画面のレイアウトが乱れる方へ
これからユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行く計画をお持ちの方、計画はなくても、取りあえず情報だけは得ておきたいとお考えの方を対象にしています。
 体験をベースに主観を交えたUSJの印象と少しばかりのアドヴァイスを御覧下さい。
おことわり
  情報は2001年5月1日の体験をベースにしています。
  今後、変動があり得ることを御理解のうえ、お役立て下さい。
 
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E.T.アドベンチャー(ハリウッド・エリア)

※ 映画概略 ※ 
 
植物調査にやってきた地球にひとり取り残されたE.Tと,地球人の少年エリオットとの交流を描いたSFファンタジー。
 E.Tの不思議な力(癒しの能力やテレパシーなど)に驚かされても、拒絶反応をおこすことなく友情を育んでいくエリオット達の、未知の物事に対するおおらかさと柔軟さに心が暖まる前半に対して、後半は、故郷の星からの迎えを待つE.Tを、
研究の為に捕らえようとする政府の役人達から守り抜くというドキドキする展開になっています。
 わたしにとっては、共感ではなく感動してしまったことで、自分はもうエリオット世代ではないのだなと思い知らされた映画でもあります。


 映画を観たことはなくても、コレには見覚えが...という方も少なくないと思える、蒼い月を背景に自転車をこぐシルエットが、E.T.ADVENTUREの入り口です。
 アトラクションは、あまりにも印象的なこのシーンの再現を意識したもので、ゲストが自転車に乗って、E.Tをグリーンプラネット(これが、E.Tの故郷の星の名前なのですって。)まで送り届けるという設定になっています。映画では、お迎えが来ている森の中まででしたけど、アトラクションではお迎えはなし。ゲストは自転車に乗って、E.Tと一緒にグリーンプラネットまで行っちゃうんですね。

 
結婚が決まってから自転車に乗る練習をしたわたしは、自転車にまたがった状態で足が地に着かなかったらどうしよう、とか、スカートはやめとかなくちゃ、とか、あれこれと思案したものです。こんなことで不安を抱いたのはわたしだけかもしれませんが、念の為に説明すると、ゲストが乗るのは“自転車のつもりの乗り物”で、自転車ではありませんでした。縦横3列の、9人乗りの乗り物は、それぞれの椅子の前に自転車のハンドルがありますが、これはお飾りで、もちろん操作はお任せです。またぐのではなく座るので、足の長さが問題になることもありません。前列、中列は椅子は一人ずつ独立していますけど、後列は、なぜか3人一緒の長椅子です。
 9人ひと組になって、この自転車風の乗り物に乗車する前に、ゲストは名前を言って、カードを渡されます。
 E.Tを無事に送り届けて(地球に)戻る時に、見送りに立ったE.Tが、ひとりひとりの名前を呼んでお礼とお別れを言ってくれるので、最後が近付いたら、お静かにね。(稀に、ズレが生じることもあるようで、12月にはわたしたちのところで乗り物が減速...。後ろのゲストの名前まで聞かされました。)

 ゲストの旅は、おおむね平穏で、びっくりさせられるような趣向は隠されていません。

 
大変なこと”になっていたグリーンプラネットが、帰郷したE.Tが降らせた雨を受けて美しい星に蘇っていく様を、ゲストは空を飛ぶ自転車に乗って眺めることになります。終わり良ければ全て良し、おまけに名前まで呼んでお礼も言われちゃって....幸せな気分になれるアトラクションです。

 え〜? E.Tってオウチ(故郷の星)に帰ったじゃない。いつの間にまた、地球に戻ったの?
 え〜? E.Tの星では、みんなE.Tみたいな力があるんじゃないの? グリーンプラネットを救えるのはE.Tだけ(とE.Tと同じ姿をした長老がゲストに話をする)って、どういうこと? E.TE.Tの星でも特別ということかな〜。でも、仲間の内でも、ひとり(地球に)取り残されるようなドジなキャラクターなのに.....。
 ....と疑問がわきそうになっても、それは横に置いてこころあたたまるアトラクションを楽しみましょう。
 ただ、
なまじ、映画の記憶が鮮明すぎて、アトラクションの設定に矛盾を感じてしまったのも事実です
 地球が大変なこと”になったので救ってもらう為に、グリーンプラネットまでE.Tを迎えに行こう! 地球の運命は9人のゲストにゆだねられている、という設定の方がわたしには無理がなかったように思えました。

