大きな期待がむしろ仇?

 感動控えめ ヴィラ楽園

 2022年12月中旬、ホテルニューアワジのヴィラ楽園に一泊してきました。

 夢泉景がニューアワジの別邸で、天原が夢泉景の別荘で... で、ヴィラ楽園は、ニューアワジの中の客室カテゴリーの名称...のようですね。 
 全室占有温泉露天風呂付きが謳われた スイート仕様の広い客室です。宿泊者限定のラウンジもあるらしく、別邸や別荘でなくても、区切られたエリアにある客室という認識で、予約を試みました。
 予約は、取りにくかったです。
 2年前に2泊の予約ができたものの、多分コロナ急感染拡大 か何かで出歩きにくい状況になって、キャンセルしてからのち、空室に出会えたのは今年の7月。毎日チェックしていたわけではないものの、予約できたらラッキー!という気分になる客室でした。

 実家に近いということで利用の機会を得た琴平花壇や阿讃琴南がニューアワジグループになっていたので、興味を抱いたのが本家のホテルニューアワジ!。大規模施設ゆえ、本来なら我が家の食指は動きにくいんですが、ヴィラ楽園は別区間の位置付けに感じられて、客室の広さ、眺望、部屋食の設定に惹かれました。
 
 入り口寄りにベッドスペース、和室を挟んで窓寄りにリビングエリア(兼ダイニングエリア)というレイアウトで、まあ、和室だからソファはないよね、でもテーブルと椅子はある、(腰掛けてくつろげる場所はある)と、快適さは補償付きのはずの客室が下記イメージ。

 公式サイトの間取り図通りでしたが...ベッド、カウンターテーブル(椅子も)の低さと、洗面室の段差は...図では見えなかった落とし穴でしょうか。画像を見れば、ベッドは確かに低め...グループの備品に大差なしと思い込んでいた、というよりベッドの高さは意識外だったのですけど、ただ、帰宅後確認したところ、他のグループ施設とベッドサイズは同じでした。高さも同じ。その表示サイズから察するに高さはベッド台の高さのようで、低いと感じたのはベッドマットの厚みにの差だったようです。
 で、寝心地は、横になってしまえば問題なしなんですけど、使い勝手は、正直よろしくなかったです。体が馴染んでない高さだからでしょうか、カウンターテーブルの椅子に腰掛けようとして尻餅をつきそうな危機感に襲われて一瞬焦りました。馴れたなんということもないんでしょうけど...1泊では馴ずに過ぎした。
 ダイニングテーブルと椅子は使いやすかったので、ありがたかったです。

 洗面室と洗い場(シャワールーム)を挟んで露天風呂エリアというのは安定の動線でしたが、ウッドデッキの床面や仕切り戸の劣化から、楽園は完成から結構年数が立っているのかもしれないと現場で感じました。海に面している以上、塩害も避けられないので傷みは早いのかもしれませんね。
 
 洗面室に床暖房が導入されていないことにも、そうか〜という感じでした。このところ、水回りに床暖房設備があるところが普通の感覚になってきていたので、客室と洗面室との段差も含めて、『ちょっと旧式』を感じました。
 ただ、それよりなにより残念だったのが、バスタオルがの用意が2枚だったことでしょうか。一人に1枚ですね。
 温泉旅館の占有露天風呂の客室で、お風呂の利用頻度はそれぞれでしょうけど、1回だけということはないでしょう。部屋の露天風呂なら朝の利用もレアではないと思います。まあ、朝ならタオルかけにかけておいたタオルは乾くでしょうけど、チェックイン後、夕食前、夕食後等の頻度ならタオル1枚じゃ不足なんですよね。 
 環境への配慮は、ちょっと横におきましょう。
 コロナ渦で、温泉旅館回帰路線に乗ったこの数年で、バスタオルが人数分のみというのは、 楽園が初めてだった...気がします。補充のリクエストが必須というほど困るわけではないだけに、勝手ながら『配慮不足』を印象付けられちゃいました。

 メリットだったはずの部屋食の一部が下記のイメージ。 
  とっても感じのいい担当スタッフと会う時間が増て、気分もよくなるのは確かなメリットでしたが、食事のラインナップは、いわゆるよくある(というか、一般的にイメージされがちな)旅館の料理。イメージは造り6点盛り、3年トラフグ一人鍋素材と、牛肉一人石焼素材。


 
 お美味しいね止まりで、一歩先の感激まではなかなか...。 一人鍋も定番ですし...鍋使いじゃないと、例えば朝食の卵料理は十分な温かさが保たれてなかったり、ポットで置かれたコーヒーは熱さは保たれても香りがという感じで、工夫はなされているものの、風味は※割減の惜しさがありました。
 レストランでの食環境が改善されてきた今日では、部屋食はメリットよりもデメリットが大きくなったかなという気がします。
 
 コース料理の構成としては、変化球?的だったた蕪のスープ(通常なら椀もの)と、食後のデザートが右イメージ。 
 好みは別れるかもしれませんけど、スープはスペシャリテ枠で必ず出会える一品だったりすると、食事に『特色』が加わっていいかもしれないと感じました。』 パテェシェ特性のデザートも、勝負できる完成度でした。
 
 
客室は十分に広いし、担当スタッフは魅力に溢れてたし(再利用の機会があった場合に、見かけたら、その存在だけでポイントアップ。楽園利用でよかったと感じさせられる担当さんでした。)お風呂はゆったりしてるし、食事も格別も難なく、眺望はすてき!なので、2年前に利用してたら、床暖房設備やら、リネンの充実度など細かな部分に反応せず、しっかり感動できたかもしれません。
 なにぶんニュアワジ本家のハイクラスカテゴリー客室ということで、既利用グループ施設の『上をいく』との期待値が大きすぎたのでしょうね。
 言い換えれば、他施設が頑張っているということでしょうか。

 淡路島と、地域を限定しても、グループ宿泊施設は多数。
 次も楽園でキマリ!とはいかず、他も試してみてもいいかもねが実感でした。

                             22/12/25 

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