5.6年程前から、我家ではガレットのプチ・マイブームが継続中です。
火付け役は、.....2010年のモンサン・ミッシェル観光で利用したホテルの朝食で提供されていたそば粉のクレープ...でしょうか。そば粉のクレープ=ガレットという認識はありましたから、初物ではなかったかもしれませんが、それまではほとんど無縁、無頓着、その後はクレープとガレットをしっかりと区別して、ガレットに食指が動く傾向が強まりました。
後のパリ旅行でも、定番クレープとは別に『本場のガレット』にも執着しましたしね。
国内では....といえば、そういう時期だから眼に止ることになったカフェに、しばらく通いました。(現在でも縁を切ったわけではありません。念の為。)パスタやサンドイッチもあるので、専門店とは言いにくいかもしれないものの、日替わりか週替わりかのランチセットが本日のガレットとして、メニューのトップに提示されていたので、こんなところでガレットが!と、迷わず入店。実際にはデザートクレープがメインの店で、食事用にガレットもあったという店で、ガレットを選ぶことはできませんでしたけど、“替わりメニュー”ですから、リピート利用に格別不足はありませんでした。ただ、サラダ仕立てとでも言いましょうか、ガレットの生地の上に、生野菜がたっぷり、時に生ハム、時に小エビ、あるいはアボカドと、食材の内容が異なるものの、たいていは冷製なんですよね。
それから*年....パリのジョスランで熱々のガレットを食した頃には、サラダ仕立てのガレットにも飽きが...と言うわけで、なんとなく、最後までおいしく食べきれなくなってました。
そんなおり、博物館帰りに呼び込まれたのが、フランス国旗はためく、正真正銘のガレット専門店でした。
ブレッツカフェ 京都店 (BREIZH Cafe)。
フィガロでパリ一番クレープリーに選ばれたとかのチラシのアピール以上に、興味をひかれたのが、ブルターニューとかサン・マロとかの地名。詳細はともかくガレットの選択肢拡大を望んでいた時期だったので、とりあえず感覚で入店。メニューのラインナップの多さに驚きつつ、迷う楽しみの中で選んだのが、地名がつけられたふたつ。 パリ(パリなんとかだったかも)と京都(上イメージ右が京都)でした。
おいしく頂きましたが、実は、初回のこの時にインパクトを受けたのは、食後のデザートクレープ(ブラウンシュガーとバターのシンプルなもの)でした。弾力のある,もっちりとした、ごく薄の、しかも、香ばしさも併せもった生地は、他店のクレープ生地がパサついて感じちゃって...という不幸の始まりと抱き合わせの感激をくれました。(下イメージ右がクレープ生地拡大)

お茶時間に(ガレットじゃなく)クレープを食べにくるのもいいかもねと言っていたわたしたちを襲った更なる不幸が、何度目かの利用時にオーダーした帆立貝とベーコン,九条ネギの蜂蜜ソース(左下イメージ メニュー名は覚えていません)でした。メチャクチャツボにはまりまして....2度、3度.....4度、このガレット縛りにあって、他店どころか、ブリッツカフェの他のメニューも注文出来ずに、過ぎました。
単品ではなく、セットメニューに組み込まれていたガレットで、写真付きの別メニューだったため,仕上がりの見た目にもひかれたのですが、具材にアクセントをそえるソースの甘みが絶妙でした。
文字メニューだけなら、ネギとホタテとベーコン、チーズ、茸の説明で、オーダーを決めたか...と考えれば、“写真”の効果は侮れませんね。沢山のメニューの中にドツボにハマる第二のガレットに到達するのも運次第なきがしてこのガレットが『我家の定番」になっていましたけど....少し前に、メニューからなくなりまして....。
セットメニューは切り替えがおこなわれるんですね....。
2018年3月の時点のセットメニューガレットは、ネギ無し、ホタテ有りのはちみつゾース(上イメージ左)....スタッフによるとネギの安定確保が難しくなって...、とのことでしたが、あらためて見比べると、今更ながらのネギの存在感!!!。 色を添え、動きを添え.....。
具材が変わっても印象に大差がつきにくいガレット(円形の生地に具材を乗せて、包み込むように四方をたたむ定型)の中にあって、見栄えにもひかれたひと皿でした。
復活して欲しい...。
カフェには、分厚いレシピ本もおかれていて、見事な盛りつけ、美しいひと皿がいくつも紹介されていますが、店内、他者のテーブルを見ても、圧倒的に四角の定型ガレットが多く、 メニューのラインナップの多さと仕上がりのバリエーションは必ずしもも一致しない様子。ネキ使用の長方形型の他にはロールサンドのように具材をガレット生地でまいたものや三角形折り(四角タイプと違って中の具材が完全に包み込まれていてみえない)などが、“おなじみガレットとの違い”を楽しめそうな気がします。
パリにある店の幾つかは、我家が利用したホテルと同地区にあって、本場体験のチャンスを逃していたことが惜しまれてなりませんが...京都にあってさえ、文字メニューだけではなかなか個々の区別がイメージしにくい、(例えば初回、パリ..か、パリなんとかの方は時田窓と茸とベーコン、木も浮いちまいの京都の方が卵と茸と鴨...茸の酒類が違ってたかな)ガレットを、フランス語メニューの中から“闇雲に選ぶ”ことを思えば、パリより京都で出会えたのが、ついていたということになりそうです。
パリ一番と評判のクレープリーの味を京都で、楽しめる幸いに“感謝”ですね。
写真付きメニューが増えれば、選択肢も自然に広がる気がしますが、現状では大半のメニューは具材の説明を読んで、自らの想像力にたよらなくては...ただ、公式WEBでは季節ガレットの紹介もなされているようなので、今後は利用の前にチェックしていこうと思います。
(右上イメージは、帆立とベーコン、中味はチーズときのこのバジルソース...だったはず。)
18/03/14 
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