画面のレイアウトが乱れる方へ

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 2014年10月下旬、ゴルフシーズン終幕直前のルスツで遊んで来ました。

 ホテルエリアはクローズ中で、久々のタワー宿泊、レストランの選択もままならない環境での4泊5日はチャレンジでしたが、そんな時期でも快適に過ごせることを確認して参りました。
4日目、ゴルフ場クローズを決定つけた雪景色をながめながらの、ゆったりした時間も悪くはありませんでした。
 オフ期直前のリスクと自衛策をあわせて、時期外れのルスツ滞在レポートです。

 
                                     2014/11/07

 



     

選択肢狭まる中での予約の変更と事前調整

 7月中旬の予定をキャンセルして10月の予約を試みたのは、7月3日でした。

 私の入院、手術の日程が8月上旬,ただし未確定(先に延びる可能性有り)という段階で、なるべく遅い方が無難とばかり、26日からの5泊で日程を組みました。ところが、条件を入れて検索すると、ジュニアスイートが出てこないんですね。と、いうか、予約可能なのはタワーの客室だけ....。まさかこの時期にホテル側が満室?というのもあり得ないので、確認したところ、10月20日で遊園地の営業が終わって、一旦ホテルエリア全体がクロースになるというんですね。1日、2日ならともかく、1週間早めるのは.....と言うことで、数年振りにタワー客室の室内階段で足腰を鍛える覚悟を決めたのでした。早めた方が(雪が降って)ゴルフ場がクローズするリスクも少なくなるんですけど、術後の状態も分かりませんし、ゴルフが出来なければゆっくりすればいいという気持ちでした。主人と私、それぞれにゴルフ場クローズのハプニングに備えて本を4冊、トランクに入れて送りました。
 
 もうひとつ、予約時に判明したのは、この時期はタワーコース以外3つのコースも営業を終了していると言うことでした。
 ま、そうでしょうね。4コースをフル稼働する必要がないのは想像出来ます。ただ、問題は唯一営業のタワーコースも水曜日がお休みと言うことでした。スタート時間の調整を受けてくれたスタッフからの情報でしたが、実はタワーコースのみの営業になった時点で、タワーコースは定休日を返上して無休になっていて、その事実は現地ゴルフコース担当のスタッフから聞きました。情報が間違っていた...というよりも、7月の情報は10月には適応外になることもあるということですね。
 ただ、ゴルフコース定休日の変更は、時期や予約状況によりレストランの営業の有無がかわるのとは重みの違う話...。
 タワーコースの定休日が無くなることがいつの時点で決まったのかはわかリませんが、我家は、水曜日はゴルフ場がクローズらしいのでとの理由付けで、26日からの5泊を25日からの4泊に変更したんですよね。つまりゴルフが出来ない水曜日にチェックアウト日を合わせたのでした。8月下旬、飛行機の手配を控えての変更時点でも、水曜日もタワーコースは営業する(ようになった)との話はありませんでした。
 実際には火曜日に降雪があり、水曜日もゴルフができる状態には戻っていませんでしたから、結果にかわりは無かったのですけど、水曜日のコンディション次第では「定休日だというから帰ることにしたのに...(ブツブツブツ...)。」という話になっていたかもしれません。
 需要が少ない時期(故の不徹底だったかも...。)で、影響も大きく無いのが幸いとはいえ、大きな不評に繋がりかねません。事務(予約担当)と現場の間で、常時、情報が正しく共有されますように!

