で、枚数はマチマチでした。
 
 
合計金額が書き込まれたレシ−トはありましたが各アイテムの単価は明記されていませんでした。 手書きの値札シ−ルが貼られてているものもあれば、貼られていただろうと思われるものもありました。(値札シ−ルが箱の角にかなり落ちていました。)  本当に、おおらかで......ど〜しましょう。

 “枚数が多すぎてびっくりしましたけど、どれも気に入りました。”と、受け取りの連絡をしましたが、こちらの戸惑いが伝わったかどうかは、分かりません。

 小さめのドイリーやハンカチ−フは定型の郵便封筒に収まる程のものですから、まず郵便で、1枚から取り寄せるのが安心かもしれませんね。

 余談ですが、ミス送信のわたしのカードの詳細は、悪用されることなく数カ月が経過しました。
 

 http://www.irma.be/(イルマのHP、ただし、紹介はアンティークレ−ス中心です。2003年6月7日確認済み)   


                                 
03/06/07  
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