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                      手編みのセーター


 02/02/23

 
 
 忙しい旅程の中でも、やっぱりはずせないのが「お買い物」。
 
 「ま、いいか。」というわけにはいかない義理のお土産には、結構時間をとられるも のの手許には残らないし、土地の名物や旅の記念品は、時とともに、捨てられないけど少々置き場所に困るものに変わってしまうことがありますね。

 自分用のお土産は、何年経っても愛着が薄れず、目にする度にそれと出会った町や店のこと思い出せるようなものなのが一番! そして、その出合いが、新たなおつき合いのきっかけになったりすると、観光で通り過ぎただけの町が、特別な場所になります。
 観る、だけでなく、ちょっと係わりを持ちたくなるような、そんなお土産を紹介したくなりました。

  このページはいわば、わたしの自己満足の「お買い物リスト」のようなものですが、旅行の予定がある方は、覚えておいて損はないものだと思いますし、メールオーダーが可能なものも少なくありません。

 ただ、ごく最近に訪れた店でも、連絡先が今後も変わらないという保証はなく、常に正しい情報を更新していける自信がないので、細かな住所や電話番号の明記は避けました。興味をお持ちになった方はJUNまでメールで問い合わせて下さい。
 現在、メ−ルオ−ダ−等でおつき合いしている店に関しては、正確な連絡先と、必要ならば注文方法を、旅先で訪れた限りの店は、その時の情報をお知らせできると思います。

                        
               

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ボンズ【BONZ】のセーター(ニュージーランド)

 海外旅行の計画から実行まで、我が家では通常1年以上の期間を有します。
 長期の休みが、高い確率でとれるというとやはり年末年始になりますが、それにしたって毎年毎年人より長く休めるものではありませんから、旅の余韻に1年浸り、旅の準備に1年かけて....(何ごともなく実現すればラッキー!)というわけで、人によってはもう特別なものではない海外旅行も、我が家にとっては、一大イベントなわけですね。
 そのイベントを、いかに満足して終わらせるかということで、有り余る準備期間をもまた、楽しむわけですけど.....これは主人と一緒に行く場合。
 過去には、行き先を聞いて、迷ううちに話は決まって、大慌てでガイドブックを買いに走るという、棚ぼた式旅行もありました。

 ニュージーランドもそのひとつで、香港行きを計画していた義母達が台湾はどうかと言っていると思っていたら、突然に伝わってきたのはニュージーランド! しかも、わたしも参加メンバーにカウントされているというので、大急ぎで“ニュ−ジ−ランド名物”を研究(?)したものです。
 ただ、ヨーロッパと違って、ニュージーランドブランドには馴染みがありませんし、なにを勘違いしたか、オーストリッチのバッグがお買得、という思い込みを抱いて乗り込んだものでした。
 けれども、やはり羊の国なのですね。目をひかれたのは、ボンズのショーウィンドウでした。あらかじめガイドブックで頭に入れたセーターブランドのひとつでしたが、実はここはオーストラリアブランドとしての知名度が高いようだと、後で知りました。
 ともあれ、ショーウィンドウはもちろん、店内の商品もユニークなもので、気持ちが弾みそうな色使いも素敵でした。
 手編みということで、概算の価格は3万円.....ニュージーランド基準でいうとかなりいい値段です。でも、義母が以前にここのセーターじゃないかと思えるものを、6万か7万で買った気がすると言うのを聞いて、お買得度に2重丸が点滅。
 留守番の主人には、BONZの文字に戯れるキューイがかわいいデザインを選びました。下のイメージが前、右上は後ろ身頃になります。袖にOとZの文字がついて、左回りにBONZと読めます。スリムなボディによりも、主人のおなかの上の方が、キューイもおさまりが良さそう...。ただ、手編みなので、LとかMとかの区分がないというので、思案しました。セーターは融通がきくけど補正がきかない....。ところが、このセーター、実寸を計ってもらったら、身頃のわりには着丈も袖丈も短かめ!ビッグだけどトールじゃない主人に誂えたようなサイズでした。(実は個人輸入でも、ヨーロッパのものはフィットするサイズがあるんです。アメリカサイズになると、胸囲にあわせると、お尻も掌も隠れてしまいます。)こうやって、セーターをひろげたイメージを見ると、袖は本当に短いですよね。肩が落ちるデザインとはいえ、何を基準にしたサイズなのかと不思議なくらいです。
  わたしの方はというと、さすがにどれも全体的に大きすぎました。デザインによっては幾分小さめのものもありましたけど、セーターに固執するよりも、キューイの図柄を優先して、大きくてもへっちゃらのカーディガンを購入しました。背中全体にお母さんキューイと赤ちゃんキューイが編み込まれた大胆な構図です。
 着ている時には自分で背中は見えませんから、店のスタッフや義母たちに“似合う”と言われて決めたもので、自分でも気に入ってますが、もしかしたら、この(キューイの)大きさは無気味、かもしれませんね。(下、イメージ)
 
 気に入ったと言えば、主人は、初めて会ったレストランのスタッフや、スナックで隣り合わせたゲストにこのセーターを誉められたとかで、(カラオケで歌ったあとにも、「セーター、いいわ〜。」と言われたこともあったとかで、ガックリしながら喜んでました。)よく着用してましたが、もらってきていたショップ案内に掲載されていたコアラの図案のセーターを見て、今度はかわいいコアラが欲しいと言い出しました。
 そこで、個人輸入にトライして、トラブルも発生、かわいいコアラ(のセーター)到着まで10ヶ月...ということになるのですが、これはまた、メ−ルオ−ダ−編での話になります。

 余談ですが、ニュージーランドのショップで買ったアイテムは、場所もとるし、それなりに重いし、ということで店から直接自宅へ発送してもらったので、その場でVATは値引きされましたが、その後、別送品の手続きをしなくちゃ関税がかかってしまうということに気がつきました。でも、もしも主人が受け取って税金を払っちゃったら、返金要求はできません。受け取らないよう連絡しようとしたら、添乗員さんは、自分達の帰国よりも早く(セーターが)到着することはありえないというので、そのまま観光を続けたのですけど、ありえないこともありえるわけで、帰国した時には既にセーターは到着してました! ただ、ラッキーにも課税をすり抜けたようで....恐ろしいことに、ガスのメ−ターなどが隠れている玄関横の空洞部分(外からは見えません。)に置かれていました。
 配達の人は、セーターの図柄以上に大胆だったのでした。

                                         02/02/23 

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