画面のレイアウトが乱れる方へ

               スティイショナリー
                    
 09/04/29

 
 忙しい旅程の中でも、やっぱりはずせないのが「お買い物」。
 
 「ま、いいか。」というわけにはいかない義理のお土産には、結構時間をとられるも のの手許には残らないし、土地の名物や旅の記念品は、時とともに、捨てられないけど少々置き場所に困るものに変わってしまうことがありますね。

 自分用のお土産は、何年経っても愛着が薄れず、目にする度にそれと出会った町や店のこと思い出せるようなものなのが一番! そして、その出合いが、新たなおつき合いのきっかけになったりすると、観光で通り過ぎただけの町が、特別な場所になります。
 観る、だけでなく、ちょっと係わりを持ちたくなるような、そんなお土産を紹介したくなりました。

  このページはいわば、わたしの自己満足の「お買い物リスト」のようなものですが、旅行の予定がある方は、覚えておいて損はないものだと思いますし、メールオーダーが可能なものも少なくありません。

 ただ、ごく最近に訪れた店でも、連絡先が今後も変わらないという保証はなく、常に正しい情報を更新していける自信がないので、細かな住所や電話番号の明記は避けました。興味をお持ちになった方はJUNまでメールで問い合わせて下さい。
 現在、メ−ルオ−ダ−等でおつき合いしている店に関しては、正確な連絡先と、必要ならば注文方法を、旅先で訪れた限りの店は、その時の情報をお知らせできると思います。

                                      

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 スマイソン【SMYTHSON】のスティショナリー(2009年編)


 
左のイメージは、メールオーダーを初めてしばらく経った頃、スマイソンから送られてきたものです。
 10数種類のカードとWriting Paperのセット...(実寸なので使用可能)ではなくサンプルでした。常のカタログと同様に、Dear,※※という類のコメントはいっさいなく、唐突に届いたサンプルとともにあったのは、簡単な価格表だけでした。価格表のトップにはDie Stamped Writing Paper とあって、スタンダードはサンプルシートを、デザインやインクの色はスタイルシートを見ろと...。つまり、カードや便せんに住所を刻印しますよということですね....。価格は100、250、500Sheets(Cards)単位で、(Die本体は 別料金)転勤族の我家には、さすがに不要といわざるをえない案内でしたが、15種のデザインの文字は、シートにわずかなうねりを残して浮き上がっていて、印刷にはない質感に魅せられたわたしは、飽きもせずに眺めていたものでした。

 ダイという単語を、それも便せんがらみで目にしたのは、10代の半ば頃だったでしょうか。可愛いイラストや綺麗な写真入りのデザインの、レターセットへの執着が落ち着いた時期だったと思います。小学校時代に集めたり交換したりした“柄もの”に飽きた....のでしょうね。無地や縁取りのみのシンプルな輸入ものに興味を抱きだした頃に、欧米では、ダイで名前やロゴを入れた便せんが最上級品とされるという記事を何かで読んだのでした。パリやロンドンのホテルで、最上級とされる便せんを見るのはずっと後のこと。情報を得た当時は刻印と印刷の区別もあいまいで、“名前入りの便せん”をイメージしたもののピンとこなかったのを思い出します。

 ですからスマイソンから届いたダイの見本は....百聞は一見にしかず、浮き出た文字が醸し出す上質な美しさは、目から鱗の衝撃でした。裏面のへこみ痕(右イメージ参照)も新鮮で、当時は(我家では)住所の変更は必至だったので食指にブレーキがかかったものの、わたしに、いつかはダイスタンプのスティショナリーとのあこがれを芽生えさせたのは、他でもない、スマイソンのスタイルシートだったのです。
 
 その“当時”も今はもう一昔前です。
 独特のテクスチャーと使い心地が魅力のピッグスキン素材も、なぜかこの数年で激減して、黒以外のピッグスキングッズは殆ど見かけなくなりました。...が、個人輸入を初めて以来のとも言える、昨今のポンド安のチャンスは活かしたい!そこで、便せんをオーダーしてみようかという話になりました。
 ネットでのオンラインオーダーシステムが整備された後も、スマイソンからは(以前ほど頻繁にではありませんが)カタログは届いていました。 PERSONALIZED STATIONERY専用のカタログには、文字スタイルやインクの色だけではなく、モチーフや封筒のライニングの色指定、住所ではなく名前だけを入れる選択もあって、便せん、カードの他にビジネスカードや招待状などアイテムも増えていました。注文はオーダーフォームにチェックを入れて、郵送かファクスするだけの簡単な作業ですが、それ以上に簡単なのが、やはりオンライン...。しかも手持ちのカタログからはまた時間が経過した結果でしょう、オンラインではメモ用紙もアイテムに加えられているではありませんか。これで、(無駄になるかもしれないという)迷いが吹っ切れました。メモ用紙なら使いますからね。