                                 
02/03/07 



ジョーズ(アミティ・ビレッジ)

※ 映画概略 ※
 
行楽客で賑わう海洋リゾートに、突然あらわれたジョーズが次々と人を襲う、動物もののパニック映画。
 巨大な人食いザメ、ジョーズのモデルはほおじろザメだそうで、突然変異で巨大化したとか、狂暴性を増したとか、あるいは、何かの原因で(人類の科学実験だったりする設定がしばしば...。)特殊な能力を身に付けたミュータントジョーズだとかではなく、自然界に存在する生き物です。
 “おおごと”にしたくないという責任者の意向故に、危険な状況が伏せられて“とんでもないおおごと”になってしまうという展開です。

 
ロードショーで観損ねたわたしは、テレビの画面でジョーズに遭遇した為に、噂に聞いていたほどの迫力を感じることができなくて、あまり恐くなかった....。ただ、水面下で忍び寄る(ジョーズの方では、忍び寄るという意識はないのでしょうけど...)ジョーズ来襲のテーマが印象的で、音楽だけで、ドキドキさせられた映画でもありました。



 入園してすぐにもらってしまった予約券の指定時間の少し前にアミティ・ビレッジに到着。
 長い列ができている横をすり抜けて、優先的に前へとおもいきや、
アミティ・ビレッジにゲストの姿はまばら...。なんと、システムトラブルの為にアトラクション休止中でした。
 え?それじゃ、この貴重(通りがかりにもらった予約券が、突然、貴重品に昇格)な予約券はどうなるんだろうと、スタッフを捕まえると、アトラクションが再開されたら予約時間に関係なくいつでも優先的に案内する、という話。ただし、再開のメドにつての情報はありませんでした。
 園内の掲示板をチェックするか、折り見て近くのスタッフに確認を取るようにというアドヴァイスはもらいましたけど....当日に再開されなければ、予約券はただの紙切れです。それに、予約券があったからこその時間に拘束されて、他のアトラクションを諦めた部分もあっただけに、こういう場合、どれか他のアトラクションの優先券に切り替えてよ、と言いたくなりました。
 幸い、ジョーズは、わたしたちが園内にいる間に復活しましたが、予約には“リスク”もあるということですね。

 アトラクションはボートに乗って進むゲストの前にジョーズが出現して、襲いかかるという設定です。

 ボートにはガイドと船長を兼ねたスタッフが先頭に立っていて、「皆様、今日はようこそ**へ。」という挨拶から始まるのですが、それによるとゲストは海辺のリゾートで見学ツアーに参加しているのですね。で、何を見学してるのかというと、2回アトラクションに参加していながら、何を見たのか、わたしは覚えていません。そのくらい、ジョーズの出現が早かった....。
 スタッフが、これから行くエリアは、安全なので、何の心配もありませんよ〜、と言い終わると間もなく(わたしの印象では、言い終わるやいなや...ですが)ジョーズ来襲のエマージェンシーサイレンです。
 ゲストは、もちろん、ジョーズの出現を予定してボートに座っているわけですから、冷静そのもの。緊急事態にひとりうろたえるスタッフは、けっこうつらい....ものがあります。と、いうのも、ジョースの出現を知らせる無線の声がゲストには十分に聞き取れないのです。で、「エ〜、ジョーズ〜? どうしよう?」「落ち着いて、皆さん、落ち着いて下さい。」「救助が来るまで、ココに...」というスタッフのひとり芝居的なセリフが説明っぽくなるんですね。
 無線の声がもっとハッキリと聞こえて、、ボートのスタッフと緊迫感のあるやり取りがゲストにも伝わるといいのですけど、それでも、この種のセリフのあるアトラクションは、スタッフの演技力と機転が勝負の分かれ道。
 怖がらないゲストを前に「落ち着いて!」とお決まりの言葉を発するよりも、「落ち着いてる場合じゃありませんよ! 後ろの方!」と直接話しかけるようなアドリブも欲しいところです。

 ボートの席は1列4人の幅ですが、ジョーズは常に進行方向に向かって左側から襲ってくるので、右よりも左側の席の方が、楽しめるし濡れます。もっとも、混雑時は席を選り好みしていられませんから、左に座ったら、ジョーズに近くてラッキー、右になったら濡れなくてラッキーと、自分を納得させましょうね。


                                    02/03/30 
 

 

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