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 ローマ、フィレンツェ、ヴェニスを12日間の急ぎ足で見て参りました。
観光名所やお勧めスポットなどは、美しい写真と共に多くのガイドブックで詳しい紹介を見ることができますから、ココで観光ガイド的な旅行記を展開することには、あまり意味を見出せません。
 たとえば、コロッセオの迫力を説明して、それを見たわたしの感想を伝えることよりも、駅前で剣士の衣装を付けたおじさんと一緒に写真を撮ってから、請求された金額が果たして妥当なものだったのかどうか、いつまでも悩んだというようなエピソードを中心に進めていくつもりです。         
                           01/01/16    




   

日程を組み立てる

 
利用しようと思う飛行機会社が決まって、往復の席が確保できたのが2月。
 わたしたちの希望は、何かと便利な関空発着でしたが、10月以降のアリタリアの関空-ミラノ路線は、我が家の出発日とズレる予定ということで、やむなく成田発での申し込みになりました。ただ、なんとか関空
到着したいということで、一時的に席は複数押さえてもらうことになりました。
  他社の関空発着便と、アリタリアの成田発着便、そして、アリタリアの成田発、関空着便で、早い段階で成田発着便は取り消しましたけど、他のふたつは、料金のメドがつくまで“保留”の状態で数カ月が過ぎました。日本-イタリアと考えれば、何の問題もなさそうな話ですが、出発地と到着地が異なる場合でも格安運賃が適応されるかどうかが2月の時点では“おそらく大丈夫”という状況で、この“おそらく”がとれるまで、絞り込むことができなかったのです。正規料金などお話にもなりませんが、同一地発着よりも割高になるようならアリタリアに固執もできないと思っていました。実際には同じ料金で成田発、関空着のスケジュールが組めたのですけど....関空にこだわったのは、千歳-関空の移動が便利だったのと、帰りに主人の実家に寄ってお土産を渡せるという地の利があったからでした。(関空発だったら、前泊は実家で、の予定でした。)
 成田-千歳は日に1便で、なにもない空港で待つには長く、かといって羽田まで動いていたら結果的は(千歳着に)大差なし、という、接続の悪さが致命的だったのです。地方にいると、成田利用の海外旅行の不便さが身にしみますね。
 ともあれ、2月には飛行機の手配が終わって、3月の内には各都市のホテルの予約も完了しましたから、その後しばらく、お盆開けくらいまでは、イタリア旅行準備は停滞気味でした。

 各都市間移動の際の列車や千歳からの国内線の手配を依頼したのは、9月になってからです。アリタリアJALと共同運行になるとかで、下半期の料金(格安料金)が決まるのが遅れて、最終的に国内線も含めてフライトが確定したのは9月下旬(確認ファクスの日付けは28日)でした。列車はもう少し後でした。
 国内線は、千歳-成田はアリタリアの料金の中に含まれての手配が可能ということで、無料でしたが、関空-千歳は、帰国日は関空泊まりにして翌日の便にしたために、正規料金が加算されました。寄り道しないで、帰宅していればこちらも無料で(ホテル代等もあわせて)10万前後節約できたことになりますけど、結果としてすんなり帰宅できないトラブル(トランク未着参照)が発生しましたから、余裕の日程が正解でした。
  1月の千歳です。夜遅くに帰って震えるよりも、明るい午前中に戻った方が動き易いですしね。翌日、早い便を利用する為に、ホテルは関空内、‘日航’に決めました。

 さて、イタリアまで行って、泊まって、帰ってくる段取りができると、次の課題は行った先でどう動くかということです。旅程には組み込みたくないのはやまやまですが....年末に動くとなると、日曜以外に、祝日(1月1日)もついてくるというわけで、この時何をするかということを考えなくてはなりませんね。遅い朝食の後、散歩して、気分転換に髪を切ろうか...といえるような、余裕の日程ではありません。ショップや美術館が休みでも、観光客に休みはないのです!
 で、1月1日はフィレンツェへの移動日に。
 今回は31日と重なった日曜日は、見るべき建造物でありながら日曜日も門戸を閉ざさない教会を中心に、というのが今までのパターンでしたが.....サン・ピエトロ寺院に隣接するヴァチカン美術館が問題になりました。通常は休みだけれど、月の最終日曜日だけは開いているというので、まさに願ったり叶ったりの状況だと思ったものの、この、最終日曜日は無料なんですね。当然、混みます。しかも、よりによっての31日....不馴れな観光客はなるべく早くホテルにお戻りなさいと言われる、新年カウントダウンの31日に、ヴァチカンに近づくのは、わたしたちは、あまり良い結果をイメージできませんでした。
 幸い、コロッセオは日曜も入場できる上、フォロ・ロマーノも出入り自由ということが分かったので、20世紀最後の日は、遺跡地区に向かうことにしました。

 3泊とは言え、1日1日のフィレンツェは、到着後、市内を散歩できればいいとして、翌2日に、ウフィッツイ美術館の入場を予約しました。
 そして、実質1日しかないヴェニスでは、予定したのはサン・マルコだけ。見学することよりも、水上都市で過ごす時間を楽しもうということで....。
 3つの街で、主人とわたしが行きたい店をいくつかピックアップはしましたが、いわゆるブランドショッピングとは無縁の日程になりました。
 ‘グッチ’よりも‘プラダ’よりも、わたしは‘ビアンキ・エ・ナルディ’に執着していたものですから....。

                                         02/09/09 

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