 オンラインオーダーでは選択した製品に、オプションを追加していきます。
 Memo Sllpsを選び、枚数を確定すると、順次出てくるオプションにYES or NOにチェックを入れるたびに価格が更新されますし、紙の色(質、厚み)や文字スタイル、インクの色は、プレビュー画面で仕上がりのイメージを確認できるので、様々な組み合わせを試すことができます。
 メモ用紙はトップに名前のみ、インクの色は愛用しているスマイソンのポケットメモの色に会わせて、わたしは赤、主人はグリーン...とここまで事前に決めていても、組み合わせは多種多様! 最初に思っていたスタイルに落ち着くまで、数日、楽しく迷いました。
  結局、最後まで決めかねたもう一つのスタイルで、住所入りの便せんもオーダーしましたが、こちらは1:1で封筒が付いてきます。封筒のライニングを希望する際は、その色もこちらで指定。無難な所で、今回は刻印と同じグリーンを選択しました。

  ちなみにベースの紙は9種類。色によって、厚みもテクスチャーも異なります。それぞれ、細かな説明が添付されていますが、やはり一昔前の現物サンプルが役に立ちました。メモ用には光沢なしの表面の滑らかな仕上がりの白を、便せん用には、畝が透けて見えるアイヴォリーを選択。封筒は自動的に便せんと同じ素材になります。
 刻印する名前や住所を入力してオーダーを送信後、割と早い段階でスマイソンのビスポーク担当から実寸大のイメージが添付されたメールが届きました。スペルにミスはないか、刻印の位置は希望通りか等、最終確認作業ですね。そう思い込んで、3つのファイル(主人の名前入りメモ、わたしの名前入りメモ、住所入り便せん)の確認完了、問題なしの旨をしたためて返信したところ、10分と立たない間に再度のメール。住所のレイアウトはどちらがいいかを知らせろと....。 
 
 なんと、便せんの添付イメージは、逆三角形4列+メールアドレスバージョンのプランAとまん中がへこんだ筒型5列+メールアドレスバージョンの2枚あったのに、1枚目を確認した時点でオッケーと思ってしまったのでした。
 どっちがいいかと尋ねているのに 、「これで結構です。よろしく。」との返答では、担当者もあせったかもしれませんね。2度目のメールは添付ファイルの開け方の説明付きでした。開け方はわかってたんですけどね、“存在”に気がつかなかった...。並んで在るのに.....しかも、どちらか選んで返信をとのコメントも読んでいるのに、“選んで”の部分だけ素通りして、即座に返信! 
 『“ダイスタンプ”とかいうもの』の情報を得てから数10年、スマイソンのサンプルを手にしてから10年....注文に踏み切って、それなりに興奮していたのかもしれません。あるいはスペルの確認に神経を使いすぎて、他への注意力が鈍っていたとも言えそうです。

 実は、今回の注文に限って、商品発送の連絡を確認する事が出来ませんでした。
 それはスマイソンからではなく、スマイソンから依頼を受けたUPSからのおしらせメールで、トラッキングナンバー、インボイスナンバー、また、配達日等も記載されていて、到着を待つ身にはたいへんありがたい情報なのですが、そろそろ...と思う頃を過ぎても、その出荷通知が届かないのです。既製品の注文時と段取りがちがったのか、単に忘れられたか....あるいは、わたしが削除しちゃったか...です。
 うっかりミスは集中する傾向があるので、削除の可能性も高い。あえて問い合わせも控えて、待つことなお数日...。出荷メールを見損ねていたとしても荷物は到着してもいい頃なのにと気になりだした頃、UPSからハガキを受け取りました。
 荷物について尋ねたいことがあるので連絡を....とのハガキでした。

 スマイソンに限らず、ヨーロッパから発送される荷物の宛先には電話番号は書かれないケースが多くて、過去何度かこの種のハガキを受け取りましたけど、今回は宛名のファーストネームがイニシャルになっていて、通関手続きのためにフルネームが必要とのことでした。新手の問題点でした。
 
 名前の他に、 便せんや封筒(インボイスにはPERSONALISED STATIONERY SHEETS, PERSONALISED BESPOKE ENVELOPESと記載)にしては不自然な価格でもあったのか、商品についても尋ねられました。
  それから、個人ユーズですよね?...と。もちろんです! 個人でなきゃ関税率も違ってくるので、これは大事なポイントです。

 それにしても、電話番号が無く、宛名に不備があって........宛先に間違いがなくて(ハガキが届いて)よかったと思っていたら、その住所も何と読み間違えられたのか、わたしがハガキを受け取る以前に、荷物は東京に回されていたらしいことが(トラッキングナンバーでの貨物追跡で)後で判りました。日本についてから通関まで(大阪、東京を行き来して)10日少々、常と比べて届くのが遅かったはずですね。次回からは、やはり、出荷通知の確保に固執しようと思います。

    
 
http://www.smythson.com
   2009年4月29日、確認済み。

                                            09/04/29  
 
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