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ダージリン・フェスティバル2008
紅茶、雑談、雑知識 特別付録


2008年5月10日、ルピシア主催のダージリン・フェスティバルに行ってきました。大阪開催も2回目、ラインナップは10種類ほど少なめでしたが、昨年よりも試飲の環境はは整えられた気がします。
 今年は,こういう機会を捉えての“おなじみではない茶園” との出会いもありました。価値あるひとときだったと思います。

  レポートは、当サイトの他の紅茶情報をご覧いただいている事を前提にしています。初めての方は、本編もご一読ください。
                     08/05/29 

いっこうに話がないので,今年は開催されないのかもという懸念も抱いたダージリンフェスティバル....優先入場券申し込み(招待券)の案内はルピシアたより4月号に同封されて届きました。突然に届いた昨年に比べて、今年は年明け早々情報待ちモードにはいりましたから、3月下旬の案内では遅い気がしましたが、実際には段取りは昨年と同じペースです。
 入場希望の日にちと予定の時間を伝えた後、送られて来た封書(宛名面に日にちと時間も記載)がそのまま入場券になるのも同様ですが、今年はお土産の引換券が入っていませんでした。引き換え券の有無とは関係なく,お土産は会場出口で渡されたので、入場券を持っているかいないかの差は、(大混雑して入場制限がかかった場合の優先入場のメリット以外には)会場入り口で住所、氏名等を記入する手間が省けるかどうか...くらいでしょうか。

 2008年のお土産は、マグカップと、ティーサンプルが5種。(右イメージ。左側のカップの緑色の部分は、サンプルの説明が記載された用紙。)サンプルはダージリンにこだわって欲しかったですけど、カップはいただいてうれしいと
思えるアイテムでした。レピシエ時代からおなじみのラクダマークと THE DARJEEING FESTIVAL 2008 JAPANのロゴがアクセントのシンプルなデザインながら、これ...例えば2009は茶色、2010年はオレンジというようにロゴの色が変わるだけで惹かれますよね。 ロゴ色違いのマグが記念グッズ(お土産)だと判れば、我が家は、ぜひとも行かなくちゃ...と気合いがはいりそうです。。

 もちろん,開場に出向く目的はお土産ではなく、春摘みダージリン! 10%オフの特別価格もバカにはなりませんし、40種類(2007年よりも,10種類ほど少なめのラインナップ。今年は『当たり年』では無かった様子です。)の新茶を目と舌で比較するのも、面白いものです。

 試飲コーナーのセッティングは、昨年と同様です。
 細長い楕円形に配置されたテーブルの内側でスタッフがお茶を入れ、ゲストがそれを自由にとって試飲するシステムです。 テーブルの上方には、地方名と農園名(お茶の名前)が色分けで表示されています。この色が、入場時に渡されるオーダー用ティーリストの色と合致しているので、茶葉の特定は容易です。
 加えて、今年は、 各試飲茶の横にそのお茶の特質と価格が記載されたカードが用意されていました。好みのお茶が見つかったらその場でカードをとって、販売コーナーに持って行けばいいので、オーダーリストでの照合や記入の手間もありません。 購入するかしないか...試飲できめる時には、カードは大変に便利ですね。

 最も、試飲がきめてにはならない我が家にも、カードは有効なアイテムでした。
 昨年、すべてのお茶を舌でチェックして判別するのは無理だと学習しましたから、まずはおなじみの茶園から(基本的に購入予定の茶葉ですね。)“念のため”に試飲...といっても、正直それほど判らないんですけどね...何しろ、熱くて...。
 この時点で、特に???だったもの以外はカードを確保。
 おなじみの茶園は、7つの地域のそれぞれ上位にありますから、後は、逃した掘り出し物がないかどうかです。
  風味の傾向を分類したチャートの中で端の方にある茶葉と手持ちのカードを照らし合わせ、カードを持っていない茶葉があれば、試飲して、好みに会えばカードを確保。
 ちなみに、縦軸と横軸で4分割されたティイスティングチャートの中央部分に位置する茶葉は、風味にバランスがとれていると言われています。
 春摘みに関してはアンバランスが好みの我が家では、
中央からより遠くにある茶葉がチェックポイントなのです。

 昨年は,地域別に使用している水が異なっていたことに大きな疑問を持ってしましましたが、今年はすべて同じ条件下でお茶が入れられていた様子で、きめてにならなくても、試飲はかなりの参考材料にはなりました。
 茶葉の量や抽出時間の微調整によって風味に差は生じるとしても、自分の好みかどうかは判断はつきます。
(我が家好みは青みの強い花の香り....ということで、試飲に際しては、ちょっと物足り無く感じる物が多かったです。自宅では茶葉を多めに使っていれると、ツボにはまる風味になります。)

 集めたカードを持って,次に向かったのは販売コーナーではなく、その近くに設置された茶葉のディスプレイコーナーです。店頭でもおなじみですが、フェスティバル会場では試飲コーナーとは真逆の“人口密度”で、葉っぱの状態を見るには理想的な状況でした。
 デパートの商品売り場の一角では...なかなか食指が動かないチェック作業です。
 ここで、持って来たけどボツになったカードが2枚...試飲して、?マークがひとつ、ふたつと点滅したものの、例年購入している茶園でしたし、こんなものかなと思いつつとったカードでしたが、茶葉を見ると、いつもとは、色も香りも別物だったのです。反対に、我が家には“おなじみ”ではないけど、試飲して何となくいい...と感じた茶園の葉っぱが...今回の40種の中では一番の我が家好みだったので、購入数量を増やしました。銀針多く、産毛に覆われた肉厚の茶葉の色も浅い、春摘みらしい綺麗な葉っぱでした!(右下イメージ)

 会場内ではお茶の人気投票が行われていましたが、茶葉の状態で選んだこのお茶は、東京会場での一番人気だったそうです。
 大阪会場では、我が家がいた時点でのトップはピュッタボン・クイーンでした。
 今回の40種の中で、最も価格の高い茶葉のひとつです。ティスティングチャートの右上が定位置のピュッタボンは、我が家もほぼ無条件で購入しましたが...今年の出来は“それなり”に...でしょうか...。
  もうずいぶん前になりますけど、ゆすると産毛が煙のように立ち上った、銀針てんこもりのピュッタボンが、最高でした。青い(正しくは緑ね。)というより、灰色に近いイメージの仕上がりで....もしかしたら一期一会の『当たり年』だったのかもしれませんが、思い起こすにつけ、早くも来シーズンの作柄が、楽しみになります。

 お土産が期待の色違いマグでなくても、茶葉の引力に逆らうことなく、また開場に足をはこびましょうか!


                                       08/05/29
 

 
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