画面のレイアウトが乱れる方へ

 

 ローマ、フィレンツェ、ヴェニスを12日間の急ぎ足で見て参りました。
観光名所やお勧めスポットなどは、美しい写真と共に多くのガイドブックで詳しい紹介を見ることができますから、ココで観光ガイド的な旅行記を展開することには、あまり意味を見出せません。
 たとえば、コロッセオの迫力を説明して、それを見たわたしの感想を伝えることよりも、駅前で剣士の衣装を付けたおじさんと一緒に写真を撮ってから、請求された金額が果たして妥当なものだったのかどうか、いつまでも悩んだというようなエピソードを中心に進めていくつもりです。         
                           01/01/16  




   

荷造り

 さて、荷造りです。
  我が家のサムソナイトのサイズは特大と大.....“大は小を兼ねる”という言い習わしを素直に信じて買ったもので、スペースに問題はありません。

 冬のヨーロッパということで、温かくて軽いダウンコートが欠かせませんけど、(ホテルの)外のレストランでの夕食の為にカシミアのロングコートを別に持参していた時期もありました。主人のスーツとそれに合わせたロングロートを詰め込んでも、まだまだモノが入る余地はいっぱいのトランクです。ところがこのトランク、今までは行きも帰りも隙間なく荷物が入ったことがありません。いっぱいにすると、重量オーバーになってしまうんですね。
 大きい分だけトランク自体の重みもありますし、真剣に詰め込むまでもなく、ほぼいっぱいの状態で20キロを越えてしまうんです。レンタルをやめて自前のトランクにしてから初めての海外旅行の荷造りでは、パンツを1枚、シャツを1枚、ハンカチ2枚....と減らして、ガイド本の類いは全て機内持ち込みにして、挙げ句に特大サイズの主人のトランクはトランクベルトをはずして重量チェックをしたほどでした。


 帰りにはお土産等で荷物が増えることを考えて、トランクには余白を残した荷造りを、という旅のアドバイスがありますけど、余白がいっぱいになると、我が家の場合は当然重量オーバーです。海外の空港で、スタッフと交渉する程の語学力はない身としては、大幅な重量オーバーによる問題発生を避ける努力を惜しむわけにはいきません。美術館のカタログ等は郵便で送り返したり、購入したものは店から直接発送してもらったりと、それなりに神経を使ったものです。
  個人旅行では、「なんとかして!」と泣きつく先のアシスタントがいませんものね。(始めてのロンドン・フリースティの帰りの空港で、ちょっとヤバい重さだけど...何か言われたらその時に対策を考えましょう、と言ってくれた送迎アシスタントのお兄さんが、とっても頼もしく見えました!)

 ところが、今回は行きも帰りもビジネスクラスということで、10キロ分のおまけが付きます。制限重量は30キロ! 重さに関しては、あまり神経を使わずに済みました。
 しかも、(前回に引き続き)ホテルの外で夕食をとる予定はたてなかったので、夜の外出用のコートも必要ありません。余裕の上にも余裕のある荷造りでした。
 ただ、 誤算だったのはカップ麺の類がかさばったことでしょうか...。これまでにも、カップ麺や水で戻すゴハン等を持参したことはありましたが、それはあくまでも非常用! 今回は各都市で夕食の1回は持参もので済ますつもりで準備した為、(海外にまで行って、日本食が恋しくなる人の気が知れない....などという。若かりし頃の過去の発言は撤回。恋しいというのとは少し違いますけど、いかにもカロリーの多そうな食事が続くと、お腹の休息日が欲しくなる自分たちを発見しました。)ひとつ、ふたつの数ではありません。押さえ過ぎて容器が壊れたら使い物になりませんしね。
 実際には分けていれましたけど、特大トランクの4分の1くらいは、おやつや湯沸かし器を含めた食料でスペースを取られましたから、なんと、トランクの隙間はほとんどなくなりました。

 さすがに特大サイズの主人の方は、重さも23キロ強でしたけど、今回は問題なし、です。
 以前に引っ越しの際に、国内線でこのトランクを預ける時に“HEVY!”というシ−ルを貼られた上に、荷物はできるだけ少なめに(だって、引っ越しの最中だもの)と注意を受けたことが思い出されましたけど、今度はトランク自体はわたしたちとは別行動です。空港までは宅配便の利用になりますから、23キロでも24キロでも、当面の支障はありません。
 
 ちなみに旅先でなくなる予定のものは、食料以外には、処分してくるつもりの洗面器。“休息時間”等の疲れた足の為のケアグッズ。寝巻き代わりの主人のTシャツ数枚(そろそろ寿命かな...というもの)それに、石鹸、シャンプー、入浴剤...のバス用品。ただし、石鹸に関しては、持参したものは消費しても、ホテルのアメニティーが増える可能性もあるので、バス用品のスペースは当てにはできません。
 ローマで消費予定の食料だけでは、トランクにはまだ十分な余白は生まれませんね。

 最初の滞在地ローマでは、極力荷物を増やさないことが前提の、荷造りでした。

                                        02/10/22 



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