ありそうで見つからないチョコレートボール
    結局、フランスから取り寄せ

 学生時代、アーモンドドラジェに執着したひところがありました。

 池袋西武百貨店8階の、エスカレーターの脇にあったビストロ・ド・パリという、実はホテル高輪直営のフレンチレストランだったようですが、手前のサロンスペースが気に入ってよく利用したものの、レストランエリアには一度くらいランチタイムに入ったかなという程度で、わたしの中では落ち着いたティーサロンの位置付けの店で、テーブルに置かれていたドラジェをつまんだのがきっかけだったでしょうか。

 ガラスのボンボニエールの中のパステルカラーの砂糖菓子は、刺激的なサービスでした。
 (右イメージは、当時の記憶と同種のアーモンドドラジェ。)
 今なら、“ドラジェ”で検索すれば業務用大袋も容易に入手できますけど、当時は、情報はあっても現物にはなかなか...で、サロン利用の帰り際、スタッフが小袋に入れたドラジェをおすそ分けに持たせてくれたのが、初ドラジェ・イン・マイルームだったかもしれません。
 実際に販売されているアーモンドドラジェを見つけて購入したのは、どのくらいのちのことだったか....プランタンや大阪空港内でドラジェ専門店(いづれも短期の縁に終わりました。)を見つけて、種類の増えたアーモンドドラジェを買い込んだことは思い出されますが、基本形のパステルバージョンについては、やっぱり、それなりの期間ビストロ・ド・パリ頼りだったのでしょうか....。満ち足りて収まったという経緯はなく、海外ブランドのトリュフやボンボンショコラなどにシフトしていく中で、接点の少ないドラジェへの執着は横に置かれていった感がありました。
 いつしか思いも“経年劣化”!探すまでもなく購入できるドラジェに食指を動かすこともなくなりましたが、レア度と物欲がシンクロする状況は変わらずで、旅先のパティスリー(チョコレート専門店よりも、パティスリーで出会いの確率は高かった)で見かけたドラジェは色違い、大きさ違い、パッキングの妙などに惹かれて持ち帰りました。
 見栄えは違っても、アーモンドを包んだチョコレート菓子!
 同じものは手に入らなくても、代用品はそれなりになんとかあるわけで、 少しづつの購入でしたが、アーモンドと思っていたのがコービービーンズだったりシリアルだったりと、中身の違いに驚きもしました。
 そんな色々ドラジェの中で、新鮮だったのが、ローマで買ったパート・ド・フリュイを包んだチョコボールだったんですよね。 
 大きな丸型だったので、アーモンドじゃなくて、ヘーゼルナッチュか何か、丸いナッツにチョコレートの厚がけバージョンと、購入時は見当をつけていたチョコレートボールの食感は、当たり前ですが、アーモンドドラジェとは全く別のもの! 
  ガナッシュやムースのような滑らかさはないけど、パート・ド・ドフリュイは柔らかいので、コーティングのチョコとよく馴染み、かつ多少のかみごたえと舌触りが加わって、インパクトを受けました。いわゆる初物、ですね。

 ドラジェじゃなかった...じゃ、なんていうモノかわからないので、データ不足で、同種のアイテムを探すに探せず、数ヶ月後のバレンタイン催事で類似品を見つけて喜んだものの、一般名称は、やっぱりわからずしまい。
 “ドラジェ”で検索すればいろんなタイプのドラジェを発見できる時代に、“パート・ド・フィリュイを包んだチョコレートボール”では、満足な結果はえられませんでした。
 