 という苦言はさておき、これまでと違う時期、予定がきまれば、事前準備は必須でした。

 まずは食事、レストランも風花とアトリウムの2カ所しか選択出来ないことが分かっていましたから、4日間とも予約が可能な風花を選択し、4日間を通しての料理の内容は料理長にお任せしました。 7月の時点(7月の予約をキャンセルして10月26日から5泊を申込んだ時点) 洋食シェフの勤務状況次第では風花でベルビューの料理の提供を受けることもできるかも(...かもです。)との話もありましたが、この件については、こちらから強くリクエストするのは避けました。
 
 連日同じ料理なら閉口してしまいますけど、風花は定番コースも何パターンかありますし、和風の枠にこだわりすぎないバリエーションにもたけているので、お任せすればいい具合にアレンジしていただけると期待したからです。あえて、洋食に固執することもないでしょう...と。
 4日間の内、2日間(つまり1日置き)は夕食券対応並みの内容で、特別コースは2日間にとどめて、食べ過ぎに対処しました。ただ、洋食でなくても...できれば...フォアグラのポアレをと希望を伝えておいたところ、2日目に鉄板焼きカウンターを稼働してくれることになり、フォアグラは鉄板焼きでの提供が出発前に決まりました。
 この種の、食事に関しては、本来1週間ほど前の調整でいい話でしたが、今回はパンのリクエストがあったため、少し早めに調整が終わりました。。
 
 実は、出発2週間前くらいに、我家では空き部屋にトランクを並べて、発送するものを準備していったのですが、その時にハタと気づいたのが、パン持ち帰り用のタッパーウェアが必要かどうか...でした。ホテルエリアが全面クローズ...と言うことは、スカーレッツカフェもクローズ...と言うことは、ルスツのパンが買えるのかどうか....。入手不可なら大きなタッパーウェアは無駄な荷物になりますから、荷造りをはじめだした段階で、私はパンの販売状況について、レストラン事務担当スタッフに問い合わせる必要に迫られ、ついでに食事の調整も済ませたのでした。

 パンは、やはりタワーエリアで販売はされておらず、事前注文となりました。
 スカーレッツカフェので販売しているような種類を揃えることは難しく、朝食で提供しているパンの素材に限られてしまうとの条件付きでしたが、最も欲しかったのが角食だったので、不足はありませんでした。
 他はおなじみメロンパンとクロワッサン、朝食で出ている小さいサイズでも構わないと(私は)言ったのですが、スカーレッツカフェでの販売サイズが用意されてました。それと...他には何か(特に欲しい物が)ありますか?という言葉に甘えて、ホワイトチョコロールを!
 チェックアウト前日の午後,パンはアトリウムで受け取ることができました。(左上イメージ)

                                          14/07/01 

 

客室(パナソニックルーム)はまさかの3層式タイプ

 (下イメージ 左から 3階ベッドルーム、3階踊り場から2階に下りる階段、1階リビングルーム)



 タワーか〜.....。
 10月下旬にルスツ行きを計画した段階で、早めの降雪などでコースがクローズになるリスクはやむなしと、わたしたちの覚悟は出来ていました。いつかのトマムでも一夜明けたら雪景色で、ゴルフが出来なかった経験もありますしね。
 
 でも、遊園地営業がゴルフ場よりも早く終わって、その期にホテルエリアが全面クローズになることは知らなかった....。全面クローズ...当然ノースウィングにあるジュニアスイートの予約も出来ません。再訪問当時は、落ち着いたタワーの雰囲気をおしみつつのジュニアスイート選択でしたけど、ゆとりのあるフラットな室内と洗い場のあるジェットバス設備の快適さ(窓が開くので、直に外気を感じることができるのもいい)に取り込まれて数年経過、今更タワーの室内階段に耐えられるかといえば、それもまた、やむなしと覚悟するほかありませんよね。日程を前倒ししてジュニアスイートを利用するという選択を見送って、わたしたちは、久々のタワー宿泊の機会を利用することにしました。積極的タワー回帰が薄れた状況で、こういう時でもなければね...という気持ちでした。

