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1日目 到着、チェックイン、ついでに乗り継ぎエピソード
エミレーツのビジネスクラスを利用時に渡されるFAST TRACKのカード、今回のものが右イメージ。
優先レーンを使えるので、並ぶ時間が短くて済む...はずのカードですが、分かり易く活かされたのはヒースロ空港での入国時くらいだったでしょうか。肝心のドバイ乗り継ぎ時には、入り口で振り分けられても途中でゴチャマゼになったり、逆に途中でこっちにおいでとなったり、優先レーンの有効性はかなりアバウトです。(今回は、そういえば関空のセキュリティでしっかりと提示をもとめられましたが....。)
そもそもは入国審査で優先レーンひとつを設置しても一括りには出来ない事情もあるようで...。
今回のローマでも、まずはユーロ圏内のパスポート保持者か否かでレーンが分けられ、その後にボードに表示されている数十各国のパスポート保持者とそれ以外で進む先が分けられていました。
どうやらビザの要、不要で振り分けられていいたようすでしたが、ビザが必要な国からの旅行者がものすごく多くなっていたのか、数十カ国のパスポート保持者はこっちと指示されているレーンはガラすきなのに、少し先の分岐地点まで、なかなか進まないわけです。
時折、スタッフがパスポートをチェックして、ロープをはずして分岐点の前に『こっち』に逃しているのを見ていたわたしたちは、スタッフにパスポートを提示して混合レーンから早めに救出してもらいましたが(分岐点まで行かずに済んだことで数十分の短縮)、もう少し手前で分岐すればいいのに...と思ったら、分岐のあとはすぐの『こっち』と違って『むこう』はまだぐるぐると列が回されていたのでした。昨今の情勢を反映してのビザチェックが必要なゲストの急増...でしょうか。FAST TRACどころじゃありませんでした。
エミレーツのピックアプサービスとホテルのチェックインサービスついては別ページでレポートしていますから省くとして、送迎車のスピードは....17年前を思い出させられました。よく、事故にならないな....と、とにかく早かった。
ところで、今回乗り継ぎ時のドバイの検査で、主人は初めて靴を脱がされました。
以前から、あらかじめ靴をぬいで(靴単体でもセキュリティチェックを受ける)ゲートを通る旅行者をよく見かけましたが、これまでは履いて通っても引っかかることはなかったので、何がちかったのか...。
で、腕時計もはずすようにいわれたとかで、むやみに焦って時計を落としたと....,無事通過しおわった時には汗まみれになってました。
帰路は最初から靴を脱いでましたが...実は、ドバイの空港内で、サンダルやスリッパもどきで歩いているゲストをチラホラ見かけまして...スリッパはともかく、機内用に体育館シュースみたいな脱ぎ易い室内履きを持参して、機内(これまではスリッパ持参。エミレーツの機内備品は靴下です。)と、ドバイ乗り継ぎまではそれで過ごすと言うのもアリかもしれませんね。
18/02/22 
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2日目 ボルゲーゼ美術館観光 ブライベートツアーのメリットを痛感
ローマに行ったら、公園の中の小さな美術館を訪れて、ベルニーニの傑作を見るべきという話を読んだのは、初めてのローマ観光から帰国して後のことでした。
ベルニーニは...噴水とか、サンピエトロ寺院の前の広場の柱が一本重なってに見えるとか...観たよねと、「だれ?それ?」という話にこそなりませんでしたが、公園の中の美術館は、ほぼノーチェックでしたから、「え?」っと驚き、まあ、そりゃ、観光していない所の方が圧倒的に多いわけで...、バチカン美術館と、コロッセオとか、フォロロマーノとかを優先して観光してたら小さい美術館まで手が回らないのはあたりまえと納得したものでした。が、その小さい美術館、
ボルゲーゼ美術館の情報は、積極的に意識してなくても、それから目にする機会が増え、そして、ローマ再訪の今回までに、最優先観光スポットに浮上!
