画面のレイアウトが乱れる方へ


ディズニーシーのオープンでパワーアップした東京ディズニーリゾート。楽しそうだけど疲れそう、と最初の一歩が踏み出せない方へ、安心材料を提供できるかもしれない、体験レポートです。もちろん、プチトラブルエピソードつき。本編リストはこちらからどうど。
                                                 



TDR企画
  バケーションパッケージ利用のメリットとデメリット    
 
2005年春に登場したTDRのオリジナル企画、バケーションパッケージの利用体験を根拠にしたメリットとデメリットのお話です。
 
  特典も見直されて、レギャラープランの他に目的別のスペシャルプラン(一泊プランのみ)も登場したバケーションパッケージは、選択しも増えて一見充実したようにも見えますが.....再利用には不都合な部分も出てきました。
 
 一旦は、メリットも少なくなったと判断した我が家ですが、思いがけない伏兵が...。
 便利さに慣れると、その前までは当たり前だったことがすごく不自由に感じるもので、ショーより、ファストパスより、実はマルチデーパスポートスペシャルが(現在,単体での販売予定なし)、今や一番のメリットかもと思えてきました。
 下記コメントは2泊3日プラン、ミラコスタ利用に焦点を当てています。
 他プランは利点も異なってきますので、ご注意くださいね。
 
                              06/08/01 

          


 TDRのバケーションパッケージは、オンラインでのみ申し込みが可能なオリジナルの企画商品です。

 2005年春、突然に登場した商品の特典内容は、2泊3日の場合、デイズニーランドのキャッスルショーの指定席付き観賞券、両パークで利用可能のファストパス3枚、パッケージオリジナルグッズ、プライオリティーシーティングシステム(ディズニーブランドホテル利用の場合)の朝食券、マルチデーパスポートスペシャル、リゾートラインパスが宿泊にセットされたもので、申し込みにあたっては、既に予約を済ませていたホテル単体での利用と比較して、少しばかり悩んだものでした。(レポート参照)

 結果として、楽して遊ぶには『価値ある商品』と判断した我が家では、同年11月は、迷うことなくパッケージを利用を計画しました。
 クリスマスイベント開催中の時期、キャッスルショーの観賞券もファストパスも、春以上の付加価値があるように思えました。昨シーズン、あまりの待ち時間に諦めた、ディズニーランドのクリスマス限定バージョン仕様のアトラクション(ホーンテッドマンションイッツスモールワールド等)にも、余裕で参加できますしね。
 
 ただ、冬のバーションパッケージは ,利用ホテルと日程が春と同じでも、特典内容にいくぶんの変化がありました。

 朝食券の昼食への切り替え利用が不可。
 指定席付きショー観賞券が、ディズニーランドのキャッスルショーと、シーの特設ステージショーび2枚に増加。
 初日の夕食券が追加。(シー内指定レストランで、時間指定優先案内)

 金額にも変化があったのかもしれませんが...わたしたちは増えた特典を喜び、今度は迷うことなく申し込みを済ませました。

 バケーションパッケージは、 数ヶ月分が一度に発売されるので、( 現在は利用日の3ヶ月前9時から発売開始)自分達が予定している日にち分がいつ発売になるのか特定しにくく、時期が近づくと毎日チェックでしたから、とにかく、申し込みを終えることに集中したというべきでしょうか...。
 落ち着いてみると、2泊3日の日程で、初日は、夕食、2日目はディズニーランドのキャッスルショー、最終3日目はシーの特設ステージショーと、特典の分だけ増えた拘束感が、バカにならないことに気づかされました。
 両パークの夜のショー(パレード)を余裕を持って観賞しようと思えば、 17時30分からの夕食は「余計なお世話」と言いたくなる特典でしたし(正直、特典とは言えないですね。すいている時間の有効活用の為に利用されたと言う気分でした。)最終日のショー観賞券は、うれしいものの『お帰りのお時間にご注意ください。』という但し書きのとおりで...交通手段を自分達で手配する際のストレスになりました。
 JR利用だった我が家では、帰路の時間の選択にも余裕がありましたけど、交通手段が飛行機の場合だと、最終日に重要(ですよね!)な特典が組み込まれるのはパッケージの利用のしにくさに繋がるかもしれませんね。

 ちなみに、最終日のショー観賞は、その日の2回目の講演が対象になっていて(正確な時間は、交通手段の手配可能な時点では未定)2005年11月15日は、13時40分開演分の指定席がついてきました。
 
 2日目のキャッスルショーともども、クリスマスシーズン限定のショーは、要座席指定席券(ディズニーランドのキャッシルショーは抽選、シーは配布)という狭き門でしたから、このふたつが『付いてくる』ということで、春を越えた価値がある商品と、わたしたちは判断しました。食事は状況次第ではパスもあり得るという気分で乗り込んだ11月のTDRで、でも、落とし穴が待ちかまえていたのですね。

