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 ローマ、フィレンツェ、ヴェニスを12日間の急ぎ足で見て参りました。
観光名所やお勧めスポットなどは、美しい写真と共に多くのガイドブックで詳しい紹介を見ることができますから、ココで観光ガイド的な旅行記を展開することには、あまり意味を見出せません。
 たとえば、コロッセオの迫力を説明して、それを見たわたしの感想を伝えることよりも、駅前で剣士の衣装を付けたおじさんと一緒に写真を撮ってから、請求された金額が果たして妥当なものだったのかどうか、いつまでも悩んだというようなエピソードを中心に進めていくつもりです。          
                           01/01/16  




   

成田で前泊 ホテルのこと

 関空ならば、空港直結の地の利が魅力の日航ホテルが“前後泊に利用したい我が家のホテルランキング”のトップの座を余裕で維持していますが、成田となると、数はあるけど大差はなし、というわけで、我が家にとっての定番はありません。過去の利用の際も、ホテルを選んだ決め手といえば、たまたまプランの設定が安かったからとか、車の無料預かり期間が一番長かったからというようなちょっとした違いに過ぎませんでしたから、実態は可もなく不可もなし....。次の機会にもまたここに、というほど執着もないかわりに、特別なマイナスポイントもなかったような気がします。
 
 ただ、全日空ホテルはレストランが充実していました。その後に利用した別のホテルと比べると、カウンタ−寿司のコーナーや鉄板焼コーナーもあった全日空ホテルはよかった...ということになりましたが、それでも避けたい理由がありました。というのも、以前に利用した時に、ホテルのロビーで登場手続きを済ませる他のゲストを見て、航空会社系のホテルを利用する最大のメリットを感じさせられたのですけど....言い替えれば(系列外の飛行機を利用する為)ホテルでの手続きができない場合はこの利点とは無関係なんですね。
 送迎バスで空港まで行くのは同じですけど、バスを降りたあと、トランクを自分で運ぶかスタッフお任せにできるかの差は“ささやかなもの”ではありません。つまり全日空を利用しないのに全日空ホテルに宿泊すると、受けられないサービスが逃した魚のごとくに感じられて、わたしは“損をした気分”になるのです。自分が利用できないサービスなら無い方がマシということで、今回は最初、航空会社と関係のないホテルを考えていました。

 ところが、2000年の下半期、アリタリアの日本イタリア路線が日本航空との業務提携運行になるというので、わたしたちも路線変更。急浮上したのはいうまでもなく、日航ホテルでした。ホテルでの登場手続きを期待した結果です。成田の日航は初めてでしたが、関空や大阪の日航ホテルは利用済みでしたから、利用できる特別サービスがあるかもしれないホテルに泊まりたくない理由はありませんでした。

 でも..結論からいうと.同系列のホテルでも、快適さには差があることを体験してしましました。
 離日の前日、日航成田にチェックインする日はよりによっての悪天候で....閉鎖状態の千歳空港で飛行機が欠航にならないことを願い続けていたわたしたちは、早めの昼食後はまともな食事をとることも叶わずに待機、待機...。(千歳空港一時閉鎖参照)不安と緊張の中では空腹感にかまっていられない、とはいうものの、お腹はやっぱり空くわけです。
 ですから、何とか飛行機は飛びそうだという情報が得られた後の心配事は、ホテルのレストランの営業時間でした。
 夜の10時も回ってからでは、よりどりみどりというわけにはいかないかも....。
  お好み寿司や天麩羅はもう無理かもね...(そもそも、そんなコーナーがあるかどうかもチェックしていませんでしたが。)
  コーヒーラウンジくらいしか開いてないかも...。和食はむりかなあ...。
 そんな話を主人としながら、最悪の場合はルームサービスで....いや、時間が時間だし、ルームサ−ビスがいいかもしれない、むしろこの状況ではくつろげるルームサービスがベストかもしれないという結論を導きだして、わたしたちは日航成田にチェックインしたのですが.....なんと、ルームサービスがありませんでした!ショックでしたね〜。
 ど〜して?と、疑問符を点滅させる間もあらばこそで、わたしたちは閉店間近のコーヒーラウンジで、カレーライスかハヤシライスかという悲しい選択を迫られたのでした。察するに、厨房はもう片付けに入っていて、シェフもいなくて、鍋の中にカレーとハヤシは残っていたということでしょうか?
 ものすごくお腹がすいていたにもかかわらず、「おいしい!」とは感じなかったということで、お味のレベルは御想像くださいね。

 悪天候も空港閉鎖もJALのせいではありませんけど、緊急事態時の対応が印象の分かれ目...。
 わたしはホテルに電話を入れて、 空港の状況やチェックイン時間の予定などを知らせていたのに、食事はどうするかという類いの質問はされませんでした。食べ物を提供できる時間に制限があるなら、到着が遅くなるという連絡を入れた時、夕食は済ませているか否かを尋ねるのが心配りというものでしょ?
 食べ物の恨みはなんとやらで....くたくたになってようやく到着したホテルで、まともなごはんにありつけなかったとという失望感は結構尾を引くものですね。成田で、できるならば利用を避けたいホテルは?と問われれば、この体験とともに今でも1番に名前が浮かびます。

                                         02/11/25 

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