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                   カシミアのセーター

                     


 04/09/09

 
 
 忙しい旅程の中でも、やっぱりはずせないのが「お買い物」。
 
 「ま、いいか。」というわけにはいかない義理のお土産には、結構時間をとられるも のの手許には残らないし、土地の名物や旅の記念品は、時とともに、捨てられないけど少々置き場所に困るものに変わってしまうことがありますね。

 自分用のお土産は、何年経っても愛着が薄れず、目にする度にそれと出会った町や店のこと思い出せるようなものなのが一番! そして、その出合いが、新たなおつき合いのきっかけになったりすると、観光で通り過ぎただけの町が、特別な場所になります。
 観る、だけでなく、ちょっと係わりを持ちたくなるような、そんなお土産を紹介したくなりました。

  このページはいわば、わたしの自己満足の「お買い物リスト」のようなものですが、旅行の予定がある方は、覚えておいて損はないものだと思いますし、メールオーダーが可能なものも少なくありません。

 ただ、ごく最近に訪れた店でも、連絡先が今後も変わらないという保証はなく、常に正しい情報を更新していける自信がないので、細かな住所や電話番号の明記は避けました。興味をお持ちになった方はJUNまでメールで問い合わせて下さい。
 現在、メ−ルオ−ダ−等でおつき合いしている店に関しては、正確な連絡先と、必要ならば注文方法を、旅先で訪れた限りの店は、その時の情報をお知らせできると思います。

                        
               

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バランタイン【BALLANTYNE】のカシミアセーター(メールオーダー編)

 右イメージは不定期の発行されるBERKの通販用カタログです。
 一番右端が昨年送られて来た者で,表紙(裏表紙も)あわせて、わずかに8ページ、1アイテム以外はすべて無地と言う愛想のないラインナップでしたが、ロンドン、 バーリントンアーケードにあるBERKは、バランタインのカシミア製品の品揃えの豊富さで有名な店...のようです。

 決して大きな店ではなく、カシミアのセーターの品数の規模でなら、他にも店はありそうな気もしましたが、一頃書店をにぎわした個人輸入ガイド本では、バランタインの専門店というような紹介のされ方をしていた店でした。


 観光で訪れたロンドン から帰国した年の初秋からブームが再燃した個人輸入のガイド本を片手に、わたしはロンドン所在のいくつかの店からカタログを取り寄せました。
  BERKも、もちろん興味の対象でした。届いたのは、16ページほどの(今は半分!)薄いカタログでしたが、アイテム数は多く、わたしは初めてバランタインの黒のカシミアインターシャ(花柄)を購入しました。薄いのに暖かく、柔らかいのにしっかりしていて、「これ、大好き!」とあいなったのですが、大好きでも許せないのが日本価格! 加えて,絵柄も少々シック...というわけで、2枚目を目指して、わたしは翌年もBERKからカタログをとりよせました。(期待とおり,新しいカタログが届いたので、毎年発行されているものと考えましたが,この時はたまたまだったようで、これ以降のリクエストでは、全く同じカタログが送られて来ました。カタログが定期的に発行されているのではないことは、その後店のスタッフから聞きました。)


 掲載写真のモデルのポーズと着用アイテムの色はちがうものの (無地ものに関しては、色は20数種類からリクエスト)8割は前カタログと同じアイテムでした。
 2割にあたる新商品に動物柄のセーターが2種(ジャガーとヨークシャテリア)、3色あったのですが、花柄よりも相当高くて、飛びつくわけにはいきませんでした。おりしも円は弱くなる一方でしたしね。1年少々の間に1ポンドは20円ほど高くなっていたでしょうか...。今から思えば、それでもこの時は安く買えたということになるのですけど、当時はレートが不利な状況ではバランタインの動物柄には手が出せない心境で、次の海外旅行の「セール」期待することになりました。
 
 再び立ち寄ったロンドンの、今はなき伊勢丹で、バランタイン子猫柄のセーターを3割引で買ったのは、BERKのカタログの動物柄のお値段にため息を着いてから後のことで、その時、カタログよりもずいぶん安く買えたことに大満足だったわたしは、翌年もセール時期を狙って伊勢丹に問い合わせを試みました。でも、翌年、伊勢丹はロンドンから撤退してしまってたんですね。
 となると、お気に入りの子猫柄は、単なるセールではなく、閉店前の在庫処分....。動物柄のセーターは,入手困難なアイテムになってしまいました。実際に,その後の海外旅行では(パリ三越等で)無地のセーターに出会うことはあっても、柄ものを見る機会を得ることができませんでした。
 ああ、BERK は、さすがにバランタインの専門店として紹介されるだけのことはあったのだと、数年の時を経て,しみじみと納得! 待てど暮らせど、強い円の復活は望み薄だし、初心に返ってBERKに問い合わせ手紙を送ったのが、昨年の2月26日のことでした。
 手元にあるカタログは,およそ7年前のもの。
 ロンドンのガイド本と、ネット検索で、BERKの所在と連絡先を確認し、こちらの熱意を伝えるべく、封書は、検索可能なEMLで送りました。
 

 カタログのイメージのコピーを参考までに...と同封し、こんなかんじの動物柄のセーターはあるでしょうか?と言う主旨の手紙を添えました。
 この時、ものはついでと、主人のカシミアベストのオーダーフォームも同封しました。改めてファクスで注文するよりも、EMLに同封したほうが届いたことが確認できますしね。
 封書がBERKに届いたのが確認できてから、1週間ほどたった夕刻、郵便局から課税扱いのちょっと大きめの封筒が配達されました。最近はしっかりと関税を取られるわね〜、数年前は郵便局経由だとお目こぼしにあずかることも多かったのに...などと思いながら,封をあけてみると.....ライトブルーのベストと共に、なんともう1枚、セーターが出て来ました。
 こんなかんじの動物柄の...とわたしが送ったコピーと同じ、つまりは7年前のカタログで紹介されていたセーターの現物が、届いてしまったのでした!こんな感じどころか、同じものがあったので、注文品のベストと一緒にセーターも発送しましたというところでしょうか...。というのは、落ち着いてからの分析で、封筒から真っ赤なセーターが出て来た時は、うわぁぁぁ〜(喜び)、うわぁぁぁ〜(驚き)、の連続でした。

 もちろん、ベストとセーター、送料の合計がクレジットカートで決済されていて、ペランとした控えも一緒に届きました。。通販は、直筆のサインがいりませんからね....。
 カタログを見た時ならず、その後に店に寄った時でさえ“価格に難あり”で購入を見合わせた“もの”ですから、事前に“連絡”があったら、再び悩んで...やめたかもしれません。届いちゃったとことが“縁”という話になるのでしょうか....。

「高島屋で買うと(同じデザインはないでしょうけど) ※十万か....?」
 日本円に換算した主人が、お得度にすがるように日本価格を推測しました。
 数十万のセーターを買うつもりはさらさらありませんが....確かに安いかいものかも...。もともと、気に入ってはいたものだったし、うれしさ急浮上! ...の途中で主人がとんでもないことに気がつきました。
 「これ、ユーロでなくてポンドとちゃうか?」
 ....ポンド、なんですね。イギリスはユーロに切り替わっていないのでした。この時、1ポンドと1ユーロでは、70円強の差がありました。急浮上したのは、セーターの価格。
 “縁”を本気で歓迎できたのは、支払い完了後の話です。問い合わせとオーダーの同封はよしたほうがいいですね。

                                           04/09/09 


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