命短し・LED電球

 2010年10月に、我家は一部(浴室内など)を除いて、殆どの電球をLED電球に変えました。


 白熱球のダウンライトなどは、それ以前からボチボチと...だったんですけど、肝心のリビング&ダイニングは、蛍光灯電球に比べてLED電球の重さが気になって、躊躇していたんですよね。ところが、その年、某メーカーから、明るさは820lm,質量がなんと85gのLED電球が発売されたのです。ウチの条件にピッタリと言うことで、14球(リビング8球、ダイニング6球)を数万円はたいて購入しました。安くはない買い物でしたが、毎年、この数の蛍光灯を交換していることを考えると、迷う話ではなかったように思います。

 当時は15年、20年交換不要などとも言われていましたが、話半分で10年もてばいいんじゃない?と思ってたところ、半年後にトラブルが発生したのです。室内で、パコンという感じの音がしたと思ったら、LED 電球の一つのカバーがはずれて床に転がっていたではありませんか。

 イメージ左側がカバーが取れ落ちたLED電球です。瞬間接着剤でくっつくかな〜?などと思いつつ、それで問題が無いのかどうかを確認するつもりでメーカーのカスタマーセンターに電話をしたところ、カバーが元通りに付けば良いというわたしの思惑とは違って、14球全部を交換されてしまいました。ロットが同じなので、他の球でも同じことが起こる可能性があるというんですね。実際、サービススタッフがくるまでの2日の間に、続けて2個のカバーが落ちましたから、正しい判断だったと思います。

 でも、一概に良かったとは言えない話で、交換されたLED 電球は 810lm.... リビングダイニング全体で140lm暗くなって、しかも消費電力は少しだけおおくなるという、こちらとしてはメリットの無い交換でした。こういうケースでは同等レベルかそれ以上のものを期待したいところですが、メーカーにモノがなかった.....。半年前に我家が購入した物は製造も打ち切られていて,在庫もない(あっても、カバーがはずれるリスクを背負ってるんでしょうね。)と言うわけで、新製品で発売中の830lmの電球は125Gの重さがあって、明るさ、重さ、形態ともに、最も近い代替え品が810lmのモノ(質量90G)しかなかったんですよね。本来は蛍光灯が付いていた照明器具です。LED 煮換えるにあたって、照明器具メーカーにとああわせたところ、大手メーカーのLED電球のテスト結果が出ていて、問題なく使えることは判ったんですが、この範囲に収めるのが安全という総重量というものがありまして、それが電球1個100グラム以下だったんです。 選択肢はありませんでした。

 ところが、14球が交換されてから、何かのきっかけで(きっかけが判らない)電球が点滅を繰り返しているような、妙に明るさの揺らぎを感じることが多くなりました。なのに、電球を見上げてしばらくにらんでいても、何も起こらないということのくりかえしで、いやな予感はしてたんですが、昨年...見ている前でパタパタと点滅をはじめた1球が消えました。交換してもらってから1年も経ってないのにと言った記憶があります。発売されてからどのくらい経っていたのかは判りませんが、メーカーのHPをチェックすると、その品番も既にラインナップから消されていました。その時点で、800ml台のLED はなくなってたのです。メーカーのカスタマーセンターに状況を伝えると、メーカーの方で持っている同品番の電球を代替え品として送ってくれました。対応ははやく、消えた電球を送り返すためのラベルも同梱されていました。

 変な揺らぎの原因は、初期不良の電球があったからか...とスッキリしたのも束の間、やっぱり、時折頭の上で(電球が)瞬きする気配がおさまりません。
 1ヶ月経つか立たないかと言う頃に、2球目が瀕死の状態を訴えるようにパタパタし始めました。最初と同じ手順で、2球目も交換となりました。
 この時に、わたしはメーカーの同品番のストックが無くなった場合のことを考えました。10年もつはずのLED電球の予備球など不要...とは言ってられないかも...。14球の内の2球が1年もたずに切れたわけですから。しかも、ネット上で、数ヶ月〜1年未満にLED 電球がつかなくなったという不満が寄せられているのは、このメーカーばかり。重さをはじめ、デザインも明るさも、気に入って始まった縁ですが、評判はよくなかったんですね。