 で、以前から気になっていたパナソニックルームを予約したのでした。
 ルスツがアンチエイジングをコンセプトに掲げたしてから出来たカテゴリーだと思いますが、マッサージソファやジョーバ、スチーマー、体組織バランス計などのヘルスケアグッズが設置されているらしい客室で、マッサージソファとジョーバが、面白そうだと....。ゴルフの後のマッサージ! 階段上り下りの後のマッサージ! ついでにジョーバでカロリー消費!と言うことで、期待値を高めてのチェックインでした。
 改めてチェックすると、パナソニックルームはタワー内にわずかに3室、内1室は7名対応室なので2名利用対象外かも..と考えると、2室...例年通りの7月滞在なら、ジュニアスイートよりも予約しにくい可能性もありますね。今年はやむなくシーズン終盤にずれ込んでしまったけど、案外、この時期だからとれたパナソニックルームかも...などとポジティブ思考のスイッチオンで、案内された最上階、角部屋は、開けてビックリの3層タイプだったのでした!
 入ってすぐ左手のドアの向こうがベッドルーム、階下のリビングルームに繋がる階段が右手にあるのはおなじみのレイアウトですが、上に続く階段は??? 私は一瞬あっけにとられました。
 案内してくれたスタッフから客室は3層タイプだとの説明を受けて、困惑しました。
 ああ、そういえば、以前に(階段が面倒で)タワーの客室は全部2層タイプなんですかと尋ねた時、3層タイプもあるといわれて、期待した答えと真反対の情報に驚いたっけ...と言うのは、少し経ってから思い出した話、下と上に延びる階段を眺めながら、まず考えたのは『大量の荷物をどう整理するか』でした。階段が余分にある為、踊り場のスペースは2層タイプの客室よりもコンパクトな感じで、トランクを平置きに開いて中味を取り出すには...と戸惑っているうちに、スタッフがトランク2つとキャリーカート2つ(一つはルスツパン持ち帰り用、余白有り)を階下に下ろしてしてくれました。広いところでゆっくりと...ということで、一旦は(大変なので)断ったものの、提案に甘えました。ただ、3層タイプは2層タイプとは異なる点も多く、1階のリビングにはクローゼットの類の収納スペースが全くなかったのが予想外でした。2階のベッドルーム内のクローゼットの奥行きがないことや、テーブルの引き出しが浅めなことは2層式と同じなのに...1階にはクローゼットがない?? ど〜しろというのと思いきや、必要な設備は3階のベッドルームに揃っていました。

 1階のリビングと抱き合わせで、寝室に特化した2階のベッドルームに対して、3階のベッドルームは広めの客室一つ分と言う造りだったのです。(上左端及び下記 イメージ)


 
 ベッドの他にひとり掛けソファふたつとカフェテーブルがある3階の部屋は、 仕切りがわりのデスクの半分がローチェスト仕様になっていて、6つの引き出しは奥行きも深さもありました。逆方向(デスク仕様側)についている浅い引き出しも小物の整理に重宝しましたし、クローゼットも奥行き、幅ともに充分な収納力が確保されて、使い勝手がよかったです。
 しかも、ベッドの横の扉を開けると、バスルーム...いえ、お風呂はありませんでしたが、ちゃんとトイレと洗面台がついてるじゃありませんか! これでお風呂がついてたら、この部屋だけで終日不自由なく過ごせそうな造りでした。
 (右下イメージ 洗面台のレイアウト次第ではシャワーブースの設置も可能かもと思えるトイレ)

 3階の寝室と1階リビング(マッサージソファやジョーバはリビングに設置)、階段の段数は増えましたけど、トイレの為に階段を使う必要は無い(滞在中、ウォークインクローゼット化した2階のベッドルームで過ごすことはありませんでしたから)ことを思えば、室内階段へのストレスは2層タイプよりも少なかった気がします。
 あらかじめ分かっていたら、洗顔石鹸を余分に持参して、3階ベッドルームのシンクももっと活用したでしょうね。

 歯ブラシ等に関しては持参した物を1階に、3階にはアメニティーを置きました。ゴルフのあと、大浴場で汗を流して戻ってきたら、1階に下りなくてもそのまま昼寝も可能というわけで....そのかわりに3階に上がるんだから室内階段の苦行は同じといえば同じなんですけど、上がりっ放しでコトが済むか済まないかの違いは、積み重ねてみれば意外と差がつくものでして....結果的には2層タイプよりも3層タイプの方が快適だった気がします。
 最も2層タイプで、ベッドルームが1階にも在る客室(7名対応)はもっと使い勝手が良かった記憶がありますが....。