 結論から言うと、キャッスルショーは、強風の為に中止になりました。
 ショーの中止、変更もありえることは、商品説明に記載されていることで、しかも天気が原因となれば、責める相手はどこにもいません。ただ、ステージ近くのワゴンでジンジャーマンクッキー(左イメージ)を買っていた時には、間もなく始まるイベントへの期待感から自分達もこんな顔をしていたわけで....中止のショックは大きかったです。
 確かに、時折強い風が...でも、この程度で中止なの? と観る立場では 感じる天候でしたから、この時を境に屋外エンターティメント開催の不確定要素に対する意識が強くなってしまいました。

 幸いにも、翌日のシー特設ステージでのショーの指定席券は、正しく活用できましたけど、中止の事態もあり得たと考えると、今後のバケーションパッケージ利用は、再検討事項となりました.
 30分余楽しめるショー観賞券が、当該ショー中止になった場合は単なるファストパスに切り替わるというのは、説明を読んだ時に“リスク”だと感じましたが,体験すると“リスク”は思っていた以上に大きいことを実感しました。いはば、30分のショーが数分のアトラクションに変わるということです。1:1ではあまりに悲しい...。せめてファストパス3枚くらいと交換してくれなきゃ,割りにあいませんよね。もっとも、1枚が3枚になってもショーの観賞が叶わなかったショックが癒えるわけでもないわけで、こういうことなら、昨日の内に抽選にトライしておけばよかった、朝一番で指定席券を貰いに走れば...と、過去のチャンスを放棄したことが悔やまれるわけです。滞在中、ただ一度のショーが中止になったというならまだしも、前日どころか、当日も午前中は開演されていたなどということが起こると、気分を収めるのも大変です。

 で、収まりがつかないゲストへの対応にスタッフが苦労したから....かどうかはともかく、2006年のバケーションパッケージは、その特典内容が大きく(我が家とっては)変わりました。
 2泊3日、ミラコスタ利用の同条件で、

 ショー観賞券は2枚から1枚に、期間限定のショーではなく通常の屋内ステージのショーが対象
 夕食券はなし(ハーバービュー利用は別条件)

 何だ、最初に戻っただけじゃない? と思われるかもしれませんが、対象となるショーが、問題です。
 年間を通じて開演されているそれらのショーは、我が家は複数回観賞済みで、1時間近く待った時もありましたけど...印象としてはさほど、大変な思いをしなくても観賞可能な部類に振り分けられるショーだったんですね。(期間限定のショーを3時間待ったことに比べれば...。)
 2006年春は。シンデレラ城もお色直し中で、キャッスルショーもなく、シーでも(5周年に照準を合わせているのか)特設ステージショーもなかったので、レギュラーショーが特典の対象になったかとも思いましたが、対象のショーに秋以降も変更はない様子です。
 シー5周年、ハロウィン、クリスマスと、今後、期間限定のエンタティメントが 無いことは考えにくいので、バケーションパッケージの特典アイテムとしては“リスク”の少ない、天候の影響を受けない屋内ステージでのショーが選択されたと見るべきでしょうね。“リスク”も少ない代わりにメリットも減った...(バケーションパッケージのリピート利用は考慮されなかったのでしょうか...。)というわけで、2006年春はパッケージの利用を止めて自力で遊びましたが、非常に残念なことに、バケーションパッケージ登場前の一時期販売されていたマルチデーパスポートスペシャル(初日から両パークの利用が可能)が,販売されなくなっていて、1日目、2日目は利用パークを指定しなくてはならない不自由さを感じることになりました。
 シー開業当初は、それも当たり前で、3日目に両パーク行き来自由ということがものすごく嬉しかったりしたものですが、慣れというのは怖いですね。今になると、一時期のマルチデーパスポートスペシャルの発売もバケーションパッケージのメリットを高めるための策略だったのかも...と疑念もふくらんでしまいます。
 としたら、ショー観賞券のメリットは少なくても、マルチデーパスポートスペシャルのメリットはとっても大きい! ことを痛感させられて、パッケージの再利用を検討中の我が家は、まさにTDRの思う壷! ワナに落ちたウサギの心境です。

 パークの開演に出遅れる初日にファストパスを使えば便利だし、雨でも風でもショーは濡れずに観賞できるし、ミラコスタ利用なら毎日(気軽に)シーに入れるし、しかも秋からはオリジナルグッズもリニューアル!
 必要なものは先に送られてくるので、現地での時間も節約できますし... まだまだバケーションパッケージのメリットはありそうですね。
 

 イメージは、上からバケーションパッケージのキット一式入りの郵送袋。
 現在までのオリジナルグッズ。パスポート、ガイドホルダーとバッグ。
 ショーの中止にショックを受けて、部屋まで持ち帰ったクリスマスシーズン限定のジンジャーマンクッキー 。
 強風にもめげない音楽隊。
 
                                         
06/08/01