前後泊の穴場?
シェラトングランデトーキョーベイ

 諸事情あって、11月下旬に予定していたTDRの予約を9月下旬にキャンセル、実際にはキャンセルを早まったかという状況下で、11月に予約の取り直しを試みました。ひと昔前なら絶望的な話だったでしょうけど、平日なら...第3希望のあたりで、空きがある時代になってきたんですね。 

  年に2回、3~4泊、昼寝付きの日程も今は昔、体力温存と効率重視で今回もバケーションパッケージ(ディズニーランドホテル)を選びました。2泊3日、35周年のショーとパレード鑑賞券と、選択できるショー鑑賞券と、ファストパス6枚付きのパッケージで、密なスケジュールでした。
 鑑賞対象の ショーが夕刻以降だった時には、日中TDRから離れて都心の美術館を巡ったりもしましたが、今回は昼間も拘束されるので、銀座に立ち寄る余裕もない...けど、上野で開催中のフェルメール展は気になる、東京会場限定で大阪会場には来ない絵があると聞けば、多少無理をしてても、寄られるチャンスを逃す手はないという話に落ち着くわけですが、義母の四十九日法要を終えてから月命日法要までの間に、唯一ディズニーホテル利用で空きがあったバケーションパッケージは、月命日前日がチェックアウト日という悩ましい日程で、帰りに上野に寄り道は(事後の事を思えば)わたしはしたくはありませんし、TDR入り当日に頑張って寄り道しても美術館は休みなので意味はなし...それでも、主人はどうにも気になる東京会場限定展示のフェルメールという事で、急遽前泊プランの計画が浮上しました。

 翌日の移動を考えると、東京ステーションホテルが便利ということはハッキリしてましたが、ロケーションは申し分なくても、価格が..... これならいっそディズニーランドホテルで前泊したらというレベルだったので、もう少し手頃なところはないかと立地の候補を広げて探すうち、ルスツのウェスティンでSPGの会員登録をしたことを思い出し、いつだったかマリオットの会員にもなっていたことを思い出し、何かお得な情報はないかと公式サイトにアクセスしました。
 二つは同グループになったため、 (それが原因ではなく、必要な情報をこちらがきちんと把握していなかったことが問題)会員ページを開くには幾分てまどりまして( 伏せ字になったパスワードもおぼえてないし...)、結局会員番号ではなくメールアドレスと伏せ字のパスワードでログインできたのはマリオットのサイトでした。

 そこで、目についたのが、シェラトン・グランデ・トーキョー・ベイ・ホテル でした。
 TDRのオフィシャルホテルを、TDRと無関係に利用する利点はといえば、リーズナブルな 室料と客室の広さ!!無論、目的地が都内のみなら舞浜立地のロケーションの不便さと懐具合を天秤にかけるべきところですが、翌日にはディズニーランドホテルに移動するわけですから、むしろ、東京ステーションホテルを超える理想的なロケーションじゃありませんか。

 シェラトンからディズニーランドホテルへなら、公共交通機関も不要のリゾートエリア内移動ですから、自力でトランクを持っての宿替えも可能なので、現地で必要なものはまとめてトランクでシェラトン宛てに発送しました。宿泊施設向けの往復宅急便は利用できませんでしたけど、一泊分(前泊分)の着替え等を別に持参する手間もなくなりますしね。 

 予約は公式サイトを通じて、少しばかりお安くなる会員価格で申し込みました。
 チェックイン時に会員であることを立証できるものの提示が必要とありましたが、ルスツ、ウェスティンのレストランでもらったSPGマーク入りのカード (手書きで会員番号が書かれてました)の他は、思い当たるものはないし、そのカードの会員番号と、メールで送られてきていたマリオットの会員番号は違うしで、利用時や予約時に割引等があるのとの案内のままに登録しただけの、消極的会員の我が家は、まあ、ログインして予約が成立してるんだから(会員価格で)利用できるんじゃないくらいのノリでした。表示される一般価格との差もさほど....ではなく、予約時に登録すればいつでもだれでも会員!みたいなものですね。
 帰宅後に知りましたが、ホテル自体の公式サイトでも、大差ない室料での予約が可能ですし、いわゆる予約サイトで、もう少しお得な室料が提示されている可能性もある気がします。
 
