地震の影響
スワロフスキーフィギュアは
      数週間後に完全復活

 過日の大阪府の北部で発生した地震では、我が家も震度5強の揺れに見舞われました。

 気象庁から名前をつけてもらえなかったレベルの地震だったとはいえ、個々のレベルでは“かつて経験したことのない”被害が多発した地震です。

 通勤途上だった主人は、急停車した電車に閉じ込められた後に、初めてホームではない場所で車両からおろされ線路伝いに行進( 右イメージ。個人、場所の特定を避けるため、縮小しました。)....。PCの前に座っていたわたしは、食器棚やTVボードのガラス扉が開いて、中のものが飛び出してくるのを、なすすべもなく眺めてました。
 それでも、 PCやテレビが前倒しにもならないし、家具も倒れなかったと思ってたら、主人の部屋の書棚のスライドする棚の一本がレールから外れて見事に前倒してましたっけ。中のもは一部は棚から外へ散乱、多くは下になった扉と棚の間でグチャグチャでしたが、驚いたことにこの衝撃にも関わらず(本やCDの重みも受けて)扉のガラスは割れずに無事でした。
 倒れなかった家具類も、実際には10cm程度は、前後、左右に動いていて、定位置に戻すのがたいへんでしたけど、いわゆる“被害”は、食器とスワロフスキーのフィギュア、フロアランプ(床に打ち付けられるように倒れました)のガラスのシェイド.....割れ物の破損で留まりました。大量に...という印象とは幾分異なって、割れたものを集めてみればみかん箱ひとつあれば足りる被害でした。

 ....が、 我が家の朝食セット、ジノリのクリッパーシリーズは、サラダボウル一つとエスプレッソカップのソーサー2枚を残してほぼ全滅で、翌日から風景の違う朝食には臨時感がつきまといました。ついでに言えば、夫婦茶碗と湯のみも割れましたが、こちらは同じ作家の同じデザインのセットの補充が叶い、早めの日常が戻りました。 

 戻らなかったのが、普段は使わないけど、棚の手前に(良く見える場所に)並べていた大倉のティーカップ!
 手描きの...今は販売されていない画なので、買い直しもできないし...オーダーすれば、購入額とは桁が違ってくるしで、諦めるほかありませんでした。被害額としては、多分...このティーカップ数個分が一番おおきい....。ダイソンの温冷風器(書棚にぶつかって、首振りに不具合が生じ修理に出しました。)が数台買える...ということは、地震保険の査定には反映されないんですね。
 食器類(陶磁器)に被害があったか 、漆器に被害があったか、ガラス類に被害があったか...、“はい”“いいえ”でチェックを入れて、全項目中“はい”の数で被害のレベルが決められるポイント方式、項目ごとの被害の大きさや損害額は配慮されないかわりに、こちらが被害として申告するつもりっもなかったカテゴリーにもチェックがはいったりして、それなりのポイントは稼げる印象もありましたが、大倉のカップと冷蔵庫から飛び出して処分した食品が等しくワンチェックというのは、複雑でした。

 で...スワロフスキーのフギュア11体も、『おきもの』でひとまとめになって、“被害あり”にチェックが入りました。
 今回壊れたものは興味を持ち始めた頃のコレクションが中心で、30年ほどは経過している古いものばかり...。昨今の作品に比べるとシンプルですが、これはこれで、気に入っていたアイテムでした。特にミニチュアのアニマルシリーズはサイズに則してカッティングが細かく、 光をあびると、愛くるしさに美しさを纏う優れモノです。手頃...というべき価格でしたが、すべてが廃番品!いくつかはネット検索で取り扱っているショップを見つけることはできましたが、価格が、記憶にある数字とことなっていて、新調には流石に迷いをふっきれず、まずは“修理”に出そうかということになりました。壊れたと言ってもパーツがバラバラになったということで、一部、レオのシッポなどはパーツ自体が割れましたけど、大半は、くっつけられればなんとか元にもどるんじゃない?レベルのダメージに見えましたし...。

 近場のデパートのスワロフスキーショップに問い合わせると、修理は受け付けるという、パーツがあれば問題はないし、パーツが破損、紛失の場合は、店に(パーツの)ストックがあれば修理可能な場合もあるとのこと...。 
  バラバラになった小片をこれは(多分)うさぎの耳、こっちは(おそらく)ビーバーの足と振り分けて、どこについていたものかわからないパーツがが3つ残り、(ビーグルけ犬の足となるべき丸いパーツが)ひとつ不足という状態で、ショップに持ち込みました。
 ショップのスタッフも、初見の古いアイテムですから、余剰パーツと不足パーツについては解決を見ることが叶わず、余ったパーツはこちらで持ち帰る、足りないものは、壊れたパーツ同様に、ストックがあることにわずかな期待をかけての修理依頼となりました。
 
 スタッフが作成してくれた修理依頼の控えが下記イメージ。 
 個別に簡単なイラストと破損箇所、全体のコンディション等が記入された11枚ですが、ひとつでも多く元に戻って帰ってくればいいですねという言葉とともに渡されました。わたしも...半分でも治ればラッキーという感じをいだいてましたけど、数週間後にかけることなく11体、蘇って戻ってまいりました。

 飾り棚から落ちてもなんとか無事だった..と思えたものも小さい足ひとつが取れていたりで、床に散らばった破片も一緒に集めて、ボアシエの空き缶にまとめた時には、大きめのフクロウか亀くらいはペーパーウェイトで再利用できるかどうか....(フクロウは片羽根、亀は首も足も取れてましたから)、ミニシリーズは捨てるに捨てられずこのまま“缶入り”かと考えたりもしたものが、見事に復活!!
 ショップで引き渡される際は、前に置かれたフェルトのトレイの上で、包みから出されて運ばれてくる一体づつとご対面(修理依頼書と照らし合わせつつチェック)で、時間も要しましたが、出てくる子、出てくる子がお風呂にでも入れてもらったように綺麗になっていて、感激しました。

 つい手が滑って、落としちゃって、ビーバーの前足が取れて...だったら、瞬間接着剤でつくんじゃない?のノリで傷口を広げていたにちがいありませんが、まとまっての『負傷』で、『正しいルートでの修理』の判断ができたのは幸いでした。
 それにつけても、レオの細いシッポこそ3つに割れて使い物にはなりませんでしたけど、他は、耳も足も首も欠けたり、割れたり、傷ついたりすることなく、ボディにくっつければ元どおり...とは、以外とクリスタルは強かった...。ということで、ネットショップで探して回って、同アイテムを書い直して揃えるのに比べれば10分の1ほどの出費で、終わりよければ...の一段落となりました。

 (ティーカップは.... しかたないですね。)

                                    18/09/01 

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