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ユニヴァーサル・スタジオ・ジャパンで効率よく遊ぶために、特別付録

おことわり
  本ページの情報は2009年10月22日のUSJ現地レポートですが、比較のために、それ以前の数回のパークでの実体験も一部混在しています。2001年に展開した、ユニヴァーサル・スタジオ・ジャパンで効率よく遊ぶ為にの補足情報としてお役立てください。

 初めての方は、本編を会わせて、ご一読ください。

 
                            05/01/12 


 2009年10月中旬、来阪したTOMOKOさんと一緒にUSJを覗いてきました。
 気候も良くなったし、ちょっと(
ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドで)空を飛んでこようかという話になったものの、気合いも期待もそれなりにを下回るのが現実。実際、前日の夜になって、そういえば明日の開園時刻は...?などという状態で、準備もお粗末なものでした。
 自宅からJR利用で300円もしない近さにありながら、前回行ったのはいつだったかとハッキリとは思い出せないくらいに執着が薄いと言うのが自分でも残念ですが、今回はついに身軽さ優先でデジカメも置いて家を出ました。(今まではうっかり忘れてた。)
 それゆえ、予定外に観る機会を得たパレードのイメージは携帯で撮影、夜は携帯の夜間モード切り替えが判らず、(デジカメ持参の)TOMOKOさんに全面的にお任せして撮ってもらうこととなりました。

 ハロウィーン・キャラクター・パレードマジカル・スターライト・パレードも観るのは初めてでしたが、目的はもちろんパレードではなく
ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド。まあ、設えがどうのこうのといっても、これは、乗れば、独特の浮遊感が楽しいんです。
 でも、やはり....今回もしょっぱなから停まりました。しょっぱなといっても、わたしたちが入園したのはお昼を回ってからでしたから、午前中は順調に動いていたのかもしれませんが....40分待ちの列にならんで、30分程過ぎた頃に列が動かなくなったと思うと、ゲストの持ち物が落下した為にというおなじみのアナウンス...です。
 またかぁぁぁ...と、もう苦笑もでやしません。

 ポケットの中のものも全部だして併設のロッカーに預けてから並ぶようにという案内に従わないゲストがいけないんでしょうけど、オープン当初から頻繁に繰り返され手いるトラブルなのに、スタッフの対応が全く変わらないことにも首をかしげたくなります。バッグや傘などイヤでも目に入るもの以外は実際に預けたか否かのチェックがなされるわけでもなく、ゲストがルールを守っているとの前提に立った案内があるに過ぎません。信頼して...といえば聞こえはわるくありませんが、現実は並んだ列の中で(持っていてはいけないはずの)携帯やゲーム機を操作しているゲストが増えるばかりのような気がします。
  そりゃそうでしょう。オープン直後は案内のままに従ったゲストだって、すぐ側で携帯を浸かっている他人を見れば、案内に重みはなくなります。スタッフが気づかないにはずもない状況で、黙認されればルールもなし崩しですよね。
  途中でも、また最後にライドに着席してからもポケットにモノは入っていないかの問いかけはありますが、効果の無い問いかけを繰り返してはや数年....モノが落下して、ライドが停まって、不利益を被るのはゲストなので....USJ側に問題意識は薄いのでしょうか? 安全のためのインフォメーションはしているというスタンスが重要なのであって、徹底への取り組みは横に置かれている気がします。

 実は、このあと、パレード観賞時に、スタッフの誘導が殆ど無いことにも驚かされました。
 ルートに添っての最前列、縁石に腰をおろしたゲストは誰もがみな足を前にだしていて、そのすぐ後ろにはもう立っているゲストが.....TDR に行った経験がある方なら100%違和感のある光景ですよね。
  開始20分程前でも縁石に空きがあったので、わたしたちも同様に座りながらも、足....前にだしていいの?という疑問符は点滅しっぱなしでした。スタッフがまったく注意しないところをみると、足を前にだそうが引っ込めようが、座ろうが立とうが.....構わないんでしょうね。有料の観賞エリア(700円だそうで....)内は安全のため必ず座って観賞するようにとの案内があるようですが、無料エリアの安全は....どうなっているんでしょう?

