パレードをとるかミラコスタをとるか、それより体力..........期待の前の挫折感
ショップに引っ掛かり、クリスマスツリーに引っ掛かりで、入園してからワールドバザールを通り抜けるまでに少々時間を費やしたわたしたちは、出遅れついでにゴハンを食べてからアトラクションに臨むつもりで、とりあえずカリブの海賊の方向に向かいました。かつての定番ルートです。逆方向に進むとスリルある未来系のアトラクションが楽しめますけど、最初はゆっくりできるカリブの海賊から回るのが常でした。
新しいアトラクションが逆方向方面に多いせいか、比較的混雑もしていないのがこの左周りルートなんですね。お昼時でしたが、どこか空いている店があることを期待して進むと、驚いたことにカリブの海賊が、ゲスト待ち状態なのでした。平日とはいえ、日中E券のアトラクションに待ち時間が発生していないなんて、考えられないことでした。こうなるともう、ゴハンは後回しですね。
数年ぶりのディズニーランドは、空腹も忘れさせられる、順調な空き具合(?)でした。
東京ディズニーランド未体験の方の為に補足すると、わたしが最後に遊んだ時点でのTDL では、入園とアトラクションフリーのパスポートの他に、入園のみの入場券や年内有効のアトラクションチケットセットや、アトラクション単券などがありました。アトラクションのお値段はA券(100円)からE券(500円)までの5段階あって、凝った造りのE券アトラクションは、当然ながら人気も高くて、長い待ち時間は当たり前だったのです。で、カリブの海賊はE券アトラクションでした。
ついでに言えば、その当時はアトラクションを利用毎にスタッフにパスポートを提示するか、該当の券を渡す必要がありました。バッグやポケットからパスポートや券を出したりしまったりするわけです。時には見失ってあせることもある...というわけで、2回目以降3年間ほど、わたしはトマムのリフト券入れを持参して、パスポートケースとして利用していました。腕につけていれば提示も簡単で、なくす心配もないので、我ながらものすご〜くいいアイデアだと自負していたものです。
ところが、およそ4年のブランクの後に訪れたTRLでは、ディズニーキャラクター付きのパスポートケースが登場していました。安全ピンでとめるタイプでしたけどね。大半のゲストの身体にはTDLオリジナルのパスポートケースが揺れていて、わたしの創意工夫の象徴でもあるトマムのリフト券ケースは、この瞬間にTDLでの活躍の場を失いました。200円のパスポートケースを買いながらも、アイデアを盗まれた!と(身内で)ひと騒ぎしたのは言うまでもありません。
TDLで、パスポートを最初にケースに入れたのはわたしです。意味のない主張ですが、ちょこっと言ってみたかった...。
ちなみに、グランドオープン後のTDRでは、入園後にパスポートが必要になるのはファストパスを貰う時だけです。
必要性があまり認められなくなったパスポートケースは、1ケ所のみで、ひそやかに、あまりかわいらしくないものが“いちおうあります“という雰囲気で販売されていました。ケースを忘れたわたしたちは、購入するつもりで販売箇所を尋ねて行ったのですが、現物を見て...やめました。(この判断は結果的に正しかったのですけど、その話はホテルのページで)
TDRのチケットが園内のアトラクションフリーのパスポートのみになると、提示する煩わしさはなくなりますけど、アトラクションを十分に消化できないゲストにとっては、パスポートは割高な入場券ということになります。
アトラクションのお値段が刷り込みされているわたしたちは、この日は高い入場券を支払う覚悟で入園しました。実質半日のディズニーランドですものね。モトをとるのは諦めて、翌日がんばるつもりでしたが...予想外の待ち時間の短さに嬉しい悲鳴をあげながら、わたしたちはお昼御飯前にいくつかのアトラクションを楽しみました。
途中で、わたしが空腹の限界を感じた為に、中華のセルフサービスレストランで食事にしましたが、食事を後回しにしてあせるまでもなく、終日どのアトラクションも空いていました。もっとも長かった待ち時間が15分か20分だった思います。
閉園までがんばって、ひとつでも多くのアトラクションに乗ることができれば...などと思っていたのに、黄昏れ時には目当てのものは一通り消化できました。
ところが、夜のパレードまではまだ数時間という頃、わたしたちの興味は、初めて泊まるディズニーブランドホテル・ミラコスタに向き始めていました。
