画面のレイアウトが乱れる方へ
更新日  23/09/17
  




 オープンしたては混雑も必至、1年2年でなくなる場所でもあるまいに、急がなくても大丈夫、と分かっていても、感情が...落ち着かない。マスメディアの報道にも、ものの見事に煽られて、“いづれ”と考えていた東京ディズニーリゾートに乗り込んでしまいました。
 時は、オープン後3ヶ月が経過しようかという2001年12月3日から2泊。
 同行者は、掲示板でもお馴染みの、東京在住のTomokoさん。目的は、現地偵察。
 つまり、主人とふたりで行く日の為の下見、と言うわけで...ものは言いようですね。でも“この次”を視野に入れて、常よりは注意力を稼動させたのは事実!
 ガイドブックでは分かりにくかったり、インフォメーションではイメージが掴みにくかったりしたことも、現地で遊んで、クリアにして参りました。細かな発見も侮れません。
 
 また、2回目以降のTDRでの“下見”の効果レポート、アトラクション詳細およびホテル利用レポートも随時UPしています。どんどん変化するTDR の現状に追いつかない部分も少なからず...ですが、
当レポートにおつき合いくだされば、初めてのティズニーリゾート行きにも“下見の余裕”がついてくる(はず)です。すぐに予定がない方でも、トラブルエピソード、TDR編としてお楽しみくださいね。
                                08/02/06

 


          
 アンバサダー 

 ディズニーブランドとしては日本国内初、ミラコスタに先立つ開業のアンバサダーは、出発予定日が近づいてからでも空室がありました。

 予約センターは、かのミラコスタと一緒なので、電話の繋がりにくさに対するストレスは相変わらずでしたが、繋がってからは部屋の選択も、シェフ・ミッキーの朝食予約も可能でした。もっとも、あくまでも希望は(叶わないと覚悟しつつも)ミラコスタだったので、予約が取れたとはいっても、嬉しさも中くらいかなというところだったでしょうか。
 ディスニーランドよりもディズニーシーの方に重点を置く状況では、ミラコスタのロケーションは捨てがたいですし、部屋の使い勝手も良かったので、アンバサダーはいはば妥協の結果の利用でした。
 妥協を決めたポイントは、バスルームが(ミラコスタと同様に)洗い場付きの日本スタイルだということが確認できたからで、予約センターのスタッフの、基本的なサービスも部屋の仕様も変わらないという説明に立地の好条件のみを諦めたと言う感じです。

 12月とは異なって、京都からの出発となったわたしたちはJRを利用して、舞浜駅に付きました。
 予約時の様子から稼働率を推測すると、満室とは思えないアンバサダーは、駅に隣接するイクスピアリにあります。ヨーロッパ(あるいはトマムでも)なら部屋の準備さえできていればチェックインタイムの前でも、客室の利用が可能なところですが......ディズニーブランドにその柔軟性を期待するのは、少々冒険かも..ということで、わたしたちはお決まりのサービスを受けるべくウェルカムセンターに向かいました。
 センターでの手続きは、12月のミラコスタと変わるところはありませんでした。必要事項を記入、荷物を預けてパスポートを購入しました。
 滞在中有効なリゾートラインパス(モノレールの乗り放題チケット)も、ガイド、インフォーメーション冊子と一緒に、提供されました。
 後になって、アンバサダーに宿泊したゲストがリゾートラインパスをもらえなかったとか、リクエストしないともらえないとか、必要かどうかを尋ねられたとかという噂話をネット上で知りましたが...2002年5月、ウェルカムセンターのホテルサービスカウンターではパスは“自動的”渡されるもののひとつでした。荷物を預けた後、そのままパークに向かうゲストにとって、リゾートラインの利用が不可欠と認識されていたのかもしれません。
 実際には、アンバサダーを基点にすると両パークへの移動はリゾートラインよりもリゾートクルーザー(左イメージのバス)の方が便利なので、一旦ホテルに入ってしまうと、リゾートラインは“なくてもいい移動手段”に位置付けられるのだと理解しました。
 ただ、リゾートラインは単なる移動手段ではなく“名物”でもある訳ですから...パスは、黙っていてもいただきたいものですね。ウェルカムセンターに立ち寄らずに直接ホテルに向かった場合は“リゾートラインパスも無料の提供アイテム”という確信も持って、時には「下さい。」というアクションが必要なのかもしれません。
 この時、確信を持っていなかったわたしたちが、ウェルカムセンターに寄ったのは、結果として正解でした。
 
