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LE GRAND MARCHE DES THES
  〜世界のお茶の祭典〜 ルピシアグランマルシェ



  2008年10月下旬、ルピシア主催の『 LE GRAND MARCHE DES THES』が開催されました。春摘みダージリンに限ったダージリンフェスティバルとは異なり、マルシェのテーマはお茶全般。
 テーブルウェアやお菓子の屋台も出店ということで、“何かいいもの”が見つかるかもとの期待とともに、足を運んで参りました。

  レポートは、当サイトの他の紅茶情報をご覧いただいている事を前提にしています。初めての方は、本編もご一読ください。
                     08/11/05 

 世界のお茶の祭典と銘打ったルピシアのグラン・マルシェは、まず大阪、その2週間後に横浜で開催です。
 大阪会場は、マイドーム大阪。 5月のダージリンフェスティバルよりも広い会場でしたが、印象としてはかなり窮屈....人も多かったです。
 会場の真ん中に設置された試飲ブースは、ダージリンフェスティバルと同じシステムでした。コーナー内側でスタッフがお茶を入れ、テーブルに並べられたものをゲストが自由に試飲して、気に入ったものは、会場内で購入できるようになっています。さっきのなんていったんだったっけ?と、後になって迷わなくてもいいように、各試飲茶のそば(横だったり、前だったり、固定されていないのでかなり乱れ動いていました。)にラベルも用意されていました。
 ラベルにはカテゴリーと品番、茶葉名、簡単な説明が日本語と英語で併記。価格も通常価格と会場内と区別価格が明記されていました。1割引...ですが,5円、10円の端数は切り捨てのようで、ものによっては1割以上の値引きになっていました。450円が400円、650円が580円....いわゆる紅茶に関しては、すべて50グラム数百円とまりの価格帯で、ダージリンフェスティバルのラインナップとは一桁ちがって、リーズナブル! 5、6種類購入してもピュッタボンひとつ分という安心感が、気合いに変わります。
  最近はブレンドやフレーバードティとはご無沙汰の我が家にとっても、開拓の良い機会...のはずでした。

 ところが、なかなか食指が動きません。
 試飲対象のお茶はリスト(注文シート)を見る限りは85種。迷うほど多くて...と言える数ですが、実際には カテゴリーが多くて(茶葉の)種類は少ないという印象を受けました。これよりも20種ほど少なくても、ダージリンフェスティバルは、農園が位置するる地域の分類はあったものの、あくまでも春摘みダージリンというひとつの枠の中での60数種でした。対して今回は、世界のお茶が対象です。セイロン、日本、中国など産地を特定したカテゴリーがあるかと思えば、ミルクティー、レモンティーというように風味の特色でグループ分けされたもがあり、一方でフレーバードティーは紅茶のフルーツ系、紅茶のその他、烏龍茶、緑茶・焙じ茶の4つに分類、最後にハーブティーが加わって、トータル17のコーナーが出来ていました。1グループにおおむね5種類のお茶の紹介です。紅茶のミックスフレーバーに限っても40種類はあるルピシアの取扱い茶葉の中からの5種類ですね。広く浅く、いろんなお茶を知るきっかけにはいいかもしれませんが“愛飲者”にはちょっと浅いラインナップでした。例えば、フレーバードティー好きにとっては物足りない数ですし、あまり興味のないゲストを惹き付けるにもインパクトが不足。いっそ、オリジナルフレーバードティ80種類超とかで、度肝を抜かせて欲しかった気がします。個人的にはダージリン春摘みの農園特定茶葉に対してのブレンド、フレーバードティーというようにテーマを絞ってくれたほうが、そそられます。
 
 この日、結局 、数回で試飲ブースに興味を無くした我が家(会場入り口近くにミルクティーのコーナーあって、ここから始めたのも失敗のひとつ。こういう場所でノンホモを使ってよとは言えませんが...ミルクの影響は、今更ながら大きいです。冷めるのも早いし、試飲には難しいアイテムでした。)が、足を運んだ界があったと思ったのが、“ココデシカ”ブース。
 地域限定茶販売のブースです。
 さすがに、あれなに?と目をひくほどの列ができていて、1日目の午後で完売品が発生していました。

 アメリカ、ハワイ、オーストラリアを除く...つまりは国内で販売の限定茶が、いっぺんに入手できるチャンスですね。商品はすべてオリジナルラベルのプチ缶入りで価格も一律。(各店で取り扱う限定茶の価格は、50グラム600円〜850円)通販対象外アイテムなので、並ぶのも当然なのですが...。
 ブースはコンパクトで、コの字型に配置されたテーブルの上に商品と、茶葉見本が並べられていて、ゲストは右端(コの字の下)から入って左端のレジ到達までに商品をピックアップするだけ、とはいえ、あ,これよりさっきの方がいい感じ、こっちの方がいいからこれは返そう...などなど、迷っていられない...後戻りできないんですね。(不可でなくても出来にくい)先に、お茶の種類を把握して、好みの目星を付けて臨めばいいのですが、
ブースの外の見本が並べられたテーブルも、列に飲み込まれて(その前に到達するまで)近づけないではありませんか。しかも、『完売』の札もチラチラ見えるのです。
 とりあえずは主人に並んでもらって、情報収集ということで、ブース側にいたスタッフに、完売のお茶はどれかを尋ねたところ、(ブース外のテーブルの)見本に完売の札が出ているお茶が売り切れだという御返事で(それが見えないから、聞いたんですけど...)続けて、予定外の売れ行きで商品不足になってしまった為、急遽、発送の申し込みも受けるという案内をいただきました。

 急ぎコピーで作成しましたというような申し込み用紙に、 住所、氏名、連絡先を記入、欲しいアイテム横に数量を書き込んで渡すだけ、支払いは商品と一緒に振込用紙が届くとのことでした。6個以上で送料無料。急な処置で控えもなにもなく、スタッフが手書きで注文個数と担当者名を書いてくれた用紙が控え代わり....横浜会場では大阪の状況をふまえて発送の手順も整っているかもしれませんね。
 ちなみに商品は、横浜でのマルシェ閉会後に、両会場のオーダーにあわせて作って、発送ということでした。マルシェ会場でも完売していたお茶(完売のお茶はサンプルも撤去)との初対面は、中旬くらいでしょうか...。我が家ではあまり飲まないフレーバードティーばかりですが、やはり楽しみです。
 次の機会があれば、ぜひとも、限定茶の試飲サービスを提供して欲しいです。
 そして、サンプルは数カ所に...ブースの側は判り易いかもしれませんが、結局自由にチェックできませんものね。
 常には期待できない出会いだけに、もっとゆっくり、じっくり、時間をかけて向きあいたいものです。
 販売だけで『予想外』だったようなので、コトは簡単ではないでしょうけど、カフェコーナーで限定茶をど〜ぞ、なんていうのがこれからの理想かな。

 マルシェのお土産はトレイとペアのマグ。
 ダージリンフェスティバルのマグよりも幾分こんもりしたアイテムでした。

 
                                 08/11/05 
 
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