2020年3月、わたしたちはスペイン、マドリードに向けて出発しましたが、到着時にはプラド美術館は閉鎖され、翌朝、日本政府がスペインの渡航危険レベルを2にあげたことで、合流予定だった『マドリド〜バルセロナ』のツアーは自動的に中止となり、思案の間も与えられず現地アシスタントに促されるまま、帰国に向けての時間との戦いを経験してきました。
コロナの感染症
が2類から5類に変更されて、一時はほとんど見かけなくなった海外旅行のパンフレットが入手できるようになったのはそれから3年後...。最初に手に取ったのは、3年前に利用したのと同じJALツアーのパンフレットでした。申し込んだのと全く同じ、現地集合プランが選択できるツアーの販売が開始されていました。
ツアーのメリットは、マドリートからバルセロナまでの移動間の観光でしたが、主な2 都市での観光は不足なので 先に行って、後に残ることができる現地発着プランは個人旅行の自由さに、効率のいい観光の組み合わせで理想的に思えたんですが、同じツアーがあった!と、飛びつくには、合流するべきツアー本体が『来られない』という、まさかの事態に翻弄された体験が、ブレーキになりました。
続けて同じことがおこる可能性は低いとはいえ、予定通りに、後からくるツアーに合流できないリスクは、やっぱり、考えてしまうんですね。荒天で飛行機が欠航とか...、万が一にもないとはいえませんし、フライトの大幅な遅延は、自分達でも何度も経験したことが思い出されて、一旦かかったブレーキが戻せなくなった状態...。
そして、やっぱり、価格は上がってるし...と思ったら、
10万円くらい高くなってると思った現地集合のお値段が2名の合計価格ではなく1名分だと(しばらくたってから)気がついたため、うむを言わさずの選択肢外になりました。
数年前との違いはマドリードのホテルだけという同じ行程のプランの価格が1名分と2名分を間違えるほどの...つまりは2倍にさらに10万円ほどの上乗せとなれば、高くなった...ではなく、アホらしというのが正直なところでして...加えて、バルセロナで利用のホテルが以前と変わらずというマイナス要素も看過できず、以後検討のテーブルに乗ることはありませんでした。
注
マドリードまで飛んで、一泊で帰国せざるおえないこととなった状況説明と共に予約のキャンセルを入れたところ、キャンセル料として一泊分の引き落とされたホテルです。観光施設閉鎖、マドリード都市封鎖、その後都市間往来、ホテル営業の制限が行われる中で、観光旅行を諦めた客に2週間前のキャンセルで1泊分の請求です。
急遽支払った飛行機の料金に比べれば、ホテル一泊分は大きな金額とは言えませんが、ホテルの対応は不愉快でした。大変な騒動の渦中で、唯一、不快感を抱かされたホテルを我が家が利用することはありません。
つまりは、前回と同じツアーの利用はありえない...ということで、まずは、他社ツアーの情報収集。
ということで、主はな旅行会社から提供されている、スペインツアーについて、主人が一覧表にがまとめたものが左のイメージ。
8社、17コースでの比較です。
今度こそは、行ったからには観たいところを観たい!思いを強くしての、気合い入った下調べです。
バルセロナ、マドリード、その他の都市での観光スケジュール、鉄道、飛行機バス移動の有無、
現地参加プランの有無、利用航空会社と、発着地等を一覧表に書き出したものですが、17コースのうち15 コースは百数十万円、そのうち7コースは軽く百五十万円超えの価格設定でした。17のコースのコロナ禍以前の情報をもちあわせてないものの、ビジネスクラス利用のスペインツアーの相場は...アホらしと言ってたら、選択肢がなくなる状況になってました。
1年待てば、価格も少し落ち着いて...という話になればいいのですが、、なんといっても、コロナ禍で封印された時間が長かっただけに、以前の価格を基準に置いていては、先に進めな現実をとりあえずは受け入れて、気になるコースを絞り込むことからはじめました。
検討 その1 阪急フレンドツアー
対象となるツアーが複数販売されていて、各ツアーの設定日も多く、またハンプレットの発行頻度も高いので、何か、いいのがあるかも...のチェックを楽しめました。 バルセロナ、マドリードは連泊、二つの都市間移動中に宿泊しながら数箇所の観光という行程は、スペインツアーではよくあるパターンで、格別なアピールポイントもないように感じましたが、関空発着のツアーは、エミレーツかカタールの利用が決まって、乗り継ぎ地から先、目的地までビジネスクラスで移動できることがメリットでした。 現地発着プランの設定はありましたが、ただバルセロナのホテルが『確定』ではないため、利用は正直無理な印象でした。
