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おことわり

 当サイトで言うトマムのオールドファンとは、原則としてアルファコーポレーション時代のトマムをご存知で、そのコンセプトに共感して、再訪の経験のあるゲストを指しています。もう少し、広範囲に捉えると、現在よりも以前のトマムにより高い評価を抱きながらも、トマムとの関係を模索しているゲスト、という言い方もできます。対象でない方にとっては、茶話室は害あって利無しのページとなる場合があります。ご覧になる前には、昔話をするにあたってのJUNの考え方をご一読ください。 茶話室リスト

                               06/02/06
 


    

田舎たぬきさんの困惑    (メール原文からの直接引用部分は山吹色文字)

初めてのトマムは,94年の12月30日から95年1月2日だったという田舎たぬきさんは、今季で5回目のトマムだとか...。ほぼ毎スキーシーズンということになるでしょうか。
 今季、05年12月27日から31日のトマム滞在のレポートを、田舎たぬきさんはメールでくださいました。理由は、多少感情的になっている点が(ご自身で)気がかりだから...。

 総合的に。
 行く前までは、HPでかなり危惧されているJUNさんの情報を見て、「そこまでは酷くなっていないんじゃないの?」と楽観的に思っていた私でしたが、トマムのリピーター暦が終わってしまう可能性を感じています。

 可能性と言う言葉が救いとも言える総合評価! 田舎たぬきさんのショックの度合いが推し量れます。もっとも,わたし、そこまで酷くは...と言われる程のことに言及していたのかと、自分でも驚きました。気がつかないうちに行間からにじみ出たものがあったのかもしれませんね。田舎たぬきさんがトマム入りされる前のわたしの『悪態』と言えば,ロゴプールの露天風呂への改装を切っ掛けに、経営者の価値感について、だったでしょうか? 顧客満足度を重視の(はずの)星野氏には、期待をしたひとときもあっただけに、手ひどい裏切りにあった気分を抑えきれなかった自覚があります。
 
 その、ロゴプール。古いフイルム写真で見にくいと思いますが、右のイメージで、ヴィス本館の 横、茶色の肌を見せるコテージに挟まれてありました。この景観は92年のものだと記憶していますが、田舎たぬきさんが初めてご覧になった景観に近いと考えます。
 ヴィズは、トマムが、通年型リゾートとして、ステップアプした象徴でした。


 本当は本館(ホテル)が一番好きとおっしゃる田舎たぬきさんは、今回は,スポルトを宿泊施設に選ばれました。ヴィズに直に行けると言うメリットが決め手だったそうです。
 客室の評価は...広さと照明の明るさ以外はマイナスポイントが目立ったようです。

 朝食時のアプリコの待ち時間の長さ、 ロッカールームの通路の狭さ(いつの間にかならされてしまいましたが...昨シーズン久々にホテルを利用して、思い出しました。スポルトのロッカールームは、人とふれあわずにすれ違うことが難しいくらいに幅の狭い通路があります。)、バスユニットの排水性の悪さ、加湿器の不足(田舎たぬきは滞在中、加湿器のリクエストが叶わなかったということです。)火災報知器の誤作動回避の理由で、バスルームを開けたままお湯を張ることができない状況で(加湿器なしで)湿度対策が難しい,また,窓がロックされた状態で温度調節も難しい....。
 ホテルは...そう、窓が開くんですよね。 グリーンシーズンは時に冷房よりも 自然の風が快適でした。
 エリア内で最も古いとはいえ、ホテルはいい時代にしっかりと造られた建物なので、少し手を入れれば(室内灯とバスルームのお湯の温度調節機能等)この上なく快適な宿泊施設に即変貌できるはずなのに...ここに執着を示さない経営者のモノを見る目を、疑ってしまいます。
 というわたしの 意見は,横に置いて....田たぬきさんの4泊分のレストラン評です。

 朝食はアプリコ2回 (キッズスクールの時間に会わせる為)カウベルとベイクブレッドのブランチで、夕食は祭りや、三角(寿司カウンター)、やま里(てんぷら)、桃里のスケジュールだったそうです。

 まずは、朝食ですが、アプリコの朝食はある程度覚悟をしていたとはいえ「こんなレベルで本当に良いの?」というのが実感です。多分、今までの全ての旅行の中での最悪の朝食だと思いましたが、

 
この後、田舎たぬきさんは、ショッキングな現実に直面されています。田舎たぬきさんに最悪と言わしめた朝食をしれ、「おいしい」というゲストがいらしたとか...。今季のアプリコの(当掲示板に寄せられた)、一致した悪評から察するに,これはまれなケースといえないこともありませんが、やま里の天ぷらでも、同様のことがあったとなると....笑えません。