  中央をフロートが通るだけなのかと思いきや、実際にはダンサー(?)は真側にきてハイタッチをして行くではありませんか。長い脚、短い脚、折り曲げた脚、のばした脚.....良く言えば自己責任において自由な行動が黙認されているといえますが、別の言い方をすれば、野放し状態です。オープンカフェの椅子を拝借して高見の見物を決め込むゲストの様は、後者の言い方が当たっている感じでした。USJを先に体験するとTDRはもう!口うるさくてうんざりするのかもしれませんね。
 
 でも、様々な...年齢も生活環境も、考え方も感じ方も異なる多くのゲストが日常とは違う特殊な場所に集うケースでは、その行動を個々の常識にゆだねるのも程度もので、信頼云々以前に、受け入れる側の怠慢に思えてしまいます。
 いろいろな状況を想定して 必要なルールを作って、それを周知徹底させてくれなくては.....今回のUSJでは愉快ではない光景が視界に入ることが少なくありませんでした。
 パレード開催中、通路として残されるべきところに立ち止待っての観賞や、頭上高くに腕をのばせるだけのばしての撮影などは、黙認されるなら増殖は目に見えています。それがUSJではNG行為では無いのだとしたら、ゲストの感情(不快感)に対してUSJは無頓着だと言われてもも仕方がない気がします。

  もっと判り易い話をすれば、フードワゴンに並ぶ列が道路の半分以上を塞いで通行を妨げとなっていくのを、わたしたちは側のベンチに腰掛けて(ホットチョコレートを飲んでました)観察しましたが、販売スタッフはその状況に対して何も手をうとうとしないことに、あきれました。

  前の人の後ろではなく横に並べば済むことで、(ゲストが)ちょっと考えて並べば良いのに....と言うレベルの話に思えますが、でもね、話はもう少し複雑です。
  そもそも列が延びる方向は、2番目、3番目のゲストの立ち位置で決まってしまうわけで、後方のゲストは前に倣って並ぶだけ.....「これでは通行のじゃまなので、皆さん、少し横にうごきませんか?」と言い出す人がいて、皆が「そうだよね〜。」と反応すれば『修正』もあるかもしれませんが、自分の身に置き換えて考えると、わたしは言いません。こんな並び方.....と思っても、(通路を塞ぐ居心地の悪さは)一時のことだし、自分に原因があるわけでも無いことでそこまでの気遣いは、表さないです。
  もちろん、前方のゲストにしても、自分達が並んだ位置が悪かったせいで、数分後には列が道を塞ぐことになったとは思わないでしょう。第一、最初に後ろに並んだ(方向づけた)ゲストは早々とその場を離れるわけで、問題意識が芽生える間もないはずです。
 並ぶという点では、 (前の人の)真後ろが一番安定しています。誰が、どこから見ても順番は明らかで、右横に並んでいたら左から来たゲストに先を越されたなどという『信じられない』事態にあうことも無いでしょうしね。後ろに並ぶのは、日常ではごくあたりまえの行為です。
 ですから、列が延びた場合の不都合は、それをあらかじめ予測できるスタッフが回避の手段を講じるべきなのです。「(通行のじゃなになるので)右側(左側)に並んでください。」と誘導すれば、やがては横に並ぶのが(USJでは)あたりまえになるはずです。
 カフェの椅子を定位置から動かさない、縁石を踏み台代わりにしない....なども同じこと。
 開業当初と比べて、ゲストの行儀が悪くなった様子が気になりましたが、それも、いつの間にやらUSJ 側が“うるさくいわなくなった”結果なのかもしれません。あるいは、“いえなくなった”のでしょうか。スタッフもググっと少なくなった印象があります。
 閉園は19時....17時を過ぎればフードワゴンも店じまいして、薄やみの中、辺りにスタッフの姿は皆無というエリアも....。
 パークにあるまじき、何ともうら寂しい空間も体感してしまいました。

