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 ローマ、フィレンツェ、ヴェニスを12日間の急ぎ足で見て参りました。
観光名所やお勧めスポットなどは、美しい写真と共に多くのガイドブックで詳しい紹介を見ることができますから、ココで観光ガイド的な旅行記を展開することには、あまり意味を見出せません。
 たとえば、コロッセオの迫力を説明して、それを見たわたしの感想を伝えることよりも、駅前で剣士の衣装を付けたおじさんと一緒に写真を撮ってから、請求された金額が果たして妥当なものだったのかどうか、いつまでも悩んだというようなエピソードを中心に進めていくつもりです。         
                           01/01/16  

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 資料を集める

 我が家には常に旅行代理店発行のヨーロッパ旅行のパンフレットがあります。

 大手代理店発行の立派なものから、実際に申し込むのは躊躇するけど...というマイナーな店の、安さを全面にアピールした1枚もののパンフレットまで、目に止まったものはとりあえずいただいてくるので、年に1度か2度、処分するのに苦労するほどの量になりますが、これはもう、習慣化した自衛策で、我が家では通常前年度のパンフレットを参考にして旅行の計画をたて始めます。行きたい場所と行けそうな日程(ほとんど年末年始)が固まってきたら、各社のパンフレットで前年同時期のプランを比較検討というわけですね。旅行代金と利用予定の航空会社、ホテルなどを見比べたあとは、前年度の実績を参考にして申し込む為の、1年分のパンフレット収集です。

 というのも、年末年始を含む下半期のパンフレットが出回り始めるのは、お盆を過ぎたあたりから....。年末の出発日までは十分な時間の余裕がありますけど、席に余裕がありません。随分前になりますが、予約していたパンフレットが、本日(店に)届きました、(我が家の希望の出発日の)残席はふたつです、という代理店からの電話を受けて、あせりにあせった苦い経験がわたしにはあります。価格が確定する前にとりあえず申し込んでおく人が多かったということでしょうね。最終的にお値段が折り合わなければ、キャンセルも出てくるのでしょうけど、この時にキャンセルしたのは我が家でした。
 ふたつの残席は「10日間コース」で、こちらの予定よりも1日長かったのですけど、それしかないとなれば迷っている余裕もなくてその場で申し込んだものの、なんとかなると思った1日がなんともならなくなったのですね。結果、直行便利用を諦めるはめになりました。
  混雑する時期に動こうと思えば、(計画段階の)挫折や変更に対して準備が必要と思い知らされた経験で、この時以降、パンフレットのキープは習慣になってしまいました。

 ただ、前回のパリ行きから、パンフレットの役割は少し変わってきています。
 諸事情から、飛行機のビジネスクラスを利用するようになった為で、そうなるとフリープランといえども、パックのプランは条件にあわないんですね。ビジネスクラスへの変更に伴う追加料金が不当に高い上に、変更が叶うかどうかはすぐには分からない....。実際に、1年、あるいは10ヶ月前から(格安運賃でも)席の予約は受け付けられていることを思えば、年末の出発では、変更が叶わない確率の方が高いでしょうね。
 飛行機は飛行機、ホテルはホテルで手配するようになると、(その方が解答が早いので)パンフレットに記載の旅行代金は不要な情報になるので、チェックするのもフリープランのページから添乗員付きのプランに移ります。同じような日程での観光スケージュールや、利用予定のホテルなど、無料でいただいてきたパンフレットでも、参考になるものは少なくありません。
 名門ホテルに泊まるというようなプランで利用予定のホテルは、各社、おもしろいほど同じホテルが多くて....。
  ランクは同じでも団体客御用達のホテルとそうでないホテルは、雰囲気も違ってきます。どちらを選ぶかは別として、パンフレットから、ホテルの現状が見えてきますよね。

 もちろん、パンフレットは傾向を見るもの。対策をたてる為に、今回も何冊かの本を購入しました。
 ガイド本は今までと同様に、わがまま歩き個人旅行などシリーズものを3册(イタリア全般ではなく、ミラノ、ローマ、フィレンツェ、ベニスが1册にまとまったもの)と、ショッピング&レストランガイドを1册。この1册を購入したのは唯一ビアンキ・エ・ナルディが紹介されていたからで、さほど活用はしないままで終わりました。でも、かつての愛読書、ヴァンサンカンを思い起こさせる作りで...人によってはベストガイドになる1册かもしれません。

 いわゆるガイド本とは違いますけど、今回、海外旅行の参考書として購入したものに航空旅行ハンドブックがあります。エアステージという月刊誌の増刊号として出版されていたもので、取り扱われていたとしても、ふつうは趣味のコーナーなどに置かれているのでしょうね。旅行コーナーと乗り物コーナーが接近している、小さな本屋さんで、偶然に視野に入った本でした。
  国際線版1999の内容はというと、日本発着便のある世界の航空会社のビジネスクラスの紹介、比較が主で、世界の空港ガイドや日本に乗り入れている全社の機内図(座席配置、トイレ、クローゼットの位置などを図解)まで付いていて、ビジネスクラス初心者の我が家にとっては、嬉しい情報がてんこもりの1册でした。
 ただ、本を手に取ったのは、99年の秋このと。数カ月後には2000年版が発行されるというので、99年版は書店のラックに戻しました。(残念なことに、99年版を見たのは、この時が最初で最後....。)

 わたしたちのイタリア旅行は2000年の暮れですから、航空旅行ハンドブック 国際線版2000の最新情報が、飛行機選びの最終決定に役立つはずでした。...が、確実に手に入れる為に、取り置きまでしてもらった2000年版の特集はエコノミークラスの最新情報だったので、しばし呆然....。
 機内の座席表(席のリクエストに役立ちました。)や空港ガイドなど、ありがたい情報もありましたけど、とりあえず99年版も買っておけば...と悔やんだことは言うまでもありません。そうしていたら、アリタリアのビジネスクラスにパーソナルテレビが無いということも分かったかもしれませんね。
 その後航空旅行ハンドブックは毎年買っていますけど、店頭で立ち読みした99年版が、1番必要なものだった気がします。

 このほかには、イタリア政府観光局から、資料1式を取り寄せましたが、こちらは、一応もらったという程度.....。非常に役に立ったという印象はありません。

                                          02/08/27
 


 

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