見るつもりだったパレードへの興味が薄れたわけではなく、パレードまでの数時間を園内で過ごすことへの興味が少し薄れたんですね。あまりに簡単にアトラクション章かしてしまったので、有り難みが薄らいだとも言えそうです。引き続き2度目のアトラクション周りをするには、体力不足も感じていました。
休憩を兼ねて、ゆっくりとおいしいものを食べながら時間を潰したい思いでしたが...実はお昼の食事の味が...不満だったのです。時間がずれていたので、長く晒されていたせいかもしれませんが、湯気の立つ温かい点心をハグハグとほおばるつもりが、実際に口入ったのは、表面乾燥気味の適温の点心でした。
この日、朝は(時間がなくて)関空のスターバックスで軽く済ませただけなので、そろそろ本気でおいしいと言えるものを食べたくなっていたわたしたちは、夕食がお昼の二の舞いになるのだけは避けたい気分でした。
日帰り時代は、特別メニュー(ドナルドのバースディーディナーとか、ミッキーのクリスマスディナーなど)を楽しんだものでしたけど、それはいはば遊びの一環でしたから......それなりにおいしければ満足だったのですけどね。ただ、おいしいものが食べたいという場合に、園内に留まるのは得策ではない気がしました。
以前ならともかく、至近距離にホテルもあれば、イクスピアリにも名だたるレストランが出店していますしね。
そこで、みずからの若さ(?)を過信せず、そして食への欲求を満たす為にわたしたちは一旦“勇気ある撤退”をすることに決めました。
まず、ホテルのチェックインを済ませて、部屋で少し休んでから、イクスピアリのどこかで、夕食をとることにしたのです。
イクスピアリからモノレールに乗れば、ディズニーランドはひと駅目。
パレードに合わせての再入園は容易な事に思えました。
手の甲に再入園用のスタンプを押してもらって、イルミネーションが灯ったディズニーランドを後にしたその時まで、わたしたちは戻って来るつもりでした。
02/12/20
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2002年5月の話(TDL園内編) 
5月、12月のように華やかな飾り付けはありませんが、アトラクションを楽しむには、理想的な気候です。
しかも、連休開けですから、多少は混雑も緩和されているはず...と期待してのりこんだディズニーランドは、期待通りの人口密度でした。
ホテルにチェックインする前に入園することが分かっていたわたしたちは、12月に持ち帰ったミラコスタバージョンのパスポートケースを首からぶら下げて、カリブの海賊へ....。((パスポートは、園内で見せる必要はなくなりましたが、ファストパス取得の際や、一時退園など、取り出す機会が増えました。モノレールチケットもありますし、バッグの中にしまい込むよりは、やはりケース利用が便利でした。) 待ち時間は、申し訳程度に5分と出てました。連休開けだからと思っても、ちょっと寂しくなる過疎化ですね。 とはいえ、遠方からはるばる...の身としては、過疎化を歓迎しない理由はありません。
思わず笑みがこぼれる空き具合は、他のアトラクションも同様でした。
わたしたちは、待ち時間のないアトラクションを効率よく消化しながら、お気に入りのひとつホーンテッドマンションに向かいました。相変わらず人の列は見えず、スタッフは入り口付近に立っていました。「空いてるよ〜!」つい足は矢になって近づいたわたしたちは、でも、ゲスト待ちだと信じていたスタッフから“休止”の案内を聞かされてしまったのです。
「あらま。」という程度の反応を示したのは、明後日があるさという(翌日はディズニーシーに入園予定でしたから)余裕の故でした。
日帰りで遊んでいた数年前にも、休止のアトラクションに遭遇することはありましたしね。そんな時には、自分たちはまた来ればいいけど、遠くからのゲストはそうもいかないだろうから気の毒だと思ったり、いや、遠くからのゲストは明日も遊ぶのだろうから、(次まで待たされる)自分たちのほうがかわいそうだ..と心を乱したものですが、実際に“遠方からのゲスト”になってみると、たとえ明日があっても2度手間になるのはイヤなものですね。
でも、今回はディズニー・シーをメインに考えていましたから、(二つのパークを)行き来自由の3日目もシーの方に集中する予定だったのに、ホーンテッドマンションひとつの為に足を延ばさなくちゃ...効率悪いなあ... などと考えたのもわずかの時間でした。
「休止はいつまでですか?」と言うわたしの、念を入れた問いに対する答えは、なんと、24日までというではありませんか。もしかしたら...夕方から動くかも(休止は一時的なもの)と期待もあって、確認した結果が、予想外のおおドツボ! 明後日どころか、その次も、その次まで泊まったとしても、ホーンテッドマンションは動かないのです。
