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                         ファブリック


 02/05/24

 
 
 忙しい旅程の中でも、やっぱりはずせないのが「お買い物」。
 
 「ま、いいか。」というわけにはいかない義理のお土産には、結構時間をとられるも のの手許には残らないし、土地の名物や旅の記念品は、時とともに、捨てられないけど少々置き場所に困るものに変わってしまうことがありますね。

 自分用のお土産は、何年経っても愛着が薄れず、目にする度にそれと出会った町や店のこと思い出せるようなものなのが一番! そして、その出合いが、新たなおつき合いのきっかけになったりすると、観光で通り過ぎただけの町が、特別な場所になります。
 観る、だけでなく、ちょっと係わりを持ちたくなるような、そんなお土産を紹介したくなりました。

  このページはいわば、わたしの自己満足の「お買い物リスト」のようなものですが、旅行の予定がある方は、覚えておいて損はないものだと思いますし、メールオーダーが可能なものも少なくありません。

 ただ、ごく最近に訪れた店でも、連絡先が今後も変わらないという保証はなく、常に正しい情報を更新していける自信がないので、細かな住所や電話番号の明記は避けました。興味をお持ちになった方はJUNまでメールで問い合わせて下さい。
 現在、メ−ルオ−ダ−等でおつき合いしている店に関しては、正確な連絡先と、必要ならば注文方法を、旅先で訪れた限りの店は、その時の情報をお知らせできると思います。

                        
               

                                 01/04/11  
         
                                       












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ローラアシュレイ【LAURA ASHLEY】のファブリック(ロンドン)

 我が家にとっての初ローラアシュレイは、西川製のコンフォーターケースでした。いわゆるライセンスものですね。
 ハイデルベルグで大変な思いをして買ってきた羽毛布団の替えカバーを物色している時にデパートの寝具売り場で見つけた物でしたけど...(後で分かったことですが).生地の質感もデザインも日本オリジナルで、ローラアシュレイの柄だけを使っていたという商品です。
 サイズはもちろん日本仕様です。ベッド用のシーツはむしろピッタリで、コンフォーターケースの大きさも許容範囲の誤差でしたが、許容できかねたのが枕カバーでした。縦横の比率が違いすぎて収まりようがないのです。しかも、我が家ではドイツから持ち帰った80センチ四方の枕もかかええていましたから、枕カバーは自作するしかありません。ただ、枕カバーのせいで寝室の調和が崩れるのはいやだな〜と思ったわたしは、生地選びには慎重になりました。

 ところが、たかが花柄、されど...で、雰囲気のある柄は言い換えれば自己主張が強くて、同系色の無地なら合うかというと、そう簡単でもないのですね。
 ここの製品はふた柄使いのものが多くて異なるパターンの組み合わせも珍しくないのですけど、(左下イメージ、バラ柄ピローケースの裏は黄色のチェック)“同じ血筋”のものじゃなくちゃ、協調できない頑固さのようなものがある、といえば分かりやすいでしょうか?
 わたしは、(その経緯は忘れましたが)ローラアシュレイのブティックが銀座にあるという情報は持っていましたから、近場での生地探索をあきらめて、銀座の店に問い合わせの電話をいれました。
 手持ちのコンフォーターケースの柄を口頭で伝えるのは骨が折れるかとも思いましたが、西川で製品化されていたものの数は少なくて「ピンクの小花」のキーワードだけで、私はお揃いの柄の生地を求めることができました。ただ、店のスタッフとしては、柄の名前か品番を得て、まちがいのない注文を受けたかったのかもしれません。今後の為に、ということで、有料のカタログを薦められました。
 生地と一緒に届いたカタログは英語表記のインテリア雑誌みたいなもので、役に立つのは巻末のファブリック一覧表くらいのものでしたが、わたしの中で、曖昧な素性だったローラアシュレイが(ハッキリと)英国と結びついたのは、カタログを見てからだったような気がします。生地は、輸入製品だったのですね。
 どおりで高いはず...です。
 でも、柄にはひかれるし、コーディネートも試みたいし、ということで、その後も(西川の)コンフォーターケースを買う度に、それに合う生地を銀座から送ってもらっていました。生地の無駄を出すまいとした結果、時折我が家の枕カバーにはまん中に縫い目が入ったものです。

 ですから、ロンドンに行ったらローラアシュレイに寄るということは、あらかじめ行動計画に、その為の時間を組み込むくらいの重要課題でした。寄れたらいいな、じゃなくて、寄らなくちゃいけない店だったのですね。
 ところが、現実はなかなか、思うようにはにはいかないわけで.....。
 初めてのロンドンは、クリスマス明けのバーゲンのまっただ中だったにもかかわらず、わたしたちは予定通りの行動をしてしまいました。お買い物は、(基本的に)後回しにしたのです。申し込んでいたツアー等の日程を変更できないこともありましたし、観たいところを観てからでないと、落ち着いて買い物もできないという気持ちでしたから...。
 でも、気分を買い物モードにして訪れたローラアシュレイの店内は、バーゲンの喧噪も一段落した後と見えて、品揃えがかなり寂しい状態でした。
 既製品のカーテンなどもありましたが、部屋の数だけ同じ柄は揃わないという状況でしたし、狙いをつけていた柄の生地も端切れとしてワゴンにある程度....。わたしたちはロンドンのバーゲンに完全に遅れをとったようでした。
 それもそのはずで、ものによっては信じられないくらいお安くなっていたのです。

 その時、思っていたものは売れてしまってましたけど、せっかく来たのだから何か買わなくちゃ、とばかりに買ってきた生地が一番上のものなんですが、1メートルの単価が2.*(正確なところは忘れました。)ポンドでした。日本で3000〜3500円で販売されていた生地でしたから、半額どころか5分の1以下ではありませんか! もちろん、バーゲン期間だったからでしょうけど、わたしとしてはロンドン定価でもいいから、商品売って〜、倉庫から商品出して〜、と言いたい気分でした。
 それで、この時の苦い経験を活かして、2度目のロンドンではがんばりました。
 そもそも売り場スタッフに裁断をお願いしなくてはならないファブリックを、観光の合間にバーゲン中の店内でゲットしようというのが困難な話と悟ったわたしは、事前にカタログを取り寄せ、必要事項と希望商品を書き込んだオーダーフォームを持参して、ロンドンのホテルからセール価格を確認すべく電話をかけた後に、ファクスで注文しました。
 受け取り先は日本の自宅です。どちらにしても、10メートルを超える生地は持ち運びできるものではありませんものね。これは、手続きにちょっと手間取りましたが、別送品として処理できたので、関税はかかりませんでした。

 上と右は、その時の生地で作ったカーテンです。(裏地も同時に購入)直線縫いができるミシンがあれば、カーテンは簡単にできるアイテムですが、愛着の持てる生地あってこそ!
 ちなみに右は定価、20ポンドのものが9ポンドになっていました。日本価格が5000円だと知ったのは後のことで、 どうしてもっと購入しておかなかったのかと、後悔したファブリックです。

                                             02/05/24
 
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