 が、実は(ランクは問わず)会員である事の利点は、価格以外のところに転がってました。
 というのも、必要なものはトランクで先送りとはいえ、当日は、キャリーバッグを一つ携えての東京入りで、中身はiPad DS、デジカム、バッテリー等発送にはふむきなものや、当日朝も使用していたものなどで、美術館巡りにはカート丸ごと邪魔になるだけ。東京駅構内で空きロッカーを探して回るよりも、チェックインの手続きを済ませ、手荷物もあづけてしまうのが、あとあと楽との判断で、わたしたちは上野よりもまず舞浜、シェラトンに向かったのでした。
 到着は11時くらいだったでしょうか。ロビーに一歩入って、目についたのが、フロント前の長蛇の列。ディズニーホテルでは珍しくない光景ですが、オフィシャルホテルも変わらず、ディズニーがらみの『リスク(目的が同じで。行動パターンが重なって、集中的な混雑が生まれる)』ですね。
 時間的には、チェックアウトの混雑かに見えましたが、我が家のように、チェックインの手続きだけを先に済ませてというゲストがいるかもしれず、近づいても列は分かれていないため、先頭で案内に立っていたスタッフに、マリオットのサイトを通じての予約のチェックインもここでいいのかと確認しました。すると、会員ならばと、後方、正面入り口に向かい合うように設置されていた小さいカウンターに誘導されました。
SPGロゴのついたカウンターで、わたしたちは待ち時間ゼロで手続きを済ませることができました。チェックアウトも専用カウンターで対応とのことで、フロントデスクでもできるし、どちらでもという案内でしたが、並ばずにコトが済む専用カウンターがあるのですから、今回にかぎっていえば、我が家はフロントデスク周りには近づくことなく一泊二日の滞在を終えました。

 フロントデスクの大混雑に反して専用カウンターが 空いているのは、TDR目的のゲストが多い舞浜ゆえの“ありがたさ”かもしれません、(会員利用の割合が多くなれば、専用カウンターの利便性も低下しそう。)TDRエリアで、並ばずに手続きができる快適さは、初体験でした。ミラコスタのスペチアーレルーム利用の専用ラウンジでのチェックインでさえ長いこと、(座ってはいましたけど)待ちましたっけね。

 そして、室内の広さはあらかじめわかっていたものの、バスルームが独立しているとは、期待していなかっただけに、割合大きな喜びにつながりました。
 バスルームの仕様については、シャワーと浴槽兼用の記載があり、とくに客室タイプ別に異なる様子でもなかったので、洗い場付バスルームはTDR仕様
かとも思いましたが、どうやら、たまたま選択した客室がトイレと浴室が分かれている一部タイプのうちの一つだったようでした。シェラトン・グランデ・トーキョー・ベイ・ホテル単体の公式サイトでは、問い合わせに答える形で、バスとトイレが別になっているタイプの部屋の案内があって、そのうちの一つが今回我が家が利用したタイプの客室だったのです。バスとトイレが別、イコール、バスルームが独立していて洗い場があるという理解で問題がないようですが、これはマリオットの公式ページでは不問の情報のようで、わかっていれば室料よりも独立したバスルームを優先したであろう我が家としては、危ういところだったけど、ハズレてなくてよかったという話です。シェラトンクラブルームでも、11階は洗い場付浴槽、でも12階のクラブルームはトイレとバスが分かれているタイプではないとなれば、シャワーと浴室兼用との一括り表記は、シャワーブースが独立していないという意味では正しいんだろうけど.....残念です。
 結果としては、期待していなかった快適滞在ができて、もとより高いと評価していたコストパフォーマンスも急上昇。
 朝食は、プライオリティーシーティングシステムの導入はないようで、朝食券の有無に関わらず等しく並んで、数十分待ち時間が発生したものの、ビュッフェの内容は種類、風味ともに(内装等の雰囲気は置いて)実は翌朝の、おなじみのレストランのそれよりもよかった気がするくらいで、パーク・インしない時には、ディズニーブランドホテルよりも、シェラトン
利用の利点は大きい感じを受けました。一泊、あるいは2泊のみのバケーションパッケージ利用時の、前後泊には最適かもしれませんね。
 ちなみに、チェックアウト当日、我が家のトランクは、シェラトンのベルデスクからディズニーランドホテルの客室内まで運んでもらうことができました。ベルスタッフにディズニーランドホテルの宿泊予約確認の類を提示して荷物をあづけ、ディズニーランドホテルでプリチェックイン手続きの際に、あづけた荷物の控えを提示するというながれで、ありがたいことに大きなトランクをひきづっての宿替えの一手間は未体験で終わりました。
 
逆パターンで同様のサービスが受けられるかは不明です。

                                       18/12/29 

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