そもそも、現地発着を選ぶ理由は、ツアーの行程では不足がある観光日程の補充と、飛行機を自分達で手配した方が、価格も安くなるからでしたが、ただ、飛行機に関して言えば公式サイトの予約でも、5年前のような価格帯での販売を見つけることはかなわなくなっていて、ツアー価格と、現地発着プラン価格プラス(個人手配の)飛行機料との差が、小さくなってきてました。
となると、現地発着プランは、価格のメリットすくなく、手間とリスク(本体ツアと合流ができなくなる事態)
がデメリットとして残るばかり...。
ツアーの行程では、サグラダファミリア、グエル公園、プラド美術館、ソフア王立美術センターは入場観光ですが、マドリードの観光3時間程度の中で、プラド美術館込...では、不完全燃焼必須。そのまんまでは主人の食指が動きませんでした。
検討その2 JTB ロイヤルロード
銀座 カルテッド
マドリード(3泊)からトレド(1泊)経由バルセロナ(3泊)他社ツアーとの違いが際立つ、引き回し感のないゆゆとり行程に、アピールを感じました。
羽田か成田発着で、飛行機は欧米系か日系、故にビジネスクラスの利用は乗り継ぎ地まで。ただ、現地集合プランの設定があり、ツアー価格との差が、96万円だったので、関空発着のエミレーツかカタールのチケットを自分たちで予約すれば、問題は解決するように思えました。かつてのように50万、60万円でビジネスクラスの販売がない時代でも、差額分、96万円以内でという話なら、無謀な手配ではありません。
現地集合プランの利用は避けたいものの、交通手段の変更は、時間にもかだらにも財布にも少なくないメリットがあると思えました。 どうせなら、現地での日程も少し伸ばしたい誘惑も多少は...でしたが、、でも、バルセロナではサンパウ病院や音楽堂も入場しての観光がくみこまれていましたし、マドリードのプラド美術館にいたっては1日観光という,、二つの都市に関して言えば、十分にして理想的な日程でしたから、催行情報等を問い合わせた時には、場合によっては、つまり自分達で関空発着便の予約ができない状況なら、飛行機を我慢してそのまんま申し込むこともアリというつもりでした。
ところが、問い合わせ時点で、申込者はゼロ、これまでの催行実績については電話先(関西)では情報がないという回答で、そうそうに壁にぶち当たりました。飛行機の予約だけを先に済ませる訳には行かないし....というより、まるごとお任せしたとしても、催行に期待ができない印象だったのです。
少し時間を置いてから、主人が今度は東京の本社に、同じ問い合わせの電話を入れましたが、毎年企画されている様子の、いわゆる定番ツアーなのに、催行に至っていない様子を察せざるを得ないやりとりでで、見通しがたたない状況でした。
行程は理想的なので、催行されるなら、最有力候補ツアー。ただし、東京発着、ビジネスクラスは乗り継ぎまでのデメリットの回避は、諦めて....。
検討その3 クラブツーリズム プレミアムゆったり旅
第一候補はカルテット!とはいえ、催行実施が期待しにくい状況で、他には...?と目に止まったのが ゆったりを謳ったスペイン11日間。バルセロナからマドリードへ向かう道中は、グラナダ、セビリアコルドバに一泊づつ、3連泊のバルセロナの観光は、カタルーニャ音楽堂やサンパウ病院も組み込まれて(5年前はツアー離脱後、オプショナルツアーで観光予定)旅の始まりはの3連泊は、いい感じに思えました。
ただ、マドリードは、2泊なのに、トレド観光もあるということで...プラド美術館に関して言えば、ゆったり観光でもなさそうでした。
梅田で説明会が開催されるというので、もう少し詳しく...と思い、人生初の、旅行説明会に参加しましたが、パンフレット記載以上の情報があるかと言えば、特には...と言う感じで、観光箇所のおすすめポイント、他社との比較(他社は行程にないことが多い観光スポット)など、セールストークを聞かされた印象でした。 他社が行かないところも行く、逆もあるわけで、現地集合プランがないので、丸ごとお任せになる行程では、そこに時間をさくなら、プラドでゆっくりさせて欲しい....と言う気分が高まりました。
早朝5時出発と言う日もあって(説明回で気づいた)ゆったりは、こちらのイメージいほどではないことがわかりました。
価格は、フレンドツアー各種と同レベルで、関空雨発着、利用航空会社も同じとなれば、ゆったりとは思えないゆったり旅のメリットはない...かなあと言う話になります。
説明会後に、主人が、あちこち引き回しの観光(周遊)を
したい訳じゃないといいだしまして、5年前は(現地参加)バルセロナとマドリードで、じっくり観光するついでの周遊観光参加だったことを再確認。
例えば、セビリア散策するならプラド美術館に1日いたいんだ!
