画面のレイアウトが乱れる方へ

 
              .....のはずが、1泊4日のショートトリップ!!!
 
                               

 2020年3月中旬、初めてのスペイン観光を敢行してまいりました。 
 時期悪しく、コロナウィルス対策で、 世の中が引きこもりムードに陥った中、出国の10日ほど前からは、
渡航情報チェックが欠かせない毎日で、多少の緊迫感を携えての海外、初スペインでした。
 
 何故にスペインと言えば、 当初は再訪ではなく『はつもの』優先で候補に上がっていた数カ所のうち、なんとなく気づけばスペイン...でした。ただし、滞在よりも周遊向き観光地...( だから、後回しになっていたとも言えますが...)プラド美術館とサグラダファミリアだけでも都市間移動は避けられませんし、2度目3度目が期待しにくい状況では、アルハンブラ宮殿も外したくはないしとなれば、ツアーに参加するのが妥当かと、久々に旅行パンフレットをじっくりとチェックした結果、マドリード〜バルセロナ、道中にロンダとクラナダ経由、マドリードからはトレドにも行くと言う、ツアーのメリット満載のコースの現地集合プランに申し込みました。
 ツアー本体とはマドリードで利用のホテルで合流、最終利用ホテルで離脱 、合流前後は個人旅行の抱き合わせで、16日間のチャレンジツアー。行き先も初めてなら、現地集合プランも初、加えて利用航空会社も初(当たり前ですが、初めての地での乗り換え)と言うことで、それなりに準備に神経も使いました。
 
 過去最長の旅程に体力の不安も少々でしたが、結果は開けてびっくり最短ツアーに!
 急速すぎる状況変化に翻弄されるも、体力消費以前に幕引きのレアな体験となりました。

                                   2020/03/18 

  
 更新日  22/04/01    

エンピ

ホテルの感想と印象
 マドリード(ミゲル・アンヘス)とバルセロナ(クラリス) キャンセルに伴う対応で、印象が逆転。

 今回、ツアーとの合流前と離脱後の宿泊箇所として、ホテルはツアー利用が確定していたミゲル・アンヘス(マドリード)とクラリス(バルセロナ)以外のホテルの情報の必要がなかったために、相対評価の対象がありません。

 残念ながら、ネット上の口コミ評価、ランキング等は、両ホテル共に芳しくなく、 完全な個人旅行でなら、我が家の選択肢には入ってこなかったとは思いますが、ただ、誤解を恐れずにいえば、日本のツアーで利用されているホテルは、グレードに見合った評価が得られていないのも珍しくはなく、ランキング低迷もよくあることでしたから、我が家としては、期待感を抑えつつ、少し客室のグレードをあげての予約で、自衛を試みました。

 クラリスがスタッフから色々とメールが届くのに対し、ミゲル・アンヘスは予約完了の自動送信メールのみ、(実際の利用が)かなり先のこととはいえ、バルセロナのホテルの中でランキング5分の1 以内(予約当時)にランクしているクラリスと、マドリードホテルの473件中、300件目以下に喘いでいる差を感じたものでした。
 出発数日前に リコンファームのメールを送信した折、キングサイズのベッド1台よりツインを希望する旨と、到着予定時刻を知らせましたが、こちらも返信があったのはクラリスの方で、ミゲル・アンヘスからのリアクションはありませんでした。