2週間余の、長期休止でした。 そんなこともあるのですね〜。日帰り時代には翌日のことは関係なかったので...あっても気が付かなかっただけかもしれませんが、少なからずショックでした。
そして、翌日、わたしたちはディズニーシーでもっとも楽しみにしていたアトラクションの、長期休止に直面して、打ちのめされるのでした。
03/02/28
2003年5月の話(TDL園内編) 
ディズニーリゾートのアトラクションは“本日”単位ではなく長期にわたって休止になることを知って、ショックを受けた2002年の5月から1年が経過....喉もと過ぎれば熱さを忘れるという慣用句そのままに、アトラクション情報をチェクせずに舞浜駅からウェルカムセンター、イクスピアリ(昼食)経由でTDRにたどり着いたわたしたちは、エントランスで配布されるガイド裏表紙に<今月のアトラクションの休止情報>が記載されているのを確認しました。
ガイドを見慣れていないと、見落としかねない小さい記載ですね〜。思い起こせば、かつてはチケット購入の為に並んでいる間に休止アトラクションの情報は目に入っていたので(販売窓口の上や横に毛掲示されていました。)ガイドをまともに見る習慣がなかったんです。
でも、 ホテルサービスカウンター等でパスポートを事前に購入してしまうと掲示板に視線を向ける偶然の機会は失われますね。ガイドをきちんと活用しなくては、後悔先にたたずの結果をまねきます。
実はこのときも、アトラクション情報だけはチェックしたものの、「あ〜、よかった。ホーンテッドマンション、やってるよ〜。」というわけで、園内に解き放たれたあとはガイドは手提げ袋に押し込まれたままでした。
TDL20周年記念に関わる帰郷な情報が満載だったのを知ったのは、後になってから.....。.失敗しました。半年後には完売であきらめなくてはならなかった記念グッズも、ガイドにひととおり目を通していれば気がついていたのにと悔やまれます。ガイドを侮ってはいけませんね。TDRに馴れは禁物かもしれません。
もっとも、時は20周年イベントの真っ最中、わたしたちもディズニーランド園内では“いつも”とはちょっと異なる行動パターンを取りました。まずはカリブの海賊から園内を左回り...はおなじみのルートでしたけど、ショーやパレード観賞よりもアトラクションという基本姿勢を返上して、昼と夜のパレードの為に時間を割きました。1カ所に立ち止まってディズニーランドのパレードを観るのは初めてのことで、自分たちの楽しみ方も変わったものだなあと、時の経過を感じたものです。(ビックサンダーマウンテンに連続10回乗り続けて楽しんだ時代もあったのにね...。)
ただし、年を経ても自動的に根気が備わる訳ではありません。
ホーンテッドマンションから出てきた後、比較的観やすい位置を確保できたドリームス・オン・パレードは、開始までの30分あまりの間にスプラッシュ・マウンテンに誘惑されて(開始1時間以上前からの場所取りが禁止された結果、立ち見でなら30分前でも最前列が空いていました。)人の後ろで観ることになりましたし、夜のエレクトリカルパレードは、視界を遮るものもなく、シンデレラ城を正面にしたいい位置にいたにもかかわらず、夕食の予約時間が迫って(やむなく)途中で退場するはめになりました。パレードって、結構長い時間のお楽しみ、だったんですね。
もともと、夕食は9時からの予約を希望したのですが、店(イクスピアリ内)の閉店時間が10時とかで....1時間ではちょっと慌ただしいのでは?という店のスタッフのアドバイスもあって8時40分に繰り上げたのでした。パレード開始は7時30分でしたから、なんとかなると思いましたが、無理でしたね。8時30分の予約を勧められながら、10分の余裕にこだわりましたけど......余裕どころか.....。
そもそも7時30分にスタートした先頭がわたしたちの待機エリアに到達するまでの時間と、ディスニーランドからイクスピアリまでの移動時間をきちんと見積もっていなかったのが誤りでした。
まだまだ後方に続いているフロートに後ろ髪を引かれる気分で回れ右をしたわたしたちは、余韻にひたるのも後回しにして(イクスピアリに向かって)息が切れるほど急いだのです。
パレードの後に予定(約束事)は入れない方が懸命ですね。
04/01/16
2003年10月の話(TDL園内編)
