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ダージリン・フェスティバル転じて
   ルピシア グラン・マルシェ2013

紅茶、雑談、雑知識 特別付録


 ルピシア グラン・マルシェ2013 関西地区は6月下旬、京都開場で開催されました。

 春摘みダージリンに特化したダージリン・フェスティバルがグラン・マルシェに組み込まれるかたちで消滅してから2年目、昨年の経験(レポート無し)からはダージリン目当てでは,さほどの魅力を感じられない祭典に思えましたが、春摘みダージリンは3年振りの当たり年との情報に背中を押されて、行ってまいりました。

                     12/07/05 

 とうとう、ダージリン・フェスティバルは無くなっちゃったか....。
 ルピシア・グラン・マルシェの開催決定情報を知って、わたしは落胆とともに数年前を懐かしく思い起こしました。今更ながら、やはり、春摘みブームは5年前に終わりをむかえていたのかもしれませんね。春摘みダージリン単体でのイベントは2009年に第4回のダージリン・フェステバルが最後になって....昨年からは春摘みダージリンもマルシェの出品カテゴリーの一つに格下げされました。

 「だから、去年は行かなかったんだよね。」という話なったところ、主人は行った気がするという...。
 開場におぼえはあるものの、わたしは、それが昨年のことに思えなくて、しばらく記憶と格闘したあげく、古いルピシア便りをひっぱりだし、記憶にある会場が使われたのが昨年が初めてだったことを確認するに至りました。2012年も、行くには行っていたんですね。レポートもUPしていなければ、写真も残っていない事実から察するに、我家にとっては、魅力のあるイベントとは言えなかったのでしょうね。開催日10日前にルピシアから春摘みダージリンを大量にとりよさえていますし、はなからイベントへの期待値が低かったのかもしれません。
 その流れで言えば、今年はもう....というところなんですが、『当たり年』だったんですよね。他のメーカーでも、近年では稀な良い出来の春摘みが入荷していましたし、ルピシグラン・マルシェに行かない理由よりも、出来のいい茶葉が特別価格(会場、1割引)で購入出来るメリットを活かすベく行ってみる理由が勝ったんですね。

 京都会場、入り口のすぐ側に設置されていたのは、地域限定茶、ココデシカブースでした。
 チビ缶25グラム入りの均一価格で、種類も増えていました。サンプル茶葉の展示も整然としていて、缶の蓋は半分透明に加工されて、蓋を開けなくても茶葉を見ることができました。(香りは、缶を手に取って蓋を開けてチェックします。)通販、オンラインショップでも取り扱いが無い地域限定茶は、季節限定の春摘みダージリンよりも入手しにくいアイテムということで、 需要が高まっているようでした。いくつか....仙台の伊達いちごなど、好みのフレーバーもあるので、購入するつもりでしたが、レジの混雑を見て後回しにした結果「ま、いいか...。」という気分になって、一つも買わずに終わりました。
 初めて地域限定茶が登場した年には、売り切れの茶葉続出で...急遽受け付けられることになった予約発送に申し込みながら「来た甲斐あった〜!」と喜んだものでしたが、
1年、2年と過ぎた茶葉が未だ残っているのが、我家の現状。物珍しさに突進すべきではないことを、数年かかって学んだというところでしょうか。
 お茶の祭典、グラン・マルシェの会場には、様々なブースが設置されています。チャイ、ミルクティー、ドライフルーツ、スコーン....昨年から(だったかな)はイートインスペースもできて、試飲コーナーは年毎にと言っても良いくらいに縮小されました。

 で、その試飲コーナーも、もちろんダージリンオンリーではありません。長方形の長い方の一辺(右案内図 イートインスペースに挟まれた長方形の試飲コーナーの下の一辺)だけが,春摘みダージリンに宛がわれたスペースでした。う〜ん、ますます少なくなって...という段階を通り越して、本当にあっけにとられるばかりの少なさでした。 出品アイテムの一つとはいえ.....少し前までは単体で、フェスティバルが開催されていたアイテムなのに....ひどいものです。ダージリンを7つの谷のエリア別に飲み分けるなどと、他に類のないイベントを体験してると、感じるひどさも倍増......。
 あ、そういえば、茶葉の一覧表もくれなくなったし、ティスティングテャートも配布がないし、使っている水の紹介も無いし、(ダージリン春摘みの)サンプル缶はむき出しで蓋も無いし...ピュッタボンもないし、キャッスルトンもないし、リザビルもないし....無い無い尽くしの中で、なぜか、全ての試飲茶がやたらと渋みが...ありました!

