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                      手編みのセーター


02/04/03

 
 
 忙しい旅程の中でも、やっぱりはずせないのが「お買い物」。
 
 「ま、いいか。」というわけにはいかない義理のお土産には、結構時間をとられるも のの手許には残らないし、土地の名物や旅の記念品は、時とともに、捨てられないけど少々置き場所に困るものに変わってしまうことがありますね。

 自分用のお土産は、何年経っても愛着が薄れず、目にする度にそれと出会った町や店のこと思い出せるようなものなのが一番! そして、その出合いが、新たなおつき合いのきっかけになったりすると、観光で通り過ぎただけの町が、特別な場所になります。
 観る、だけでなく、ちょっと係わりを持ちたくなるような、そんなお土産を紹介したくなりました。

  このページはいわば、わたしの自己満足の「お買い物リスト」のようなものですが、旅行の予定がある方は、覚えておいて損はないものだと思いますし、メールオーダーが可能なものも少なくありません。

 ただ、ごく最近に訪れた店でも、連絡先が今後も変わらないという保証はなく、常に正しい情報を更新していける自信がないので、細かな住所や電話番号の明記は避けました。興味をお持ちになった方はJUNまでメールで問い合わせて下さい。
 現在、メ−ルオ−ダ−等でおつき合いしている店に関しては、正確な連絡先と、必要ならば注文方法を、旅先で訪れた限りの店は、その時の情報をお知らせできると思います。

                        
               

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ボンズ【BONZ】のセーター(メールオーダー編)

 左は2000年の秋から毎年届くようになった、ボンズのメールオーダー用のカタログです。
 カタログの発行はオーストラリアで、製品もユニセックスながらS.M.Lのサイズの選択も可能ですし、日本語サービスも整っています。でも、このカタログを利用するのは、少し後の話。

