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                 オ−ストリッチのポシェット


 01/10/29

 
 
 忙しい旅程の中でも、やっぱりはずせないのが「お買い物」。
 
 「ま、いいか。」というわけにはいかない義理のお土産には、結構時間をとられるも のの手許には残らないし、土地の名物や旅の記念品は、時とともに、捨てられないけど少々置き場所に困るものに変わってしまうことがありますね。

 自分用のお土産は、何年経っても愛着が薄れず、目にする度にそれと出会った町や店のこと思い出せるようなものなのが一番! そして、その出合いが、新たなおつき合いのきっかけになったりすると、観光で通り過ぎただけの町が、特別な場所になります。
 観る、だけでなく、ちょっと係わりを持ちたくなるような、そんなお土産を紹介したくなりました。

  このページはいわば、わたしの自己満足の「お買い物リスト」のようなものですが、旅行の予定がある方は、覚えておいて損はないものだと思いますし、メールオーダーが可能なものも少なくありません。

 ただ、ごく最近に訪れた店でも、連絡先が今後も変わらないという保証はなく、常に正しい情報を更新していける自信がないので、細かな住所や電話番号の明記は避けました。興味をお持ちになった方はJUNまでメールで問い合わせて下さい。
 現在、メ−ルオ−ダ−等でおつき合いしている店に関しては、正確な連絡先と、必要ならば注文方法を、旅先で訪れた限りの店は、その時の情報をお知らせできると思います。

                        
               

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ビアンキ・エ・ナルディ【Bianchi e Nardi】のオーストリッチバッグ(メールオーダー編)

 左のイメージは、7月中旬に日本からメールオーダーをして、3ヵ月も過ぎた10月24日に届けられたバッグです。
 製造、販売、そして送り主は、フィレンツェのビアンキ・エ・ナルディで、ココの1ペ−ジ目で紹介した店ですね。

 海外の旅行先で、バッグを買って帰る人は少なくないと思いますが、わたしのバッグ持ち帰り率も6割を越えています。ただ、わたしはブランド嗜好は強くはない(と、自分では思っている)人間なので、ブランドショップの入り口に並んだことはありませんし、セールの時期に遭遇しても、ほとんど反応はいたしません。かつて、か、現在、愛用しているブランドならば、そうそう落ち着いてもいられない時もありますけど....バッグに関して言えば、離れた場所から目したものを、近寄って手に取ってみたくなるかどうかが出会いのきっかけですから、バッグを買うという目的を持って出発したことはありませんでした。

 ビアンキ・エ・ナルディは、いはば、初めての例外で、欲しいバッグが見つかることを期待して、訪ねた店でした。
 訪ねて、買い物をして.....フィレンツェに来たら、必ずまたこの店に来たいと思ったものでしたが、いつ実現するか分からない再会にかけるよりも、メールオーダーの方が現実的、ということで、行動をおこしたのが7月のことです。(ホントは、来年以降と考えていたんですが、試してみるなら早い内!)
 店頭であれこれと話した時に、日本からのメールオーダーも受け付けると聞いて来ましたから(サン・モトヤマで買うよりもず〜〜〜〜っと安いよ、と、スタッフ。サン・モトヤマはチェックしていませんでしたが、三越よりも安いのは、くやしいけど確認済み。)取りあえず、注文の意志を伝えて、手順の問い合わせから始めました。
 ところで、イタリアは、それに関連する読み物で、郵便の送れや行方不明がよく指摘されている国なのですね。エア・メールと封筒にでかでかと書いてあるのに船便に紛れ込んじゃったり、着くべき郵便が着かないので近く(イタリア)の郵便局に聞きに行ったら、局内のダンボ−ル箱の中で、配達されるのを長いこと待っていたに違いない自分宛の郵便が見つかったとか...不安感をあおられる体験記を読んでしまったので、連絡はFAXを利用しました。先方からの素早い返事もFAXでしたが、こちらからのFAXの余白に直筆で書いてくるというもの....。
 支払いは注文の時に、それから商品を受け取るまでの期間はおよそ2ヵ月(でも、おそらく15日で出来上がるとも書いてある...。50日なら理解しやすいんですが、数字で“15days”。)とのこと。一番の問題はカードが使えないという事実が判明したことでしょうか。店頭では、もちろんカードもオッケーだったのですけど、メールオーダーの場合はT/TRANSFERオンリーだと言うのですね。
 ン年前に個人輸入を初めて以来、カードでの支払いしか経験のないわたしは、少々悩みました。これは、いはばニコニコ現金前払い...。トラブル発生時は、誰を頼ろう...? まあ、サン・モトヤマや三越と取り引きをしている店が個人注文のバッグひとつで、信用にかかわるようなことはしないだろうという、安直なで理由で無理矢理に納得。
 手許にあるポシェット(先方ではスモールバッグという言い方で統一)の品番を伝えて、それに近い大きさのバックのデザインとお値段、送料等を問い合わせたところ、今度は4種類のイメ−ジと共にE-mailで返事が届きました。