 同品番の替えがある間はともかく、1年後に3球目がきれたとしたら.......製造されていない品番のストックがいつまであるかわからないじゃありませんか。スタッフはその時点で最も条件のあう商品と“交換させていただく”といいますが、不揃いの電球なんて,迷惑な話です。第一、800lmクラスの電球が、商品ラインナップに無いという事実が恐ろしい。
 それで、メーカーにストックがあるうちに、予備級として1個か2個、譲ってもらえないかとたずねたところ、売り物では無いのでと断られました。とにかく問題が発生した時点で“誠意ある対応をさせていただく”というばかりで、この時のやり取りで、わたしは少々気分を害しました。
 幾ら誠意があったって、モノが無くなれば対応できないじゃありませんか。こうなると、そもそもは...という気分になるわけです。そもそもは、ウチが購入した商品よりも(ちょっとだけとはいえ)ランクが落ちてる電球に総替えされたことだって、仕方なくだったんですから....。いっそ、あの時点で、返品買い取りしてもらっていた良かったかもとさえ思えてくるわけです。
 ただ、幸か不幸か、1年後の心配は不要でした。それから,3球目、4球目と毎月のように、瀕死の電球が現れ、今や9球目か10球目(覚えていられない頻度です).....同品番の代替品があるうちに全部替わろうかという勢いなのです。

 4球目がきれた頃には、メーカーから、我家の照明器具の点検に来てもらいました。
 他社の、蛍光灯仕様の照明器具ですから、器具の方に何か、(LED電球がもたない)原因があるのかもと心配になったんですが....サービススタッフは、器具に原因があることは考えにくいと....。(蛍光灯球が問題なく使われていたんですから)その時、不具合を起こしていたLED電球をとりはずしたところ、ソケットと電球カバーのつなぎ目部分がはずれていたこともあって、電球の不良という結論に落ち着いたんですが....その不良が14球中10球目になろうかとなれば、もう、全部がおかしいんじゃないかとの疑いを強めてしまいます。 
 カバーがはずれた症状と違って、電球の点滅はロットや出荷時期とは無関係で、あくまで個体別の不良との説明はありましたけどね。現実は3分の2が不良品だったわけで、確率がたかすぎるじゃありませんか? 同時期に製造されたモノは同等のリスクがあると言われた方が、納得しやすい気がします。

 納得出来ないままに、不具合が発生したら連絡して、代替え品を受け取って、不良球を送り返してを繰り返していますが(現在進行形),最近になって、代替品が届くのがものすごく遅くなりました。
 以前は午前中にコンタクトがとれたら、おおむね翌日には代替え品が届いていたのですけどね。前回、たまたま4日後に旅行の予定があったので、念のために伝えると、4日以内には届けらないと言うので、帰宅予定日以降の受取りを希望しましたが、今回は何も言わなかったにもかかわらず、9日経っても届きません!
 我家のリビングの照明は1球抜けたままです。(右上イメージ)
 実は1週間になるころ、催促の電話をいれたんですよね。すると、受け付けたスタッフが案内をしていなかったことについては謝罪がありましたが、通常(代替え品が届くまで)1週間から10日かかるという話を聞かされまして.....ついに、わたしは本気で気分を害しました。

 予備の球を分けて欲しいというのを、その都度誠意ある対応をするからと断ったのはメーカーの方じゃありませんか。切れた電球の代替え品を受け取るのに、1週間から10日待たされるのが、通常って...新しい冷蔵庫を買ったお客にもお届けは1週間前後っていってるんですか?と....。
 もはや、「もうしわけありません。」という言葉にもいらだちましたね。
 調べるからと一旦電話を切って、その後にかかってきた電話の内容はといえば、受付はおわって、現在出荷待ち状態というので、何を調べてくれたのかと思いました。いつ出荷予定なのかくらいは確認して....もっと言えば、即日出荷を促してくれることを期待したんですけど、出荷後に連絡することで話をまとめて(ど〜しようもない)3日経過。
 連絡も来なけりゃ、商品も届きません。通常お待ちいただくという10日間も、明日で過ぎますけど???

 と、言ってる内に、別の球が瀕死の点滅をはじめました。 代替品の追加...どころか、10日前の受付モノも出荷のメドがたたないと言う説明に、わたしの忍耐も瀕死状態。14球全て『お引き取り』の要請に切り替えました。 この型番は昨年既にメーカーの商品一覧からはずれているものなのに(今も無いのに)カスタマーセンターのスタッフは、在庫切れで入荷待ちというニュアンスの案内をするし(ネットで型番を検索すると、生産完了品ででてくるのにね...)この後、いつまでも交換対応を期待する気になれないと言いましょうか、そもそもその対応にいらだっている状態なのですから、縁を切るべき時期がきたと思わざるをえません。
 もう、結構ですと、メーカを開放する程、わたしのこころはひろくなく、
不良品返品の手続きを開始しましたが、どうなるでしょうね。

 と、言ってる間に、またもや別の球が突然に絶えました。
 取り外してみると、ソケットと電球の結合部がグラグラ(この状態は2球目)...。
 縁切り要請の判断の正しさを痛感しました。

                                     13/08/06 

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