 アンバサダーの正面玄関と両パークを行き来するクルーザーは(部屋から見ている間も)ひきもきらさずという感じで運行していました。チケット、パスの類いは不要です。
 アンバサダーからのリゾートラインの最寄り駅は、リゾートゲートウェイ・ステーション(わたしがイクスピアリ駅と言っている場所)になりますが、駅とホテルの間にはイクスピアリが横たわっています。アンバサダーのゲストがリゾートラインを利用する場合は常にイクスピアリを横断するというわけで、最初は楽しいものの、これは結構な距離なんですね。
 わたしたちも2日目の朝はホテルの前からリゾートクルーザーを利用しました。
 そして、これも後で分かったことですが、パークの開園に合わせて活動を開始しようとすると、イクスピアリを突っ切ってリゾートラインの駅へ向かうことができないのです。イクスピアリの街が目覚めるのは、パークよりも遅いんですね。
 チェックアウトの日、わたしたちはホテルに戻る手間を省くべく、舞浜駅のコインロッカーに荷物を預けてからパークに向かおうと計画しました。早めの行動を心掛け、8時過ぎに客室を後にして(自動チェックアウトを利用)駅に向かおうとすると、ホテルと繋がっているイクスピアリへの出入り口が塞がれているのです。10時からでなくては開かないというのですね。店は10時からでもいいけど、通路は開けてよ〜と、その抜け通路を目指して来たほかのゲストも思ったに違いありません。

 結局、わたしたちはイクスピアリの外側(ディズニーランドの外の道路)を歩いて舞浜駅に向かったのですが、雨が降っていなかったのが幸いでした。
 すれ違うには出勤途中のスタッフ、眼に入るのは、パークとイクスピアリの外周...というわけで、まだその日ディズニーシーで楽しもうという朝なのに、夢の途中で現実に引き戻されたという印象でした。いわゆる、興醒めですね。
 ホテル前からクルーザーで連れて行かれるのは、ディズニーランドディズニーシーで、舞浜駅へのアクセスサービスはありません。駅に(荷物を)預けることにこだわらずに、クルーザーで向かったパークのコインロッカーを利用した方がかしこかったかもしれませんね。

 でも、どちらにしてもミラコスタに比較して立地に劣るアンバサダー、なのですから、舞浜駅までの屋内通路は時間に関係なく解放していて欲しいです。

 客室は、選択できたといっても禁煙ルームで空きがあったのはスタンダードタイプだけでした。
 アンバサダーの主流となるスーペリアよりもコンパクトなタイプで、ルームチャージも4000円安でした。アンバサダーの“一般的”よりも狭めということに抵抗があったわたしは、禁煙へのこだわりを捨ててスーペリアルームを選ぶことも考えましたが、予約センターのスタッフの“二人ならスタンダードで十分”というアドバイスを受け入れました。
 客室イメージは、ですから、アンバサダーの中ではもっとも狭いカテゴリーのモノかと思います。 ソファがありませんでした。ベッドの足下から壁までの幅が違うのでしょうね。ただ、狭いながらもバルコニーつきの窓は大きめでしたし、部屋のエントランス部分とベッドルームとを仕切る壁も必要最小限だったので、窮屈な感じはありませんでした。

 ショックなこともありました。
  客室間で案内してくれたスタッフが「ほとんどミラコスタと同じ」という言葉を使って、 備品やサービスの説明をして引き返したにもかかわらず....期待していたパスポートホルダーが用意されていなかったのです。(パスポートホルダーは、ミラコスタでも開業から1周年までのおまけだったとこの後に判明。)テーブルの上に当然あると信じていたわたしは、引き出しの中もチェックしましたけど、見つけることができませんでした。
 パスポートホルダーがなかったことと、駅へのアクセスが快適ではなかったこと、このふたつがアンバサダーに宿泊して感じた最大のマイナスポイントでした。つまり、それ以外は稼動率の差ほど、ミラコスタとの間に快適さに差がある気はしなかったということですね。
 予定通り、バスルームも洗い場つきのジャパニーススタイルでした。(左イメージ)
 洗面台を挟んで、バスとトイレが向かい合うレイアウトも(ミラコスタと)同じでした。