 アトラクション自体は、
ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドスパイダーマンも、まあ、ジュラシックパークジョーズにしても迫力は衰えず、乗車中は(これまで同様)楽しめましたし、さほどの期待はしていなかった夜のパレードも、フロート数も多く、見応えがありました。およそ40分くらいでしょうか....。
 ショー・スケジュール記載の所用時間は80分ですが、これは先頭がスタート地点を出て、最後尾がゴール地点に入るまでの時間のようです。
  先頭から最後尾までがA地点を通過する時間とは違うと知らず、昼のパレードでは40分の予定が、あれ?っという間に終了して、少々物足りない気分でしたけど、夜はね、いつまで続くんだろう?と目を見張るくらいにタップリと観せてもらえました。
 先頭はエルモ(多分、見損ねましたが、後ろ姿がオレンジだった。)とスヌーピーとキティーちゃん、それに続くモチーフはアラビアンナイトや不思議の国のアリス....トリはシンデレラで、TDLと重なる部分も少なくありませんでしたが、キャラクターの雰囲気も電飾の仕上げも別物なので、これはこれで楽しめました。昼間のような手抜き(横から見たら色を塗っていない板の裏側が目に入ったり...)も、あるのか無いのか、どちらにしてもめだたないので、観ている間は集中出来るのもうれしかったです。
 週半ばの平日ということで、有料エリア(700円)に頼らなくても、観賞に不自由はありませんでした。

 今回は
エクスプレス・パス・ブックレットは購入せず、各アトラクションも60分前後並びましたが、実際には、それほどの待ち時間が発生する程、入場者は多くなかったといえそうです。

 アトラクションは.....おおむね50パーセントの稼働で....ふたつのレーンの片方しか動かしていないのを見てしまうと、どうにもイヤな思いに駆られます。100%動いてれば単純に待ち時間は半分で、それだけ利用できるアトラクションの数も増えるはず! 平日だからこそのメリットは、USJの事情で消滅させられているのでした。
  60分待ちだからとブックレットを購入して、中にはいってみると、半分動かしてないじゃん〜では、納得できませんよね。

 閉園1時間前に(アトラクションの)受付終了などという事態は、実は大混雑故ではなく、半分しか動かしていないからと思うと、随分一方的に不利益を被っている感じで、ご時世だからと理解を示そうとしても、やっぱり愉快ではありません。アトラクションのレベルの割には(アトラクションは楽しい)わたしがUSJに惹かれないのは、パーク内のいたる所に漂う、この種の不景気感が原因かもしれません。
 あからさまな経費削減と、有料アイテムの増加の前には、夢も醒めてしまうではありませんか。

 と、すれば、夢をみないで臨めはいい。
 USJで過ごすと思わず、
ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドで浮遊感を楽しんで、スパイダーマンで高揚して、ジュラシックパークで水をかぶるだけでも、いいかな...と。
 なんといっても近場にあるパークですから、 たまに手軽に遊ぶぶんには、夢のようでなくもいいと思うのが、わたしの妥協点です。

 ところが....です。
 今回、入園時に渡された紙片には、次のように書かれていました。

 『ユニバーサルスタジオジャパンでは、ゲストの皆様に日常を離れた素晴らしいパークに連続して滞在していただくことで、エンターテインメントやお食事、ショッピングを含めた体験を深めてもらうことを目的とし、2009年1月6日(火)をまちまして、年間スタジオパスのゲストを除き、再入場のサービスを終了いたしました。』

 う〜ん、お昼過ぎに到着したわたしたちは、再入場予定もなく、実害はありませんでしたが.....例えばお昼ご飯は隣接の商業施設で...という計画はたてられなくなったということですね。本気で素晴らしければ誰もパークから出たりはしないはずなのに...と、皮肉な感情を、わたしは自覚しました。
 レストランメニューも選択肢が少なくなって、セット以外の単品がない状態で 、ハロウィンイベント中はパンプキンスープに、オムレツにもかぼちゃ添え、デザートはパンプキンプリン....それでパークに閉じ込められては、かぼちゃ嫌いに救いはなくなりますね。(10月のUSJに主人は行けません。)
 
 もう...しばらくは(行かなくても)いいというのが正直なところです。
 現実的なお商売の事情で、ゲストの不利益ばかりが加算されると感じるのは、気のせいでしょうか?
 久々のアトラクションや、初めて観るパレードなど楽しかったという以上に、残念ながらUSJへの好感度は、下降の一途です。
  退園直前に立ち寄ったショップで、これまでになくキュートなグッズを沢山見かけたことが、少ないプラスポイントのひとつでした。

  
                    
09/11/04 
 

 

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