画面のレイアウトが乱れる方へ
これからユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行く計画をお持ちの方、計画はなくても、取りあえず情報だけは得ておきたいとお考えの方を対象にしています。
 体験をベースに主観を交えたUSJの印象と少しばかりのアドヴァイスを御覧下さい。
おことわり
  初期情報は2001年5月1日の体験をベースにしています。
  今後、変動があり得ることを御理解のうえ、お役立て下さい。
 
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ジュラシック・パーク・ザ・ライド(ジュラシック・パーク)

※ 映画概略 ※
 琥珀に閉じ込められた蛾の体内から検出された恐竜の血液、そのDNAの解明によって、絶滅した恐竜を現代に蘇らせることに成功した組織(...?か、研究所か、お金持ちのおじさん)がとある無人島に恐竜のテーマパークを設立。
 オープンを控えて招待された有識者とオーナーの孫たちがパークを見学中に肉食恐竜が暴走。恐竜の攻撃をかわしながら、コントロール不能になったパークから主人公たちが脱出するまでを描いたもの。


 映画同様にパークの恐竜見学に向かったゲストの乗るボートが、凶暴な肉食恐竜エリアに迷いこんで、さあ、大変! 襲いかかるT.レックスから逃げ延びる為に決死のダイビング、という、終盤のクライマックスで容赦なく水浸しになるアトラクションです。
 ボートで見学の後に水面に向かって急降下という構成は、TDLスプラッシュ・マウンティンに似ていて、落下の瞬間に撮影された写真を乗車記念にお買い上げ下さい、というのも同じです。落下の角度や長さを比較できる情報は不足していますが(なにぶん、TDLで最後に遊んでから数年が経っているもので...。)ジュラシック・パーク・ザ・ライドは高さ25Mからのスプラッシュ・ダウンということで、ウォーター・スライダーとしては日本最速だそうです。改めて乗り比べてみたら迫力はこちらの方が優っているのかもしれません。
 ただ、25Mが20M、30Mになっても、ヒェ〜!と叫ぶのは一瞬のことですから、アピールすべきは、速度や高さよりも、「ほんとに、濡れるよ。」という部分でしょうか。
 はた目には盛大な水しぶきを上げて落下するスプラッシュ・マウンティンは、実際に乗ってみると、水しぶきは外に跳ね上がるのでゲストの身にはあまり影響がないんですね。重装備で臨んだわたしは、関心するやら、気が抜けるやら、でしたが、ジュラシック・パーク・ザ・ライドは覚悟が必要です。
 
 使い捨ての合羽のフードも目深にかぶって、顔の中心と膝から下しか出ていない状態になって、いざ、ボートに乗り込もうとしたら、ボートの中は既にビシャビシャ! 座席も濡れていましたし、足下には水たまり! でした。席は一列が4人がけで、順次奥へつめることになるのですが、この席の前後が非常に狭かったです。座席に着いてしまえば、余った足先は前の席の下の空洞部分へ収めればいいのですけど、その態勢を整えるまでが大変! 特に、私のように足の長さが不足してると、乗り込む時に座席と前の背もたれとの間の狭い隙間に直接足を入れるのが困難で、(まっすぐに立てませんし...。)つい、最初の一歩を座席の上に下ろしてしまいました。
 ゲストが全員落ち着くべき場所に落ち着いて、セーフティバーがおりてくると、かなり窮屈(特に前後が)です。隙間があけば、それだけボ−トの中に水がたまるから、という計算の上でのことでしょうか?
 
 出発後、恐竜ウォッチングの途中で、アクシデントが発生するわけですが、「アクシデント、早すぎませんか?」という印象でした。「え? もう?」という感想は危険エリアに迷いこんでからも同様で、最後部席に座っていたわたしは、まだ先があると油断していたせいで、T.レックスの出現も予想外。十分な対面もないままに脱出のウォーター・スライダーになってしまって、心残りです。
 正直なところ、危険エリアではもう少しドキッとさせられることを期待していました。
 ボートが進む両脇では、凶暴な恐竜が物を壊したり、暴れたりしているんですが、直接ボートに向かってのアクションがなかったように思います。いきなりボートが揺れたりとか、突然に視界を遮られたりとか....ひときわ大きな雄叫びとか...ああ、びっくりした!というできごとがなかったのは、残念でした。
 アクシデント発生の前と後で、見る恐竜は違っても見ているわたしの気分は変わらなくて....これから、何か恐ろしいことが、と構えていたら、スモークで視界を遮られて、あっという間のクライマックス! ボートの前の方に座っていたら、T.レックスの出現に「キャー!」と叫んでいたかもしれませんが、短いアトラクションの最初から落下の直前まで、淡々とした恐竜ウォッチングでした。
 もっとも、購入した記念写真を見ると、落下の瞬間にボートにしがみついて叫んでいる自分がいます。
 予定のコースとはいえ、この時には平常心も吹っ飛んでいたようですね。

 ガイド付きのアトラクションと違って、シンプルな分だけ繰り返して乗っても、飽きたり白けたりということがなくて、何回でも叫ぶことができるアトラクションかと思います。

 この日は早めの開園で、最初にここで並んだわたしたちは、ほとんど待つこともなく楽しみましたが、10時前には相当の列ができていました。USJの目玉的な取り上げられ方をされているアトラクションですが、ここの待ち時間だけが飛び抜けて長いという様子はありませんでした。