4大河の噴水で観光済気分になってる場合じゃなかった...ということで、今度はしっかりと事前に情報収集はしました。
昔のことは分かりませんが、今は完全予約制で、観賞時間は2時間。2時間はともかく、予約制と言うのは悪い話ではありません。事前の一手間で、行ってみたら*時間待ちなどという予想外の待ち時間に悩まされることもありませんしね。公式サイトからのオンライン、ローマのJCBオフィスを通じて、またはオプショナルツアー取り扱いサイトにアクセスして...と事前予約の手段はいくつかありましたが,安定性を重視して、専用ガイド付きのプライベートツアーを選択しました。
予約したはずのチケットが手違いで...という類のリスクは万が一の話として、それよりも、予約してるんですけど〜、チケット持ってるんですけど〜、どこに行けばいいのか、それでも並べというの?等々の戸惑いは過去にもなんどか....。ウィッツイ美術館では、予約時間まえに、多分別のグループと一緒と思われて入館してしまったし、最初のオルセーでは、チケットの有無に関係なく並ばされそうになって、他国のゲストの猛烈な「おかしいでしょ!」という主張に寄り添って、スタッフの根負けにじょうじて入館もしましたが、ボルゲーゼで何が起こるかわからない...。時間通りにコトが進むのかと言うことも含めて、行ってみて戸惑う時間も惜しいので、ガイド付きツアーに申込んだのでした。
館内の主な作品の情報に不自由はしていませんでしたし、ホテルからの送迎付きといっても、スプレンディトからは徒歩で迷うような位置関係でもなく、安くはないプライペートガイドの必要は...という躊躇もありましたが、結論から言えば、チケットのみの予約ではなくガイド付きを選択したことは(わたしたちには)大正解でした。
順を追って話すと、ホテルのロビーで対面した時、ガイドからは美術館のトイレがあてにならないことと、ポシェットの類の小さい手荷物以外はあずけなくてはならないことなどの説明がありました。観賞後はホテルに戻っての解散なので、本当ならポシェット以外は持たずに出るべきだったと思うのは後の話でして、貴重品まで預けなくていいようにポシェットは身につけて、他(水とか、飴とか、ガイド本とか)は預けることを前提とした『装備』は、美術館や博物館に出向くときの、我家の定番スタイルになってたので、気にせず出かけたのですが....。
着いたら、予約券をチケットに交換して(ガイド任せ)、とっとと手荷物を預けちゃって...とはいきません。
クロークの利用は入館予約時間の**分前からと決められているそうで、わたしたちはしばらく半地下(チケットブースやクローク、ショップがある)のベンチで時間が過ぎるのをまち、(ガイドの誘導に添って)クローク受付解禁と同時に手荷物を預け,一旦外に出て、階段を上り、会場の入り口前にへばりつきました。入館予約時間の15分程前だったでしょうか。そのあと、入り口前にはどんどんとゲストが集まって、階段一杯に列(と言う程綺麗にはならんでいない)がで来ました。11月、混雑という点ではまだマシな時期のことです。
そしてこの15分程の間に、階段を埋めた人をかき分けて上ってきては、入り口にいるスタッフに用紙(プリントされたもの?)を見せるゲストが何人も...。で、下のチケット売り場でチッケットに交換するようにとのアドバイスを受けて、また階段を降りて行くわけです。リュックは預けてとまで言われているかどうかはわかりませんが、真傍でやりとりを見ている限りは身軽なゲストの方がすくない...。
建物を目指してやってくると、正面会場の入り口に並んでいるゲストの群れが目に入るわけで、予約してるんだけど〜と、尋ねにのぼってきて、チケット交換の場所を教えられて下に降りて...という無駄な行動になるうのでしょうけど、その後手荷物を預けてたらね、予約時間と同時の入館...無理じゃない?と思うわけです。