 主人が2枚目のボンズセーターを欲しがった時に、わたしがコンタクトを取ったのは、旅先でお世話になったニュージーランドの店でした。
 その店でもらった小さいパンフレットに(店鋪紹介のようなもの)写っていたモデルが着用しているセーターが、かわいいコアラとカンガルーの柄(右下、イメージ)で、わたしたちはそのセーターが気にいってしまったのです。丁度、店で買ってきたキューイのものと同じパターンで、色違い、キャラクタ−違いというものですね。ガイド本に紹介されているボンズ店内の写真にも、それらしきセーターが小さく写っていました。ただ、わたしは店では見ていないし、品番も値段もわかりません。 
 そこで、キューイのセータを着用してご機嫌な主人の写真と、コアラとカンガルーのセータを身に着けたモデルが写っているパンフレットのカラーコピーを同封して、店宛に手紙を送りました。英文の内容は、ボンズ製品への強い支持と、(我が家にとっての)2枚目の必要性......。
 この熱意に反応しないようなら、商売人の資格ナシ! などと勝手な思いでのファーストコンタクトでした。
 ボンズからのコンタクトは、手紙を投函して間もなくのことで、電話によるものでした。相手が日本人だったので、ニュージーランドの店からだと言われても、すぐにはピンときませんでしたが、ボンズの反応は予想以上に素早かったということですね。
 驚いたのは、その内容で、パンフレットのセーターは、オーストラリアの店で販売していたデザインで(当たり前と言われそうですが、オーストラリアの店に関しては、わたしは情報を持っていなかったのです。)それも現在は在庫はない為に、これから編むことになるので、少々時間がかかる、というのです。しかも、糸の太さが変わったので(ニュージーランド旅行から1年が経っていました。)デザインを再現する為に、パターンおこしから始めると言われて、正直あせりました。それではまるで特別注文!
 でも、店頭に並んでいるどの商品も同じ工程で仕上げられているので、普通のことだと説明されて、“待つ”ことには支障がない我が家では、聞かれるままに主人のサイズを知らせました。ボディサイズではなくて、その時に愛用していたセーターの実寸です。着丈と袖丈、身頃の幅は袖付けの下を直線で結んだ部分の大きさです。
 注文が正式に受け付けられた後は、何度か進行状況がEメールで知らされました。
 糸の太さの違いから、思いのほかパターンおこしに手間取っているとか、パンフレットのイメージに近い糸を集めているとかで、メールを見るにつけ、簡単そうに受けてくれたけど、やっぱり大変だった...という思いがつのりました。数カ月が過ぎてもモノは出来上がらず、その間には、ニュージーランドの店からわたしのデータが回ったのでしょう。オーストラリアからメールオーダー用のカタログも届きました。
 メールオーダーシステムを利用した方がスムーズだったかも...と思い始めた頃、セータの出来上がり間近の連絡が! 数日後には出来上がったものが小さすぎたので、作り直しになったという話に! 
 この頃になって、セーターはニュージーランドではなく、オーストラリアで編まれているらしいということも分かってきて、普通のはずの注文がけっこうややこしい手順を踏んでいるのだと確信したわたしは次回からは素直にカタログ記載の商品を注文しよう、と思ったものです。
 ところが、編み直しの連絡から、わずかに1週間あまり、セータが届いてしまったので、早さに驚きつつも開けてみたら....形がいびつなので、困りました。首回りが小さく、袖がいやに細いのです。袖幅についてはサイズのリクエストはしていませんでしたけど、長さも幾分短かめでした。
 糸が切れるかと思えるくらいにむりやりに頭を通して、袖を通せば、主人の手首は丸見えで、全く余裕がないどころか、肘を曲げようものなら7分袖になってしまうのですから、「気に入りました。」とは言えません。
 こちらとしては、追加料金を払っても、ひとまわり大きい袖が欲しいところでしたが、注文受付から半年以上経過して、先方も請け負ったことを後悔していたのかもしれません。数センチの長さの差は許容範囲として欲しいという返事でした。もとより、幅についてはおまかせですし...ね。加えて、今回のような注文は通常受けていないことなのでという一言にカチンときたわたしは、(納得しないけど)分かりましたと言って電話を切りました。
 セーターは、袖の無地の部分を継ぎ足し編みして長さだけでも余裕をもたせるつもりでしたが、長々と待ったあげくにコアラが着られない主人はメールオーダー用のカタログの中のコアラに浮気してしまいました。
 前身頃はお日さまの下で、後ろ身頃はお月さまの下で眠っているコアラのデザインで、こちらは注文時に首回り、袖の付け根部分の幅等、せータの実寸を確認して、注文しましたが、10日と待たずに届きました。
 確認済みとはいえ、サイズは全く問題はありませんでした。そうなると、良かったと思う一方で、Lサイズの身頃にSサイズの首と袖をつけたような(編んでもらった)セーターは、やはり特殊サイズということになります。
 黙っているのがイヤになりました。
 そこで、身頃は余裕なのに袖はきついセータを受け取った状況を説明しつつ、快適に着用できる人がいるとも思えないアンバランスなサイズの商品は、常にボンズ製品のサイズに対する不安をあおるので、改善を望む旨をしたためて、オーストラリア本社の支配人宛にクレームレターを送りました。

 言いたいことを言って、スッキリ!
 今回は、いい勉強になったかも....と気分も落ち着いてきた頃、今度はオーストラリアのボンズスタッフから電話が入りました。
 なんと、セーターを編み直しているというのです。しかも、同じデザインで3枚、すでに製作に取りかかっているので、仕上がった時点で実寸を計り、リクエストに1番近い大きさのものを交換品として送りたいと思うが、いかがなものだろうかと......。
 正直、支配人宛のクレームレターの効果に驚きました。
 幸い、特殊サイズのセーターはまだリフォーム前だったので、心良く先方の申し出を受けました。結果、主人のお気に入りの一枚に加わったのが、BONZの文字で遊んでいるコアラ達のデザインのものです。眠りコアラのデザインのものもですが、糸が細くなった分、ニュージーランドで買ってきたものよりも薄手ですが、日本ではかえって着やすいかもしれません。

 その後、わたしがカーディガンをオーダーしたり、知人がセータを取り寄せたりしていますが、サイズに関してはもちろん、それ以外にもトラブルはありません。

 メールオ−ダー用のカタログは、一度購入すると翌年以降は自動的に届くようですが、最初はリクエストが必要です。

                        02/04/03    

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