                                    01/08/21
 

捕足

 12月2日、2度目の体験ではひたすら前方を見てT.レックスの出現に備えました。その迫力に声をなくして...合羽のフードを抑えていた手も離してしまったので、顔と頭はびしょぬれになりました。このT.レックス、5月と同じ動きなのかしら? 恐かったです! クライマックスまでの短い時間、ボート両横の恐竜たちの悪さに期待しすぎて、T.レックスとしっかり対面しなかった前回にはなかった感動(?)を味わいました。
 カッパのデザインにも変更があって、袖が付いていました。前回は首から下に仕切りはなくて、身に着けると人間てるてるぼうずが出来上がったのですけどね。個人的には着脱の際に面倒なので、袖は歓迎しません。特に冬場、コートなどで膨らんでいると、薄いカッパの袖はなんとなく窮屈....。
 また、ボートの乗り降りの際、スタッフから座席の上を歩いてもらって結構です。という案内がありました。
やはり、わたしの足の長さだけが問題ではなかったのね。座席はでも、ますます汚れそうですね。

                                    01/12/12
 



ウォーターワールド(ウォーターワールド)

※ 映画概略 ※
 世界が水没した、未来の地球が舞台。
 僅かな生存者たちは、水上に浮遊都市を建設して生活しているものの、彼等の憧れは乾いた土、ほんものの陸地...。
 ケビン・コスナー演じるヒーロー(マリナーだったかな?)は時代に適合した水陸両生の新人類で、その特異性故に人間に受け入れられず、海底から採取した土を都市に持ち込んで、生活必需品と交換しながら、孤立した生活を送っている、という設定。
 そこへ、土を横取りしようとか、陸地の場所を聞き出そうとかする悪者が絡んで、ドタバタの結果、ヒーローは都市を救い、恋もして.....取りあえず、めでたし、めでたし!


 ストーリーと映像をビデオで(映画でもいいんでしょうけど)チェックすれば、アトラクションの楽しさも倍増、と公式ガイドブックにはビデオの案内も記載されていますが....ただ、体験型アトラクションと違って、“見る”アトラクションは、映画のイメージが邪魔になる場合もあるような気がします。
 特に映画と全く同じ荒廃した浮遊都市を再現して(公式ガイドブックのコメントです。)映画の一部シーンをショーに仕立てたウォーターワールドでは、不必要な比較を避ける為にも、事前のビデオチェックは、むしろしない方がいいかもしれません。2次元と3次元で、同じシーンを見ようとすると、どちらかかどちらかの足を引っ張りそう...。
 正直なところ、わたしはウォーターワールドの映画に関しては随分曖昧で、舞台設定は覚えているものの、結局、陸地は見つかったんだっけ? マリナーは再び一人で旅立ったんだっけ? ふたりでだったっけ? そういえば、子供がいたんじゃなかったっけ? という具合なのですが(これは、わたしの記憶力よりも映画に原因があると信じています。)それでも、ヒロインはこんなに逞しかったかなあ....と違和感を感じてしまいました。
ケビン・コスナーの(演じた)マリナーを、鮮明に覚えていなくて、よかった...。
 水上で暮らす人々が、ものすごく陸地に憧れているという状況さえ理解すれば、ショーを見る準備としては充分で、それ以上の情報はいらないかなという気がします。下手な先入観が無い方がいいという見本が、映画を見ていない主人で、彼はいたってスムーズに迫力のあるショーにのめり込んでいました。

  迫力という点では予想以上でした。
 都市に乱入してきた悪者をマリナーを中心にしてみんなでやっつけるという単純なストーリなのですが、アクションの見せ場は多く、ひとつひとつが大胆でした! 期待をしてやって来たゲストの期待の上を行く、“度胆を抜く”ショーに仕上がっていると思います。
 ただ、残念なのは、単純とはいえストーリー仕立てなので、セリフがあるということ。いえ、セリフはいいのですが、それはパフォーマンススタッフのそれぞれの口から発せられるのではなくて、会場全体にマイクで流されるのですね。日本語で。
 仕方のないことだと理解はできるのですけど、スピーディな動きと派手なアクション(なにしろ、700人収容の会場を埋めた観客にアピールするわけですから...。)にあわせたセリフが妙にクリアに響き渡るので、違和感はありました。セリフといっても“マリナ−、愛してるわ”とか“あぶない!”とかいう類いのものですから、必要な状況説明をナレーションで、セリフはスタッフがマイクを付けて喋っても(英語でも)問題はないんじやないかしら、その方がリアル!と考えたら、スタッフは...水浸しになるわけで...、マイクどころじゃないのですね。やっぱり、仕方がないのでした。

 ところで、水浸しになるのはスタッフだけではなくて、観客席前方の数列は、ゲストも濡れる席になってます。
 濡れるかも、ではなくて、確実に濡らされるのですが(上のイメージのように、悪者めがけての水攻撃の目標が逸れたということで観客席に向けられたり、ボートや飛行機のしぶきがかかったり...。)それでも、席は前方から埋まるようです。濡らされたい人が多いということですね。
 わたしたちは、すでに列が動き始めているところに通りかかって、まだ入れるというのでしっぽに付いたようなものですから、見晴らしのいい安全な席しか残っていませんでした。濡らしてもらいたい方は、早めに並んで待つ必要がありそうですね。

                                     01/11/18 


                                            
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