ガイドがついてなければ、わたしたちも同じことをして、で、クローク混んでるし、預けなくていいいか、と急ぎ入り口に戻って、そのショッピングバッグは持ってはいれないので、クロークで預けてきてと言われていたかもしれません。そもそもはスタッフの指示を正しく理解出来るかどうかも危ういですが、リュックの類は持ち込み不可は常識でも、それ以外の手荷物を預けるのは、身軽な状態でじっくり観賞したいからというこちらの事情だったので、預けるだけで数十分かかりそう(...なこともあるそうです)なんてことになったら、予約時間にまにあわないから,クロークパス!で、入り口でとめられて、パスしたクロークに舞い戻って..なんてことになってたかと思うとぞっとします。
見学時間は2時間といっても、入館開始時間から2時間なわけで、無駄に動き回って20分遅れて入館したら1時間40分です。しかも完全入れ替え性なので、2時間後には退館完了しなくてはと言うわけで、10分程前から「さあ、退館の時間ですよ」の追い立てが始まるそうで...まあ、入り口にへばりついて時間と同時に入館しても、持ち時間は2時間まるまるでは無いと言うことで、一度の入館は300人(...か3百数十人)。一番で入るのと300番目に入るのとでは使える時間が違う...などという話を15分の間にガイドから聞かされ、わたしたちは、チケットの予約だけにしなくてよかったと感じいったのですが、真にガイド付きのありがたみを感じたのは、その後のこと。
実は,チケットブースやクロークのある半地下にも館内の出入り口はあるそうですが、多くのゲストが外の階段をのぼって、会場の入り口に並ぶのは、観るべき作品がそのフロアにあるからなんですよね。プロセスピナの略奪、ダフネ...ベルニーニの傑作です。でも、そろそろ時間という頃に、わたしたちはガイドから入館後はすぐに上に上がりますと、まず上を観て、それから下に降りてくるというルート案内を受けました。多数のゲストと逆ルートをたどるのは、混雑回避の戦略だと思っていたわたしが、、このルートでなければいけなかったことを理解したのは、最後に、“アポロとダフネ”を観たときでした。
わたしたちが訪れたときは、どこかでカラヴァッジョ展が開催されているとかで、美術館の主要なカラヴァッジョ絵画は貸し出し中というアンラッキーな状況でしたが、代わりに、ベルニーニの特別展が開催中で、上階にも、普段は展示されていない胸像がズラリと並んでいました。
ヴェールの透明感、レーシの透かし感、服の皺はいうにおよばず、髪の毛、髭の細かな細工、瞳の無い目に、見つめられているかのような....本当にこれ、全身像だったら、彫刻の振りをしているパフォーマと見紛いそうなリアルさに、見入ってしまいましたが...その後、わたしたちがノーチェックだった絵画も観賞してから階下へ。先にベルニーニのお父さんを含めた他の作家の作品を観つつ、ベルニーニの、“アエネイアスとアンキセス”“プルトンとプロセスピナ”(下イメージ左)、そして、隣の室に展示されている“アポロとダフネ”(下イメージ右。あえて側面)をあとに回して“ダヴィデ”(下イメージ中)を観ました。ミケランジェロの“静”に対してベルニーニの“動”とも聞かされた記憶のある“ダヴィデ”ですね。プロセズピナの柔らかな膚の描写の妙は作品の紹介や解説で必ず指摘されることですが、そういう作品だと分かっていても、やはり凄いの一言でしたが...でも、さあ、あとは追い出されるまで存分にど〜ぞとばかりに案内された“アポロとダフネ”の間に入ったとたん、ダヴィデもプロセスピナ忘れました。
左イメージの3つ(アエネイアス...もですから4つ)のベルニーニの彫刻作品は一部屋にひとつ、中央に設置された台座の上に展示されていて、例えば振りかえって見比べるという環境にはありません。
“アポロとダフネ”を目の前にして、他の作品の記憶も一種で上書きされてしまったとでもいいましょうか。少し落ち着いて、ウワア、これ、最初に観なくてよかった...と。
時間制限のある見学なので、まず先に観るべき名作をと言う心理も働きますし、入館したフロアに在る傑作をわざわざ後回しにするゲストも多くはないと考えますが、“アポロとダフネ”はね、最後でなくてはなりません。
階上から階下に降りてから、まずこちらから、次はこっち、ダフネはまだですというガイドがいなければ、わたしたちも“アポロとダフネ”を先に観た気がします。
