長期化 マイブーム
      今年も粒チョコ

 ペルル パール、ペルラ、キャビア..名称はメーカー、ブランドによって様々ですが、極小玉状のチョコレートの話です。

 最初の出会いは2002年7月、サティのキャビアショコラで、(当サイト内おいしいもの参照)これは頂き物でした。15年も前の実感は、記憶よりも記録に頼るのが確かですが、珍しさにときめいたものの、風味に関しては“早すぎた”としておきましょうか。お菓子味のチョコレートではなかった気がします。当時の説明書ではようやく完成に至ったらし“キャビアを模した粒チョコ”は、今日幾つかのブランド、メーカーから販売されている物よりいっそう小粒で、かつ形もいびつでしたが、キャビアらしさは完成されていたように思い出されます。これが切っ掛けになって、その後に食指を動かしたゴディバの粒チョコがキャビアと言わず、パール(チョコ)と名乗ったのは、正しい(潔い?)選択だったと思います。キャビアと小さい真珠くらいに大きさはちがっていましたものね。
 ただ、キャビアかパールかの違いはともかく、よく見かけるわけではなかった粒チョコがマイブームになるまでにはそれから10数年....ボワシエのペルル・クロッカントにはまるまで、長期の空白がありました。

 粒状は同じながら、核にビスケットがはいった粒チョコが、マイブームの始まりです。
 キャビアよりもビスケットが好き...という話ではなく、ワインにあう大人チョコよりもチョコレート菓子が好みにあっていたということでしょうね。
 ボンボンショコラのクーベルチュールもミルクチョコレートを選びたいわたしとしては、あたりまえの結果ででして、見た目可愛く、適度な甘みと飽きのこない食感に魅了されて、翌年のバレンタインシーズンに、類似の粒チョコに食指を動かしまくりました。
 とはいえ、年に一度のイベントで最初にチェックするのは、常時は入手が難しい海外ブランド...近場でも買えるメゾン・デュ・ショコラやジャン・ポール・エヴァンは期間限定新作だけを確保して、他は...と悩んでいる間に、催事会場やオンラインンショップでは(粒チョコは)完売になっていて、直接店舗から入手したものが下記イメージのスーザン・ローックフェラーとカカオサンパカのパールチョコ(ペルルチョコ)でした。催事会場では他にミッシェル・ジョーダン、デオブロマで粒チョコの取り扱いがありましたっけ。ただ、あらかじめターゲットを絞って望まなければ、見落としも多いと言うわけで、デオブロマは、現物を見ないで終わりました。

 省みて、今シーズンは昨年入手出来た物、し損ねた物も併せて、粒チョコ優先で集めようと期待してたら、2年続けて同じ物にスポットは当たらないのが催事場....。
 艶やかな粒チョコが印象的だったスーザン・ロックフェラーの出店は今季は無く、出店している店でもラインナップから粒チョコは消えてるではありませんか。(そもそもは限定品がウリのイベントです。)
 ブームと言うほどの勢いがあったかどうかはともかく、昨シーズンから比較すると明らかに『旬』は終わった...。
 でもマイブームはむしろこれからというわけで、我家では、まずはボワシエと、スーザン・ロックフェラーの粒チョコを取り寄せました。カカオサンパカは...実店舗が近くにあるので、定番商品になってるなら急ぐことはないし(昨年の限定ものなら急いでも無い物は無い)と後に回して、週末は粒チョコ優先で京都、大阪の主なバレンタイン催事会場を見て回りました。

 一昨年はBEAN to BERをテーマに板チョコで埋め尽くされていた梅田の百貨店のバレンタイン催事会場のひとつでは、今季は和チョコをテーマに展開されていましたが、そこでひとつ,同催事場の別会場で、昨シーズンに買い損ねた記憶のある粒チョコセット(右下イメージ デオブロマ)をひとつ、どちらも国内ブランドで、バレンタインが過ぎた現在も、公式オンラインショップで継続して販売されている商品でした。そして、リッツ・カールトンブランドでひとつ...。リッツ・カールトン大阪のブティックで取り扱われていたチョコレートは、ひところよく買いに出かけましたが、ブティックリニューアル後はチョコレートのラインナップも一新されて、2〜3度利用の後は足が遠のいたため、瓶仕様の粒チョコがブティックで販売されている定番なのか、バレンタイン催事限定品なのかは未確認ですが...面白いことに今回新たに入手した国内メーカーの粒チョコはどこも『キャビア』の名称を使っていました。
 だた、我家の初物、サティのキャビアチョコとは別物で、パールチョコと言う方が自然な感じの仕上がり...つまりはマイブームのカテゴリーに当てはまる物でした。
 粒の大きさ、食感にさほどの差はなく、デオブロマのキャラメル味の色目に特徴があるくらい...。ちなみに左下イメージ、小瓶(リッツ・カールトンのキャビアチョコ)の中味もキャラメル味です。手前の缶入りは久遠のミルク味。ついでに言えば、デオプロマの5種セットを、わたしはホワイト、イチゴ、ミルクorスイート、キャラメル、コーヒーだと勘違いして飛びつきました。最も期待していたコーヒー味が実はキャラメルで...と分かった時はちょっとがっかり...。

 現時点ではビター(スイート),ミルク、ホワイトチョコレートの3種と、キャラメル、ストロベリーの2種の計5種が、見つかった物の全てです。モロゾフ系列の店(***byモロゾフとありましたが***を覚えていません。)で、アールグレイや抹茶の表示を見つけて『新種』発見とばかりに感激しかかりましたが、フレーバーは同梱の葉型チョコ2枚についてのもので、粒チョコ自体はミルクとスイート...特色は感じられませんでした。

 核の食感、カバーチョコの甘みや滑らかさなど、同じ物は無い代わりに.....意外に“きわだつ違い”も実感しにくいモノで.....粒チョコは風味に甲乙つけにくいアイテムだと悟りました。

 フレーバーの展開が始まったならともかく、粒チョコをテーマに催事のスペースが取られることは,来シーズンもないかな....。と言うより、来シーズンは催事会場を回って粒チョコを収集する意味は乏しいことが分かりました。
 会場で入手した物は公式サイトで通販されている定番商品でしたしね。
 ジャン・ポール・エヴァンは京都に路面店が出来ましたし、ボワシエのペルル・クロッカント(粒チョコ)も、リクエストで輸入が可能となれば...『粒チョコ収集騒』も、落ち着くでしょう。

 思い立ったら入手出来るラインナップの中からどれを選ぶか..“きわだつ違い”が明らかではないなら近場で手をうてばいいのでしょうけど、ただ...“きわだつ違い”は判らなくても執着は明らかに違う...マイブームの火付け役、ボワシエのペルル・クロッカントの別格扱いが続く予感があります。
 レトロな缶にギシッと詰まった3色の粒チョコ、一目惚れでしたもの。
 トキメキに勝る風味付けは無いということかもしれませんね。

                                       17/02/22 

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