 さて、今回の最大のがっかりになってしまったやま里のてんぷらです。今回が3回目の利用です(最初の利用は、1998〜1999年のシーズンで、女性の方が揚げてくださいました(もしかすると、この女性はJUNさんがHPで仰られている方かな?と思います)。この時は、私が話しかけ過ぎたため途中でてんぷらを揚げ過ぎ、揚げ直しをさせてしまい申し訳ないことをしました。しかし、丁寧な仕事、美味しい食材、この接客姿勢に感動し、今までスキー場でわざわざてんぷらを食べることも無いか…と思っていた私に「また来よう」と思わせた人でした。)。昨年は、不安と期待を持ちながら席に着きましたが、不安は全くの無用で美味しいものを揚げていただきました。しかし、今年は昨年どなたかが掲示板に書かれていたと思うのですが、てんぷら粉が玉になっている状態が何度か…。しかも、初めて訪れた時にあれ程美味しいと思った野菜が…、玉ねぎは鉄板焼きで使った残りか?というような箇所で、食感も「グニャ」です(食材のレベルを落としたのは明確だし、調理人の腕も???と思い始めている時に)

 同席していた他のゲストが、おいしさへの感動を口に出されたそうです。
 これは...相当にタフな状況です。こういう状況で抱え込んだストレスを言葉で現すのは難しい。いえ,難しくはないのですが...反発必至の誤解を生みかねません。共通の認識を持った者同士なら、そう、そう、そう、そう...と10回くらい頷くところかもしれませんが...つまり、「え? こんなので満足できちゃうの?」という意外性と不快感...。ゲストのレベルに関しては(自分も同じステージに立っているだけに)言及しにくいことですけど、結局顧客の満足度なんて、ターゲットを変えることでいかようにも操作できるものだということなんですね。
 人の感動に水を差す権利は誰にもありませんけど、その採点の甘さが、我が身の満足度を脅かす要因となれば、コトは深刻です。他のゲストとシェフの間で天ぷらをおいしく上げるコツに付いて話が盛り上がる横で、おいしいと感じることができない天ぷらを食しながら、田舎たぬきさんは、やま里で落ち込んだといいます。
....辛い。

 期待はせずに望んだ祭りやは、今後は,お子さんが,どうしても〜!行くとごねない限り、利用はしないと言う評価。
 三角の寿司コーナーでは、今少しのレベルアップを期待して、あえて辛めの採点でした。

 
 もともと海からそれ程近くないトマムでそれなりの鮮度を期待するには酷とはいえ、やはり小樽近辺の寿司屋と比較してしまいます(ルミエール、鉄板焼き、(以前の)てんぷらのレベルから考えても、それがトマムの基準であって欲しいという気持ちからなのですが)。少なくとも、競争関係となるキロロ(相手は小樽政寿司なので、ちょっと厳しいかもしれませんが、過去にはそれを期待できたトマムなのですから…)と比較できるレベルにはなって欲しいなあと思いました(板さんは、丁寧な仕事でしたし、接客対応というか姿勢は好感をもてました。)
 
 比較の対象を考えれば、こちらは実質的な合格点...?
 トマムに寿司コーナーができたのは、運営がA.Cからリゾートマネージメント(加森観光)に変わってからのことでした。ゲストからのリクエストは多かったと聞いていますが、内陸のトマムで寿司は不要(?)とお考えの関氏はゴーサインを出さなかったそうで...ある意味,すごいこだわりでしたね。でも、寿司コーナーはわたしも素直に歓迎しましたし、この後にも期待しています。

 そして、桃里。

  桃里ですが、味はやはり変わっていました。好みの問題もあるので、評価は分かれるかと思います。悪くなったとは言い切れないですが、トマムに来たから中華の桃里に!という感覚にはなれる程ではないと感じています(辛目の味付けになったと思います)。ただ、杏仁豆腐はヨーグルト風杏仁豆腐と言えるような物で、食感を大切にする人にとっては大バツではないでしょうか。