 
 到着時も、まあ、こんなものかなという印象...。
 ベルパーソンの登場は、タクシーが止まって、トランクをおろし終わる頃のタイミング。専用の車寄せがなく、エントランスが歩道に面しているので、様子がわかりにくい造りですが、この規模のホテルでトランクをおろしおわるまでスタッフが気がつかなかった(現れなかった)のは、初めてだったかに思います。見張り(?)のドアマンが不在だったからでしょうね。(ちなみにバタつきながらの帰り、到着時には見かけなかったドアマンが、トランクの積み込みをサポートしてくれていた様子でした。いることはいたんですね。) フロントスタッフも可もなく不可もなく、キーを渡され、客室への案内はなく、エレベーターの方向を教えてくれたのは、フロアで、ゲストに対応していた年長のスタッフでした。スタッフの感じがよくないということはなく、気配りが...添乗員付きツアー客対応に慣れて、退化したのかもしれません。
 エレベーターはすぐそこに、わかる場所ありましたから、そちらと示してもらっても「はいど〜も。」止まりで、好感度ポイントには繋がりません。。エレベーター前まで行って、ボタンを押して*階で降りてねの一言があるだけで、印象は違うんですけどね
 で、自分たちで部屋番号を探して、カードキーを...さしこむんじゃなくて、かざすんだと理解してドアを開けると、中は薄暗い。ドア横にキーを差し込んで電気がつくシステムは、経験済みなので戸惑いはありませんでしたが、問題は客室!
 イヤに広い!バスルームを見て、これは自分たちが予約したカテゴリーの部屋ではないことがハッキリしたところに、ベルパーソンがトランクを運んできたので、客室が違っている可能性を伝えたのですが、彼は「わからない」というわけです。それはいいとして、フロントで聞いてみたら?と...。聞いてあげるではなかった...。
  結局私がエレベータに乗って、降りて、フロントデスクに戻って、疑問点をつたえることに。すると、タッフは調べてみると言ってPC( 多分)の画面をチェック。...調べるんだ...と思って待つこと少々。
 わたしたちが予約したカテゴリーの部屋はキングサイズベッド1台仕様だったので、こちらの希望のツインの部屋にアップグレードしたけれど、室料に差額は発生していないので、問題ありませんというのが回答でした。リクエストに対応して、ご親切にというべきところなのでしょうけど、もちろん、直にはありがとうと言いましたが、それならそうと言っといてくれないかなとは、思いましたね。
 というのも一方のクラリスは、ツインで客室の用意をしているから、到着が遅くなっても大丈夫だから等の返信があったのですが、こちらはなにもありませんでしたから。実際にはちゃんと対応しているのに、しかも本来なら客室の無料アップグレード、なんの不足が、喜びなさいの状況なのに、素直な感動に繋がらないのが、なんとも... 僕はわからないというベルパーソンの反応をも、素朴で正直とはやはり、思えませんでしたし....。
 実はアップグレードになった部屋は、見取り図を見て、広いわりにはバスルームが使いにくそうという理由で、わたしたちが選ばなかった部屋(ロイヤルプレミアム)でして、室料は確かに予約したロイヤルビジネスよりも高いのですけど、ベッドがね、ツインでなければその場合はコンフォーターを一枚余分に(一人に1枚のお布団)をというのがリクエストだったんですが、コンフォーターと書いたのがよくなかったか(ホテルは毛布でした)、ツイン仕様を優先して、部屋のアップグレードが行われたようです。
 どうしますか?と聞かれていたら、予定通りにロイヤルビジネスのキングサイズベッド1台の方で折り合いをつけたかも...という、無条件に嬉しいアップグレードでもなかったところに、『聞いてない』ことで、フロントに戻る一手間で、マイナスイメージが勝ったのが、残園でした。
 スタッフの口数の数の少なさは、『言葉の壁』だけが理由ではないような、事務的な雰囲気が、サービスをサービス止まりにしてる気がしました。笑顔と、陽気な“ご挨拶”が付け加われば、プラスアルファのサービスをホスピタリティにアップグレードできるのにと思うにつけ、ランキング低迷の要因のかけらをみた気がしました。
 もっとも、2日後には、非常事態宣言が発令されるという状況下、ホテルのスタッフも笑ってられる場合じゃなかったかもしれませんね。
 観光目的の私たちはプラド美術館閉鎖に対して、現地の人は深刻さが足りないなどと言ってましたが、 観光客には察知できない深刻さの中に、ホテルのスタッフはいたのかもしれません。(すでにこの時、ツアー参加者のキャンセルも相次いでましたし...。)
 

