この縁、今度は逃すまじ!
 可愛いミニドラゴンはガラス製 

 左イメージはグラス工房ココロイロの新野氏によって生み出されたミニドラゴン。15体ほどの中から最初に一体、翌々日に2体を迎えに行って、連れ帰って参りました。

 なんとも可愛らしいオブジェに惹かれたのは、遡ること一年と数ヶ月前、記憶は不確かですが、昨年8月だったかと思います。
 百貨店の、日本の手仕事の技で生み出されたいろんな良品アイテムが取り扱われている(カテゴリーとしてはセレクトショップ?)ブースの通路に面した一角、期間限定で小規模な展示会(作品展)が行われるところにガラスのドラゴンたちは並べられていました。

 月に一度、墓参りの帰りに、昼食をを取るために立ち寄るものの、買い物はほとんどすることのない百貨店ですが、その(日本の良質な手作りものが集められている)ブースが利用する食事処(その百貨店にしかない)の前にあるので、食後の見学はお決まりコースになっているところでした。
 可愛かった! でも時期が...。
 地震の影響で、スワロフスキーのフィギアが多量に負傷、フィギアは無事に元に戻りましたが、一点もの感覚で集めた大倉陶園のカップなどは悲惨な末路...ドラゴンに見ほれたのは、“割れ物”の補充にまだ躊躇がある時期だったんですよね。友人からも、これからは割れないものを集めなさいよなどと言われて、ひとときは本気でそうしよう(布製アイテムならこわれないな〜と、ちりめんのフギュアとか、銀細工などが脳裏をよぎりましたっけ。)と思った頃で、これが千円二千円なら惜しくはないとばかりに食指を動かすところですが、ゼロが一つ余分の価格だったこともあって、飛びつく勢いにはブレーキがかかってしまったのでした。

 ただ、よくあるケースで、逃した獲物は大きいわけです。
 落ち着いてくると、ガラスのドラゴンかわいかったな〜と。
 やっぱり買っておけばよかったかなと、思い返した時には後のまつり。とっくに展示会はおわっていて、問い合わせ先も不明...やむなく、百貨店のスタッフに、少し前に展示されていたガラスの小さいドラゴンは...と訪ねたところ、完売したこと、次の展示の予定は現状ではないこと、がわかりました。

 「ドラゴンちゃん、可愛かったですもんね〜! 」との店のスタッフの言葉に思いは募る、いないものへの執着は増す中、ドラゴンが生まれた工房の情報は得て戻り、ネットで検索。工房のHPにリンクのあるオンラインショップでは、展示会でも目にした気ががするガラスのアクセサリーやペーパーウェイトの類はあつかわれていましたけど、ドラゴンは、いませんでした....後悔先に立たず...。 そののちも、何度か工房の公式サイトを覗いてはいましたが、ドラゴンは現れずで(そもそも商品の名称もしらないし... ドラゴン、ガラスのドランゴン等のキーワードでヒットするのは大量の異なるアイテム)年が変わる頃には、さすがに探し疲れて、問い合わせも、今年の1月を最後にしなくなっていました。

 そして、突然の再会は、 やはり墓参りの帰り、月に一度の百貨店の、昨年と同じ場所で行われていた展示会ででした。
  遠目にもわかる見覚えのあるフォルム、違っていた時のショックに備えて(?)慎重に近づき、じっくりと眺めて「この子にします。」と選んだのが、上のイメージの目の大きな美人ちゃん。羽根や角は青く見える時もある薄紫色。

 ほぼほぼノーリアクションで近づいて、無言の物色ですから新野氏も以外に感じられた様子でした。普通は、やっぱり、可愛い!とかどれにしようか迷うとか、言葉が出でくる場面なのでしょうけど、唐突な再会に、わたし、固まってた感じでしたものね。

 前に見てもらったことがあるのかと尋ねられ、1年以上前に一度見かけて...と話すと、展示会のために制作したドラゴンは、常時あるものではないようで、次の制作も未定、展示はまだやっているのでよければ別の子も連れに来て(もう一個いかが?)いわれましたけど、そこは軽く流して、一体持ち帰り。 
  もう入手はできないと諦めていたアイテムを確保、一体で十分なはずでした。
 ところが、たくさんの仲間と並んでいた中から選ばれてウチの子になったものの、 一体だと、なんだか、落ち着かないじゃありませんか。仲間がいない不安定感(?)と言いましょうか、可愛いだけに、ポツン..という感じが寂しげで...困りました。
 おまけに主人が、ふざけて「友達欲しいよな。」「一人で寂しいよな。」とドラゴンに向かって語りかけるわけです.。
 割れ物は不要に増やさないとの決意の元、1体だけを連れ帰ったわたしとしては、笑えない話で、 翌日の夜、色とりどりの羽根をゆらせたドラゴンたちがピョンピョン跳ねてる夢におそわれ、ついに展示会に直行!
 ドラゴンたちは1日半の間に3分の1ほどに減ってしまっていて、夢に襲われなければ、またもや後のまつ
りになっていたかも...と、とりあえず(まだ選択肢があったことに)ほっとしながら、新野氏の配慮で、カウンターの内側に入れてもらってより近いところで物色、....結果、一つを選ぶことができずに2体を連れ帰ることになりました。
 ペアの予定がトリオになって、愛らしい存在感も半端なく、和みます。
 
 最初に連れ帰った紫のコは、目の大きさが他の2体とはちがっているし、緑のコは、顔がちょっとほそめで、赤のコは尻尾が短く、少々小柄、ペアだったら個体差が優劣になりかねないところ、トリオでいれば,比べることなくみんな可愛い

 予定になかった出費でしたけど、 縁を逃して後悔した1年数ヶ月に学んだ成果!

 いい買い物ができたと納得です。

          

                            19/11/14 

リストに戻る