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                       テーブルクロス


 04/05/21

 
 
 忙しい旅程の中でも、やっぱりはずせないのが「お買い物」。
 
 「ま、いいか。」というわけにはいかない義理のお土産には、結構時間をとられるも のの手許には残らないし、土地の名物や旅の記念品は、時とともに、捨てられないけど少々置き場所に困るものに変わってしまうことがありますね。

 自分用のお土産は、何年経っても愛着が薄れず、目にする度にそれと出会った町や店のこと思い出せるようなものなのが一番! そして、その出合いが、新たなおつき合いのきっかけになったりすると、観光で通り過ぎただけの町が、特別な場所になります。
 観る、だけでなく、ちょっと係わりを持ちたくなるような、そんなお土産を紹介したくなりました。

  このページはいわば、わたしの自己満足の「お買い物リスト」のようなものですが、旅行の予定がある方は、覚えておいて損はないものだと思いますし、メールオーダーが可能なものも少なくありません。

 ただ、ごく最近に訪れた店でも、連絡先が今後も変わらないという保証はなく、常に正しい情報を更新していける自信がないので、細かな住所や電話番号の明記は避けました。興味をお持ちになった方はJUNまでメールで問い合わせて下さい。
 現在、メ−ルオ−ダ−等でおつき合いしている店に関しては、正確な連絡先と、必要ならば注文方法を、旅先で訪れた限りの店は、その時の情報をお知らせできると思います。

                        
               

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トカチアン【TOKATZIAN】のテーブルクロス(メールオーダー編)

 
ベルギーのブルージュで、イメージしていた通りのレースのクロスを購入して帰ってから、そういえば、ヴェニスでもレースのクロスを探したよね、でも、思っていた感じのは見つからなかったよねという話になりました。その話の中で急浮上したのが、ヴェニスのサンマルコ広場で偶然に見つけた、刺繍がほどこされたクロスでした。

 当時は、レース製品の代わりに何を探しているところに出会ったもので、綺麗なものだったので勢いで買ってきた感がありましたが、レースへの執着が一段落すると、手元にある1枚のクロスの、レースとは全く異なる美しさに見とれることになりました。サイズの合うテーブルがなかったので、新品同様だったベニス土産は、見れば見るほどに希有なものに思えてきました。そもそもオーガンジーのテーブルクロスなんて、この先どこかで見かける機会には恵まれそうもありません。となると...例に寄って例のごとく、ああ〜,どうして1枚しか買ってこなかったのか(高かったんです!)と,頭の上から後悔がおりてきました。

 でも、わたしも一応,学習はしてるんですね。こういう時の為に店の名前は控えていました。場所もちゃんと分かってます。ガイド本には全く載っていない店でしたけど、サンマルコ広場のTOKATZIANということで、店探しを試みました。コンタクトさえとれれば、送ってもらえるかもしれませんしね。

 インターネットでTOKATZIANのキーワードで検索すると、ありがたいことにいくつか該当するものがありました。いづれもヴェニスのサンマルコ広場にある店でしたが....ただ,どうも取り扱い商品がちがうんですね。宝飾品店だったり、フォトショップだったり...。ヴェニスのサンマルコ広場のショップリストというのもみつけましたが、地図上では記憶の場所にあるTOKATZIANでも、問い合わせてみると、リネン店ではないというのです。既に2年が経過していますし、店が変わったということもありえますけど、サンマルコ広場ガイドで、レースショップ、TOKATZIANが紹介されているサイトがひとつだけ見つかりました。Specialized in shadow work on the organdy venetian lace の説明に、求める店の存在を確信することができましたが....ただ、店の電話番号も住所も記載されていないので、コンタクトが取れない状況には変わりはありません。
 かくなるうえは、と.わたしが頼ったのはカード会社でした。
 ヴェニスでの買い物はカードで支払っていましたから、店はいはば加盟店! 店のデータがカード会社にあるかもしれません。2年前のことですが(利用日時はハッキリしてました。)と、JCBに問い合わせたところ、2年でも3年前でも、JCBで支払っていたなら,調べることができると言われましたが、残念ながら利用記録がありませんでした。ダンボールをひっくり返して古い請求書をチェックすると(個人輸入をはじめてからは、カード会社からの請求書はかなり以前のものでも保管しています。)VISAで支払っていたことがわかりました。これで,一件落着...のはずでしたが、VISAは加盟店とVISAジャパンの間に、現地のオフィス(?)が入っているようなんですね。この場合、請求はヨーロッパのVIZAから送られてくるので、(ヨーロッパの)加盟店情報は日本では分からないというのです。もちろん、現地に問い合わせることもできるけれど、記録の保管義務期間を過ぎているので、店を特定するのは不可能に近いと言われました。文字にすると、つれない対応ですが...スタッフはそれなりに親切で、国際電話の番号案内に尋ねることを勧めてくれました。店が、電話番号を登録をしていたなら、番号案内で分かるというのです。

