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 密々が魅力のクッキー缶

 缶入りのクッキーが、個包装されている状態が普通になってきたのはいつ頃からだったのでしょうか。

 個包装されていないクッキーの詰め合わせで、思い出せるのはデンマークのケルドセンと、ユーハイムのテーゲベック...他にももちろんあったのでしょうけど、子供時代に馴染みがあるところでは、すぐに名前と画像が一致して思い出されるのはこのふたつくらい... 記憶のたぐっても、多くの場合缶の蓋を開ければ、個包装されたされたクッキーが並んでいるのが当たり前だったように思います。 自分で購入するようになってからも、個包装タイプが圧倒的に多かったのも確かで、理由は“取り扱いやすさ”でしょうね。

 少量の箱入りや袋入りは消費も早いし、残りは密封容器に移してまた明日... ですけど、缶入りとなれば明日明後日よりはもう少し“お付き合い”が長くなりますから、保存時のコンデションがポイントになるんですよね。
 缶の蓋を開けたり閉めたりの繰り返し... 個包装なら、気にせずすごせますけど、そうでなければ、そもそもテープを外した缶の密閉生も疑われるしで、結局容器にうつしかえたり...。ということで、我が家では、ケルドセンもテーゲベックもはるか昔のお菓子缶となっていたにもかかわらず、数年前、唐突に、中のクッキーが剥き出しで詰め合わされてい小さな缶に食指が動いてしまいました。

 動物を型どった5種類のクッキーが粒状のメレンゲに埋もれている仕様の詰め合わせでした。
  左イメージは、何度目かに購入した海の動物缶ですが、ただ、開封したとたんに、メレンゲ粒がペタついて、指にもくっついてしまい、夏場には不向きな商品だったと知らされた結果の状態。一旦冷蔵庫においたものの、開封すればメレンゲはベタつく... のくりかえしで、気づけばイメージのごとく、メレンゲの体積が減って、海の動物は干あがっちゃった感じ...。保存状態に問題があったのかもしれませんが、このあと、今日まで、縁は途絶えています。
 5種のクッキーはフレーバ違いの同じ生地(と感じた)ですが、フレーバにより分量には大きな差があるんですよね。チョコレート味が一番好き!というわけではない我が家としては、『メレンゲの悲劇』体験をきっかけに、食指が鈍ったと言ったらいいでしょうか。
 でも、始まりの缶でした。

 大規模改装を完了した梅田の百貨店のおやつテラスではさまざまな地域、店舗のクッキー缶が取り扱われるようになった頃で、個包装タイプではない、クッキー缶の選択肢がいきなり増えました。
 缶はコンパクトで、数種類のクッキーが隙間なく詰め合わされている商品が、いくつも並んでいるんですから、目移りも、浮気心もやむなしです。

 下イメージ右側は百貨店の期間限定出店コーナーで、一目惚れして持ち帰った密々詰め合わせ。
 ショートブレッド生地のフレーバー違い 数種のほか、クラッカーやサブレなど食感の異なるアイテムも数種、隙間を埋めたメレンゲの『逞しさ』がリピートに貢献?...も、ありますが、各種ショートブレットのサイズが程よくよこならびで、バランスよく消費できる安定感がポイントを稼いだ気がします。
 左側は奈良の宿泊施設のショップでの購入をきっかけに、現在取り寄せの定番になりつつある缶。
 仕切りはありますけど...同じ形のフレーバ違いで、無駄なくキュっと、それなりに詰まってます。 厚みの割には硬くなく、かといってソフト仕上がりでもなく、サクサクとした食感がこれまでの記憶にあまりない...と思ったら、どうやら真ん中以外は米粉ベースの生地だったようです。
 通常は真ん中は塩バターサブレ。イメージは期間限定時期に取り寄せとなったため、ココアバターサブレに差し代わっています。
 味はいろいろ、でも、生地や形状は統一感もあて、ギュっと密でもスッキリな印象の上イメージにたいして、本気のあれこれギュウギュウ詰めクッキー缶が、下のイメージ。
 左が晩秋に百貨店の期間限定ショップで購入。右は取り寄せの、同じ店の時期違い缶。 欲張ったなあ... の一言でしょうか。なんだか子供の玩具箱みたいな楽しさを感じますけど、お値段...あまり楽しくはありません。
 サンドクッキー、チョコがけ、アイシング、型抜き、絞り出し等々、味も食感も仕上がりも色々な詰め合わせで、楽しくなくても財布の紐は緩んでしまう、誘惑の缶です。

 幸か不幸か、いまのところ誘惑の時が月に一度程度の頻度でタイミングが合えば...の取り寄せアイテムなので、ぬけだせないくらいにハマりたくてもハマりきれない状況が、“ちょうどいい”感じです。

 それにしても、ギュッと詰まったクッキー缶、流行り?と思えるほど多くなりました。
 無駄な余白なしの『正直詰め合わせ』をを見る機会が増えるにつれ、保存のしやすさや扱いやすさのメリットゆえに馴染んできた個包装バージョンが味気なくなるんですから、勝手なものですね。

 味は違っても形は揃っていて、“キチン”とした詰め合わせの方が、好みだったはずなんですけど...“毎度の見栄えと安定の味に慣れすぎちゃったのかもしれませんね。開封後時間に比例して消費速度がにぶくなって、缶の中に最後の数枚が残ったっままということも時折...になってきたタイミングで、不揃いの密集図が、今は楽しくなってます。
 いろんなクッキーの詰め合わせは、好みではないフレーバに当たるリスクもありますけど(かぼちゃ味が主人の天敵) 『メレンゲの悲劇』以降は、残さず消費を継続中です。

 他にもいいものがあるかもしれないと 探して取り寄せたの左イメージのクッキー缶も、味、食感、形状、バリエーションに富んだ優秀缶でした。
 こちらは、東京地方都市のお菓子屋さん。
 ネットで、探して、取り寄せができる時代、しばらくは、いい出会いが期待できそうです。
 
 密々クッキー缶を検索してると、アイシングクッキーを見ることも多く、“どうやら人気らしい”(すぐ完売)と、取り寄せたのが下記イメージ。
 お正月バージョンのアイシングですが、届いたのは1月も中旬をすぎてから。 

 可愛らしい商品でした。

 お正月バージョンの商品が届く前にハート型アイシングのバレンタインバージョンの販売がはじまったので、一応確保はしましたが、限定バージョンの限定が見た目に限られるのか、味も違ってるのか...答えはまもなく...でしょうけど、小さいクッキーにしっかりと凝ったアイシング、食べたいというよりたんに欲しくなる、困りものアイテムかもしれません。
今しばらく、諦めて、欲求のままに付き合いましょうか...。

          

                                        22/02/07 

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