2003年10月のディズニーランドは20周年とハロウィンのスペシャルイベントが盛りだくさん...とはいえ、総務省の統計調査では「高齢者」のカテゴリーに分類される両親たちが、安心して楽しめるアトラクションはさほど多くはありません。ビックサンダーマウンティンやスプラッシュマウンティンの類は体に負担がかかりそうだし、シンデレラ城のミステリーツアーのように徒歩参加は不満が出そうだし...ミッキーマウスレビューも、椅子席はなかったなあ...ということで、今回のTDR では、ディズニーシー中心に行動予定を立てました。
両親達は2泊3日...3Daysパスポートの1日目と2日目は入場するパークをどちらかに決めなくてはなりません。シーを選ぶと(ミスティックリズムが2日目以降休止で、観賞可能なのは1日目だけ。2日目はシーのガイドツアーを予約)、ディズニーランドに入園できるのは最終日、帰路に着くまでの数時間ということになります。20周年イベントのディスプレイを見て、雰囲気を味わって...お土産を買う時間は十分にあるかないかというところですね。それだけでは,ちょっと印象に欠けそう...ということで、到着日、つまり1日目の夜にエレクトリカルパレード観賞の計画を立てました。
3Daysパスポートによる入場はシーに限られてますから、マルチデーパスポートと一緒にディズニーランドのアフター6パスポートも購入しました。1日目の夜はディズニーランドで、2日目の夜はディズニーシーで、というわけです。
エレクトリカルパレードのスタートは7時30分。移動の時間を節約するつもりで、夕食はアンバサダーホテル内の花に予約をいれました(バスで直接ディズニーランドに行けるので)が、後で思うに、食事の時間を1時間できりあげたとしても、パレードの観賞スペースを確保するには危ういスケジュールでした。
幸か不幸か、午後3時過ぎにちょっとベッドに横になった義父が“完全休憩モード”に浸かってしまって、その後のお出かけをパス。他のメンバーも(まだ)お腹がすく時間ではなかったので、食事はパレード観賞後にルームサービスで,ということに変更しました。
食事時間が無くなって,時間的に余裕ができたわたしたち(義父は部屋で留守番)は、入園可能な午後6時を待つくらいのつもりでディスニーランドにむかいました。
驚いたのは,この時間からの入場するゲストの多さです。チケットブースにもゲートにも,かなりの列ができてました。
いざ、入ってみると、 ワールドバザール界わいはお土産を物色するゲストで埋まっていて、先に進むのも大変な状況でした。朝と違って人の流れが入り見られているので,歩きにくさは、半端ではありませんでした。
ショップに立ち寄っても、もみくちゃになるだけなので、そのままバザールをぬけると、パレードルートは人.人.人。>
パレード開始まで1時間を切ったばかりだというのに(1時間以上前からの待機はできなくなってます。)あっという間の人だかり、ですね。
でも、わたしが予定していた場所は、まだ空っぽでした。

5月に、たまたま空いていたので観賞した場所...ウォルトディズニーとミッキーの像がある、プラザテラス(というらしい)のベンチが予定の場所でした。ベンチは像の両側にいくつか、シンデレラ城を背に、ワールドバザールに向いて設置されています。
ベンチに座るとパレードにはお尻を向けることになりますけど、少し体をねじれば、観賞に支障はありません。ベンチの背もたれの向こうは植栽で、パレードルートはこの位置よりも下になりますから、腰掛けた状態でも視界を遮られるものはほとんどないんですね。(上のイメージのような見え方になります。)立てばもちろん、高見の見物状態ですが、その時はベンチを他のゲストに譲る覚悟を...。(ちなみに、家のイメージの魔法使いは植栽の中にディスプレイされています。角度によっては、座って見ると視界の妨げ...?)
わたしたちがベンチに腰掛けたのが、パレード開始の40分ほど前。
10月半ばの夜は、それなりの寒さです。コンクリートの上に直接座って待つのも、立って待つのも、高齢者には試練ですよね。その点でも、プラザテラスのベンチはベストポジションと言えました。10数分前には、さすがに回りにも人垣ができましたが、待っている間にも、コーヒーやワッフルを買って来て食べることができるくらいに、自由に動けましたしね。
近くで観れば,近くなりの迫力があるのでしょうけど、プラザテラスからは視界が広く、左手のかなり遠方からフロートが近づいて来て,目の前を通り過ぎて、右手に遠ざかって行くまでをとらえることができます。連なる光の流れの向こうには、シンデレラ城!
両親達の体力の消耗は少なく、感動は大きく、(わたしたちの)遊び馴れた経験が評価された夜でした。
04/10/12
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