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 ローマ、フィレンツェ、ヴェニスを12日間の急ぎ足で見て参りました。
観光名所やお勧めスポットなどは、美しい写真と共に多くのガイドブックで詳しい紹介を見ることができますから、ココで観光ガイド的な旅行記を展開することには、あまり意味を見出せません。
 たとえば、コロッセオの迫力を説明して、それを見たわたしの感想を伝えることよりも、駅前で剣士の衣装を付けたおじさんと一緒に写真を撮ってから、請求された金額が果たして妥当なものだったのかどうか、いつまでも悩んだというようなエピソードを中心に進めていくつもりです。         
                           01/01/16  




   

資料を作る(予習)

 
数冊のガイド本と観光局から取り寄せた資料一式、それにフィレンツェのバーチャルツアーのビデオとイタリアに係わる単行本を数冊...下調べの材料は揃っても、その中味をすべて身につけるには時間は少々、能力はかなり不足しているというわけで、我が家の場合、情報の整理が必要になってきます。
 出発まで2ヶ月余りという頃、つまりそろそろ必要なものを探したり、買い足したりし始める頃なんですが、旅行が現実味を帯びてきたことで、主人の“やる気”が目覚めました。短い日程の中で、何を見て(どこを訪れて)何を諦めるか...の選抜作業ですね。建築の勉強でもなければミケランジェロに傾倒しているわけでもなく、単なる観光旅行に行くわたしたちにとって、広く、浅く、いろんなものを観るのが基本ですけど、独断は禁物! 他人の意見も聞かなくてはというわけで、主人が作成したのが、右下のイメージの優先順位リストでした。
 
 3つのガイド本の観光お勧め度一覧に、世界遺産地球旅行での掲載の有無をチェックしたリストです。
 こうして見ると、重要度がすべて横並びのガイド本は、資料としてはあまり役にはたたないことがわかりますね。だって、例えばスペイン広場バルベーニ広場、(所用時間はほぼ同じ)時間がないからひとつに絞らなくちゃという時に、どちらも同じくらいお勧めといわれてもね〜、知らないと思っていい加減に答えてるでしょう、と言いたくなります。幸い、リストの結果は知名度の通りで、スペイン広場バルベニーニ広場よりもかなり合計点(?)が高くなって安心しましたが、ガイド本によって、見どころには差があるものですね。

 リストが出来上がった後、主人は市内地図を広げて観光シュミレーションをしていたようです。
 方向音痴で地理が苦手なわたしには、横文字の地図は理解できない暗号のようなもの。名所、旧跡の位置の確認や効率的な周り方は主人に任せて、わたしは、特に興味を抱いたショップ、レストラン、カフェなどをピックアップしました。
 それぞれ、取り上げられている本の地図には位置が記されていますけど、立ち寄る予定の店は全て、1枚の地図にまとめて書き込みました(この作業は主人)。現地の街中で持ち歩くガイド本を少なくするのがその目的ですが、“おまとめ地図”は本をなくした時の保険でもあります。

 実はわたし、2册のガイド本を携行した以前のパリ旅行で、1册をなくしてガックリした経験があるのですね。直前まで研究(?)するつもりで、機内に持ち込んだことは確かですから、座席のポケットに置き忘れたという説が有力ですが、実際にはどこでなくしたかは覚えていません。ホテルに着いた時にはありませんでした。残る1冊で予定の観光はできましたが、立ち寄る予定だったチョコレートショップ(なくした方のガイド本にしか紹介されていませんでした。)は分からずじまいで、残念でした。たまたま見つけたチョコレートショップが目的の店だったのかもしれないし、違っていたかも知れないという不確かさ....。店の名前は覚えて、おおまかな位置くらいは見当を付けておくべきだったという点を反省しての、主人の地図書き込みです。

 行動計画ができて、その為に頼るべき地図も完成した後は、持参しないガイド本の中の必要なページをコピー、パスポートをコピー、ついでに、番号等を控える面倒を省く為にクレジットカードもコピー...。
 
 パスポートはホテルのセフィティボックスに預けるか、肌身放さずに持ち歩くかは意見の別れるところだと思いますが、持ち歩く場合でも、パブリックスペースでは頻繁に出し入れはしたくありませんよね。買い物などでVATの返金手続きをする場合はコピーで十分です。このコピーはホテルのチェックインの際にも役にたって、一時的せよ、パスポートを預けたくない場合は、コピー数枚の持参がお勧めです。
 イタリアのホテルでは、預けたパスポートをなかなか戻してくれないという情報を見て、ホテル用に3枚大目にコピーを用意しました。

 それから、ホテルカードの作成。
 チェックインの際にホテルカードは渡されますけど、、そのホテルに間違いなく到着する為に、ホテルの名前、住所、電話番号を書き込んだカードを自作しました。今回はローマでお迎えが待っていてくれましたが、タクシーでホテルに向かう場合はカードを見せながら行き先を告げる為です。ホテルは系列が変わることがよくありますし、似たような名前もないとは言えません。撥音の問題で、違うホテルをイメージされるかもしれない....ということで、会話能力の限界を知るわたしたちの工夫です。
 同じ理由で、利用予定の駅や空港のカードも作りました。
 ただ、こちらはホテルのスタッフがサポートしてくれますから、見せる機会はありません。あくまでも念のため、ですね。

 
                                      02/09/28 
 

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