 一方、残念だったのが、1階のバスルームでした。
 トイレは独立していましたが、洗面台とは一体型でした。....洗い場がなかったんです。バスタブは大きく、幅もあって、お湯の勢いもいい......んですが、タワーの浴室は洗い場つきが標準仕様だと思い込んでいた為(多分、間違いではないはず)私は見た瞬間に少なからずショックを受けました。
 ルスツ再訪問以降、国内で利用したホテルでバスルームに洗い場が無いのは 、梅田のリッツ・カールトンだけで、そこも独立したシャワーブースがありましたから、バスタブのみというのは、本当に...何年振り?という話でして、正直、くつろげない歳になってしまってました。(洋画のシーンのようにバスタブの中で泡にまみれる時間に憧れた時代は、遥か彼方...。)

 幸い、大浴場はゴルフを終えたあとの14時頃の時間帯は貸切状態だったので、(団体客の多くは夕刻に到着、また、連泊の修学旅行生も昼間は活動中で、夕食前後に設定された浴場使用時間も公表されていました。)わたしたちは大浴場でくつろぐことが出来き、客室内のお風呂はチェックイン当日(夕方だった)に使用しただけでした。

 ただ、(トマムの)スポルトやホテルのバスルームを不足も言わずに使っていたことを思うと、感激すべきゆとりの空間にはちがいありません。
 洗い場への執着が無ければ、 評価アップに繋がると思います。

 イメージでは分かりにくいですが、洗面スペースと浴室スペースの床には少し段差があり、バスタブの外側、排水口に添うラインは凹みがもうけられ、少しくらいなら外に漏れたお湯をカバー出来る仕様でした。
 別途独立してある1階のトイレは洗浄だけでなく乾層も出来るタイプ。
 トイレ自体も,センサーで反応する自動洗浄機能付きでした。

 室内階段の苦行をカバーすべく選択した部屋にもっと沢山の階段があった時には、3層タイプと明記して欲しかったと言いたくなりましたが、知らなかったからこそ利用できたのだから、結果、情報不足が幸いだったといえましょうか...。
 ジュニアスイートを越えることは無いものの、主人も3層タイプはよかった!との実感を持ったようで、たとえ、階段があっても、積極的に利用したい部屋だったと思います。
                                          14/12/01 

 


夕食は連日風花 アトリウムの昼食で、札幌黄仕様の麺類が登場

 営業しているレストランが実質一カ所だけ(もう一カ所はロビーラウンジでのビュッフェ)....一昔前なら、ご飯に不自由するリスクを理由に、行かない選択も考えた状況ですが、テーブルサービスのレストランが一カ所開いていれば、4、5日くらいなんとかなるよねと楽観出来るのが、今の、正確には2009年グリーンシーズンに再訪して以来のルスツなんですよね。

 それ以前の、食に関してはさほどの評価をしなかった数回の利用からかなりの間があいていたために『過渡期』を知らずに訪れた結果、レベルアップしていた食事情に驚いたり、感激したり...と言うのは既出の話ですが、その2009年以降も、我家の価値感で言えば、ルスツの食環境は改善を重ねています。アンチエイジンクメニュー(相対的にカロリー控えめ)の登場や、風花鉄板焼きコーナーの稼働、ビュッフェ仕様の強化が計られたオクトーバーフェストの改装、コース料理を提供する各レストランでは、予約も出来るようになりました。
 と言うことで、今回は連日風花を予約しました。変化を持たせるべく、アトリウムのビュッフェを挟む計画もありましたが、『変化』も含めて風花に頼る方が、安全だと....。(実際、行動時間帯が重なる団体客がおおくて、ビュッフェは混み合ってました。)
 連日お任せだと、懐にも身体にも良くない影響が残りそうなので、4日の内2日は夕食圏対応レベルのコースをリクエストした結果、標準コース自体の質の高さをも再認識させられました。といってもメニューにあった食圏対応コースがそっくりそのまま出てきたわけではなく、連日利用に対応したアレンジが多々加えられていました。