色見本(右及び下。見え方に誤差はあるはずですが...。)も添付ファイルで送られてきました。カタログはないので、電話をしてね、と言われてたものの、イタリア人に電話で自分の希望を正しく伝える自信がゼロだったわたしとしては、覚悟していたよりもスムーズな展開でした。
 唯一の不安材料としては、初めての経験になる送金手続きでしたが....先方がオーダーを受け付けたという確認のメールに、商品代金(VATは値引きされていました。)と送料(追跡可能なEMSか国際宅配便を希望。)の合計金額と振り込み先の銀行口座等が書かれてあるのを見て、ようやく小切手送金ではなくて、銀行振り込みなのだと確信が持てました。 ただ、最後まで確信が持てなかったのは、先方の銀行のディテ−ルで...住所なのか、支店名なのか、どこまでが銀行名で、どれが支店名なのか...。
 
 実際には、振り込みに行ったこちらの銀行で指摘されたことなのですけど、振り込み依頼書というのは記入欄が細かく分かれているので、支店名を書く欄に銀行名を書いても、トラブルの元になるという...。
 当初、不確実な要素が多すぎて、引き受けられないと言われたところをねばって、(その日は諦めて帰って、ビアンキに確認することも考えましたが、必要な情報は全て届いているはずですし...先方がここに、と言って来てるんだから、とにかくここに送金してよ、という気分でした。)手続きを完了しました。帰りに依頼書のコピーをとって、その日の内にビアンキにはFAXで送信しましたが、実はこのFAX番号と一緒に書かれている電話番号と住所が、わたしがフィレンツェで訪れた住所と微妙に違うことも悩みの種で、おそらくは、事務所か工場かだと思うのですけど、振り込み依頼書にはどっちの住所、電話番号記入すればいいのやら...。こちらの銀行スタッフに(悩みが)ばれると、ますます受け付けを渋られそうなので自己判断で記入してしまったんですね、わたし...。店からE-Mailで代金受け取りの連絡があった時はホっとしました。ついでにいえば、その数日後には受け取り確認の書類も郵便で届きましたから、今回に関しては、郵便事情も問題なし、でした。

 光りの加減で、撮る度に色が違って見えるピンクのバッグはどうやらビアンキが製造を請け負っているイタリアのブランド(読めない...)のデザインだったようで、今までのビアンキ・エ・ナルディのオリジナルのものよりも、幾分ソフトな仕上がりになっています。
 ストラップの取り付け位置もハンドル部分ではなくて、(このデザインは、把手がふたを突き破っていて、把手の取り付け位置に金具がありません。)ストラップ用の金具がふたの内側に取り付けられていました。右のイメージで御覧いただける輪の部分は回転するので、ストラップを外した時には目立たないように下向きになります。金具が皮に触れない工夫はオリジナルのものよりも凝っているかもしれません。
 蓋の内側は同じくオーストリッチ素材で、バッグの袋部分は薄いピンク色の皮張りです。内部はファスナー付きのポケットがひとつ、バッグの背面にもポケットがひとつありました。(下、イメージ)
 これから、だんだんと表面に艶がでてきて、また少し色合いのイメージも変わると思いますが、使うほどに元気になるようなオーストリッチは、今、わたしが一番好きな素材です。

 最近では国産でも綺麗な色のものや、小さいサイズのものも出回るようになってますし、時々は随分安く販売されているコーナーも見かけますが、目立たない部分は素材を変えていたり、内側が皮張りではなかったりというのが、残念です。と、いうのもわたしの初オーストリッチバッグは14年前になるのですが、表面はまだまだ大丈夫なのに、内側が劣化してボロボロになり始めてるんですね。(14年なら、もう解放してあげるべきかしら?)で、14年前の国産品と今回オーダーバッグの定価は、というと、今回の方が安い.....。
 いい店と出会えてよかったと思います。(3ヵ月、待てる人にはお薦めです。

                               01/10/29  

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