 オリジナルブレンドを2種を併せてもわずかに18種、グランマルシェの会場で販売されていた春摘みダージリンは、ルピシエで取り扱われている種類の半分少々でした。
 残り半分は,早くもは完売した...ものばかりでもなさそうで、ピュッタボンなどは、いまだにオンラインショップでも購入可能なので、ふりわけられたのでしょうね 黙ってても売れるピュッタボンは1割引にしたくなかったんだろうと言うのが、主人の解釈ですが、 グラン・マルシェ会場で特別価格で販売されていた茶葉と、販売されていなかった茶葉の、区別の基準はわかりません。
 ダージリン・フェスティバル、または、春摘みダージインのカテゴリーが設置されたマルシェで、ピュッタボン不在は初めてだった気がします。我家では、6月開催時の完売にそなえて、毎年恒例買いの茶葉は、5月に取り寄せ済みだったので、無いことに焦りはしませんでしたが、完売でもないのに販売されないのは予想外でした

 左イメージが、かなりスッキリしてしまったティイスティングテャート。

 実際のティイスティングでは、 右上のシンブーリも左下のジュンパナアッパーも、渋みばかりが強くて、違いが....判りにくい。花粉症歴ベテランの域に達している主人は、妙に敏感なところがあって、今季は紙コップの匂いが気に障ったようでした。
 種類が多過ぎてギブアップしたかつてとはちがい、十数種なら本気で飲み比べに挑戦出来そうなきもしましたが、正直、試飲に意味は見いだせませんでした。そこで、専用レジ近くに用意されていた茶葉のサンプルを見て、一応馴染んできた農園のものを中心に選んで10種の茶葉を購入しました。

 グランマルシェでは、各ブース毎に清算、支払いが求められます。(それで、地域限定茶の購入がめんどうになっちゃったんですが...。)試飲スペースにある茶葉は、購入したい茶葉の(名前と価格が記載された)ラベルを専用レジカウンターに持って行くという手順になるのですが、このところ、春摘みダージリンは50グラム単位での販売になっているんですね。100グラム欲しかったら、ラベルを2枚.....取るようにとの案内はありませんでしたが、取るべきだったと、後でつくづく思いました。
 というのも、専用レジカウンターにレジスターがなかったんです。  合計支払い金額はスタッフが電卓で足し算して出されましたが......こちらは100グラム欲しいので2個、こっちは50グラムで良いので1個、で,25グラム価格のも3種混じっていたので(どうりで安いと思いました),これらは4個....と,1種類1枚のラベルで、購入量を口頭で伝えたわたしも、うかつでした。
 スタッフが2520円+2520円+2520円+...電卓に打ち込んで行くのを見ながら、わたしは内心早々と不安になりました。価格を4回たすラベルと2回たすラベルと1回でいいラベルがあるわけですから....先に、100グラムの合計価格だしてをラベルに書いておく方が良いんじゃないかなどとと思いましたが、計算の途中で声をかけるのもはばかられて、最後まで黙って見守りました。(先に100グラムの価格を出しておけば)10回の足し算ですむところを、20数回の足し算を終えて、だされた合計が、そのまま請求金額になりました。検算ナシの一発勝負です。
 カードでの支払いにも,カードを乗せてガッシャンと押さえて(カード番号を)印字するタイプの装置が登場して、合計金額が書き込まれるだけで、いわゆる、幾らのものをどれだけ買ったがという明細がいっさい無かったのです。
 計算間違いに対するわたしの不安は、大きくなりました。

 4回足すところを5回たしたりしてないかしら?
50グラムで良い茶葉と100グラム欲しい茶葉のラベルを間違ってないかしら?などなど....とにかく、袋の中味の合計を知るために注文ラベルを全て返してもらいました。
 本当なら、開場内で確認すべきだったんでしょうけど、とりあえず(茶葉の)袋の数は揃っているようなので、そのまま帰宅しました。

 帰宅して....茶葉を種類別に並べて、注文品と異なっているものがあることを発見、(袋のはあってる。) 回収した注文用ラベルと、実際に手元にある商品とをてらしあわせて、計算した合計金額は、やはり違っていました。幸いにもこちらに損害は無い計算違いでしたが、どういう計算をしたら、請求額になるのかはわからないような差額が生じてました。
 逆、つまりは多めに請求されているケースも充分にあり得る状況で、明細が無い買い物...冒険ですね。グラン・マルシェはルピシアでも手応えがあるのか、秋の開催もきまったようです。
 出向くことがあれば、そのときにはレジに行く前に、自分で計算して,購入商品の合計額を知っておこうと思います。持参すべきはデジカメよりも使い易い電卓ですね。

                  
                                    13/07/05
 
 

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