小さな美術館です、順路に従わなければ迷うと言う話でもないので、先に、『目玉』をおさえてしまうでしょう。
でも、“アポロとダフネ”を観たあとでは、“動のダヴィデ”でさえ、ポーズを決めたひとコマになってしまいそうでした。
ダフネがアポロの求愛を拒んで、月桂樹に変身して行くシーンは繊細さも極みながら、追いすがったアポロの布をはためかす風が見えるようでした。
ダフネのつま先から生えた蔓はぐんぐんと延びて大地に根付き、手先を変えた葉の茂みは、身体を覆い尽くしそうな....そんな勢いもろともに、時を封印された像は、何かの弾みで動きだしそうなほど、なんて言うのか...リアルな迫力に満ちていました。
もしも、先に観ていたら、館内のどの作品にも感動する余地が残されなかっただろうことはあきらかで、『順路』の大事さを知らされました。
来た道をホテルにむかって歩く間も、ガイドを交えての話はやっぱり“アポロとダフネ”の感想でしたしね。
主人は、この日の観賞だけでお腹いっぱいの満足感で、ローマまできたモトは取ったと言い、わたしはもう少し欲張って、まだサンピエトロ寺院も残ってるし...と言うところでしたが、安くはないと言っていたプライベートツアーのモトは充分に取ったとは思いました。
一服したあとは、ようやく、懐かしのスペインひろばへ。
17年前に買い物をした店や、今回事前にチェックインした店を数件まわってサンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂でカラヴァッジョの絵画2枚(聖ペテロの磔刑と聖パウロの回心)と、キージ礼拝堂のベルニーニ作と目星をつけた彫刻(彫刻が複数あるので確信が持てない)を観賞して、.....翌日以降、出かける度に悩まされることになるホテルまでの長い上り坂を、この日はまだ、元気(?)に歩いて戻りました。
18/01/27 
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3日目 バチカンへ。サンピエトロ大聖堂前はまたもや大混雑。サンタンジェロ城に立ち寄りヘロヘロになる
ローマ観光3日目、主人が前もっての作成した簡単な予定表では、この日のテーマはカラバッジョの絵画鑑賞。作品が展示されているいくつかの美術館と聖堂を回ることになっていました。
ところが、前日ボルゲーゼ美術館観賞のサポートに付いてくれたガイドから、カラヴァッジョの作品が貸し出されていることを知らされたわけで(こちらの興味の対象を尋ねられたときに、当然ベルニーニの彫刻と、それから確か6枚所蔵されているカラヴァッジョの絵画と答えたところ、3枚貸し出し中との衝撃情報)他の美術館も貸し出されているかも...という話になりました。
どこも、所蔵作品情報ではカラヴァッジョの他には...どうしても観ておきたいという目玉がなかった美術館だっただけに、割と簡単に、見送った方が無難との結論に至りました。
聖堂内の絵画は貸し出しもあり得ないから、こちらは行く...けど、日曜日だし、行ったはいいけど丁度ミサとかで入れない時間帯に重なると、点在している聖堂めぐりには効率が良くない...じゃ、先に、(翌日に計画していた)サンピエトロ大聖堂に行っちゃう?という話になりました。日曜日のリスクはサンピエトロ大聖堂でも同じ...なのに、どうしてこういう変更になっちゃったか..。日曜日は避けた方がいいという認識はもっていたんですけど、のボルゲーゼ美術館で、「観光した!!」という満足感が醒めず、これでサンピエトロ大聖堂を観てしまえば、あとは万が一にも大荒れの天気でホテルに閉じ込められたとしても、(ローマに旅行の意味合いは)もう充分と言う勢いで、細かなことは置いて、とにかく『まず、宿題を片付けよう』のノリでした。
サンピエトロ大聖堂はいつも混んでいて...早朝か夕方なら多少はマシかもという情報は、前日のガイドからも得ていました。
