
星野リゾート単独運営後、やま里は閉店しました。09/03/05
左はホテルの5階(ロビ−階のひとつ上)にある、和食堂、やま里の入り口付近です。右で光っているのが 、字は見えませんが、やま里営業中の看板です。メニューは入り口の外にありますげど、予約の前にまずはメニューをチェックしたいというゲストには、あまりいい位置ではないかもしれませんね。
やま里は突き当たりにあるので、通りかかりにちょっと...というわけにはいきません。メニューチェックだけでも、まっすぐに店に向かうことになって、扉の向こうのスタッフは、予約済みのゲストを迎える体制を整えてしまうのです。本当なら、エレベータ前とか、スタッフの視線届かないところで、ゆっくりチェックできればいいのですけれどね。
先日(2月10日)にあらためてメニューをめくってみると、単品のラインナップが、かなり三角と重なっていることに気が付きました。やま里と三角の間でもスタッフの移動はありますし、和食のカテゴリーで北海道色にこだわれば、一部同じものが取り扱われるのも当たり前かもしれません。と、いうことで、じゃがいものバター煮も鱈場蟹のお刺身も、やま里でも味わうことができるようです。
そうなると、タワーに宿泊しているゲストが三角ではなくやま里を利用する意味はあるかということになりますが、あるのですね。てんぷらと鉄板焼のコーナーです。寿司カウンターは三角にもありますし、お持ち帰り寿司のメニューにいたっては全く同じですけど、てんぷらと鉄板焼はやま里の専売です。(確認はしていませんが
あったか鍋類なら三角へということになるでしょうね。)
このふたつのコーナーでは、夕食券に対応したメニューがない為に、差額を支払っての夕食券利用を(例外的に)受け付けているようです。メニューも一般のものとは別になっていて、なかなかチェックしにくいと思いますが、満足まちがいなしの贅沢な味を少し御紹介します。
鉄板焼のコースは7500円から12000円までの4コースで、その内ひとつはお肉がなく魚介類を中心としたコース、もうひとつはメインのお肉がサーロイン指定されているコース、残りふたつがサーロインかヒレを選択できるようになっています。
どのコースでも、先付け、サラダ、ご飯かガーリックライス、水菓子、焼き物では茸、バターコーン、焼き野菜、いももちは共通しています。お値段の違いはお肉の量と、魚介類でしょうか。
おしょろこま(魚)がつくか、貝類がつくか、鱈場蟹(12000円コース)がつくかと言うことになります。
お肉と鱈場蟹が食べたい主人は12000円のコースにしたのですが、食べたいものは同じだけど量を抑えるるつもりで、わたしは単品でオーダーしました。
ヒレはかわいく100グラム(5200円)、鱈場蟹(2500円)とイカ(500円)、舞茸(300円)、しめじ(300円)、バターコーン(300円)、いももち(300円)とガーリックライス(800円)、最後はコースと同じ水菓子をということで.....。
自分としては、先付けやサラダを省いているし、お肉も少な目だしということで、イカとしめじをくっつけちゃったんですが....コースと変わらない注文だからどうぞ、と言われて出された先付けもサラダもいただいちゃいました。
そうなると、単品で頼んだわたしと、コースで任せた主人との違いは...、恐ろしいことにイカとしめじ.....単品オ−ダーの方が品数が多くなってしまいました。目移りしてしまって、どうして単品オーダーにしようとしているのかという目的を、わたしは瞬間的に忘れるようで....それでも今回食べちゃった自分にびっくりでした。もちろん、イカやしめじは主人とシェアしましたけど。
鉄板焼は舞茸から。肉厚の道内産で、エリンギも真っ青という歯応えでした。この後、わたしのしめじが焼かれてから、バターコーンの登場です。
鉄板の上で小気味よくはねだしたコーンに、刻みベーコンを混ぜてバターで味を整えたもの。いかにもカロリーが高そうですけど、この際、雑念は無視しましょうね。イメージでもお分かりになるかと思いますが、コーンの粒はハリがあって、ポンッと弾ける食感がなんとも言えません。
わたしほどコーンに執着がない主人からは、コースに付いてくるのをシェアすれば...という提案もあったのですが、人のも食べたいわたしにとって(コーンの時点では、おなかにも余裕があるのです。)分ける、なんてとんでもない!しっかりといただきました。実はイメージは半分ほど食べた後に、撮影用に主人からのお裾分けをもらって撮ったものです。実際のひとり分ではありません。(量といえば、イカを単品で頼む場合は、ひとつをふたり以上で分けるのが妥当です。)
カメラをすぐ横に置いているのに、イメージを撮るよりも先に食べてしまうのは、珍しい失敗ではありませんが....なんと言っても、今回の不覚は、焼き鱈場蟹を撮り損ねたことです。