 (ミラコスタのように)パーク内に立っていないということは、ロビーに開園を待つ人の行列ができないということでもあって、パブリックスペースは、むしろアンバサダーの方が落ち着いた雰囲気がありましたし、ディズニーシーだけでなくディズニーランドも同じバランスで楽しもうという場合は、両パークへの専用クルーザーが利用できるアンバサダーに宿泊する利点を感じましたし、ちょっとした時間の合間にイクスピアリを気軽に利用できるのはうれしかったです。

 ザ・ラビット・ホールの杏仁豆腐を毎日テイクアウトできたのも、アンバサダーに宿泊していたからだともいえそうで、パークよりも目覚めるのは遅いけれど眠るのも遅いイクスピアリに、“ついで”感覚で動けるのは、アンバサダーの立地メリットでしょうね。

 客室は、窓から駐車場が見わたせましたから良い位置ではなかったかもしれません。でも、目線をあげるとディズニーシープロメテウス火山ミラコスタが視界に入る場所でした。
 ディズニーシー駅を出発したリゾートラインが向かって来て、横を通り過ぎて行くのを、かなりの近さで見ることができたのは、楽しかったです。朝の身支度の合間に、リゾートラインの車体の色が、「黄色だ。」「今度は紫〜。」と、全色撮影を試みて、ひとしきりハシャギました。

 アンバサダーに宿泊しなければ、利用はおろか、間近にみることもなかったかもしれない、リゾートクルザーの側面やお尻の観察も部屋からじっくりとできましたし...帰宅してみれば、結構満足度の高い滞在だったなあという話になっています。

 ミラコスタ未利用なので、比較はまだできない主人は、未体験故にミラコスタをまた、次の第1希望にしてはいますが...比較ができるようになった時点での総合評価は、どちらが高くなるかは微妙なところですね。

                       03/05/06 

 

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 2011年11月、9年振りにアンバサダーに宿泊する機会を得ました。
 6ヶ月前に予約をしたミラコスタ2泊に、直近になって1泊追加しようとしたところ、あたりまえですが、ミラコスタは満室....。選択はディズニーランドホテルアンバサダーのいずれかという話になった時、一度きりになっていたアンバサダーへの興味がまさりました。今後も利用の予定はおおいにあるディズニーランドホテルとは違って、こういう(やむなくホテル移動を強いられる)時でなければアンバサダー利用のきっかけもありませんしね。ホテル移動の手間は同じなんだし、普段使わないホテルへ...と。

 客室内は9年前の記憶と殆ど変わっていませんでした。 つまりは経年に伴う劣化も目立つものは無かったということです。メンテナンスが行き届いているのでしょうね。
 異なっていたのはテレビとアメニティーグッズくらいでしょうか。地デジ化に対応して、潔く(外付けチューナー出間に合わすとかではなく)テレビ本体が入れ替わっていただけでなく、テレビ用キャビネットがなんの違和感も無くサイズ変更されているのはさすが!でした。(ミラコスタも同じ)以前のイメージと見比べるとキャビネットの上半分だけを薄型テレビ用に作り替えた感じですが、一体モノとしての不自然さもなく、オリジナルとして充分に通用する備品でした。容量が必要な収納(引き出し)部分はそのままで、上部の奥行きが半分以下になったお陰で、実際の空間のひろがり以上に客室の快適さがアップした気がします。キャビネットの上半分が薄くなっただけなんですけどね...。

