宮崎完熟アップルマンゴーの立場は...?
 希少品種 ゴールデンリペンス

 2017年6月半ば、週末の買い物に利用しているスーパーで、見慣れないマンゴーを発見しました。 
 商品名は単にマンゴー。パッケージには宮崎産のシールが貼られていました。
 様々な 果物が並ぶ同じ棚には宮崎産完熟アップルマンゴー、メキシコ産アップルマンゴーもありましたが、単なるマンゴーは、形状は特大アップルマンゴー、でも果皮の色が クリーム色でした。遠目には、色づきのよろしくないアップルマンゴーか、時期外れのオーストラリアマンゴーかとも思えるもので、すぐに食指が動くほどには見栄えはよくありませんでした。

 ただ、お値段がよかった....。
 左イメージの宮崎産完熟アップルマンゴーが 、2個はゆうに買える価格、3個なら百円玉を少し足してという価格でした。ちなみにアップルマンゴーは別の店で購入したもので、くだんの店よりは幾分やすく、昨今は国産マンゴーも買いやすくなったと思っていた頃合いに登場した、大型のクリーム色の、高値のマンゴー!!。同じ店に並んでいた太陽の卵ではない宮崎産マンゴー(お安い方の店で購入継続中で、商品のイメージはありませんが、左イメージのものと大差はありません。)と比較しても、もう少しで2倍という『いいお値段』でした。

 種類が違うんだろうねと推したものの、正体は不明。商品説明も一切ないので....アップルマンゴーがそれなりに買いやすい価格で入手できる時代に、単なるマンゴーに手をのばさなくてもいいねの感覚で、一旦は通り過ぎたのですが、お値段が...気になって...。
 で、近くにいたスタッフに、尋ねると、種類が違う(そりゃそうでしょう)と...。
 品種に関しては、即答はならず、確認にいってくれまして、ゴールデンリペンスというらいしいことがわかりました。イエロー系の品種だとのことで、甘みで言えば、やっぱりアップルマンゴーの方が...との説明で、ますます、高値の意味がない....。ただ、初入荷の希少品種らしいこともわかりました。あるのは3パックだけ。
 これも縁のうち...と、ひとつ買って帰ったものが上のイメージの右側。約600グラム超えの『おおもの』でした。
 1日おいて、カットしたものが右イメージ。
 かなりご無沙汰の、イエロー系...。
 正直、うわぁ、美味しそう!とはならない色目で、色むらもありますが、果汁は多く、香りも...『芳醇』と言っていいレベルです。トロピカルフルーツの連想に直結する、少し、クセがある感じで、好き嫌いはあるかもしれませんが、甘みへの期待が高まる香りです。

 味は、濃厚の一言!
 イエロー系である酸味はほとんどかんじられず、相当の甘みが凝縮された、とろみを感じる風味です。
 
 甘みはやっぱりアップルマンゴーという店のスタッフの証言(実感ではなく一般論だったのでしょうけど)があったので、 初物を食す朝食時、下記の組み合わせで、主人はゴールデンリペンスを先に、甘みで優るアップルマンゴーをそのあとの順で口にしたのですが、なんと、アップルマンゴーが水っぽく感じてしまうという悲しい事態に直面したのでした。アップルマンゴーは、『太陽の卵』ではありませんでしたが、宮崎産完熟マンゴーで、前日朝までは、十分に美味しいと思っていただいていた個体です。ゴールデンリペンスの『濃さ』の前に、アップルマンゴーの風味が薄まったという事実には、驚かされました。
 主人の失敗に学び、タッチの差で、わたしは食べる順番を変えましたが、もちろん宮崎産完熟アップルマンゴーもちゃんとおいしかった...。つまりはゴールデンリペンスの影響力が、半端ではなかったということですね。
 
   
 土曜日に購入して、翌朝にしっかりとした濃厚な風味を実感したあと、ついでがあったので、店に立ち寄りゴールデンリペンスだけをもう一つ買ってきました。これきりだとちょっと、さびしい...と。
  3パックのうちの一つを我が家が買って、残りは2パック...売れてしまっている可能性も覚悟の立ち寄りでしたが。前日のまま、ありました。2パックとも...いや、それは贅沢とばかり、綺麗に見えた方をひとつ。

 一週間後、店にあった唯一のゴールデンリペンスが、我が家が残した1パックに酷似(商品の大きさや形状が)していて....コンディションに多少の不安をおぼえ、再度の購入は見合わせました。
 生産量が少ないらしく、注目される機会もかぎられているようで、見過ごされて一週間買い手がつかないまま置かれているのもありえそうな...せめて初入荷とか、希少品種とか 、限定販売とかのアピールがそえられていれば、目に止めるゲストもいるでしょうに..ひっそりと置かれている様子に、「売る気があるんかい?」というのが主人の感想でした。
 おまけに、甘みならアップルマンゴですよとまで(スタッフに)思われて...実は、アップルマンゴーの味を水っぽくさえ帰る威力持ちなのに、扱いはちょっと不当に思えますね。
 何年かのちには、ポピュラーな品種になるのでしょうか?

 エ?この赤いのがマンゴーなの?と、かつて驚く声を集めていたアップルマンゴーの立場は、その時どうなるのでしょう?
                        
                                    18/06/25 

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