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ダージリン・フェスティバル2007
紅茶、雑談、雑知識 特別付録


2007年5月12日、ルピシア主催のダージリン・フェスティバルに行ってきました。昨年に続いてのイベントですが、大阪開催は今年が初めてです。今季の春摘みダージリン50種以上の試飲と購入ができるというので、なかなかの賑わいでした。
 恒例化を期待しつつも、次への改善を望みたい事柄もいくつか感じました。
  レポートは、当サイトの他の紅茶情報をご覧いただいている事を前提にしています。初めての方は、本編もご一読ください。
                     07/05/24 

 ルピシア開催のダージリン・フェスティバル2007年の大阪会場は、梅田、ハービスホールでした。すぐ側に、レピシエ(現ルピシア)のもとスタッフが起こしたと言われるマリナ・ド・ブルボンの店舗があるのが....なんとなく....ですが、ルピシアは阪神百貨店に出店していますから、大阪開場の選択はもその縁なのかもしれません。

 用(我家の場合はリッツカールトンと、マリナ・ド・ブルボンと、他2店舗くらい)がなければ向かわない方向にある会場までは、大阪駅からそれなりの距離。
 人口密度のあまり高くはないいつもとは異なり、当日は人の流れができていました。
 “向こうからこちら”に歩いてくる人の中には、ルピシアの袋を手にしている人も少なからずで、意外に“お仲間”がいるものだと驚きつつ、テンションも少し上昇するのを感じました。

 ただ、“お仲間”も会場で会すれば、行く手を阻む障害物...ありがたくないのはお互い様ですね。
  混雑時には入場制限もあると言うので招待券をリクエストしましたが、我家がリクエストした時間帯には制限はかかっていませんでした。「かければ...?」と思うのは、招待券持ちの身勝手でしょうか。ホール自体にはスペースは十分ありましたし、茶葉販売コーナーも列が長くできるほどではなかったので、ルピシエサイドとしては、まだまだ...だったのかもしれません。

 入り口で、招待券と引き換えにパンフレットと茶葉リストを渡されました。(右下イメージ)
 今季の春摘みダージリン50種を超えるラインナップ...販売は50グラムの袋入り単位で、リストにあらかじめ購入希望単位を記載して販売コーナーに持参するシステムです。
 リストの色分けは、ダージリン地方地域別の色分けだそうで、おなじみのピュッタボンは、ダ−ジリンウェスト、キャッスルトンやジュンパナはサウス、マーガレットホープはノースに..という具合に分類されていました。ホールの中央に設置された試飲カウンター(長い長方形の角を取った要な楕円形カウンター。)も、地域別になっていて、色分けされた農園名が上部に掲げられていました。リストで茶葉の地域を確認して、同じ色の表示の場所に行けば、同地域の試飲茶が農園別にトレーに分けられて並んでいるというわけです。試飲茶は、直径数センチほどの小さな紙コップに、2センチくらいは、入れられていたでしょうか...。

 
カウンターの内部では、大勢のスタッフが休みなくお茶をいれては、トレーに並べていましたが、茶葉の種類も多いし、ゲストも多い...。
 いれて、並べて、(ときどき)声を出して勧めるだけで、手一杯に見えました。いわゆる茶葉選びの相談相手をひきうけられるようなフリーのスタッフは、配置されていませんでした。

 頼りは、自分の視覚、嗅覚、味覚...とはいっても、5種の中から一番好きなのを選びましょうといのとちがいますからね〜。50種もあると、選別も結構な難問です。しかも、わたしの場合は、茶葉自体を対象に視覚と嗅覚と触覚でチェックするのが“いつものこと”でして、その、肝心の茶葉が、試飲カウンターと全く別のところに展示されているだけなので(会場入り口、低い位置にディズプレイされたものは、触れないようにとの但し書き付き、会場内一カ所に、ショップと同じく中央部分が透明になった缶入りでディスプレイされていた方は、手に取る事ができたのかどうか...未確認です。)情報として活かしにくかったです。
 少量でも、それぞれの試飲茶と同じ場所に茶葉のサンプルを置いていて欲しかった...。
 
 
  というのも、お茶(試飲茶)の風味は、参考になっても決め手にまではならないと、わたしは感じてるんですね。いれる環境が違えば、風味も異なってくるわけですものね、特に今回のフェスティバルでは、地域別に使用している水が異なっていたのが、気になりました。硬度は10〜80、軟水とはいえ、差があります。地域によって、茶葉の特色が似かよっているというのなら、地域別に最適の水を使用したのかしらとも考えられますが、同じ地域の茶葉が、風味チャート上で近い位置に偏っている訳ではないですし、せめて水は統一いただきたかったです。
 
   左イメージは、(フェスティバル会場内では)10% 引きの特典につられて購入してきた春摘みダージリンですが、実は、すべて、おなじみののもばかりです。
 最初の内、興味に後押しされる形で、これまで縁の無かった農園の茶葉を試飲しましたが、なかなか食指が動かない...。で、主人が、途中でひらめきにも似た悟りを抱いてしまったのです。
 価格と知名度は、おろそかににできない...というわけです。
 日本で、現在のように春摘みがブーム的にもてはやされるようになるよりも遥かに前から、嗜好品としての需要を満たす『商品』を供給し続けてきた、名園の歴史は、決め手にも匹敵する参考データだと...。本当は、こういう機会にリーズナブルな掘り出しものに出会いたかったのですけど、“発見”よりも“確認”に目的を切り替えて、わたしたちは、格地域のリストの価格上位2〜3種にしぼって試飲をし、購入用リストにチェックを入れていきました。
 ルピシアの、思うつぼにはまったような気がしないでもありませんが...おなじみの茶葉も、気がつけば、かのマリアージュブランドと変わらない価格...あえて、つぼにはまらなければ、大量買いもできやしません。
   
 でも、これでおしまいにしては、フェスティバルに出向いた意味ももう一歩、やはり『発見』も捨てがたいではありませんか。

 そこで、安易に購入したのが、右イメージ。
 春摘みダージリン、7つの谷セットです。 地域の異なる茶葉が20グラムづつのセットで、予想通り、大半が“初めて聞く農園の茶葉”でした。
 自宅で、ゆっくりと落ち着いて味わえば、うれしい発見が遅れてやってくるかもしれません。
 
 蛇足ながら、うれしくない発見もありました。
 一番上のイメージは、招待状に同封されていたお土産券と引き換えにいただいた記念品セット(イメージに写っていませんが、他に絵はがきセット)ですが、紙袋についていたミニチュア缶の中は空でした...。
 会場で、お母さんが子供に「中にお茶っ葉がはいってるんだよ、」と言っているのを耳にして、わたしも根拠も無く信じてしまいました。
 「なんでそんな事分るの?」と不思議がっていた子供の方が真実に近かったわけですね。 茶葉をこぼさないようにと、そ〜っと缶の蓋を開けたのは...わたしと、そのお母さんの他に、何人くらいいたのでしょう...?                              

                                 07/05/24 
 
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