 初日の前菜が右イメージ。
 かぼちゃ豆腐が他の料理にさしかえられていますが、風花名物(?)ともいうべきとうきびすーぷやルスツ大根ステーキが組み込まれた8点盛は、この時期の各コースに共通している前菜です。既存のコースであれば、夕食券対応メニューでも、しゃぶしゃぶコースでも、北国会席(コース)でも前菜は同じです。8点ともに大変おいしく、毎日でも楽しめる品々ですが、今回、この前菜は初日のみ、2日目以降は前菜もガラリと替わりました。
 
 前菜だけを見れば、夕食券対応レベルの方がおまかせコースよりも品数もおおいし...とお値打ち感が漂う気がしますが(絶対評価でお値打ちです!)、お任せコースの方では、鮑が丸こと出てきたり、大根の煮物にたらば蟹のフリットがついてきたりと、比較すれば、やっぱりね、使用食材が価格に連動しているんですよね。ちなみに、初日のご飯は生イクラご飯(ご飯とイクラ、刻み海苔等が別に提供され、自分であわせる仕様。)、翌、鉄板焼き時はガーリックライス、3日目は蟹ご飯(小どんぶりサイズ)、お任せコースの最終日が鮑の炊き込みご飯でした。
 イクラや蟹を満喫して....鮑の贅沢に酔うと言う感じでしょうか。

 でも、鮑は初日の造りでもでたんですよね。2日目、4日目のように丸ごとではありませんけど、4種盛の一つが鮑と言うことで、地の利の恩恵はどのコースにも共通しているように思えます。イメージは各日の造り(の一部)ですが、鮑、牡丹海老、水蛸、蟹、帆立、鮭ハラス等のラインナップは、連日利用だからこそ知り得た豊かなバリエーション!
 北海道の本量発揮と言うところですが、風花(ルスツ)の本量が発揮されるのは、、むしろ、この後なんですよね。
 
 
 厳選の食材に頼りすぎず、一手間の妙で生み出された創作料理の数々は既にいくつも紹介済ですが、今回のニューフェイスの一品目が、右下イメージ。揚げ物のカテゴリーで登場したもので、ジャガイモの素揚げと紅葉おろし、小口ネギの彩りも綺麗な薬味を崩して混ぜ合わせた下に隠れていたのが、湯葉に何重にも巻かれたジャガイモでした。もっちりとしたジャガイモと半揚げ湯葉、かりかりの細切りジャガイモのコンビネーションが素晴らしく、一期一会で終わらせたくない一品でした。

 ピリリとしたアクセントを感じるダシ...(天つゆというべきでしょうか?)も相変わらずのおいしさでした。ホクホクでははなく、もちっtとしたジャガイモの仕上がりは、余り出会えないレア仕様。秋の収穫時期ならではの....期間限定品じゃなきゃいいんですけどね。(我家の利用は基本は6月,7月なので。)
 ところが、既存のコースメニューには、同じ料理の記載が見当たりませんでした。かわりにサーモンのジャガイモ巻きという料理が....。共通してるのは『ジャガイモ』と『巻き』と、あげもののカテゴリーということだけですけど、サーモンが湯葉と見紛う薄切りジャガイモにぐるぐる巻きになっているとしたら、それはそれで面白いかもしれませんね。
 とはいえ、食べ比べていないので根拠はありませんが、我家としては、ジャガイモの湯葉巻きに出会えてラッキーの一言でした。

 そして、もう一つの大地の恵み、玉葱が、今回は丸ごとスープ仕立てになりました。見た目の華やぎはありませんが....おいしくないはずがないと思わせられる玉葱の色と艶。コンソメのみそ汁仕立てのようなスープと玉葱の甘みはよくあっていました。いつか、機会があればオニオングラタンスープに仕立てて欲しいという欲求とともに、頂きました。少々小ぶりで、高さのある形状の玉葱の品種は未確認。 

