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                        ファブリック

 02/09/01

 
 
 忙しい旅程の中でも、やっぱりはずせないのが「お買い物」。
 
 「ま、いいか。」というわけにはいかない義理のお土産には、結構時間をとられるも のの手許には残らないし、土地の名物や旅の記念品は、時とともに、捨てられないけど少々置き場所に困るものに変わってしまうことがありますね。

 自分用のお土産は、何年経っても愛着が薄れず、目にする度にそれと出会った町や店のこと思い出せるようなものなのが一番! そして、その出合いが、新たなおつき合いのきっかけになったりすると、観光で通り過ぎただけの町が、特別な場所になります。
 観る、だけでなく、ちょっと係わりを持ちたくなるような、そんなお土産を紹介したくなりました。

  このページはいわば、わたしの自己満足の「お買い物リスト」のようなものですが、旅行の予定がある方は、覚えておいて損はないものだと思いますし、メールオーダーが可能なものも少なくありません。

 ただ、ごく最近に訪れた店でも、連絡先が今後も変わらないという保証はなく、常に正しい情報を更新していける自信がないので、細かな住所や電話番号の明記は避けました。興味をお持ちになった方はJUNまでメールで問い合わせて下さい。
 現在、メ−ルオ−ダ−等でおつき合いしている店に関しては、正確な連絡先と、必要ならば注文方法を、旅先で訪れた限りの店は、その時の情報をお知らせできると思います。

                        
               

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ローラアシュレイ【LAURA ASHLEY】のファブリック(メールオ−ダ−編)

 左は95年以来、毎年届いている、ローラアシュレイのカタログです。
 日本国内のショップでも、価格表示だけを変えた同じ内容のものを(一部、日本オリジナル商品を掲載)購入できますが、英国から届くこのカタログは、そもそもは通販用のもので、注文の仕方、カスタマーサービスの案内などと共に、オーダーフォームも添付されています。

 初めて訪れたロンドンのショップで、 本国ならではの安さに目を見張りながらも、感激を味わうほど十分には買い物ができず、後ろ髪をひかれる思いで帰国してから間もなくのこと、第3次ともいわれる個人輸入ブームが到来しました。地方の小さな町の、文具店を兼ねた本屋にも、個人輸入専用コーナーができたほどですから、まぎれもなくブームだったのだと思います。それまで、話を聞いたり、勧められたりしたことはあっても、興味を持つまでいたらなかった個人輸入ですが、ローラアシュレイの“価格差”の記憶にため息をついていたわたしには、このブームは、まさに『渡りに船』のグッドタイミングでした。
 最初に買ったHAW TO 本には(カタログが取り寄せられる店として)ローラアシュレイの名前はありませんでしたが、わたしは、旅行ガイドで店の住所を確認し、カタログをリクエストする為に手紙を書きました。実際に店に言ったこと、ゆっくりと買い物ができなかったこと、メールオーダーでの買い物を希望していることを、日本語に約せば誇張し過ぎになる表現を連ねての手紙でした。
 「ローラアシュレイの個人輸入に成功しました。」というようなサブタイトルのHOW TO本を見つけたのは、手紙を投函した後でした。本は即座に買って帰りましたが本の内容は、ロンドンで購入したカタログを使っての輸入体験で、参考になるどころか《ローラシュレイのカタログは、リクエストしても送られてこない。》《編集部でも何度かトライしているが、送られてくる気配が無い。》等々、わたしは、見なかったことにしたい記述にショックを受けました。
 ケース バイ ケースで対応しているようで、絶対欲しいという熱意が相手に伝わるかどうかが成否の分かれ道、というのが、編集部の感想でした。
 驚いたわたしは、札幌の輸入促進センター・ジェトロに問い合わせましたが、こちらはもっとシビアな見解で、国内に代理店がある為に基本的には日本からのオーダーは受けていないというものでした。セールの生地よりなにより、カタログを持ち帰るべきだったと落ち込むこと数日....釣り上げてくれたのは、イギリスから到着したカタログでした。.....熱意が伝わったのでしょうか?
 リクエストの手紙はロンドンのショップ宛てに出したのですけど、カタログは全く別のところから送られてきました。
 通販専用の部署があったようです。手紙を破棄することなく、担当部署に回してくれた誰かに感謝!ですね。

