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トマム直営の洋食レストラン、カメリアコーナーの紹介です。

 トマム開業当時からしばらくの間、トマムのメインダイニングと
しての役割を担っていたカメリアコーナーは、ラ・ルミエール
その役割を任せてから後、様々な試みが繰り返されてきました。
 プレートセット、大皿料理、ハーフサイズ.....。直営レストラン
の中では、三角と並ぶ稼働率を誇る、がんばりレストランの現状と、
今後の予想をご覧ください。
                     04/02/11  


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 バックナンバーマークの付いたページの情報2005年10月末まで有効期限とした、『在りし日のトマム』の記録としてご覧ください。


星野リゾート単独運営下で 、カメリアコーナーは1シーズンのみステーキコーナーとしてホテルロビーにて営業。その後、閉店しました。09/03/05

 2004年10月下旬、久々にカメリアコーナーを利用しました。

 それまで足が遠のいていたのは、洋食のカテゴリーではどうしてもルミエールを優先してきたせいもありますが、最大の理由は禁煙席の設定がなかったことでしょうか。

 記憶違いでなければ、初期の頃は分煙されていたのですけど、いつの間にか(印象としては、運営がアルファコーポレーションからリゾートマネージメントに移ってから....。)禁煙席がなくなっちゃったんですね。スペース的に、分煙の効果が期待できないからと言う説明がありましたが、どうなのでしょう? 決して多くはないテーブルを、分けると、効率がよくないんだろうなと、わたしは解釈してしまいました。
  たとえ空きがあっても、それがゲストの希望するタイプの席でなければ、満席となるわけですものね。
  代わりになるレストランがなかったやま里桃里と異なって、ルミエールオープン後は、我が家ではカメリアコーナーに対する執着は薄かったのが実情です。
 
 ただ、 ルミエールとの住み分けがハッキリしていて、なにかと興味深い試みがなされていたカメリアコーナーは、気になる存在ではありました。
  たまに覗くととメニューが一新されているという感じで、左イメージのようなカジュアルなプレートセットが登場したかと思えば、オリジナルのコースが組み立てられるハーフサイスの料理が充実した時期もありました。(ただし、ハーフサイス案は、ルミエールとの差異を重視する、当時の洋食部門の調理長は、気がすすまなかったとか....。)それよりも前は、3〜4人でつつきあえる大皿料理もありました。

 気軽に、自由に 定番を維持することよりも新鮮な試みを繰り返す中で、カメリアコーナー洋食のあらゆるカテゴリーを引き受けている気がします。
 素材や季節はもちろん、時にはカレー、あるいはパスタなど、カテゴリーを決めたテーマで、フェアもよく企画されて来ました。
 フォアグラやキャビアは使われなくても、素材とシェフの腕が活きた、旬の風味がカメリアコーナーの持ち味なんですね。

 でも...と、ここからが大事なポイントですが、 カメリアコーナでもフォアグラを味わうことはできます。
 ルミエールとその役割を分担した感で、カジュアルな洋食レストランとして稼働しているものの、料理のグレードUPはリクエスト次第。(以前、ルミエールがクローズ中に、ルミエールのメニューをここでいただいた経験が我が家にはあります。)

 右は10月にリクエストしたフォアグラのソテーですが、蜂蜜づけの甘さと表面の香ばしさなど、基本は安心のトマムの味でした。両レストランではシェフの異動もありましたから、不思議なことではありませんね。
 スタンダードな夕食券に対応したセットものから、テーマのある単品、 必要ならばフランス料理(としてわたしたちがイメージするもの)の一皿まで、カメリアコーナーの多様なニーズへの対応力には感心させられます。一歩間違えば、ゴチャマゼのなんでも屋になるところですが、カレーとパスタのフェアが一緒に開催されるわけではありませんし、メニューにない料理に執着するゲストも多くはないようで...変化の楽しみはあっても、なんでも屋化への懸念は、今のところ不要に思えます。
 ホテルロビー階にあって、 店の外に置かれた写真つきのメニューは、エレベーター待ちのついでに チェックが可能です。初めてでも様子が分かりやすく、利用しやすいレストランかと考えます。

 2004年10月下旬は、お任せのセットの他は、カテゴリー別に単品が数種というラインナップでした。メインの料理をチョイスして、サラダ、スープ、パンかライス、コーヒーか紅茶のセット(ディナーセットとか...)と組み合わせるのが、お手軽なパターンだとか...。
 コース用ではなく、一皿の量があるので、前菜、魚、肉...とチョイスして組み立てるのは無謀かも...との(スタッフの)アドヴァイスもあって、 わたしたちがメニューからオーダしたのは、メインにビーフシチューの栗コロッケ添え(右、一番上のイメージ)とバナナのなんとかかんとかのデザートでした。

 正直なところ、栗コロッケに肉が2個くらいの量なら、魚料理にも挑戦したかった...というわけで、(今はハーフサイズがないので)料理をシェアするのも一案かなと感じました。ちょっと、わたしにはボリューム過多でしたけど、このボリュームと価格を喜ぶゲストも多いはずですね。

 デザートはアイスクリームやフルーツ、ケーキ類の他にバナナを使った右(全体イメージは上)のものと、イチゴのスープ仕立て・ミルクシャーベット添えなるものが用意されていました。
 で、右イメージのクレープの横にある白いものが、本来イチゴのスープ仕立てに添えられていたミルクシャーベットです。

 事前にフォアグラはリクエストしてましたし、デザートセットと組み合わせる料理を一つチョイスすると、後はデザートの選択を残すのみ...だったのですが、選ぶものが少なくなると慎重さが増す..というわけでイチゴとバナナでわたしは真剣に悩みました。
 見かねた(のでしょうか...?)スタッフが、デザートはお腹の空き具合で、後から考えても...と提案してくれましたが、悩みのもとはお腹の具合ではなくて、ミルクシャーベットへの執着とバナナのなんとかかんとかへの興味が均衡してしまったせいでした。ミルクシャーベットは食べたし、バナナのなんとかは試してみたいしという状態です。 それで、バナナにミルクシャーベットはアイスはついてないんですか?と確認しては、また悩み...同情したか、あきれたか、根がつきたか...おそらくはそれ以上の好意と気配りの精神で、バナナのデザートにミルクシャーベットの追加を、スタッフが申し出てくれました。イメージはその結果の賜物です。
 同じデザートを召し上がった方は、シャーベットがついていなくても怒ってはいけません。ついていないのが正規です。でも、このミルクシャーベット、おこっぺアイスのミルクとバニラを合体させたような風味と食感で、美味でした。

 現在、2社による分割運営となったトマムで、カメリアコーナーは星野リゾートトマムの担当レストランになります。
 ルミエールとはスタッフの行き来だけでなく情報のやりとりも制限されると思われるので、カメリアコーナーは、星野リゾートトマム直営の唯一の洋食レストランとして、位置づけが(今までとは)多少変わります。いはば、星野リゾートトマムの洋食の顔となるので、利用のしやすさとグレードとの程よいバランスが模索されるかもしれませんね。

 カメリアコーナーの『色』がハッキリとするのは、少し先のことと思われます。利用の機会があれば、要望を伝えてみるのも良いかと考えます。
 店内は禁煙です。

                                      04/12/02