 玉葱繋がりで言えば、一番上の麺2種は、アトリウムランチ営業でとり扱われていた、札幌黄を練り込んだ麺メニューです。スキーシーズンはリゾートセンターでこの麺を使ったラーメンが提供されていているはずですが、グリーンシーズンは....無いねえと言ってたところ、晩秋のこの時期、アトリウウムががんばってました。
 麺は以前一度だけ食べたラーメン(自販機で食券を買うスタイル)と同じ(はず)ながら、ラウンジレベルに装いを改めての提供。
 ホテルエリアのクリケットでお馴染みの、ルスツ高原ポークのカツカレーや、とろとろオムライス(こちらは確か、リゾートセンター名物?)なfど、エリア内に点在している昼食メニューが、タワーエリア限定営業に対応してアトリウムに集結していた様子でした。
 話を夕食に戻しましょう。
 身近な食材をレアな料理に仕立てたのが上記とすれば、下記はその逆パターンでしょうか。
 茶碗蒸しとコロッケです。具体的な表現を試みれば、大エビと帆立入りの茶碗蒸し、沢山の種類の茸のあんかけ仕立てと、百合根(だったはず)のコロッケ、ヤーコンの天ぷら添えレモンと、ちょっとピリ辛天つゆ付き....かな。茶碗蒸しもコロッケも珍しくはない料理で、日常的に良く口にしますが、店により、家によって味も形も様々で『種類』が豊富な料理ですよね。でも、百合根のコロッケは初物でした。 

 茶碗蒸しの素材でポピュラーな百合根がコロッケになると、香りと甘みが強調される気がしました。ほっこりとした口あたりに多少のねばりととろみが追加。衣は見事にサクサクで、大変においしかったです。
 贅沢な茶碗蒸しは、出汁と茸餡の融合で完成されたひと品。ツルンとした玉子に絡まるアツアツの茸餡が季節感たっぷりで、やんごとなき事情で、7月の予定が10月になったけど、季節違いに利用するメリットを、存分に感じさせられました。

 丸ごとの鮑は、鉄板焼きではバターソーズで、お任せコースでは煮アワビ仕立てで頂きました。
 同じ食材を全く異なる味付けで,食べ比べの楽しさを堪能しました。  
 左イメージが鉄板焼きのメイン、和牛サーロインの左に寄り添っているのが、出来れば食べたいとリクエストしたフォアグラです。リクエストは、風花でベルビューの料理(フレンチor 洋食)を頂くことが可能なら...という発想からでしたが、シーズン終盤、冬期に備えてスタッフも休暇をとる時期なんですよね。
 ベルビューコースの再現は難しかったのだと思います。で、鉄板焼きで、フォアグラを用意するとの連絡を、出発前に受けました。 

 ソースはかかっていないフォアグラですが、鉄板の威力でおいしくし上がりました。肉もファオグラも、何もつけずにまず....そのあとは、用意されていた塩やタレで肉を少々、殆どの肉とフォアグラは、シェフお勧めのわさび醤油で頂きました。
 とろける旨味にキリリとわさびのアクセント、これが意外と..と言いましょうか、さっぱりとして食が進みました。
 前菜、造り、タラバ蟹、北海道展で紹介されたばかりで我家にとっては旬とも言うべき巨大しいたけ、鮑につづいての肉とフォアグラでしたけど、重みも感じず完食でした。
 鉄板焼きのしめはガーリックライス。ただ、これは変化球で、通常の鉄板焼きコースでは出していないそうです。シェフからは、出来上がりが(慣れてないので)ちょっと不安という話がありましたが、わたしたちの食欲を見れば、即座に不安は解消されたと思います。
 パラパラではなくモチッとした食感の仕上がりで、出来れば定番化して欲しい『ご飯』でした。

 余韻に浸り、次の利用の期待値が高まる、風花4連続利用(とアトリウム)でした。

                                          14/12/18 

 

 

 

 

 

 

 


Edi

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