ただ、しっかりと朝食の時間をとって、無理の無いペースで出かければ、到着したのは、そんな穴場時間とは無縁の、10時頃でしたっけ。地下鉄駅を出た当たりで、混雑の気配...。同じ方向に向って歩く人の群れに合流して進むと、セキュリティチェックを受けるのを待って並ぶ人の固まりに当たりました。進みたくてもすすめない。チェックを薄ませて先に進む人数よりも、後ろに付く人の数が圧倒的に多くて、固まりは大きくなるいっぽう...。そのうちに「ここからはこれ以上入れないから反対側に回りなさい」というアナウンスがあって,わたしたちはもう少しのところで、大移動の憂き目に合いました。(並んでの移動じゃないからサッサ歩かなくちゃ、追い抜かれちゃって....大変です。)
察するに、このチェックはバチカン市国入国に際して行われていたようで、ようやく通過したと思ったら今度は、サンピエトロ広場の回りを取り囲む形で、セキュリティチェックのシステムが設置されているじゃありませんか。渋滞不可避の警戒態勢でした。いろいろと不穏なことも発生している時代ですから、仕方が無いかもねと理解してたどり着いた円柱の内側は、....やっぱり...の大混雑。ただ、17年前とはちがって、順序よく並んでいる様子はなく、その中で動くことに抵抗は無い感じの混雑でした。
わたしたちは広場にいたいわけじゃなくて、大聖堂の中に入りたいわけですが、遠目に観る限り、大聖堂入り口前に人の列なく、時折、一人、二人の出入りがみてとれるくらい..。とりあえず行けるところまでと、前にでてみると、大聖堂よりもかなり手前で、スタッフの見張り付き(?)で冊が設けられていました。で、近くのオーロラビジョンに内部の様子が...。ミサがおこなわれていたんですね。
「ああ、ミサだよ。」「失敗した」とバチ当たりな思いは表に出さす。こうなった以上は折角だからと画面をみつめ、待てば、ミサが終われば、入れるだろうとの期待にすがって、わたしたちは時が過ぎるのを待ちました。
1時間程過ぎたあたりで、映し出されている聖堂内部ではミサも終了の様相になって、やがて大勢の人が幅広の帯のように連なって出てくるのが分かりました。でも、広場の方に変化はなし....。さあ、ようやく、まもなく中に入れるよね、長かったね〜と言う類の空気の変化が無いわけです。
このあと、入れるるの??と、思いましたね、

で、今更...ですが,、冊のところにいた係員に、この後、ここから中に入れますか?と尋ねました。すると、ここからじゃなくて、入り口は反対側と大聖堂に向って右側を示されされちゃって...入れるみたい、でも、向こうに行かなくちゃ、え?(列の)しっぽどこ?とばかりに、広場の中を左から右へと,急ぎ移動しました。
最初のセキュリティチェックで、反対側に回されたわたしたちは、大聖堂に向って左側から入国し、広場内では少し空いているように見えた左寄りの前方で待機してたんですね。
右、右、右、知らずに遅れを取ってしまったと、一層人が密集している右端エリアに紛れ込んだもののの、雰囲気はかわらず...でした。 別に聖堂の入り口に向いて待機している様子ではなく、広場に集まりましたという感じ...。入り口に連なる列のしっぱが全くわからないので、やむなく、マリア像を掲げている巡礼者グループにの傍で、様子をみることにしました。(明らかな、しかも遠方からの巡礼者は、聖堂内に入るに違いないというのが主人の分析)
あちらで賛美歌が歌われ、こちらでまた声が上がり...の中で、さすがに、このまま待つべきがどうかを悩みだしたころ、突然どよめき画起こりました。何事かと他者の視線をたどれば、 右の建物(教皇宮殿)の 窓のひとつが開けられて紋章(らしきもの)がたれ下げられていました。。
紛れ込んだ観光客は、???。
窓が開けられた...と言うことは、また、何かはじまるわけ? 聖堂の中にはまだはいれないってこと?
実際にこの時点で、入ることが可能だったのかどうかは分かりません。入り口に向う人はいなかったというだけで、入り口が封鎖されていたわけではなかったのかもしれませんが、わたしたちは、回りに倣うより他なく、次に起こることを、待ちました。
やがて、群衆の歓声に迎えられて表れたローマ法王が、広場に集まった大勢の信者に向けて、祈りとお話をはじめられたのでした。
日曜日の広場にいた人々は、この時をまっていたらしいことを、わたしたちはようやく理解しました。
