池田屋、近江屋、京都には歴史の舞台になった跡地がありますが、現役モリタ屋は新撰組とも龍馬とも無縁の(多分)冷凍コロッケの販売店です。
正しくは、京都肉の専門店で、我家も京都在住時代に何度か利用した店ですが、コロッケには気がつきませんでした。当時積極的に買っていたのは、京都産の和牛ではなくて、国産牛肉の時雨煮(生姜)だったんですよね。鎌倉山の牛佃煮が販売終了になってガックリと来ていたところに、良いタイミングでの出会いだったように記憶しています。それから10年(くらい)、阪急キッチンエールの週間カタログで、モリタ屋と再縁の機会が訪れました。
キッチンエールは、阪急百貨店系列の食品宅配サービスで、ウチのマンション販売時に導入されていたものですが、日々の食材まで通販に頼る必要をわたしは感じず、数年は未契約で過しました。契約の切っ掛けは主人の単身赴任でして...一人暮らしならレトルト保存食でも用は足りるんですが、毎週末帰宅する主人との食事は週に3日...帰宅前に冷蔵庫内を充実させておこうとすると...テクテク歩きでの調達には限界があるんですね。で、期間限定のつもりで契約してみると、低温殺菌牛乳はもちろんノンホモもオーダー出来るキッチンエールは、便利だった! 故に、主人の単身不振が終わった時にも解約の検討すらすること無く、現在も、週末のスーパー買い物と併用しています。併用のメリットは、例えばアイスクリームなどは完全冷凍状態で配達されるし、ペットボトル飲料などの重い物を自分たちで持ち運ぶ必要もないし...加えて日常利用している数店舗では見る機会に乏しいアイテムとの出会いが期待できることでしょうか。
百貨店での催事にあわせ他商品が取り扱われたり、老舗、名店の商品紹介されたり、特定の地域に特化したイベントが組まれたりと、初物に事欠くことがありません。
モリタ屋のコロッケもそのうちの一つでした。
自宅で揚げるタイプの冷凍コロッケは、それまでも様々な店の商品が取り扱われていたものの、格別に食指を動かされることはありませんでしたが、そこはモリタ屋! ひところ常備した牛肉の時雨煮を思い出し、懐かしさも手伝ってオーダーしてみました。
そうしたら、なんと、おいしいじゃありませんか。
揚げたてなら、滅多なことではおいしくないことはないのかもしれませんが、モリタ屋のは、他店の同種のコロッケを消費しきれずに余してしまうくらいに,我家の好みのツボにはまりました。丹波和牛が風味にどれほど影響しているのかは定かではありませんが、和牛云々よりも、残り香のように静かに尾を引く甘みと、ザクッとしたこもの食感がいい感じでした。
我家では(わたしのこだわりで)お手軽冷凍コロッケをメインにすることはありませんが...メインにして何ら問題の無い仕上がりだと思います。
ところが、昨年の秋頃になって、最近モリタ屋のコロッケが掲載されないよね...という話になりました。あまりり意識はしてみなかったものの、適度な間隔で掲載されてきたので、最近...という話になったのは、冷凍室のコロッケの在庫もなくなって、しばらくしてからのことでした。次回はまた多めにオーダーしなくちゃと待機モードに入ってから1ヶ月...2ヶ月....。この期間に他店の冷凍コロッケをいろいろと試し買いしつつ、モリタ屋待ち...。そして、待てど、暮らせどの状況に危機感を覚えたわたしは、キッチンエールに頼らず、直接にモリタ屋に(購入可能かどうかを)問い合わせようと考えました。
ひとケース単位での販売だったら、先に冷凍庫を空けなくちゃなんてことを考えながら、まずは連絡先を検索、『森田屋、コロッケ』のキーワードで、ヒットしたのは肉の森田屋...残念ながらオンラインンショップは“もうしばらくお待ちください”でしたが、商品紹介にコロッケのカテゴリーがありました。しかも種類が沢山...。とにかく電話だとばかりに番号を確認して...店の住所が東大阪市になっていることに驚きました。店舗一覧を見ても京都店は...ない!
おかしい...。
あ、森田屋じゃなくてカタカナのモリタ屋だったっけと、再検索すると、京都のモリタ屋が見つかりました。オンラインンショップには、見覚えのある牛肉時雨にも扱われていて、印象としては、かのコロッケはモリタ屋のものに間違いない!なんですが、困ったことにコロッケのコの字もみあたらないんですね。
これでは、数ヶ月前にキッチンエールで扱われていた冷凍コロッケの件で...と電話をかけるにはちょっと...と言うことで、正しい情報を得るべくキッチンエールのカスタマーセンターに問い合わせをかけました。
かくかくしかじかで、取り扱われていたのはコロッケで定評のある様子の大阪の森田屋だったのか、コロッケの紹介は皆無の京都のモリタ屋なのか....。回答は森田屋のコロッケもモリタ屋のコロッケもかなり前に取り扱っていて、モリタ屋の最終掲載は昨年8月、森田屋の方はそれよりももっと前と言うことでした。予想通りというか、そもそも最初に森田屋で検索したのが混乱のもとではあったのですが、我家の愛用はモリタ屋のコロッケだと確認が出来ました。....が、モリタ屋公式HPにはコロッケ情報がないわけで,問題は残ります。
手っ取り早い解決法は、キッチンエールが取り扱ってくれることでして...、昨年夏以降掲載されなくなった理由を尋ねたところ、カスタマーセンターのスタッフが特に把握していなければいけないような理由は無い様子だったので、わたしは再掲載を強くリクエストしました。
だからといってすぐには...と思っていたら、翌週のカタログに会員様からのリクエストというという特集ページの一番上にモリタ屋のコロッケが登場してたので、興奮しましっけ。約10ヶ月ぶり...ただ、思いは届くものなのねと,感激した5月の下旬から、間もなく3ヶ月が過ぎようとするころになると、またもやモリタ屋待ち状態に危機感が生じてきました。(コロッケの賞味期限は約45日)
黙してもう少し待つか、声をあげるか...で、その結果が左上のイメージです。会員様の声に応えてというふきだしつきで、今週号に3ヶ月振りに掲載されました。対応は早いです。
声は...定期的に取り扱っていただければありがたいというものだったんですが、さて、黙っていても次の掲載はあるでしょうか?
15/10/01 
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