 そしてアンバサダーには、ディズニーランドホテル同様に、座って使える多目的利用可能なカウンター(我家の場合は主に化粧コーナー 時々PC利用、就寝時に携帯他の充電コーナー)があったのを思い出しました。標準的な客室は、ミラコスタより数u広かったんですね。ポットやカップなども、空間を利用した棚に分けて用意されているので、スペースに余裕がありますし、室内の使い勝手が良いことに、あらためて感じ入りました
 9年前はミラコスタが満室で仕方なく利用しただけに(しかも空きがあったのは標準スーペリアよりも狭いスタンダードルームでした)室内環境を評価する(気持ちの)余裕もなかったのでしょうね。シーで遊ぶには、とにかくミラコスタでなくちゃという時代でしたから...。
 (ミラコスタで)開園時間前入園の宿泊特典を確実に活かす為にホテルのロビーで早々と列に連なる気合いが失せてきた最近だからこそ、パーク・インの利便性は横に置いて、ホテル自体を楽しめた気がします。
 朝食に朝粥定食をいただけるのもアンバサダーだけですしね。年をとると、本格的な日本料理レストランが在るというのは、嬉しいポイントですし、イクスピアリも連接しているし....2回目となる“Z”の鑑賞前にロビーラウンジでお茶をのみながら、主人は、パークの喧騒からはなれて過ごすのも良いかもしれない...との結論に達した様子でした。
 レア感故にか、アメニティーはミラコスタのよりもキュートに思えました。紙箱に変わって登場した缶の、ディズニーらしいデザイン(イラスト)も、わたしは気に入りました。
 
 9年前はチェックアウト当日の朝、(帰路の効率を考え)パーク・インの前に舞浜駅に手荷物を預けようとしたところ、あまりりの不便さに興ざめしてしまったオチがついてしまいましたけど、今はホテルで預けた手荷物をウェルカムセンターで受け取ることができるサービス(有料)も利用できるので、アンバサダー利用時の残念ポイントはひとつ、解消されたといえますしね。

 ただ、別の残念が増えていました。
 ディズニーリゾートライン(モノレール)のパスはアンバサダー宿泊のゲストには提供されなくなったんですね。
 11年11月には、◯年◯月(忘れました)をもってサービスを終了と明記されていましたから、わたしたちも、アンバサダーからの足はモノレールではなくバスというのは了解していましたが、舞浜駅からアンバサダーまではど〜するの?という問題は小さくない気がします。イクスピアリを歩いて突っ切るのが標準のルートとしても、これがまあ、結構な距離がある上に、すぐに部屋に入れるわけでもない以上、そもそもは、まずアンバサダーに向う意味はないわけで、ウェルカムセンターで手続を済ませたら(手荷物も預けて)ランドシーに向うのが一般的だと考えますが、それならモノレールが便利じゃありませんか。というよりシーに行こうとすればモノレールを利用するしかないじゃありませんか。(厳密にはランドまで歩いて、クルーザーアンバサダーに行って、アンバサダーからシー行きのクルーザーに乗り換えるという方法以外には) なのに、アンバサダー宿泊ゲストにはモノレールのパスは提供されないんですね。
 リゾート内の移動にはクルーザーの利用を勧められていますが、クルーザーではカバー出来ない部分が、確かにある!
駅前にクルーザーは来ないし、ランドからシーへ(その逆も)直接移動のルートもありません。あくまでもアンバサダーが基点なんですよね。
 それで、アンバサダーのゲストはモノレール不要と...しちゃうかなあ?こっちは必要性を感じましたけどね!
 
 モノレール券1回や2回、自分で買えば良いだけじゃないと言われそうなせこい主張かもしれませんが.....同じディスニーブランドホテルでね、アンバサダー利用の場合に限って、駅からどこに向うにも不自由(自力)というのは.....どうして?と不満の種になりそうです。

 ついでに言えばこの日の夜、わたしたちは21時からにシルクロードガーデンで夕食をとったのですが、シーからアンバサダーに向うクルーザーの最終が11時だと言う事に気がついたのが10時50分過ぎ、シルクロードガーデンを出てきてからというわけで、危うく移動手段を失うところでした。

 夕食に2時間以上かかるのはめずらしくないわけで、21時からスタートしたのが間違いといえば間違いだったのですけど、食事がすすむうちにくつろいで、時間を気にかけるのを忘れたんですね。 ここまではよくあることでしたが、食後に(遅い時間に)アンバサダーに移動しなくちゃならないのは未経験でしたから、状況認識が甘かった....。最後から二組目のゲストにならなけりゃもっと時間を費やしていたかもしれない事を思うと、ギリギリのところで(バス停に向って、自分たちとしては全速力で走りました)なんとか間に合って救われましたが.....間に合わなければ、やっぱりリゾートゲートウェイ・ステーションまでモノレールを利用して、その後はイクスピアリの外(暗闇の一般道)をアンバサダー目指して歩くしかなかったようで.....クルーザー移動の限界を知るのは、到着時だけではなかったというお話でした。

                                          12/01/13 

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