聖堂内部の見学に来で、強いられた数時間の足止めをアンラッキーという本音はともかく、貴重な場に居合わせた観光客にも、等しく祝福は注がれるだろうことを期待して、今しばらくの時を、わたしたちは広場でを過ごしました。
教皇謁見が終わり、大聖堂入り口に向う様子の人々は、自然にまとまった流れに乗って、それなりの行列が出来ました。
いよいよ、といっても、これだけの人数,これからどれだけの時間を要するのかとぞっとしていたら、以外にすんなりと聖堂背正面にたどり着きました。少なくはないけど、聖堂の中を目指したのは一部で、圧倒的に多くの人は動かず、広場を埋めたままでした。少しでも近くで、教皇のお話をとの思いから、人は教皇宮殿のある広場の(大聖堂に向って)右側に集まるという話を、後日地元のガイドに聞かされました。
イメージ左から、 聖堂内部の様子を映し出すオーロラビジョ。教皇謁見。実際には口元の動きもハッキリの撮影が叶いました。大聖堂玄関廊から振り返って見たひ広場。多くの人はまだ動かずいっぱい。右端イメージは、見学後、帰路についたときのセキュリティシステム。係員もおらず、広場の円柱回りを取り囲んでいたシステムもカーバーがかけられて、お休み状態。この時間帯はつまりはどこからでも出入り自由....になってました。
17年前とは比べ物にならないとはいえ、最も混み合っている時、最も近寄るのが面倒な時間にわたしたちは再訪したのでした。
18/02/05 

広場にいた回りの人がみんな聖堂ないに入るわけではなかったとはいえ、マンモス校の修学旅行とかち合ってもこんなに混まないだろうと言う人波に流されて...でも中に入ると、見学環境はゆとりのスペースが確保されて、良好でした。主な見学ポイントでも、他者を気にせず作品のみを収める撮影が可能でした。
ミケランジェロのピエタは、ガラスのしきりの向こう側...いたずらの被害に合って以降の対処だそうですが、距離もあるし、反射もするしで残念なことになってました。
ベルニーニ作の大天蓋や教皇アレクサンドル7世の墓碑(現地では名称は後回し)をチェックしながら、天蓋の向こう側に近づけるのかどうかと思っていると、大天蓋の回りに張られたロープに添って人の列ができていたので、何気に尻尾に連なったところ、階段を降りて、地下に入って(歴代教皇の墓所でした)そのまま聖堂の右側、外に出てしまいました。
そこに、小ぶりな噴水と見紛う水飲む場があったので、
乏しくなっていた持参の水を飲み干して、他者に倣い、ペットボトルを聖水(多分)で満たしました。出るつもりでなく出てしまったので、また、正面から中に入り直しましたが、この頃になると、混雑も一段落していて、自由に動けました。
下のイメージは、帰路、振り返って撮影した広場。
サンピエトロ大聖堂はいつも混んでいるから....て、日曜の15時頃は聖堂内ので入りも自由、待ち時間ゼロ状態になってました。

ミサの様子の体感したいわけではなかったわたしたちには、無駄に過ぎた待ち時間のせいもあって、大聖堂を出た時点では充分な疲労感を背負っていたわけですが、ここまで来ている以上サンタンジェロ城も拝んで行こうという話になりました。
ここも混雑しているという情報だったので、この時間からスンナリ内部見学は望めないだろうけど、見るだけでもという....。今回、日をあらためて、サンタンジェロ城観光に来る時間はなさそうでしたしね。
ホテルを出てから水分以外口にしていなかったけど、だからとカフェでのんびりもしていられないとばかり、持参していた飴や焼き菓子でエネルギー補充しつつお城へ。
近づくに連れ、人は多くなりましたが、予想程でもなく、到着してみると、入り口に他のゲストの姿はない...。休み...じゃなく入れるみたいだけどと、寄って行くと係員にいらっしゃいと(入場券は中で買ってくださいと)招かれてしまいました。
入場料は、中に入るまでもなく入り口のボードに表示されていましたが、『アダルト』にふたつの価格があって『フル』と書かれている方が,それなりに高いじゃありませんか。
フルってなに...大人定額???アダルトは???
