催事場で再燃
  ロンネフェルトへの執着

 ドイツの紅茶メーカー、ロンネフェルトの名前を知ったのはちょうど10年前、 東京ディズニーランドホテルのロビーラウンジでのことでした。
 馴染みのない店で、ポットサービスの紅茶の茶葉を引き上げらるか、留めたままにされるかが、かなりの重要ポイントになっていた時代です。(いまだに、茶葉を引き上げて欲しいというと、紅茶が薄くなりますがいいですか?という回答に驚かされたこともありますが。)黙って座った初利用時に、2杯目のお茶は過剰な渋みで...やっぱりね、と残念だった結果、茶葉の引き上げを頑固にリクエストするつもりで臨んだ2度目の利用時に、スリーピングポットという優れものアイテムとともに、スタッフから紹介された茶葉がメーカが、 ロンネフェルトでした。
 当時は寝かせて抽出、起こせば茶葉引き上げと同機能のスリーピングポットに感心されられっぱなしで、茶葉に関しては、ああ、ちゃんと春摘みダージリンがあるんだ...くらいでしたが、 ロンネフェルトの名前はしっかり覚えました。
 覚えましたが、茶葉はマリアージュ・フレールとルピシアで足りてるし、スリーピングポットは興味深いけど、使い勝手はマリアージュ・フレールのアール・デコが優るというわけで、積極的な縁は求めずにすぎました。
 ただ、ロンネフェルトへの反応はこの時以来過剰になった気がします。  
 パリ、ル・グランのラウンジでロンネフェルトのティーキャディーが使われていた!、パリのル・スィスでは朝食時にロンネフェルトのフレーバードティーがあった!で、静かにひとさわぎしましたっけ。茶葉自体よりも、独特の形状の、ティーバッグに引かれたというのも正直なところでしたから、ロンネフェルトを使っている店への好感度アップはそれとして、自宅にそのティーバックを持ち込むために手間をかけることはしませんでした。

 が、過日、修理に出していた時計を受け取りに出向いた百貨店で催されていたのが、ティーフェスティバル!世界のお茶の祭典だというので、とりあえず出店リストを入手して、チェックしたところ、ロンネフェルトがいるじゃありませんか。何しろ世界のお茶の祭典なので、大半が知らないか、知ってはいても実際に商品を購入したことはない店でした。ロンネフェルルトはもちろん後者ですが、他の店と異なるのは、食指が動かなくて購入しなかったのではなく、購入のチャンスに巡り合わなかっただけですから、販売されているというなら、そりゃ、わたしはカモネキ状態です!
 (左イメージはスタッフの許可を得て撮影)

 本気で欲しいティーキャディは一般販売は許可されていないという情報は以前に得た記憶がありますが、今も変わらずのようで、会場のブースで取り扱われていたティーバッグは2種類。よくある四角い袋入りのティーベロップ(カップ専用)と、特徴のある縦長形状タイプのジョイオブティーで、こちらがは新製品のマグカップ専用とのことでした。
 違いは茶葉の形状で、ティーベロップの方は抽出を早めるべくブロークンタイプがつかわれているけど、ジョイオブティーは、袋入り販売の茶葉と同じものが使われているという理解で問題はないと思います。独特の縦長袋ゆえ
大きめの茶葉使用のティーバッグでも抽出に問題なしというところでしょうか。
 でも、いくつか購入して、自宅で開封したところ、自分が思っていたものより横広サイズなことに気づきました。まあ、新製品ですから、以前に出会っているはずもないアイテムですが、 もっと細身のもの(ティーカップ用のリーフテカップというアイテムがあります。)の方が、特色あって好みな訳です。

 右イメージ手前、ピンクと青のラベルがマグ用と言われたジョイオブティーで、オレンジラベルがリーフカップ。
リーフカップの方がより個性的形状じゃありませんか。 
 細い方(リーフカップ)の方が好みなので、催事に出展していたショップやロンネフェルトのキーワードで、 アプローチできたサイトを見てみると、ジョイオブティーを販売しているサイトにはリーフカップがなく、リーフカップの紹介があるサイトではジョイオブティーを見つけられないいんですよね。
 しかも、同じ品種ならリーフカップもジョイオブティーもパッキングされている茶葉の分量はおなじ!ジョイオブティー
をリーフカップの改良版として紹介しているサイトもあって、リーフカップ絶滅の予感に襲われました。
 
 袋から出したジョイオブティーは下イメージの左側。長さが...物足りない。間延びしたしたティーバッグみたいで、なんか、不恰好にみえまして、中身がおんなじなら、スリムなリーフカップの方を自分は持っていたいと思いましたが、結論から言えば、リーフカップはティーキャディーと同様、業務用アイテムで、個人の購入には非対応とわかりました。

 そう言えば...と蘇った記憶が、ル・スィスで見たあと、ネットで購入を試みるも、出てくるのはティーベロップばかりでリーフカップにたどり着けなかった経験!(マリアージュ・フレールではなく)ロンネフェルトじゃなきゃというのは、携帯に便利なティー
バッグ(マリアージュのコットンボールは茶葉の粉がでるのよね。)、ただし他にはない細長形状のレアものだったので、ティーベロップには興味を失ったんですね
 リーフカップの改良品と言われるジョイオブティーは一般発売が認められているという話で、実際にオンラインショッピングでも取り扱いされています。(大きい筒状になって抽出の安定感が増すらしい) でも、スマートなリーフカップは???と、執着再燃の勢いにまかせて、
ロンネフェルトジャパンに問い合わせした結果、リーフカップは...も、というべきでしょうか、ティーキャディと同じく業務用アイテムだと回答があったのでした。
 

 つまりは、これまでは、ティーバックはブロークン茶葉のティーベロップだけだったところに、ホテル等で利用されていたティーキャディ(ポット用)やリーフカップ(カップ用)と同じクオリティのジョイオブティーが発売されたということのようですね。
 リーフカップを改良してジョイオブティー誕生、リーフカップは製造停止じゃなく、茶葉のクオリティーも分量も同じながら、スリムな筒状はホテル(業務)用、太め筒状は小売用と線引きされているようです(ちなみに長さは同じ)。スルムな方が好きなんですけど、と個人が言っても入手はできない事情が残念ですが、現状ではジョイオブティーの発売を歓迎しましょうか。
 家庭でもポットが使われている事情に対応して、業務用ティーキャディの小売バージョンの発売がいつか..かなうかな?

                             19/05/18 

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