主人とわたし、ふたり揃って味わいながら食べたのに.....「あ!」っと思ったのは、メインのお肉が出来上がってからのことでした。蟹の殻すら下げられて、あとかたもなし! です。
鱈場蟹は単品でオーダーする場合は2500円。
これは、てんぷらでもお刺身でも同じお値段です。焼くか、揚げるか、生で食べるか....調理の違いによるお値段の差はありません。
左は、てんぷらコーナーで揚げてもらったもののイメージですが、この時のシェフは大きなふたつの固まりを揚げてから、チョンと切って出してくれました。中に封じ込められた蟹肉のジュージーさを見て感動、食べて感動の2段階方式(?)ですね。
てんぷらコーナーの顔ともいうべきシェフが、喜ばしいことが理由でコーナーを離れられた後、てんぷらコーナーを引き受けるシェフは、混雑時期のサポートというような感じで、昨年からはまだ“いつものシェフ”という“顔”が定まっていないようです。
鱈場蟹も一口大の6個になったり、大きめの4個になったり、シェフのセンスが楽しめます。ちなみに鉄板焼コーナーでの焼き鱈場は、まるごと焼かれた1本が一口大に切り分けられてから、赤く染まった殻の器に綺麗に並べられて出てきました。
さて、メインのお肉はヒレを選びましたが、サーロインの方が、幾分量は多かったと思います。
右のイメージは、炎に包まれるパフォーマンスも終え、お皿の上に乗った後にガーリックバターソースがかけられた状態です。(ソースがかかるまで、少しお待ち下さいね。)
席の前には、3種類の付けだれが用意されていますがあくまでもお好みで、という感じです。
もやしやほうれん草の焼き野菜の時がたれの活躍どころ、という気もしますが、甘味が出た野菜は、そのままでもおいしかったです。
右イメージのガーリックライスと(またもや)イメージを撮り損ねたいももちがでて、鉄板の役目はおしまい...。
ガーリックライスは食べきれずに部屋まで持ち帰ったこともありますが、今回は熱いところをいただきました。ポロポロとした仕上がりには、鉄板の威力を見せつけられます。
いももちはいわゆる北海道名物で、裏ごししたじゃがいもを粉でつないで、丸く平たい形に整えられたものです。醤油、バタ−、砂糖等を合わせた甘辛いたれをからめて、おやつ感覚でいただきます。
やま里では、以前は鉄板の上で作られていたたれが、最近は合わせたれを別に作って、焼き上がったいももちにかけて出されます。鉄板の上で作られるたれの、微妙な香ばしさとねばりがなくなったのが、個人的には惜しい気がします。
締めくくりの水菓子は、今回はいちごとキューイとオレンジ。フルーツですね。アイスクリームだったこともありました。
水菓子は単品メニューに記載されていませんから、スタッフにお願いしましょう。
ところで、テーブル席で食券対応メニューを召し上がる場合でも、単品の追加はできますが、見せられるメニューはテ−ブル席用のものです。(これは、あまりお薦めしていいことではないかもしれませんが)いももちや鱈場蟹のてんぷら等が気になって....という方は、鉄板焼、てんぷらコーナーが稼動している時なら、スタッフに相談を!
※ 単品の価格は2002年2月10日のものです。
02/03/03 
補足 03/08/23
2003年、8月13日の時点で、てんぷらコーナーのコースは2種類。お値段は7000円と8000円でした。
幾分値上がりしたようですね。1000円の主な違いは八寸とお刺身の内容で、 てんぷら(ひとつかふたつの違いはあったものの)ごはん、デザートに差はありません。
ごはんのシステムは従来とおりで、御飯とお味噌汁、お茶漬け(鮭、海苔、梅)、天茶漬けの選択が可能です。天茶漬けにはてんぷらコース最後のかき揚げが使われるので、カラリと揚がったかき揚げに執着がある方は天茶漬けを選んではいけませんよ。もっとも、単品メニューも健在ですから、お腹に余裕があれば(かき揚げの)追加も検討のウチです。単品では100円シリーズ(?)の野菜の価格はそのままですが、たらば蟹の足は2500円から3000円に上がっています。100円の野菜と一緒に見せられるととんでもない値段に思えますが...さつまいもや蓮根は他の店でも食べられますから.....たらばの足はやっぱり“特別”と解釈してくださいね。
「時価」でなくてよかった、と納得すべきかもしれません。
なお、やま里は店内禁煙になっています。
てんぷらや鉄板焼に興味はあるけど、すぐ隣で煙草を吸われるかもしれないことに抵抗があってという方にはうれしい決定かと思います。


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