 1ポンド160円強、という頃のことです。
 見覚えのあるファブリックのどれもセールプライスさながら...でしたが、初めての注文にわたしが選んだのは、コンフォーターケースとオーダーメイドのカーテンでした。
 当時、ダウンコンフォーターをひとまわり大きなものに変えたばかりだったのですけど、
サイズの合うカバーが国内では見つけにくかったのと、結婚の時に仕立ててもらったカーテンの“替え時”が経過していたので....。ただ、カバーはとにかくカーテンはこちらで採寸をしなくてはなりません。正しい計り方(カーテンテールのどの位置から計るかとか...。)を確認する為に、札幌の直営店を尋ねました。心の中で『高い〜...。』と思いつつ、見積もりも取ってもらいました。
 ここで、驚いたのは、同じ生地、同じサイズのカーテンを日本で仕立てた場合とイギリスで仕立てて取り寄せる場合、金額に2万円以上の差が生じるということでした。輸送運賃を加味しても、本国イギリスの方が安いのですね。人件費の差だそうです。注文の受け付けはあくまでも日本代理店ですから、イギリス製でもファブリック単価は日本価格です。 主人が言うには、単価の差額が、代理店の利益になるのだろうと...。
 代理店の利益よりも我が家の利益が優先のわたしは、日本からの個人のオーダーは、イギリスでは受け付けられないというスタッフのアドヴァイスを聞かなかったことにして、ファクスでオーダーフォームを送りました。既製のベッドリネンは1ヶ月程後に、カーテンはそれよりも数カ月余分に日にちがかかりましたが、無事に届きました。カーテンの仕上がり予定時期の連絡もありましたし、今思えばスムーズに“こと”は進みました。
 ただ、商品の到着を待っている間も、ローラアシュレイに関しては不安にかられる情報は入ってきました。《注文したのに、送られてこない》とか、《一部の商品しか送られてこない》とか...。ジェトロでも《(いろいろと注文したのに)シーツ1枚しか送られてこなくて、(送料の関係で)日本で買った方が安買った》という事例を聞かされたりしたせいで、わたしはしょっちゅうローラアシュレイのCustomar Servicesに連絡を入れていた気がします。
 《オーダーフォームを送ったので、確認してください》《商品発送の予定時期をお知らせください》《送り状にはフルネームを記載して下さい,電話番号も書いて下さい
(税関申告時に本人確認に手間取るので)》《発送後はShipping Noを知らせて下さい》などなど....。こちらのリクエストや問い合わせに対する返事は早いし、対応もちゃんとしてくれるので、巷の噂のように、日本からの注文を歓迎していないという印象はありませんでしたが、ただ、黙って待っているとそれっきりという危険も確かにある店かもしれません。
  クッション(上イメージがその1部)をオーダーした時に2ヶ月経っても音沙汰が無いので尋ねてみたら....パイピングの色の指定がなかったので待っていたといわれて、力が抜けたこともありました。確かに、わたしは書き損ねてはいましたけどね。
 
 現在、ローラアシュレイはHPも開設していて、セール対象商品等のチェックが簡単になりました。オンラインショッピングはUK在住者のみということですが、ファクスや電話等での注文もセール価格は適応されるので、うれしいですね。(右上の左はメーター25ポンドのものが10ポンドでUPされた時に大急ぎで注文したもの。)
 ファブリックはローラアシュレイのロゴ入りの丈夫な袋に入れられて届きます。(左イメージ)

 Customaer ServicesとE-mailで連絡がとれるようになったこの頃は、リクエストも問い合わせもいっそうスムーズになりましたけど、アクションをおこさなくてはならない状況はあまりかわりません。
 通常メールオーダーを受け付けている店では、注文がUK外からの場合、VAT分を差し引いた金額を請求するようですが、ローラアシュレイは商品発送後、数週間経ってからVAT返金のクーポンを送るというクラシックな手順をとっています。VAT返金は、オーダー時に(こちらが)リクエストする必要があるということで、オーダーフォームの空白部分2ケ所にVATを返して、と大きな字で書き込んでいるのですが、自主的(?)にクーポンが届いたことは、2度、あったかなかったか....。
 商品を受け取ってから、2ヶ月じっと我慢して、「VATがまだ返金されないんですけど...。」ということの繰り返しで....雄弁こそがおつき合いの鍵、ともいえそうです。わたしも大分慣らされました。

 http://www.lauraashley.com (2002年9月1日、確認済み)

  ファブリックの価格は、イギリスと日本で必ずしも連動していません。イギリスで同じ25ポンドのものが、日本では5000円だったり6500円だったりしますし、逆に20ポンドのものでも25ポンドの一部と同じように5000円の値がつけられている場合があります。ものすごく価格差があるものもあれば、レート次第では個人輸入の意味がない場合もありますから、お値段の比較をお勧めします。

                                            02/09/01     
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