  KDDIの番号案内は無料でした。
 サンマルコ広場でレースを扱っているTOKATZIANという店、ということでヴェニス(おそらく)に問い合わせてくれた結果、ジュエリー店ではない方のTOKATZIANの番号が分かりました。KDDIのスタッフによると「レース店ですか?」と確認してくれたそうですが「ジュエリーじゃない方」という答えしか返ってこなかったそうです。ただ、その番号は、わたしがネット検索で探し出したどの番号とも違っていました。

 これでだめなら打つ手はなし、諦めるしかないと思いつつかけた電話の先は、

大当たりのトカチアン・レースでした。
「レースを取り扱っている店ですか?」「いえ、ちがいます。」「失礼しました。」という会話をくりかえしていたので「はい、そうです。」と答えられた時の段取りを失念していましたが、なんとか、商品を購入したい旨を伝え、ファクス番号を教えてもらいました。

 店に立ち寄った時に買ったテーブルクロスの色とデザインを伝え、それと同様の、色違いかデザイン違いを送ってもらいたいとファクスで伝えたところ、先方の返事はeメールで届きました。店にあるオーガンジーのテーブルクロスやドイリーのサイズや色、デザイン名を説明したメールでしたけど、残念ながら,サンプル画像はありませんでした。
 デザイン名から柄を想像することはできかねるので、数年前に店で商品を選んだ時の記憶をひもといて、デザインを推測してオーダーしたのが上のイメージのテーブルクロスです。黄色の花柄は、ヴェニスで買ってきたものの色違いで当時は最後まで(ブルーと比べて)迷ったものでしたし、マルチカラーフラワーと紹介されたもの(上から2枚のイメージ)も、見覚えがありました。数年経ってもラインナップがまったく(ほとんど?)変わらない状況はすごいですね。
 
 
それぞれのテーブルクロスにはお揃いのナプキンが4枚づつセットになっていますから、テーブルクロス2枚と、ハンカチーフ大のナプキンが8枚、円形のドイリ−2枚とオーバル形のドイリー(日本で言うところのテーブルセンター)は、オーダーしてから5日目に届きました。国内の通販より早いくらいですね。

 配達業者は(この時は)フェデックスで、週刊誌よりも薄い封筒ひとつを受け取った時には、こちらのオーダーが正しく理解されなかった不安も脳裏をよぎりましたけど、ひとつの欠品もなく、すべて、ペタンコの封筒に入っていました。

 サイズは購入した100センチの正方形(マルチカラーフラワーは115センチ)の他に170×220の長方形もあって、特別注文も受け付けてもらえるそうです。ただし、サイズオーダーの場合は2ヶ月はかかるそうで.....既製品で済ませた方が無難な気もしますね。

 初洗いの時だけクリーニングに出しましたけど、丁寧に扱われすぎたのか、刺繍のまわりはもとより、全体にしわが残っていて、仕上がりが今ひとつでした。
  その後は自宅の洗濯機でまわして,乾ききらないうちにアイロンでのばしています。
 使ってみると、ずいぶん丈夫だということうことが分かってきて、いっそう愛着が増しています。美しさと扱いやすさを兼ね備えた、本当に希有な優れものでした。

                                             04/05/21 

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