 急なチェックアウトが決まって、ホテルを出る時も残念だという程度の言葉は交わしましたが、とくに印象に刻まれる『何か』はありませんでした。
  せめての思い出にホテルの絵葉書1枚とか(作ってないかもしれませんが)...あれば、持参した緑寿庵清水の金平糖を渡していたかも...まあ、お互いそれどころじゃなかったといえば、それまでのことで、事態が収まった時に必ずまたくるから(ココを利用するから)という気持ちの高まりがなかったことは確かです。
  それゆえ、数時間後に受信したメールで、4連泊室料のうち、3泊分は返金されると知って、わたしはかなり驚きました。
 室料は連泊条件で、いくらかお安くなっていましたし、翌日のチェックアウトも実際には12時を過ぎていましたから...出来るだけたくさん返金してくれるようにお願いしておきましたから(その場で返金額が決められないとの話でした。)というTさんとも、こういう時期で、ホテルも大変な状況で、半分でも返金してくれればといいいとしなくてはと話していたくらいなので、よく、3泊分返金してくれたという気分でした。
 思えば、自動送信(予約完了)ではなく、ホテルからの初メールが、返金のお知らせ...。
 自動送信を上回るほどの事務的な一行メールでしたけど....2度目の利用も期待薄な外国人客に、ホテルは誠実に応じてくれたと感じました。ツアー会社とのお付き合いの影響があったかのもしれません。ここで好感度アップというのも、あまり品のいい話ではないので、抵抗がありますけど...でも、やっぱり絵葉書以上の効果ありで、気持ちは揺らぎました。
 
 帰国後ツアー会社には、ミゲル・アンヘスから3泊分が返金されたことを報告しました。
 ついでに、ツアーで20日から2日、我が家の場合は4連泊で利用の予定にしていたバルセリナのクラリスは、13日の正午を過ぎてからのキャンセルだったため(帰国後の15日に、メールを送信)、1泊分の室料がカードから引き落とされたことも伝えました。

 予約確定後、丁寧にメールでのご挨拶もあったクラリスですが、キャンセルの連絡以降はカードにキャンセル料として1泊分の室料を請求しましたという非常に事務的なメールが送信されてきて、幕引きになったのでした。
 利用予定日の7日前正午以降のキャンセルはキャンセル料が発生するという規定はありましたから、腹を立ててはいけません。いけませんが、13日の午前中、わたしたちはマドリードにいて、サグラダファミリアの閉鎖も決まったと知らされ、バルセルナ発の帰路のチケットをどうすべきかとか思案していた訳で、クラリスのキャンセルにまで手は回りませんでした。
 キャンセルに際しては、マドリードまで行ったけれど、カクカクしかしかでと、経緯も説明し、バルセロナに行けなくなった事情を伝えました。実際に13日にはバルセロナの観光施設の閉鎖も始まってたんですから、甘いと言われるかもしれませんが、この状況で1泊分が請求されるとは考えていませんでした。利用予定の5日前です。無料でキャンセルの期限は確かにすきてますけど、陸路の移動も制限されて、行くにいけないバルセロナじゃありませんか。
 請求のメールを受け取った後、一応、『バルセロナに行けなくなったのはわたしたちの事情ではないのに、ルール通りにキャンセル料を請求されたことは残念でした。この経験を無駄にせず今後のホテル選びの参考にします。』とのメール返信だけはしておきましたが、リアクションなしです。
 まあ、一週間前からキャンセル料が発生するところは避けるかなというのも本音ながら、こういう状況で、融通がきかず取るものを取るようなところはね.....というのがもっと本音。ツアー会社ではこちらからの両ホテルに関する情報を車社内で共有するとの返答がありましたが、もとより春のツアーカタラログからは、マドリードはより市内中心部に立地しているホテルに利用が変更されていたようです。
 バルセロナでの利用ホテルに変更があるかないかは、わかりませんが....次の機会には、我が家は別のホテルを探す予定です。

 (イメージ上から アップグレードのロイヤルプレミアム客室。ドアチェーンがありました。
 バスルーム、トイレは吊りスライドドアで 独立。予約していたロイヤルビジネスは、バスタブとシャワーブースのある浴室エリアがドアで仕切られ独立したレイアウトでしたが....。一度だけ利用した朝食。コーヒーもマシン利用のセルフバージョンビュッフェで、入り口で部屋番号を告げた他は、スタッフ言葉を交わす必要、皆無。)

                                      20/04/13 

リストに戻る