悩むより聞くのが手っ取り早いので、係員にたずねたところ、アダルトは学生だと....“手っ取り早く”理解出来ました。
わたしたちが支払うべきはフルの代金ですね。
すんなり入れてよかったものの、城内はず〜っと上り続きで...そりゃ、そうなんですが、サンピエトロ大聖堂のミサに紛れ込んだあとの身体に、上りはキツい。いえ、普通でも上りはキツい身なので、本気の苦行でした。
何のために上っているのか...の気分でして、しばらく上ると、中庭のような空間がひらけて、市内を見渡せたり、またしばらくのぼると、元々は頂上に設置されていたらしいミカエル像が置かれた空間に行き着いたり...で、先に何があるのかも分からずにさらに上へとすすんで見学した展示室と、利用はしなかったカフェがあったことは覚えていますが、通ったであろう内部の様子は殆ど記憶にありません。撮影もしてないし....疲労ピークで考えなく『ゴール』を目指していたのかもしれません。あとになって、ココは記憶にあるけど、(すぐ目の前の)その部屋には入らなかったよねと言うことが判明して....笑うしかありませんでした。
ゴールは、てっぺん。
ゴールを目指して一直線...寄り道の余裕がなかったんですね。
そのゴールからの景観が、右のイメージ。
城内にも見所はいろいろとあったはずですが、入場の目的を眺望と理解しても、間違いではないでしょう。
寄り道の余裕がなかったわたしたちはこの景観のために、ひたすらに上って来たと納得して、カメラを構えました。
帰路に渡ったサンタンジェロ橋はベルニーニの手によるもの。ベルニーニ本人作の,代より2体の天使像は、レプリカにおきかえられて,オリジナルはスペイン階段近くの教会に保管されているとか...。
ホテルへの帰り道近くですが、その本物を見て戻る気力は、さすがに残っていませんでした。
.....ヘロヘロでした。
18/02/17 

サンタンジェロ橋を渡っても...ホテルまでの道のりは遠い...。
道添いに立って手を上げればタクシーが停まってくれるわけでもないいし、利用した地下鉄乗り場はサンピエトロ大聖堂のそば、遥か彼方。主人がナヴォーナ広場の近くでタクシー・プールを見た(らしい)と言うので、あわよくばタクシーで帰ろうと、でも,よくなければとにかく歩くしかしょうがないという中で、ふたつの聖堂がわたしたちの進路を妨げたのでした。
サン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂とサンタゴスティーノ聖堂。
どちらもカラヴァッジョの絵画が設置されている聖堂です。他国でのカラヴァッジョ展開催の余波で、美術館所蔵品は貸し出されている可能性が大きいものの、聖堂内に設置された作品にそのリスクはないはず...もとより見て回る予定だった場所なので、寄り道を決めました。
早くホテルの部屋に戻って、靴をぬいで足を投げ出したい〜という本音は本音として、寄り道せずにまっすぐ帰ろうという話にはならないわけでして、夫婦揃って意見がスンナリ一致するので、結局ふたつの聖堂を見て回りました。
上イメージがサン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂、コンタレッリ礼拝堂のマタイ3部作。側壁の2枚がカラヴァッジョのローマでのデビュー作、正面は2年後の作作品で、書き直された第2作だとか。(第一作は消失)礼拝堂の内側には入れないので、側壁の2枚はななめ見学です。他者がばらけて、一番前に出られたところで、ライトに照らし出されている3枚を撮影しようとカメラを構えた瞬間に、目の前が薄暗くなってしまったので、呆然...。思わず「(電気)消えちゃったよ〜」と日本語が口をつきましたっけ。後方で、苦笑を感じましたが、その中の(多分)ひとりがコインを投入してくれたお陰で、再びライトアップ!...照明は、有料だったんですね。
左イメージが、サンタゴスティーノ聖堂のロレートの聖母。
ここでは側壁の絵画に照明は当たらず、スポットライトを浴びるのは正面、カラヴァッジョ作の1枚のみ。
教科書かなにかで見覚えのある画ですが...見学者は殆どいなくて(外も、暗くなってましたし)黙って待っていても、誰かがコインを入れてくれることは期待できそうもなく、自分の財布を開けました。
コイン投入は個はすぐ傍にあるのですけど、それが有料ライトアップのものだとは、サン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂で照明が消えたり付いたりするのを実体験したばかりだったので、ちゃんと活用することができました。 そうでなければ、遅くに行ったから聖堂の中暗くて、画も見えにくくて....がとがっかりして帰って、後に“優勝照明”の設備を知って悔やんでいたかもしれません。
薄やみの中で照らし出されて、なおかつ、それ自体が光を発するような画は、妙にリアルで迫力がありました。
寄り道のあとの街中は,もうとっぷりと日も暮れて、あったような気がするタクシー・プールを探してウロつくより(それで時間と体力を無駄に使うよりも)も一歩でもホテルに向って近づこうと....。
スペイン広場(それから坂道)の近くにたどり着いたところで、ついに空腹感も限界値に到達して、パニーニを購入。
歩きながら食べたファストフードがものすごくおいしかったです。
18/02/22 
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