120円チョコも箱入りで登場
        お値段数倍...
 

 バレンタインのイベントに心ときめくのも今は昔..とはいえ、チョコレート見本市のごときの催事をスルーするほどに醒めるのはまだ少し先...。

 イベント開催の初日を待ちわびたり、数カ所の催事場をはしごしたりの気合いは鈍ってきましたが、今季も程よくあおられて、大阪と京都デパート催事場を見てきました。
 ただ、年毎にレア度が薄まって行く傾向は....どうしようもない感じはあります。この、バレンライン催事で、ピエール・マルコリーニが初登場したのはいつ頃だったか....ベルギーまでの飛行機代を思えば、割高の日本価格なんて何のそのの勢いで買いあさった記憶がありますが.....主な海外ブランドの日本法人設立もあっという間で、今や催事場で日本初出店(初上陸)モノを,多くは期待しにくくなりました。
 それでも、足を運べば収穫はあるわけで、パンプストリートベーカリーの板キョコやスーザンロックフェラーの真珠の輝きを放つ粒チョコも、出会いは催事場でした。あたりまえに取り寄せが出来る時代といっても、切っ掛けがなければ縁も無いという意味では、バレンタイン催事の恩恵は小さくはありません。

 最も、一頃のように明らかなテーマの設定がない今季、我家の目的は、新たな出会いではなく再会でした。
 それも、国内ブランド.....。タイチロウ・モリバガのハイクラウンシリーズです。

 昨シーズン、たまたま期間限定販売コーナーで並んでいた小さな小さなハイクラウン、森永のハイクラウンの上位バージョンと理解して購入した物が(その前に東京で出会ったときは、見事にスルーしていた。)おいしかったんですよね。で、森永だし、ネットでアプローチすれば簡単に入手出来るだろうと思っていたら、甘かったんですね。HPはあるけどオンラインショップの環境は整っていないし、ショップもなくて(現在は神戸大丸に出店)1年待った商品でした。期間限定でオンラインショップも稼働していた様子でしたが、対象商品は8種セット販売のみ。迷いましたが見送りました。
 ボワシエだってパリから取り寄せられる時代に、森永ハイクラウン、1年待ち....。入手のし難さでいえば、海外有名ブランドよりも、国内メーカーの限定アイテムかもしれませんね。実際に、ハイクラウン探しで、国内メーカーエリアをうろついた結果、栗がらみの商品を幾つか試し買いをしてきました。来シーズンも同じアイテムが提供されるかといえば、おそらく来季は来季のニューアイテムが開発されて、今季の出会いも一期一会の『味』になるのでしょうけどね。

 そんな状況で、イタリアチョコの前で足が停まってしまいまして...。
 昨年のローマ旅行の余韻をまだまだ楽しんでいる時期故、これまで選択の外にあったイタリアブランドに反応しちゃったんですね。
 メーカーはおなじみの....。
 ローマでわざわざ立ち寄って来たあのショップが!と言う話ではなく、輸入菓子も少しは扱っている近くのスーパーでも見かけるポピュラーなメーカーが、140周年記念の新商品を提供していたのでした。ティラミスとスプレーマ・プラリネの2種で、カタログでは“世界に先駆けて日本のバレンタインに登場”との説明がありました。ティラミス(コーヒー味、マスカルポーネ味のホワイトチョコなどの3層重ね)を試食した主人が、おいしいと言うので、2種9個入りの箱をひとつ買って帰りました。(上イメージ左側)
 それが1月25日。
 2日後の週末に、いつもの買い物に出向いたスーパーで、見つけてしまったのが、まさか同じ物じゃないよねと言いたくなる単品売りのそっくりさん2種でした。(上イメージ右側)“まさか”と言うのは、世界に先駆けて日本のバレンタインにお目見えのはずの新商品が、なぜにスーパーに早々と?と言うこともありましたが、それよりも単価が....120円だったんです。....似て非なる物で、これは140周年記念物とは違うんだろうと思いたいけど、自宅にある箱入りチョコレートとそっくりすぎて...そこで、2個づつ試しに買って帰りました。4個で480円。

 帰宅して、、やっぱり同じ物だったと確認したあとの問題は、箱入りチョコを2日前に幾らで買ったか、でした。主人は3千円ちょっとだった気がするといいますが、2日目のレシートは見当たらず、いくらなんでもその価格差は、...と行ってるうちに、4個入り一箱1620円という売値が判明したので、夫婦してしばらく言葉を失いました。ちなみに9個セットは3240円でした。140周年の記念の箱入り...。
 ギフト用の詰め合わせに、.別途化粧箱代金が必要になるケースもよくありますが、140周年箱...高過ぎで未だに,驚愕の鮮度が落ちません。

 付け加えると、日本のバレンタインに登場と言われた2種の新商品は、単品販売のスーパーでもごく最近に取り扱われたアイテムには違いないようで、レジではこのメーカーの種類別価格表が(写真付き)あるのですが、120円のテェラミスとスプレーマ・プラリネは、その価格一覧に起債がなく、スタッフがお値段確認に走って行ってました。スーパーでもバレンタイン商戦は始まってましたから、販売されていることに“おかしい”と言ってはいけないのでしょうね。
 驚くのは単品と箱入りの価格差だけにしましょうか。



 上イメージは、栗使用バージョンの(多分)バレンタイン限定商品の3種。左から、やまえ栗の渋皮煮仕立てのチョココーティング(ゴンチャロフ くまもんバージョン)、能瀬 銀寄栗のガナッシュのミルクチョコレートコーティング(吹田ミルフィーユ)、栗きんとんのスイートチョココーティング(恵那 川上屋)

                                       18/02/15 

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