 で、ショップ名、(パティシェ名)を頼りに、催事で購入した商品の補充を試みたところ、代理店が運営しているフランソワ・デュッセはオンラインショップに到達できましたが、フランソワ・ジネメースの方は、過去に遡って、バレンタイン催事取り扱いの商品が紹介されるだけでした。
 オンラインショップの稼働も期間限定だったので、急ぎアカウントを作って利用を開始しましたが、シーズン到来で、ショップがオープンしたばかりの今期、早々と商品に売り切れマークが表示がついて、あろうことか、我が家では1年待った挙句に購入を逃してしましました。(現在一部商品に売り切れマークが消えて、購入可能)
 どうする?? 代理店じゃなく公式サイトに挑戦してみようと、カタカナではなくアルファベット表記で、検索すると、割と簡単に、見つかりました。 商品のラインナップも多く、日本サイトで見なかったものを中心にカートに投入して、フランス後語の支持に見当をつけ、翻訳ソフトにも頼りながらマイアカウントを作成、支払いはクレジットカード、カード情報入力前に、発送先入力を求められるので、我が家の住所を...で、国名選択しようとしたら、JAPANN がないじゃありませんか。日本には発送しないではなく、発送エリアが限られているパターンでした。
 日本法人があるとか、代理店契約しているとかで、日本に発送しない原則がながら、熱意にほだされてもらえたか、オーダがとおってしまった経験はすくなからず、ですが、熱意も何も、発送先住所の作成(国名はプルダウン選択)が叶わないのですから、 どうしようもありませんよね。
 もちろん問い合わせはしました。
  発送先にJAPANN が選択できないので、困惑してます。日本には発送していただけないのでしょうか?...と。  カスタマーセンターからは、 カートに商品が入っていますが、まだ注文完了していませんよ、ど〜しましたか?決済はカード情報を入力するだけ、簡単ですよ。みたいな案内が届きましたが、英語表記のわたしの問い合わせに対する回答はありませんでした。


 すると、主人が、ボワシエを送ってもらっているサイトに取り扱って!とリクエストすれば?といいだしたので、モノは試しにと、公式サイトのカートに入れた商品名をそのままコピーして、 問い合わせフォームで、ほしいんですけど、と送信しました。全部で7種、で、そのうちの3種の用意ができるとの回答があったのが3日後だったでしょうか。単体で送料込みの価格と、3種セットの価格が提示され、注文の方手順などの案内がありました。
 正直なところ、単体価格は....来年、代理店のオンラインショップが稼働するまで我慢しようかと思うくらいに、割高でした。取り扱っていないブランドの商品をひとつ、ふたつ、フランス国内のショップから取り寄せて、日本にに送る価格です。日本で買うより送料をかけてもフランス価格で買う方が安く手に入るという方式が成り立たない価格でしたが、3個セットにすると入手できるならありがたいと思えるお値段になってました。それならと、3種5個セット(3個セットよりも単価は安くなって、関税がかからない合計金額)を注文して、届いたのが、上イメージ。日本代理店では取り扱いのなかった梨とクランベリーのパート・ド・フリュイを包んだチョコレートボール(カットしたイメージのオレンジボールは、日本国内オンラインショップで取り扱いのあったオレンジのパート・ド・フュリイ入り)
 梨の方は香りが際立ち、クランベリーは酸味がアクセントの、どちらも特色ある仕上がりになってました。来シーズンこそ、代理店で取り扱ってくれればいいのですけど、
とりあえずフランスからの取り寄せのルートは確保できたので、ラッキーでした。 
 クール便対応になる前に、補充しておきたいと思っていた矢先、そのショップから、フランソワ・ジネメーズの3種セット、限定入荷のお知らせが届きました。
 昨シーズンのバレンタイン催事で購入して、それきり、期待していた今期会場には並ばなかった、まさかの3種セットでした。
 今も、....作られてはいたんですね。
 (2018年限定だったと、納得しかかってました。)
 右側、白いボールが真珠をイメージして作られたという、ゆずのパート・ド・フュリュを使った、その名も、ペルル ・デュ・ ジャポン。
  カラフルなボールはパッションフルーツやライムなど5種のフルーツジュレ入り。
 フランソワ・デュッセのボールよりもサイスは小さめで、これは、好みが別れると思いますが、銀箔(かな)仕上げ。
 再入手の機会を得て、今回カットして見たところ、チョコレートに結構な厚みがあることに驚きました。もう少し、ジュレの分量が多いかと思っていたのですが、意外なバランスでした。
 ジュレはもちろん、コーティングのチョコのフレーバもかなりしっかりしていて、味は濃いので、小さめボールがちょうどいいのかもしれませんね。
 限定特別セットで、際入荷はないとの案内が、悲しい....。
 日本でも、通年中通する日が....来るかな?
 
 ただ、商品名がわかれば、リクエストで粘ってみる手もありますから 、覚えておきましょう!
 ペルル ・デュ ・ジャポン ペルル・デ・ルミエール レザン・ ドゥ ボージョレ( 上イメージ下)、です!  



 
                                      19/03/13 

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