里山に在して癒やしを知る
  久々の感動 阿讃琴南

 2019年10月中旬、阿讃琴南に宿泊して来ました。

 同行はトマム繋がりで遊んでもらっているTOMOKOさん。トマムを諦めて、ものは試しにとルスツに浮気した時の共犯者です。初めて来た気がしないと言ってリピートしたルスツにも(飛行機がからむと)日程調整がつかず、この数年は大阪で会うことが続いていましたが....大阪も観光客が増えて..宿泊環境が安定しない中、5月に我が家が利用した琴平花壇の話がでたことで、TOMOKOさんの“占有露天風呂付き・ベッドありの温泉旅館”への興味が急浮上。それならと、四国に渡ることになりまして、で、琴平花壇の予約をと思ったら、占有露天風呂付き客室は洋室、和室、和洋室問わず空きがなく、サイト内にバナーがあったグループホテル、
阿讃琴南に予約を入れました。
 開業は2017年、ですが随分昔に父たちは行った記憶がある場所で、リニューアル物件のように思います。 
 この数年間にグループ施設のリニューアルが進んでいる様子。琴平花壇はいつの間にかニュー淡路グループになってたんだという感じですが、阿讃琴南については、その前身は不明。一旦は廃業になっていたのでしょうか、前の施設やコンセプトがいくらかは引き継がれているのか等の情報は得られず、とりあえずは新しくできたみたいなので、それなりに快適なんじゃないかとの期待感で決めた施設です公式サイトでは客室情報はが平面見取り図付きでの案内で、このわかりやすさと客室の雰囲気、コンセプトは多くの部分ではグループ宿泊施設に共通している様子です。その中で阿讃琴南を選んだのは、琴平花壇から近かったので目に止まったところ、新しくて良さそうな感じだったからということになるでしょうか。

 食事はダイニングでの対応だったので、 和室付きまでは望まず、露天風呂付きツインルームで手を打ちました。 JR琴平駅からの送迎は列車の到着時間に連動して、1日1往復、チェックイン時間の少しあとに宿に到着、チェックアウト時間の少し前に宿を出発というスケジュールでした。

 結論から言えば、ここはよかったです!

 旅館、客室で靴を脱いで過ごすタイプの施設は、数十年前にアルファ・リゾート・マムに取り込まれる以前は、主な観光地で利用した経験もありますが、あまりに時があいて、比較の対象にはなりませんしから、利用が近かった琴平花壇との比較は多少...ながら、基本は絶対評価での満足度が高かったというべきかと思います。

 チェックインの手続きはフロントカウンターで氏名、住所を記入後、フロア暖炉の前のソファでお茶とお菓子をいただきながらの案内でした。夕食、朝食の時間の希望もこの時に聞かれました。昔...なら、客室で行われていたことですが、ロビーフロアでの手続きも、広いスペースにゆとりのソファー配置でスムーズでした。
 アプローチからエントランス、ロビー、客室、館内施設、古き良き歴史の云々のアピールがないことよりも、新しいことの快適さが優って、 到着と同時に居心地の良さを感じました。

 客室は、和洋室ではなくツインでしたが、ベッドが置かれた部分がカーペット仕様で、椅子スペースが畳でした。(左イメージ左側)
 
 窓は大きく、ロールすだれと障子、隔離性のあるロケーションの妙で、豊かな自然が非日常を演出してくれます。北海道のリゾート地で馴染んできた大自然の雄大さや迫力とは別の、日々の営みに寄り添ってあるような近しい自然...自身での実体験はほとんどありませんけど、昔語りなどで記憶に刷り込まれた懐かしさを伴う自然です。
 近郊にはトレッキングコースなどのアクティビティもあるようですが、今回は一泊、翌日は京都泊まりという、??的な日程だったので、チェックイン後は終日敷地内で過ごしました。畳に足を伸ばして座りながら、紅葉までいま少しの木々の揺れを感じ、大浴場の露天風呂で流れる滝をながめ客室のウッドデッキで川のせせらぎを聞く時間、「いやされる〜。」の単語が安売り状態で口をつくひとときでした。(自分たちの高齢化を自覚したひととき?)
 ダイニングでの食事も、わたしたちにとっては (口コミでは不評の書き込みも見かけますが...)感動沸点に達する内容でした。
  格別に高価なものや珍しい食材が多用されている訳ではなありませんが、広域での地元産食材使用の創作料理は、“料理長自慢の”との形容詞をつけたくなるラインナップ。秋刀魚とメレンゲの組み合わせはいいマッチングだったし、讃岐サーモンともちむぎのコロッケは、食感も風味も“初めて”の美味しさだったし、オリーブ牛はアヒージョ仕立て、讃岐コーチンはすき鍋仕立てという変則球も、インパクトは大きく、感動は深く、堪能しました。
 ただし、食事はお任せのコースのみ。他に料理のメニューはありません。連泊の場合はどうなるのか、(コースが日替わりなら無用の懸念ですが...)も気になりますけど、アレルギーはいうまでもなく、特に苦手な食材や料理については、事前に連絡、調整しておく方が安心かもしれませんね。鶏肉は嫌いなのに、阿波尾鶏だの、讃岐コーチンだの...となるのはお互いに不幸ですものね。(我が家の場合はかぼちゃダメですは、伝えておくべきかな?)
 食事以外に、ラウンジ、カフェ、バーの類のありませんが、客室にはネスプレッソ、大浴場にはアイスキャンデー(
18時まで)、ロビーの囲炉裏では焼きマシュマロなど気軽な飲食に不足はないように思えました、

 スタッフは丁寧でフレンドリー。 コニュニケーションも積極的で、リピーター確保に貢献しそう...。 
  我がは再訪します。

                             19/11/07 

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