2025年、明けてまもなく、利用履歴のあるオンラインショップのサイトや百貨店からバレンタイン催事の案内が届き始めました。
百貨店では催事の開催に先立つかたちで、オンラインでの販売、予約がの受付が始まるために、2月を待たずに完売マークがつくアイテムも少なからずで、ここ数年、我が家でも催事開催前に興味のあるアイテムは購入手続き済みという状況が、当たり前になりました。そうなると、混雑必死の会場に出向く気合いもうすれてくるもので、京都から梅田、難波と複数の百貨店をハシゴして、チョコレートを収集していたのも今は昔の武勇伝になりつつあります。
海外の旅先で購入したチョコレートを、バレンタイン催事場で見つけて興奮したのは、どのくらい前の話だったのか、気がつけば、多くの海外ブランドが日本国内での販売を展開するようになって『憧れの海外有名ブランド』は、いつでも入手可能な『高級ブランド』として、安定供給されています。ただ、日本での店舗販売は、本国とは違って大仰感マシマシで、(最適な温度を保つために、店内には一度に2名までしか入れないなどというシステムが話題になった店もありましたが、思いのほか短期間で閉店。)高級感の押し付けがましさがみえて、逆にありがたみも褪せて、『日本でも帰るようになったブランド』とのお付き合いは、予想に反して、(我が家は)深まることはなく時は過ぎました。
年に一度のバレンタイン催事が、途切れそうな縁をより戻す切っ掛けになっていた状況ですが、毎年のように、箱の中の空気の割合が増える仕様のパッケージも一因で、一昨年からは我が家にとっての定番『憧れの海外有名ブランド』のいくつかは購入しなくなりました。
代わりに、初ブランドとの縁に期待したり、キャラメル、フルーツなどフィリングにテーマを縛ったりして、オンラインショップでの買い物を楽しみましたが、本音を言えば、どれもおいしかったけれど、次回も絶対買わなくちゃ!というほどの執着にはむずびつかず、その年だけの縁で終わる商品も少なくありません。
たくさんありすぎて...、でも、明らかな違いがわたしの味覚ではわからないといいましょうか、残念なことに印象に残らな買ったんですね。
そんな状況で、唐突に、食べたい欲求にかられたのが、シャボネール・エ・ウォーカーのオレンジクリームやフランボワーズのチョコレートです。
ボンボンショコラのセンターに、カナッシュやプラリネではなくオレンジやフランボワーズ風味のフォンダン(メニューの説明にはフォンダンとある)が使われているチョコレートですが、このフォンダンが、とろけるタイプではなくしっかりと固まったお砂糖のクリーム...昔は見かけたことがあるような...今は、各百貨店のバレンタイン催事に集結した チョコレートに、この種のセンターが使われているアイテムはない...ように思えます。
ローズと、スミレのフォンダンは、フォートナムメイソンやプレスタでも販売されていて、とろけないフォンダンクリームは、イギリスでは、昔も今もポピュラーなアイテムなのかもしれませんが.... 口にしなくなって、ずいぶんの月日が...。
シャボネール・エ・ウォーカーは、我が家が海外の旅行先で、店を尋ねて行って購入した、最初のチョコレートブランドです。
しばらくは些細なトラブルにもめげずに取り寄せを続けていましたが、、日本国内でも海外ブランドのチョコレートの選択肢が増大する環境下で、意識しないままに食指がを動かさなくなってました。
何年振りかの取り寄せは、昨年春、バレンタイン催事で収集したチョコレートを消費し終わる頃に、妙に懐かしくなったスミレとローズのセットと、チョコレートの詰め合わせを2箱(ミルクとダーク)注文しました。
イラストは違いますが、上イメージの真ん中の箱で、25粒入り。2008年のレポートのような、内側にプラスティック容器は使われていなくて、紙でしきりが作られていました。箱も被せタイプに戻されて、箱のデザインは季節やイベントに対応して、変えられている様子です。
右イメージの右側がフランボワーズ、左のクリーム色がオレンジクリーム、ローズとバイオレットのクリームの形状も同じで、カットしても、キチンとチョコレートの内部におさまってます。
大きめサイズで、チョコレートの厚みもあって、なかなかの食べごたえ、あまたのブランドショコラが小粒化、繊細化する中で、むしろ新鮮でした。
シャボネール・エ・ウォーカーは、
催事でシャンパントリュフ類が一部店舗で取り扱われることがありましたが、アソートチョコは、もしかしたら、日本未販売かもしれませんね。
フレーバの型も様々で、『宝石のような美しさ』の形容は他社にゆずるとしても、ボックスを開けた時の、チョコレートばっかり(余白がない!)の『画』は、もう、なかなか期待できなくなっただけに、今更ながらのインパクトを受けました。
赤い丸箱は、バレンタインイベントの百貨店のオンラインショップで、思うほどに欲しいアイテムが見つからず、思い切って取り寄せた1000gボックスですが、開けた時に、ふた粒とびだしてまして、一粒は、バイオレットクリームの横にできていた隙間を(チョコレートを少しづつ動かして)広げて収めることができたものの、マロン型(上イメージ3枚組の右側。割れている一粒。型はマロンですがコーヒーカナッシュ。)を収める隙間は確保できませんでした。
ギュウギュウに詰まっていたものが輸送中の振動で持ち上げられちゃったのかもしれませんが、蓋を開けたら箱の厚みの半分下は空洞、
これでもかというほどの間を開けて型抜きされたプラスティックトレイに、動かないように置かれた数個のボンボンショコラ...たいそうな梱包に興醒め続きだった反動もあって、飛び出た一粒が欠けるくらい、許容範囲のリスクです。
長い年月を開けて後の再縁。
チョコレートは、
初のロンドン旅行で求めた時と全く変わらず、懐かしさと共に、蘇る風味を楽しんでいます。
オンラインショップも安定して、発送後の追跡番号も送付されるようになり、『わたしの注文品は今、どこ?(あまりに届かないので、紛失扱いで再発送された商品を受け取って後、忘れた頃に船便に乗っっちゃってたかと察っせざるをない行方知れずの商品が届いたこともありましたっけ。)』のストレスもなくなりました。
大事にお付き合いを続けて行きたいブランドです。
25/02/12 
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