と言う価値観にフィットするツアーなんてあるの?と、ほんと、一周回って、スタートラインに戻った気分で、個人旅行の選択もテーブルに、とりあえず載せるハメになりました。
検討その4 グローバル 3都市めぐり
バルセロナとマドリード、2都市なら
個人旅行も可能...な気がするけど、しばらく飛行機に乗ってないし...カルテトが催行されるなら、そこで手を打ちたい誘惑が高まるなか、観光の充実度は劣るものの、帰国日延長の設定があるグローバルが有力候補に浮上しました。
宿泊はバルセロナとグラナダ、マドリード、各地で連泊。エミレーツ利用の東京発着のツアーですが、関西発着の変更も可能(追加料金あり)と言うのも魅力でしたが、マドリードで帰国延長ができるというのが、現状唯一とも言えるメリットでした。往路は最初からツアーに参加して、最終日にツアーから離脱して自由な観光に切り替え流ことができるのは、ツアーに合流できない(かもしれない)トラブルを無視できなくなった現地集合のリスクがなく、かつ、ツアーの観光不足を補える、理想型です。いつ頃からか、おそらくは5年前にはすでにほとんど見かけなくなった設定だと思います。
しかも、マドリードが最終地なので、プラド美術館に1日観光も可能と言う訳です。
バルセロナでの観光は、カルテットの半分くらいの充実度、ですが、グラナダ連泊の宿は宮殿の敷地内、客室のカテゴリーの選択ができるのも嬉しいポイントでした。
それ以上にインパクトを受けたのが、マドリードの利用ホテルがフォーシーズンズたっだことです。
客室カテゴリーは、当然最下位ランクとはいえ、45u〜50uの客室は、お任せツアーで簡単に出会えるものではありません。フォーシーズンズホテルで居残る贅沢に惹かれない訳はなく、バルセロナの観光より(音楽堂、サンパウ病院パス)も、快適さ重視に傾きました。
25年1月時点で申込者ゼロと言う状況はカルテットと同じでしたが、我が家はとりあえずグローバルを、第一候補に位置付けました。
飛行機は、関空発着に切り替えを予定してましたが、関西と関東でフライトの乱れが生じるかもしれないリスクを回避するべく、行きはツアーの設定のままに、離脱後の往復路は関空着に切り替えをリクエスト。
ホテルの延泊もあわせて、手配は全て丸投げしました。
フォーシーズンズも、公式サイトで直接予約した方が数万円は安い...ただ、 ツアー催行未決定の時期に、先走ってコトを決めていくのも、(予定変更父等があった場合にも)わずらわしくて丸投げです。
もともと、ツアー料金もそれなりにだったこともあってか、数万円のさ差なら、任せちゃった方が、面倒がないと言う心境に陥っていた気がします。
数日後に、リクエストに関するものも含めた費用の見積もりのお知らせがあり、飛行機のの差額も、ホテルのお値段も、ため息いくつか...の出費でしたが、申し込み手続きを完了して、催行決定を、ひたすら待つ日々が始まりました。
申し込んだ時、5月の催行は決まっていて、9月の申し込みは数組、10月は我が家だけ...。
6月に9 月発のツアーに催行間近の表示がでて、その後催行決定マークがつきましたが、10月発の催行状況欄は空白のまま...。
8月、25年10月〜26年3月の商品発表のタイミングで、催行間近の表示を見ることができました。その後に決定マークがついたんですが ところがずっとチェックしていたページでは、催行状況欄は空白のまま...。
既存のページは変わらず、新コースからアプローチして開いたページでは、催行決定マーク。
実は最高が決まったのは既存のツアーのリニューアルバージョンで、別ものでした。我が家は自動的に、既存のツアー(消失)から新コースに写されていたことがスタッフからの連絡でわかりました。
我が家が申し込んでいた既存のツアーは、ビジネスクラスのオプションがある設定でしたが、これがビジネスクラス限定の企画に変更になった(気づきませんでしたが、ツアーコードもの異なる)結果、オプション申し込みの総額よりも、数万円旅行代金は安くくなる(ありがたい)ものの、復路の関空着の飛行機代金が、1月の見積もりよりも数万円高くなるので、どうしましょうか?との問い合わせ、確認の連絡がありました。
安くなったツアー代金の差額と、高くなった飛行機大の差額が
、ほぼ同じと言うのが不思議な現象に思えましたけど、我が家が支払う総額に変化はなしということで、了解しました。
ここで、それなら帰国日延長を取りやめて、一緒に成田行きに乗りますとの選択はなかったです。
問い合わせを受けた時には申し込み8名、本来、催行決定まで2名待ちの状況で、(追加申し込みありの予測ががたったのでしょう)催行は決まりました。
目指すは、スペインマドリード、プラド美術館1日観光、トレド半日ツアーを組み込こむ『調整』も仕上がりました。
5年半降りに、わたしたちは、飛行機に乗ります!
25/10/10 
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