 この後、わたしの桃里レポートをご覧になった田舎たぬきさんから、
 JUNさんがHPに載せている桃里の杏仁豆腐ですが、自分が夕食券コースで年末に食べた時の物と随分違う気がします(色も全く違いました)。 というメールをいただきました。 柔らかプリンの食感を目指して(硬くなったと、騒いだ後,何度かスタッフから食感を尋ねられましたっけ...わたし。)固まり損ねてヨーグルト風...とは考えたくないので、年末から2月までの間に改善されたのでしょうか?もっともクリスマスシーズンに召し上がったちよ坊さんも、杏仁豆腐の食間はマルでしたが...。
 田舎たぬきさんは、今回はルミエールをご利用にならなかったそうです。 お子さんが小さいということと、万一外した場合のショックは計り知れない…というの臆病風に吹かれたとのことで...。現時点で、ルミエールは安定しています。近々、安心材料となるレポートをUPする予定ですが、ここののグレードの価値を現経営者が、正しく評価されるかどうかは、計りかねます。カメリアコーナーをこのままステーキハウスとして続けるとなると、洋食レストランが無いということになるんですよね...。カメリアコーナーとルミエールはペアになって住み分けることでお互いが活きる、と言うトマムのスタッフの考え方に、わたしは1票、なのですが、そうできないのは何故でしょう?
 

 食事以外での田舎たぬきさんのマイナス評価は、エリア内バスと、ヴィズ。
 バスは5年前まで遡って,加森観光が 運営中に増やしたものは加森観光の所有というわけで、相当に台数が減ったようです。この辺は今季のトマムは本当に大変だと察します。いわゆるお下がりバス(料金箱等がある路線バスのおさがり)は今季は見かけなくなって、トマム名物大型バス葉フル活動でしたが、輸送能力の低下はいかんともしがたい...。運行時間の間隔も広がりましたし、ピーク時にはバス移動そのものがゲストのストレスに繋がりそうですね。となると,せっかくのトマムのスペースメリットがデメリットになっちゃう...でも,まあ...わたしは我慢しますから、『動かずにすむ』方向にむかわないで欲しいな。スペースをフルに活用しない(クローズする)というのは,いかにも不景気そうですもん。
 バスは増やさないんですか? とスタッフに尋ねたところ、 すぐに!とは行かなさそうです。バスはお高いもんね。

 でも、すぐに改善していただきたいのが、ヴィズの営業時間でしょうか。

 私にとってのVIZにおける一番の改悪は営業開始時間の遅さでした。なんと15:00から。加森が運営したときでさえ、繁忙期は12:00からだったのに。トマムに行くまでは、「HPには15:00となっているけど、繁忙期には少しくらい早めに始めてくれるさ」と甘い気持ちでいましたが、全く変更しないとの事。これで、最終日の行動は大幅変更。(ナイタースキーも19:00までに変更していることを考えると)トマムの良さである選択肢の多さは過去の物になった気がして....と田舎たぬきさん。
 
  ついでにいえば、ロゴプールを壊してまで造った木林の湯の営業時間もヴィズと同じ!
 最終日に一滑りした後、お風呂に入って身繕いを...の計画を狂わされた方も多いことでしょう。厳冬下のトマムでの湯気は幻想的ながら,その設えに,800円の価値は無いと、田舎たぬきさんは判断なさっています。ま、お風呂であるなら,無料にすべきですよね。

 左は、94年(のはず)のホテルの裏手。(赤いコートは無料のレンタル防寒具)

 思えば,田舎たぬきさんが初めてのトマムを楽しまれたこの年、WHITE X'MAS VALLEY TOMAMNUの冬季ノンストップクリスマスのイベントが始まったのでした。
 アイスドームビレッジの完成はこの数年後になりますが、 JRトマム駅とインフォメーションセンターを繋ぐスカイウォークも、道路の中央に並ぶ木々も、各宿泊施設の前もイルミネーションで華やかに飾り付けられていました。ホテルから水の教会に向かう道にもアイスキャンドル、そして、スタッフの手による氷の彫刻も目を楽しませてくれました。

 この後数年、冬季のシンボルのごとくあでやかに光り輝いたホテルの前のイルミネーションツリー(右イメージ)が懐かしいです。
 やっぱり光り物って、心を浮き立たせてくれますものね。
 今は、光がほとんど無くなった分、降る程の星を楽しむことができますが....。
 
 WHITE X'MAS VALLEY TOMAMが、トマム歴の始まりだった田舎たぬきさん....キッズスクールのスタッフ,エリアの整備には好感を抱かれつつ、8番リフトの運休にはご不満の様子。(その後、1番リストも運休になりました。)


 スキー場だけではなく、宿泊施設、エリア内バス、アクティビティー、食事、サービスといった全ての面で感じることなのですが、余りに合理化に走り過ぎている気がしてなりません。

 トアムの良さは無駄にあるのに...今季、ゲストにそう言われたとスタッフが話してくれました。
 無駄に価値を見いだす余裕は、オールドファンとスタッフにはある....。合理化で、人の心は繋げるでしょうか?

 早急な合理化が必須な程、運営が悪化していたとは考えられないトマムで,まず変化ありきの運営方針が...※※※
(伏せ字。)

                                           06/03/07